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洗濯ロボがやってきた

  • 2010/04/19 18:09
  • カテゴリー:散財

 春からの新生活を1つのきっかけにし,家電品の入れ替えを行っています。

 耐久消費財である家電品は10年くらい使う事を前提にするわけですが,この10年という期間が近年の家電品の進歩に比べて短く,買い換えると「すごい」と感じることが多いように思います。

 我々は二人とも同じような仕事をしていますので,帰宅は夜遅くになります。休日は土日ですが,この休日を有意義に使うため,価値あるものには投資をしようと考えていました。この代表格の1つが乾燥洗濯機ではないかと思っています。

 一人で暮らしていた時には,土曜日の午前中が洗濯タイムでした。1週間で一人が出す洗濯物などたかが知れているので,小さめの洗濯機でどうにかなったのですが,二人になるとそうもいきません。

 全自動洗濯機を買ったときにも便利になったものだと感心しましたが,それでも干すという作業が手作業ですので面倒です。1つ1つハンガーに吊るし,ベランダまで持っていき,引っかけていきます。数が多いと吊す場所に困り,これが理由で翌日にもう一度洗濯をせねばならなくなることがあります。

 土日の天気予報がいつも気になり,土曜日が雨だとわかると日曜日の予定を組み替えたりしないといけません。梅雨時や真冬の曇天の続く時,秋の長雨の時など,そもそも洗濯できないことを前提にしないといけないですし,夏の夕立など天候の急変に走り回ったことも数あります。

 この科学技術万能の時代において,お天気ごときに振り回される人生とは!と悔しく思っていた私は,乾燥までやってくれればどんなに楽か,と思うようになりました。

 ところが,消費電力が大きい上,長時間の運転が必要ですし,そもそも本体価格が高いという理由から,自分には関係ない話かなあと思っていたところ,消費電力がここ最近,1kWを切るようになっているんですね。

 これは導入の時が来たか,と価格を調べると,上位機種である斜めドラムでも,大体20万円まで買える感じです。

 私の家では,幼い頃から洗濯機は松下電器,と決まっており,実際松下電器の洗濯機を買って困ったとか後悔した覚えがありません。洗濯機は壊れると他で代わりが効かないものですので,壊れないことがなにより重要です。異論はあるかも知れませんが,パナソニックの白物は壊れにくいというのが,私の考えです。

 今回もパナソニックから探してみたところ,上位の機種はヒートポンプ方式で消費電力は930Wとかなり小さいです。これなら洗濯する度に乾燥をすることができそうです。

 面白いのは,最上位機種のNA-VR5600の値段が,その下位機種であるNA-VR3600よりも安いことです。NA-VR3600はNA-VR5600からナノイーの発生機能を省いた機種で,後の仕様はほぼ同一です。発売は少しNA-VR5600の方が先に出ましたが,それでも型落ちというほどの事はありませんが,要するにメーカーもお店も,NA-VR5600を売りたいということなのでしょう。

 定時で帰った会社の帰り,年度末の家電量販店で下見をしていると,売る気満々の店員さんがつつつーとやってきて,この価格なら買ってもいいかな,という値段を出してくれました。

 新居の洗濯機置き場が割と狭く,絶対に設置できるという確信が持てなかったので,ちゃんと調べてまた来ます,と断ったのですが,5分ほどして彼がまたつつつーとやってきて,さっきよりもさらに良い値段を出してくれました。しかも,設置スペースの問題があった場合はキャンセルを受ける,という話です。

 年度末という事で,売り上げが欲しいんですね。どうせ買ってもらえるものなら,今ここで買ってもらえる方がお店にとってはうれしいですから。

 ちなみに安い,といっても日本最安値というわけではありませんし,今をときめく「池袋」の価格には足下にも及ばないでしょう。でも,休日に出かけて混雑する量販店で交渉をするのも面倒臭いですし,私は195000円に21%のポイントと5年保証で満足して買うことにしました。

 最新メカ満載のヒートポンプ方式の洗濯乾燥機はモーターがグルグル回るだけの単純なものではないので,長期保証は付けようと思っていましたから,5年保証はありがたい話です。

 引っ越し後の土日に配送してもらうことにしたのですが,新居の排水機構に問題があり,持ち込んだ古い洗濯機も使えない状態になっていて気をもんだのですが,配送日の前日に暫定修理,翌日にはなんとか新しい洗濯機で洗濯が出来るようになりました。

 設置が終わっで,早速自分の洗濯物を洗濯してみます。私は外干し派の人でしたから乾燥機は使ったことがほとんどありませんし,まして斜めドラムなど触ったこともありません。

