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2023年10月11日の記事は以下のとおりです。

GX-Z9100EVのメンテ

 さて,私の相棒GX-Z9100EVですが,右チャネルの録音が出来ない問題はさすがに放置できず,とりあえず分解することにしました。

 しかし,何度か録音を続けているうちに正常に録音出来るようになってしまいました。問題が出なくなってしまったので対策が打てなくなってしまい,残念ですがこの件はこのまま終了してしまいました。

 これでしばらく使っていたのですが,巻戻しと早送りが満足に出来ない問題が気になって不便で,これはもうアイドラーゴムを交換しないといけないだろうと,交換用の部品を手配しました。

 久々のメカデッキの分解ですのでもう忘れていますが,ヨタヨタしながらアイドラーを交換し,メカデッキを組み立て直します。が,なかなか上手く組めません。こんなに下手だったかなあと呆れてしまいますが,2時間もかかってどうにか組み立てました。

 次は起動時のカタカタ対策です。モード切替カムの調整不良と考えて,サービスマニュアルに従ってVR1とVR2を調整しますが,むしろ悪化してしまいました。プーリーを触ってみるとピタッと止まるので,単なる調整不良とは言えないようです。

 ちょっと詳しく書きますが,モード切替カムにはボリュームが同軸に繋がっていて,回転角に応じた電圧が制御回路に入ってきます。各モードに応じた電圧がマイコンによって生成されますが,これとボリュームが作った電圧が一致するようにサーボがかかってモーターが回転してモードが切り替わるという仕組みです。

 このサーボというのがミソでして,カタカタ音というのは行きすぎと戻りすぎを繰り返してしまうことで発生しています。行きすぎと戻りすぎというのはつまりサーボの発振ですから,位相かゲインを調整しないと根本対策は難しいです。

 では劣化が進むとなぜカタカタ音がするのかといえば,おそらくこれはベルトが緩むからだと思います。ベルトがきついと回転負荷が大きく,これにあわせたゲインでは当然問題はありませんが,ベルトが緩むとゲインが大きすぎて発振するというわけです。

 調整点をずらすなどいろいろ試しましたが,カムの位置がずれるなら本末転倒ですし,かといってベルトはまだまだ使えますから,ここはサーボのゲインを落とす事をやってみました。R420の300kΩを小さくするとゲインは下がります。そこで820kΩをパラ付けしたところ,カタカタ音はなくなり,ピタッとカムが所定の位置からずれることなく止まるようになりました。気持ちいいですね。

 本当はアジマスも調整したいのですが,ちゃんとしたテストテープもありませんし,これでこれまでのテープの再生に支障が出てしまえばそれも悲しいですから,実害がないうちはこのままでいくことにします。

 これでまだデジタル化できていないテープを再生して取りこんでいくのですが,さすがに録音から30年も経ているとテープそのものの劣化も進んでいます。レベル変動も左右別々で起きますし,そのことでDolbyも正しく動いてはくれません。カビなどはありませんが,前回(2016年)に行った時に比べて,やはり劣化は進んでしまっているというのが印象です。

 前回はすべてのテープを録音することが出来ずに途中で投げ出してしまいましたが,今回はそういうことを言ってはいられません。とりあえず手元にあるテープはすべて取りこんで,どうしても程度の悪いもの(こういうものが出てきたのも今回の録音が初めてでした)でCDが手に入りそうなものはCDを買うと言うことを行うようにしました。

 それにしても,1990年代中頃,土曜日の夜にNHK-FMで放送されていたジャズのライブ番組をたくさん残してあったのですが,そのクオリティの高さには驚くばかりです。今や大ベテランとなった方々がまだ30代という脂ののった時期に行ったライブは,とても貴重だと思います。

 すでにこの番組はなくなっているようで,とても残念な気がするのですが,結局CD化されているものについては後でお金を出せば手に入るわけで,お金を出しても手に入らないFMのライブ番組というのはとても貴重なものだったと思えるだけに,こういう点だけは昔の方が良かったなあとしみじみ思います。

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