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2026年01月21日の記事は以下のとおりです。

初代GRの出番が増えた

 GRIVがえらいことになっている昨今,我が家にある初代GR(2013)の出番がにわかに増えてきました。

 先日の富山への旅行ではサブカメラとして大活躍しましたし,普段でもちょっと出かけるときにさっと手に取るカメラとして持ち出すことが増えました。

 サイズも手頃でAPS-C,35mm換算で28mmという画角,1600万画素という十分な画素数に,すっかり手に馴染んだ操作感と,確かに普段使いにぴったりです。

 旅行で撮影した画像をみて,初代GRってこんなに良い画を吐き出すんだなあと感心しました。屋外での撮影だったからでしょうが,冬空の青さが見事でした。

 記録を見ると,2013年5月の発売日に9万円で手に入れています。12年前のカメラを一過性のブームに終わらず日常的に持ち出すカメラになっていることは,ちょっと驚きかも知れません。

 その頃の記録を見ると,高感度が絶望的とか,ポートレートが塗り絵みたいだとか,プログラムラインがF4にこだわりすぎてダメだとか,1600万画素くらいでローパスレスにこだわるべきではなく事実モアレが出てしまって困るとか,結構不満を書いていました。

 しかし干支一回りして,私の中でもそうした評価が変わっていることに気が付きます。GRIVが手に入らない今だからこそ,初代GR再考,といきましょう。

 ちなみに,GRシリーズ人気のおかけで,初代GRでさえ中古の売値が9万円程度になっています。買い取り価格は3万円ほどなのでアホらしいですが,数年前まで3万円くらいだった売値がここまで高騰することも異常かなと思います。


 まず最初に,当時の感想についてはその頃使っていたD800への絶大な信頼に随分引っ張られているように感じました。D800は今もいいカメラだったと思える名機だと思いますが,これを基準にGRを評価しているように思います。

 しかし,言うまでもなくGRにはGRの良さがあり,当然得手不得手がありますから,そこを生かして使うことを考えなければなりませんでした。

 今の私はZfで2400万画素に慣れたこともあって1600万画素はそんなに窮屈に感じません。色も感度も屋外なら問題はありませんし,手ぶれについては元々私は必要度が低いです。

 感度もISO1600以上は絶望的だと書いていますが,屋外のスナップならISO400で固定したって構わないくらいです。ISO1600でもノイズの除去はRAWならLightroomで処理できますし,問題ありません。ついでにホワイトバランスもLightroomで調整出来ますから,多少外しても全然構いません。

 そんなことよりレンズの性能の良さが重要だったりします。RAWの素性の良さが利いてくるんです。

 次にAFですが,聞けばGRIVでもそんなに優れたAFではないそうです。つまるところAFに期待しすぎるからなのかも知れず,実は私もこの初代GRを,中央1点にしてシャッター半押しでのAFロックを使うようにしてから,とても快適に使えるようになりました。

 当時はマルチAFだとか,測距点を移動させてとか,コサイン収差を考えて出来るだけ構図を先に決めることを考えて使おうとしていましたが,それらを本格的に使うにはまだまだ初代GRの能力は使用に耐えず,測距点を動かすUIもさらにストレスになっていたのでした。

 また,D800やD850にあわせて親指AFで使うようにしていたのですが,これもそもそも意味はなく,コンテュニアスAFに連写などGRに求めるのが間違いでした。

 潔く中央1点でAFロック。これが一番使いやすいです。しかもこうすることで,ごく普通の使い方に慣れたごく普通の人々(例えば嫁さん)とも貸し借りが出来るわけで,撮影者が増えて撮影チャンスが広がる事の方が遙かに価値があると思いました。

 Pモードにおけるプログラムラインも,実はその後のFWアップデートで出来るだけ開放で使おうとするように変更されています。なので無理にAモードを使うのではなく,Pモードでこちらの意図通りになってくれることが増えました。