 斜めドラム式は洗濯物を落下させて汚れを落とす仕組みで,一般的な縦型のものとは原理が異なります。それゆえ使用する水が少なくて済みますし,水が少ないという事は洗剤の量も少ないという事になります。また,ドラムが斜めになりますから,9kgという大容量の割には,そんなに大きくなりません。

 そんな予備知識を思い出しながら,フタをし,洗剤を入れて,スイッチを押します。いろいろな設定も出来るようですが,普通は電源を入れてスタートボタンを押すだけです。白物家電はこの簡単さが重要ですよ。

 すすぎの完了までは40分弱というところで,いつもの洗濯2回分が1回で済むことと考えると,半分の時間で済んでいます。乾燥は時間がかかってしまい,2時間以上かかると出ています。

 ところが,乾燥工程に入ってから1時間ほどで終了しているのです。乾き具合を自動で判断するという事なのですが,残念ながら私のズボンはまだ濡れていますし,Tシャツも厚手のものは湿っています。これではいかんなあとベランダに干すことになりました。

 薄い綿のシャツはスルメのようにくしゃくしゃになっていて,アイロンをかけるのがとても大変な感じですし,タオルもふんわり感がありません。なんだかがっかりな仕上がりです。

 乾燥機を上手に使うコツは,フィルタの掃除を毎回行うことだそうですが,楽しみにしながらフィルタをみても,それ程引っかかっていません。こんな程度なのかあと,こちらもややがっかりです。

 2度目,嫁さんの洗濯物です。こちらは予定時間が短くなることもなく,予想されていた時間よりもむしろ長めに乾燥機が回っています。

 取り出して見ると,タオルはフカフカ,生乾きのものはほとんどありません。かなりうらやましい仕上がりです。ただし,シャツやブラウスのたぐいは,やっぱりスルメのようになっていました。

 フィルタを外してみると,4mmもあろうかと思うほどの厚みの,綿そのものといったようなホコリがくっついていました。

 本来,これがこの洗濯機の性能なんだろうと思います。悲しいかな,私の数枚のTシャツは,寂しそうにベランダで風にゆらゆら揺られておりました。

 まだ2度しか使っていませんが,期待を越えた素晴らしさと言うほどの感激はなかったものの,使い方次第で有意義な時間が送出できる機材である事は間違いないと思います。

 ちょっとまとめてみます。


・洗濯の回数は減る

 さすがに大型の9kg(乾燥でも6kg)ですから,洗濯の回数は減ります。水も洗剤も使用量は少ないですから,この点でも経済的です。


・お天気に左右されない

 なんといってもこれが最大のメリットでしょう。普段は外に干し,悪天候時にだけ緊急回避的に乾燥機を使うというなら,別にヒートポンプ方式でなくてもよいわけですが,1kW以下の消費電力と引き替えに高価なヒートポンプ方式を採用しているのは,乾燥機能が常用されることが前提だからです。

 お天気に左右されたり,土日の予定を洗濯を軸に予定を組まねばならなくなってしまうのはバカバカしいのですが,これがなくなるというのは本当に素晴らしいことです。

 出社前に仕掛けて,帰宅すると乾燥まで終わっている・・・洗濯専任のメイドです。


・シワはすごい
 すごいすごいとは聞いていましたが,まさかここまでひどいシワになるとは思いませんでした。外に干すからシワにならないというのではなく,まっすぐ伸ばして干すからシワが少ないわけですから,ドラムの中をグルグルまわして乾燥させる以上,どうしたってしわがひどくなるものです。

 確かに洗濯は省力化されるのですが,アイロンに倍以上の時間がかかることが大きな誤算でした。他のメーカーの製品には「風アイロン」なる明解なネーミングの機能があり,これがなかなか良くできていると聞いたことがあります。こっちにしてもよかったかなあ,と・・・

 とりあえず,シワが少なくなるように,あまりたくさんの洗濯物を詰め込まないこと,袖や裾をちゃんと伸ばして突っ込む,どうしてもシワが気になるなら乾燥途中で取り出して外で干す,ということくらいはしないといけないですね。


