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2026年03月05日の記事は以下のとおりです。

BDレコのソフト単体売りは本当に他社のBDドライブでも動くのか

 東芝に続きソニーも,BDレコーダーの製造をやめました。日本独自の文化と言われたテレビ番組の録画と保存が潰えようとしています。

 メディアはデータ用途もありますので海外製品がしばらくは手に入るとは思いますが,録画機はどう考えても復活することはないでしょうし,そもそもキーデバイスであるBDドライブの調達が難しくなっているそうですので,入手が出来なくなるのは時間の問題ではないかと思います。

 そもそも,海外にはテレビ番組を録画するという発想がなく,結局見返すことなどないのにとりあえず保存しておくという日本人も,タイムシフトだけ出来ればそれで実は事足りるという事実に目が覚めたのでしょう。

 もっと言えば,自分で手間とお金をかけて保存しなくてもネット配信で簡単に見られるようになったことで,先に面白そうな番組をチェックして録画を仕掛けるよりも,後から評判を聞いて見逃し配信で見る方がずっと楽だったという事実が広く認知されるようになったのではないかと思います。

 タイムシフトに特化した録画機能なら,テレビに安価に標準搭載出来ます。HDDは外付けになりますが,安価で大容量のHDDを1つ買えば,現実的に次の買い換えまで使い続けることができるわけで,結局のところこの方法で困る人が少なかったことが,BDレコーダーの衰退の一因だと言わざるを得ません。

 ただ,記録される番組は当然暗号化によって保護されるわけで,その暗号が解けるのは録画したテレビとの組み合わせでのみですから,テレビの買い換えはもちろん,場合によっては修理されたテレビでも,HDDに記録された番組を見ることは出来なくなります。

 こんな難しい話,一般の人は想像もつかないでしょう。しかも,こんなこと消費者は全く聞いておらず,作る側の都合で勝手に導入された不便な仕組みというのですから,消費者が自分たちのためにならないと感じてそっぽを向くのも当然です。

 これが結局,手元に残すに値するような良質な番組を制作するエネルギーを制作者サイドから奪うことになったのだとしたら,ダビング10という仕組みはなんと皮肉なものなのかと思います。

 閑話休題。

 HDDに残った番組を救出できずに廃棄したことは,私もこれまでに買い換えで2度ほど経験しました。私はHDDに録画したという事実だけを記憶しており,その番組がどうなったかはちゃんと覚えていないので,録画したはずなんだけどなあ,ということが何度も起きていました。だから,本当に残しておきたいものや後で見ようと思うものは,HDDから取り出しておきたいと思う事もありました。

 そのためには高価で大きなBDレコーダーが必要。でももうそんな面倒は御免です。

 ところが先日,IOデータから,BDレコなる製品が登場し話題になりました。DTCP-IPを実装したWindowsのソフトでテレビからネットワーク経由で番組を転送し,PCに繋いだBDドライブで書き込むというものです。BRP-R1という製品はBDドライブとソフトのセットで,これをPCにつないで作ったBDは,市販のBDプレイヤーで再生出来ます。

 2万円ちょっとという安価な値段もあり,初回は完売という人気ぶりなのですが,付属の書き込みソフトは当然のように専用の専用のドライブでしか動かないものでした。

 ところが,この付属のソフトだけが別に販売されることになり,しかも他のメーカーのドライブでも動くという話が聞こえてきました。お値段はわずか3300円ほど。今手元にあるドライブでテレビ番組を録画できるなんて,そんなうまい話がある訳ないと思っていたのですが,どうも本当の話らしいです。

 BDレコという商品は,このソフトにこそ価値があると思う訳で,それをこんな価格で,しかも縛りなしで販売する意図がわからんのですが,ともあれこの値段ならダメモトで試しても悔しくないでしょう。ダウンロード販売が始まると同時に,購入して試してみました。

 まず,Windowsのバージョンです。うちには非力なWindows11マシンが1台ありますが,あとはまだWindows10です。案の定Windows10ではダウンロードが出来ず,結局この非力なマシンで動かすことになります。

 メモリも4GBと話にならない少なさですが,とりあえず起動まで出来ました。

 BDドライブは過去に購入したパイオニアのBDR-XD05です。これも無事認識し,テレビから転送も終わりました。しかし,いざBD-REに書き込みを行おうとするとエラーで止まります。

 やっぱりダメなのかと思ったのですが,このドライブをMacに繋いでToastでBD-REの消去を行おうとすると,やはりエラーが出ます。ドライブが死んだのかもと,もう1台あるパイオニアのBR-203を引っ張り出してきたのですが,やはり同じようにエラーが出ます。

 ただ,最近買った,一度も書き込みを行っていないBD-REだと書き込みが進み,出来上がったディスクは別のプレイヤーで再生することが出来ました。ということで,ソフトは問題なく動いています。

 しかし,これだけ書き込みエラーが出ると実用になりません。メディアが古いのが悪いのか,それともドライブが2つとも壊れたのか,どうもすっきりしません。

 いずれにしてもこのままではソフトも無駄になりますし,ドライブを新しい物にしてみましょう。amazonで探すと,13500円ほどのドライブが見つかりました。これが一番安いようですが,2014年に買ったBDR-XD05は9000円ほどでしたから,すでに貴重品になりつつあるんだろうと思います。

 届いたBDドライブはロジテックのLBD-LPWAWU3NDBというもので,今見たら1500円値上がりしていました。危ない危ない。

 とりあえずBD-REの消去を行ってみると,あれほど失敗してエラーを出していたディスクが簡単に消去出来るようになりました。やはりドライブの問題だったようです。

 ならばとPCに繋いで書き込みを行ってみますが,これも無事ドライブを認識し,書き込みも完了しました。出来たディスクはちゃんとプレイヤーで再生も出来ました。

 一応これで問題は解決したわけですが,モヤモヤすることが2つ。

 13500円のドライブに3300円のソフトですから,合計すると17000円ほど出費しています。BRP-R1が23000円にポイント10%で実質2万円ちょっとで買えることを考えると,3000円ほど安くなっただけじゃないかという事が1つ。これだったら動作保証のあるBRP-R1を買った方がよかったんじゃないかと思います。

 もう1つは,あてにしていたBDドライブが2台とも壊れていたこと。BDR-XD05もDVR-203も長く使えることを期待してパイオニアにしたのに,どちらも数枚BDを焼いただけで壊れていたことにがっかりしました。

 確かに光学ドライブは消耗品ですが,それは書き込み回数の増加に伴ってレーザーが劣化するからです。2台でBD-Rを10枚,BD-REを3枚ほど焼いただけでダメになるというのは,想像していませんでした。

 どちらも購入は2014年ともう12年も昔の話ですので壊れて当たり前でしょうし,もはや悔しくもありませんが,どちらも電源を入れることもせず,ほとんど使うことがなかったので,もし時間の経過だけで壊れてしまうなら,お店に長く在庫されていたものやデッドストックも壊れてしまうことになるわけで,それはもう消耗品と言うより生ものですよね。

 DVD-Rは今でも書き込めていますし,読み出しも問題ありませんから,BDの書き込みだけダメになっていたのがなんとなく残念で,そんなにBDの書き込み機能って華奢なのかと思うと,今回買ったLBD-LPWAWU3NDBも2021年発売という事ですから,数年もすればダメになるかもしれず,光学ドライブの儚さに涙が出そうになります。

 こんなものにお金を出すことが正しいのか・・・数年使えればそれでいい,壊れたら捨てればいい,かつてそんな考え方で作られた悲しい製品があふれた時代があったことを思い出しました。

 

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