 相変わらずポートレートは苦手なカメラですが,スナップやメモ,風景や旅の記録などでは今でも全然通用する画質で,先に書いたようにシーンによっては先日の旅行での写真をプリントしてZfと比較しても,十分張り合えます。驚いたと共にGRの力を見直しました。

 電池もまだまだ劣化していません(予備の電池も買ってあります)から十分実用になります。

 さて,当時気にしていなかったことで,最大の問題点はホコリです。沈胴式のレンズの隙間から入り込んだホコリがセンサに付着して映り込んでしまうという最悪の問題点は,GRがレンズ固定式のカメラでCSMOSセンサの掃除が出来ず,かつセンサクリーニング機能を持たないが故に,修理に出すしか解決方法がありません。

 しかし,修理対応で清掃しても根本的な問題はそのままですから,清掃直後にホコリが付着することもあるわけで,そうなるともうホコリの映り込みを気にしないか,使うのをやめるかの二択になってしまいます。

 私の初代GRも派手にホコリが入り込んでいたのですが,自分で分解してホコリの除去を行いました。あれから何度かやってますので,もう慣れた物です。手間はかかりますが自分で出来るようになると,ホコリももう怖くなくなります。

 初めてホコリの除去を行った後には,ホコリの侵入を防ごうとフィルタを取り付けるアダプタを買い,保護フィルタでホコリの侵入を防ごうとしたのですが,そのせいでGRのコンパクトさが損なわれてしまい,持ち出す気がなくなってしまいました。

 これではいかんと,レンズバリアの前に両面テープで貼り付ける保護フィルタに,薄型のアルミのレンズキャップを用意し,コンパクトさをスポイルしない程度にホコリ対策を行うよう方針を変更しました。これで一気に持ち出す機会が増えたのです。

 おかげでホコリを避けきれなくなりましたが,先程書いたように自分で掃除が出来ますので,ホコリよりもハンドリングの良さを優先できるようになりました。

 同じような感覚で,これまた価格が10万円程度に上がっているシグマのDP2Merrillも使ってみるわけですが,こちらはやっぱりじゃじゃ馬で,とてもGRのような再評価が出来そうにありません。そう考えると,なんだかんだで初代GRは良く出来たカメラだったということが言えそうで,当時のしっくりとこない感覚は私にも問題があったと認めざるを得ません。

 むしろ,サクサクと小気味良く撮影出来るテンポの良さや,大きすぎないデータサイズでRAWから気分良く狙った画に追い込んでいけること,なによりポケットにさっと突っ込んで持ち歩けるコンパクトさという,最新のGRIVでも評価されている点がすでに初代GRに備わっていることを,もっと生かすべきだったと考えるようになりました。

 実のところ,この初代GRはD850を買うときに資金源とするために売却することを検討し,一度は元箱に詰めることまでやっていたのです。当時は出番も少なく,どうもしっくりこないなと避けていたところもありましたので,さっさと売ってしまおうと思ったわけですが,どうせ1万円か2万円程度にしかならないでしょうし,ここで売ってしまうともう二度と買い直せないだろうと思った事に加えて,嫁さんも「置いておいたら」と言ってくれたことで,ギリギリになって売ることをやめたのでした。

 いずれ買い換えるに値するような後継機が出るだろう,その時が来たら売ればいいかと思って残していたところ,意外に手に馴染み始めた事に加えて,ようやく買い換えようと思った後継機は2倍の価格になっただけではなく入手が極めて困難となり,結局売る機会も逸してここまで来ました。これも縁だったのだと思います。

 そんなわけで,初代GRは1周回って,お気に入りのカメラになりました。私だけではなく,嫁さんにとっても使いたいカメラになってくれたことで,初代GRは私以外の視点も手に入れました。

 いつまで壊れずに動いてくれるかわかりませんし,ホコリの除去もいつも成功するとは限りませんから,いずれダメになる時が来るでしょう。でも,12年も使えばそれはそれで十分です。仮にGRIVが買えても,初代GRは手元に置いておくつもりですから,出来るだけ大切に,しかし出来るだけ持ち出して,使っていこうと思います。

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