・音は結構すごい
 洗濯と乾燥はたいしたことないのですが,脱水の時には振動も大きく,音も大きくなります。ちょっと夜は厳しいかもしれないです。


・メンテが面倒
 毎回洗濯が終わるごとに,フィルタの綿埃を取り除かねばなりません。縦型の場合,取れたホコリがぐるぐる回るうちにまた洗濯物に付着するのを防ぐため,ホコリをキャッチする網が付いているものですが,斜めドラムの洗濯乾燥機の場合,このホコリがそのまま乾燥機のフィルタにくっつくと考えてよいのでしょう。
 このフィルタが目詰まりすると,消費電力が上がり,乾燥時間も長くかかるようになるそうです。常用するための低消費電力化に高価なヒートポンプを使っておきながら,フィルタの掃除をさぼっていたのでは,まさに死んだ使い方となってしまいます。

 しかしこのフィルタの掃除,結構面倒です。フィルタを取り出し,フタを開いて取るのですが,指でつまんでポイッと言うわけにはいかず,場合によっては掃除機で吸い込む必要もあるくらいです。

 大した作業ではないのですが,掃除の際には乾燥したふわふわのホコリが舞うわけで,これが実に嫌です。改良されたらいいんですけどね。

 うーん,しかし,乾燥機を使わない場合,あれだけ出てくるホコリはどこへ行ってしまうんでしょう・・・落下によって洗う叩き洗いですから,そもそもホコリが出にくいというのはなんとなく分かるんですが・・・


 と,まあこんな風に総括しています。残念ながら万能,と言うことではなく,それなりに使い方を考えないとダメな感じです。過度な期待は禁物ですね。

 自分で汚れ具合を確認し,乾き具合も判断しながら,経済的な運転を自動で行うという洗濯機は,まるで洗濯ロボットです。内部はインバータを使った回転制御に,ヒートポンプを用いた乾燥機ですから,いかにも最新メカびっしりな感じです。

 下着やらタオルやら,シワになって別に困らないものは乾燥まで行うことに何の迷いもありません。シャツやズボンもアイロンをきちんとかければ問題なしですから,お天気の心配から解放されることのメリットを考えると,やはり乾燥までが常用されることになりそうです。

引っ越しも終わってテレビが来た

  • 2010/04/13 20:32
  • カテゴリー:散財

 4月になって新エコポイント制度になり,3月下旬は駆け込み需要から量販店は大賑わいだったそうですが,実のところ新制度でもよほど古い機種を買わない限り対象外になる事はないですし,むしろ3月で対象から外れるようなテレビを今買うのは損ではないかと思うので,私は静観していました。

 もし引っ越しをしたら,いわゆるリビングに少し大きなテレビを置こうとずっと考えてはいましたが,まあ慌てることもなく,出物が出てくるのを待とうと考えていました。

 しかし,こういう時に出物が出てくるものです。

 42型のHDD内蔵のプラズマテレビが,12万円です。

 日立のWoooで,P42-XP035です。昨年春に登場した03シリーズのうち,プラズマの42型のものがベースになっており,登場時に250GBだったHDDを昨年秋に500GBに倍増したマイナーチェンジモデルで,おそらく30万円程度で売られていたのではないでしょうか。

 これが10万円前半で売られているには訳があり,先月この春の新製品である05シリーズが発表になり,03シリーズは基本的に処分価格で売られているのです。

 この商品,もっと高くてもいいんじゃないかと思うのですが,それは,

(1)2010年度のエコポイント制度に対応,23000ポイントが付与される。

 昨年春の段階で,2010年度のプラズマテレビのエコポイントの条件を満たしています。考え方はいろいろありますが,プラズマだから条件が甘いという話もあるし,昨年のプラズマで一気に電力が下がったというのもありますし。


(2)パナソニックのNEOプラズマパネルを採用

 撤退,売却が相次いで,今プラズマパネルを生産しているのは実質パナソニック1社です。そのパナソニックは開発にも熱心で,昨年のNEOプラズマパネルではLCDテレビの消費電力を下回ったとさえいわれました。
 P42-XP035は,このNEOプラズマパネルの供給を受けて作られています。日立独自の画造りをしているということですが,それもディスプレイデバイスの素性が良くないといけません。
 沈み込むような深い黒,鮮やかな発色,残像のなさ,視野角という言葉が存在しない,そして広い色域というプラズマディスプレイの優れた特徴に,高い発光効率でLCDテレビに匹敵する低消費電力を両立したこのNEOプラズマパネルは,非常に高い評価を得ています。
 今年の春に出た第二世代品はさらに電力を下げ,画質も上げてきているということですし,ひょっとすると買収したパイオニアの技術が投入されているかもしれず,その点で第一世代品は少々残念ではあります。
 しかし,画質はすでにLCDを寄せ付けず,消費電力はこの第一世代品で大幅に下がったこともあり,無理に第二世代品である必要はないと私は思います。
 この値段で,フルHDのプラズマテレビが手に入ることが重要なのです。


(3)500GBの録画機能,

 500GBのHDDが内蔵されていることで,オマケではなく完全に使い物になる録画機能を駆使できます。確かにディスクへのアーカイブは出来ませんが,なにかと著作権の縛りが厳しいせいで,アーカイブをする気も失せるというものです。
 MPEG2-TSなら地デジで1時間でざっと6GB。トランスコードなしで90時間ほど録画できる計算ですが,これをH.264で録画すればこの4倍で360時間です。
 しかもこのH.264,なかなか画質が良くて,地デジくらいなら全然差が分かりません。
 どうしてもアーカイブしたいと言う場合,iDVRカートリッジを買って来れば,ここにムーブすることが出来ます。HDDですからビット単価も安く,光ディスクよりも高速で,場所も取りません。


(4)消費電力はLCDテレビ並み

 プラズマテレビのカタログを見ると,500Wオーバーの消費電力と書かれているので,イメージとしてプラズマテレビは大飯ぐらいだと思いがちですが,プラズマディスプレイは自発光という原理ゆえ,すべての画素が最大輝度で点灯したときに最も消費電力が大きくなります。
 もっとも,テレビ自身がそんな特殊な状況が持続するような想定で作られていませんが,現在の消費電力の表記方法では,そのテレビが最大で消費する電力が記載されるので,実態に即していません。その点LCDテレビは表示内容によって消費電力の変化が少ないです。
 そこで,年間消費電力量という,実際の使用を想定して算出した値で比較することが行われるのですが,この値が少し前のLCDテレビに匹敵するくらいです。最新のLCDテレビはもっと下がっているのでさすがにプラズマが下回る事はないのですが,それでも十分です。


(5)なにより,42型録画機能付きフルHDプラズマテレビである

 もうとにかくこれですね。私はテレビっ子ではなく,見ないときはテレビを消していますが,映画を大きな画面で見る楽しみを知っている人なので,違和感なく映画に没頭できるプラズマテレビは,本当に欲しいと思っていました。
 でも,プラズマテレビは原理的に大型でなくてはメリットが出ず,自ずと高価な商品になって仕舞いがちでした。
 それが,型落ちとはいえ05シリーズが未発売の現段階では最新のフラッグシップモデルであり,その画質や基本性の高さには全く遜色がありません。それが,エコポイントまで考えると実質10万円以下で味わえると言うのですから,日立さん大丈夫なのかと心配になりました。


 てなわけで,嫁さんには事後報告という形で買うことにしました。

 ワクワクして引っ越しの当時に配送されるのを楽しみにしていたのですが,届いてみて私は我が目を疑いました。

 でかすぎます。

 横幅が1mを越えるというのはなんとなく分かっていましたが,実物が来るとその威圧感がすごく,引っ越し直後で足の踏み場もない状態であることも手伝って,強烈な存在感があります。

 とにかく動かしてみようとさっさと接続を済ませて見てみましたが,その素晴らしい画像のおかげで番組に没頭出来る一方,テレビを見ると言うよりテレビに見られているという感覚に軽いショックを受けました。

 まだ散らかっていて,十分な距離を取ることが出来ない事も問題なのですが,それにしてもあっという間に部屋が狭くなってしまったように思いました。

 嫁さんは,滅多なことでは怒りませんが,このテレビを見たときに,本気で目が怒っていました。限度を超えた,ということでしょう。

 まだ説明書をほとんど読んでおらず,ほとんど使いこなせているとは言えません。基本的な設定を行っただけですが,私もここまできたか,と感慨深い一方で,どうも自分の手に余る感覚があって,椅子とテーブルが揃う5月の連休くらいまではちょっと厳しいものがあるかも知れません。

 でも,テレビは10年は使います。地デジに移行したばっかりなんですから,今良いものを買っておくことは,結局得だと思っているので,何度もいいますがこれは本当にお買い得だと思います。

家電を買って思うこと

 最近,高額な家電を買うことがあって,消費者としてお店の現実を見ることがありました。

 私は若い頃,日本橋のパソコン店で働いていましたので,近隣の電気屋さんも含めて,1990年代の大阪における買い物についてはそれなりに分かっているつもりでしたが,それ以後についてはあまりよく分かっていません。

 しかし,その「それ以後」という部分こそ,家電の買い方が大きく変わった時ですので,今回久々に当事者になるにあたり,この点も意識していました。

 特に大阪という所は,挨拶代わりに「それでなんぼになるの?」と言うのが決まりでしたので,それ前提の価格が値札に付いていました。言い値で買うのはバカがすること(大阪でバカとは軽蔑の言葉です)と言われていて,1円でも安く買うことが重要なスキルでした。

 私がお店にいたころも,彼女にいい所を見せようと,頑張って値引きに励む男の姿がちらほらあったのですが,ああいうのはだめですね,私も人間ですので,意地悪して値引きに応じませんでしたが,一方で女の人の価格交渉には一発底値で応じた記憶があります。

 その後,通販の台頭があり,店舗を持たず,店員を雇わず,展示をしないという低コスト戦略で価格を下げる店が価格をぐぐっと引き下げました。

 同じくらいに,巨大な量販店の寡占が進み,とりわけ北関東戦争と言われる家電量販店の熾烈な闘いに勝利したヤマダ電機が,その強烈な販売力で価格の決定権を握ります。

 それまで,その地方ごとに展開していた各量販店は,ヨドバシカメラやヤマダ電機の進出により次々と倒れていき,特に大阪は梅田に出来たヨドバシカメラによって,完全にその勢力図が書き換わり,日本橋に至っては街そのものが変貌してしまいました。

 インターネットによる情報の共有もこの間進み,kakaku.comに見られる価格の比較サイトが一般の人の認知を受けて,どの店だといくらになった,というような,個人レベルの価格交渉結果さえ広まるようになりました。

 我々は,あるお客さんに出た金額は,自分が買うときにも適用されると思いがちですが,実はそんなことはありません。3000円値引いたことで20万円の売り上げが立つならそうするかも知れませんが,それでも他のお客さんが2000円の値引きで買ってくれるなら,そっちに売った方が得です。無理に3000円引くことはありません。

 そもそも,その日のノルマが達成されていて,特に売り上げが欲しい状況に置かれてなければ,値引きなんか全く出てきません。決算前,月末など,少しでも売り上げが欲しいときに,しかもその売り上げに責任を持っている「ちょっと偉い人」に話をすると,一発目からいい金額が出てきたりするのは,そのせいです。

 我々はどの店員さんと話をしても,お店と話をしている気分でいますが,最近は店員さんごとの個人成績が厳しく問われる時代なので,どちらかというと店員さんそのものと話をしているという気分でいた方が正しい場合があります。他の店にお客が流れてもそんなことは自分は関係ない,自分のノルマは達成されているのでむしろ同僚の成績が下がる分だけ好都合だ,と言う意識があることは,否定できないと思います。

 インターネットの出現前後で大きく変わったのが,実は売値は共通ではなく,みんなバラバラだったという事実を消費者が知った事と,どうやったら安く買えるのかというノウハウの共有化です。

 店員さんも人間ですから,綺麗な女の人に値切られたらあっさり応じますし,怖い職業の叔父さんにすごまれたら断り切れなくなるものです。その時々のお店の状況などから,値段は高くもなり安くもなるわけですが,昔はそれが公開されているわけではありませんから,内緒になるという不文律のもとで,価格交渉が行われていました。

 しかし,内緒にしておいてね,と言われた価格でも,kakaku.comにはでています。これだと店員さんは,外に値段が出ることを前提にして価格を出さざるを得ません。確かにそれがどれほど影響するかは分かりませんが,もし私が店員だったら,お客さんによって値段に差を付けるということが出来ない分だけ,マニュアル通りというか,もう自分の都合だけで商談してしまうんじゃないかと思います。

 そんな傾向もあってでしょうが,大阪で買い物をしても,店員さんと価格の交渉をするというプロセスを楽しむことが出来なくなってきたように思います。買い物の楽しみの1つが薄れてきたことを感じると,やはり残念かな,という気がします。

 ヤマダ電機もヨドバシカメラもそうなのですが,ポイント還元によってすべての商品を安くする工夫で「安いお店」というイメージを作り出しています。実際,安い商品が出ていることもあるのですが,多くは通販に比べて随分高く,ポイントまで考えても近い価格にさえなりません。

 つまり,家電量販店という所は,彼らが売りたい商品は安けども,それ以外は全然安くないということです。

 メーカーはせっかく,いろいろな消費者に向けて多くの種類の製品を用意してくれるのですが,価格の差があまりに大きく,実質的に種類を選ぶことが出来ないという事が起きてしまいます。実際,私が購入したパナソニックの洗濯機は,最上位機種が中位機種の売価を下回っていて,中位機種を買う理由がなくなっていましたが,メーカーの意図としては,上位機種から機能を削減して予算の厳しい人にも買ってもらおうということだったはずで,それがないがしろにされてしまっているのです。

 ここで面白い事に気が付きます。どの商品が売れるのか,と言う結果には,消費者が選んだもの,メーカーが改良を重ねて作ったものに加えて,販売店が売りたいと思うもの,の支配力が大きくなっているという事実です。

 欲しいものを買いにいっても値段が高く,特価の出ている他社同等品を買うことになったケースというのは珍しいことではありませんが,つまりどの商品がヒットするかは,お店がどの商品を売ろうと考えたかによるところが,大きくなっているというわけです。

 では,そのお店の売りたい商品とは,どうやって選ばれるのでしょうか。

 いろいろ要因はありますが,売りたい商品とはつまり,値段を下げられる商品です。しかし自分達の利益を下げてまで値段を下げることはありません。ということは,お店が安く仕入れることの出来る商品ということになります。

 これが,メーカーから,価格決定権を奪った最大の理由です。

 日本の製品は,同じ価格帯の製品ならどれも優秀であり,その差は少ないです。ですから,少しでも安いと言うことは大きな購入動機につながります。仕入れ価格を下げる,あるいは価格の補填をすると,その商品を安く大量に売ってくれることが期待できます。

 過剰な在庫を持ってしまった,利益よりもシェアが欲しい,という時などに,こういう心理が働きます。お店はそういうメーカーの気持ちを知っていて,安い仕入れを要求し,その代わりに力を入れて数を販売することを約束します。

 他社の製品,あるいは別の機種を買いに来た消費者は,価格の安さと店員のトークに誘導され,まんまと「お店の売りたい商品」を買うことになるというわけです。結果として,膨大な数を販売してみせます。

 ヤマダ電機は安い,ではなく,彼らが売りたいものに限って安いだけです。売りたくない商品はむしろ価格を高めにし,そちらを買わせないようにすることもあります。こうなると,もう我々消費者は,自分にぴったりの商品を選ぶという行為を否定されてしまったも同然です。

 ここまでくると,メーカーは,独自性を強め,高い値段でも売れるようにしようと頑張るようになります。量販店が出てくる前,つまり街の電気屋さんが主な販売ルートだった時代,各メーカーは個性と言うよりむしろ,他メーカーの系列店との比較で見劣りがしないように,価格や性能を横並びにしようとしていましたが,系列に関係のないお店が力を持つと,安売りされないように頑張るほかないのです。

 しかし,性能で差が付くことは少ないですし,個性的な機能は一方で避けられる要因にもなります。そうするとそのメーカーのブランドが力を持つようになるわけです。三菱電機の方には申し訳ないのですが,東芝と三菱のテレビがあって,同じスペックで同じ価格なら,どちらを買おうと考えますか?

 大きな販売力のある巨大量販店の価格支配力の増大,価格情報の共有化,この2つから起こった売り方と買い方をよく考えておかないと,随分損をすることになりそうだというのが,今回の私の感想でした。

 通販はすべての商品が安いです。しかし,量販店が売りたい商品につける価格にはかないません。通販はいきなり底値であり,とても公平です。しかし量販店では,どの店員さんにあたったのか,自分の話し方や態度はどうだったのか,そもそもその商品を売りたいと思っているのか,によって,随分価格が違ってきます。

 これを不公平というかどうかは,難しいです。

 買い物が難しくなってきたなあとつくづく思いましたし,買い物を楽しいと思わなくなるだけでなく,とても面倒なものだと思うようになりました。私のような人が,通販に流れているということも,実際あると思います。

 寂しいなと思います。

メーカーに煽られる消費者と3Dテレビ

 AV業界は3Dでもちきりです。

 タモリ倶楽部じゃないですが,そっちのAVではありません。(それはそれでどんなものか見てみたいですが)

 国内外のテレビ関連メーカーで,テレビの3D対応が進んでおり,2010年はその元年と言われています。

 わずかに高いだけでかつてない経験が出来るという触れ込みで一気に普及させたいとするメーカー側に,当初否定的だった評論家達が,ここへきてどういうわけだか「いいんじゃないの」と提灯をぶら下げるようになって,風向きが変わりつつあるように思います。

 私としては,商機を逃さないと頑張るメーカーさんには,B-CASやら補償金やらダビング10やらの問題を常に提起し続けて,とっとと解決してもらった方がみんなが幸せになるのではないかと思うのですが,考えて見るとこれは国内問題であって,海外で苦戦を強いられている日本のメーカーとしては,世界的潮流である3D化を進めないわけにはいかないのでしょう。

 最初に断っておきますが,私は3Dには極めて否定的です。ただし,映画館でも3Dを体験したことがない人ですので,その上での否定です。

 理由をごちゃごちゃ書くことすら無駄だと思われるほどバカバカしい話だと思っているので箇条書きにします。いや,メーカーや提灯評論家たちはすでにここで書くことなど,論破したつもりでいるので,私は声高に主張しません。

・メガネがいる
 -> 家族揃って大晦日に,3Dメガネをみんなしながら紅白をみるんですか?
   なんちゅうサイバーな家族ですか,そいつは。
   生まれてからずっと「テレビはメガネをして見る物だ」と思って
   育つ子供の気持ちになってみて下さい。

・家族の崩壊が進む
 -> メガネが足りない場合,メガネをしたくない場合,メガネをしていない人は
   普通に家族揃って一緒にテレビを見られません。
   よくも大画面テレビが「一家団欒の中心」などといえたものです。

・コンテンツがない
 -> 徐々に揃うでしょうが,そんなことより先にBlurayの普及じゃないですか。

・手軽な無料放送である地デジで試せない
 -> 一般の人たちは地デジで十分なんですよ実際。

・体に合わない人がいる
 -> 頭痛,めまい,疲れ,違和感,吐き気,肩凝り・・・
   そこまでして3Dでみたいかと。

・3Dでみたいものがない
 -> ひな壇バラエティーで奥行きを感じたいですか?
   ニュースで奥行きが必要ですか?取材映像は3Dじゃないですよ。
   北朝鮮からの映像は未だに4:3のSD解像度ですし。

・テレビの役割
 -> テレビの役割は,映像の伝送であって,仮想現実の伝送までは
   多くが望んでないじゃないでしょうか。

・画質の低下
 -> 3D(2Dの疑似3D化も含む)のために演算パワーや消費電力,
   帯域をあてがうより先に,もっと先にすべきことがあるんじゃ
   ないですか。

・そもそも誰のため
 -> 消費者が欲しいといって用意されたものではなく,メーカーの
   都合で出てきたもので,うまくいった試しがありません。

・そもそもテレビをみない
 -> みなさんテレビみてます?


 先日,朝電車の中でつらつらと,「押しつけられる違和感」を感じながら,昨今の3D化に煽られる状況を考えていると,過去に似たような違和感を感じて成功した事例って本当にないのかなあと考え込んでしまいました。

 例えば,白黒テレビを見た人は,しばらくするとやっぱりカラーが欲しいと思います。メーカーはカラーテレビを作り,消費者のニーズに応えるわけです。

 アナログテレビが誕生したとき,その解像度は14インチ程度のテレビを前提に決められたわけですが,消費者は大画面テレビと,大画面化によって必要になった高画質化を望みました。

 それらはテレビの主流となったわけですが,繰り返すとおり消費者のニーズが先にあったということが共通しています。ごく自然な流れです。

 では,消費者のニーズが少なく,メーカーの押しつけの結果大失敗に至ったものをちょっと探してみましょう。今回のテーマは,本来はこれです。


・4チャンネルステレオ

 ステレオがブームになり,立体音響の素晴らしさが浸透したあと,単純に後ろにもスピーカーを置こう,と安易に消費者を煽った4チャンネルステレオ(あえて当時の書き方であるチャンネルと書きます)は,1970年代に各社がこぞって実用化しました。
 最悪だったのは,真面目に4チャネル分の音を記録できるようにフォーマットに手を入れたメーカーがある一方で,ステレオの音から残響成分を取りだしただけのなんちゃって4チャンネルステレオも存在し,これらがメーカーごとに「うちのが一番」と展開されたことで,用意しないといけないものや実際の効果の違いが大きくバラツキ,消費者にそっぽを向かれたという事実です。
 後にサラウンド,などといって10年ごとに手を変え品を変え,似たようなものが出ては消え出ては消えして現在に至っていますが,消費者は音に包まれることよりも,音を持ち歩いて個人で楽しむ事を選んだのです。


・Lカセット

 これも1970年代ですね。コンパクトカセット(いわゆるカセットテープです)を一回り大きくしたもので,テープの幅を広げ,かつテープの走行速度を速めて高音質化し,オープンリールの性能とカセットの使いやすさを兼ね備えたものとして登場しました。
 しかし,消費者はカセットテープの性能向上を望み,Lカセットはあっという間に死に絶えました。後に登場するメタルテープによるカセットテープにより,オープンリールさえ完全に消え去りました。それだけあのサイズの使い勝手が良かったということでしょう。


・クリアビジョン

 アナログテレビ放送の高画質化を行う手法として,映像信号の隙間に高画質用の信号を挟み込み,対応のテレビで見れば高画質になるという触れ込みで1980年代後半に始まりました。でも,結果は一目瞭然。消費者は微々たる高画質化を地上放送で期待などしてなかったのです。


・FM文字多重放送(みえるラジオ)

 1990年代に始まったFM文字多重放送ですが,今放送されている音楽の曲名やキャンペーン情報を一緒に放送できるということで,それなりに期待されたようです。しかし,ラジオを聞いている人が常に文字情報を見られる環境にいるのか,と言われればそんなわけもなく,やっぱりラジオを聞いている人がどんな人なのかを見誤った結果ではないかと思います。


・AMステレオ放送

 1990年代に鳴り物入りで始まったAMステレオ放送は,始まって10年もすると,受信機の入手さえ難しくなりました。AMラジオを聞いている人がどういう人たちで,何を望んでいるのかを完全に見失った結果でしょう。個人的には残って欲しかったんですが・・・


・キャプテンシステム

 もうね,恥ずかしくって「ニューメディア」なんて,口に出来ませんよね。超ナローバンド,低解像度,少ない色数で貧弱な表現力,緩慢な動作,それでいて結局なにが出来るのかさっぱりわからないのに,トップダウンですごいすごいと言われ続けた代表格でしょう。知らない?ええ,知らないままで結構です。


・レーザーディスク

 それでも普及してた,と言う人もいるでしょうが,冷静に考えるとレーザーディスクなどは,マニアしか持ってませんでした。
 光学ディスクに映像を入れるということで得られるメリットは,頭出しが素早いことと,画質が優れていること,あと製造が楽で値段が下がることだったはずですが,そもそも映画で頭出しをすることは少なく,高画質化と言っても所詮525i,しかも値段は全然下がらず,では一般への普及などあるはずはありません。
 だから,カラオケ用に偏ったわけです。


・DCC

 音質云々は別にして,コンパクトカセットをディジタル化したDCCは,ミニディスクに敗れました。これは勝ち負けというより,DCCが少なくとも国内の消費者のニーズを無視していたことにあると思います。消費者は十分高音質になったコンパクトカセットのディジタル版が欲しかったわけではなく,録音と編集のできるCDを欲しがったということなのです。


 ・・・まだまだあると思いますが,AV関係だけでもぱっとこれだけ見つかりました。まあ,メーカーもそんなに悪意があったわけではないでしょうが,古今東西,消費者というのは案外賢く,あざとい考え方でものを売ろうと思ってもダメなものです。

 そう考えていくと,3Dテレビっていうのも,似たようなもんだと思えてなりません。

 私はむしろ,3Dは映画館で楽しむもの,と言うことになるんじゃないかと思っています。大画面,大音響,そしてあの独特な雰囲気と,映画を見るということだけを目的に足を運び,お金を払い,2時間拘束されるあの覚悟が,映画を映画館で見ることの意義であり価値であるわけですが,ここに3Dによる非日常が加わるということの方が自然です。

 一方で,個人で映画館を持つ事など出来ませんが,ミニ映画館を作るための方法として,プロジェクタやサラウンドシステムが売られています。でもそれはマニア向けで,そうした設備に価値を見いだせる一部の人の趣味の世界なわけです。しかも,どんなにお金をかけようとも,結局のところ映画館のサブセットに過ぎません。

 3Dが家庭に入ることがあるとすれば,この世界からになるのではないかと思います。普通は映画館で楽しむ,マニアはそれを自宅で再現する,再現することそのものも目的になる,という形で,細々と使われていくのではないでしょうか。

 消費者というのは賢いくせに,面倒くさがりです。おそらくメガネをすることを面倒くさがり,次第にメガネをしなくなります。メガネをしないと,3Dにならないのですから,3Dテレビの必要性も出てきません。そうするとコンテンツ,特に地デジでは3Dになる可能性は低くなり,3Dテレビは絶望的状況になります。

 別の言い方をすると,3Dで見たいときだけメガネをしますが,それってプロジェクタで映画を見ることと,同じ気分ですわね。せっかく映画を見るんだから,できるだけいい状態で楽しみたいということです。ですからAVマニアも,ニュースや天気予報は普通のテレビで見ているんです。

 そんなこんなで,私は3Dテレビは黒歴史になると思っているのですが,声高に3Dを叫んでいないメーカーを良心的だとも感じています。

 引っ越ししたら,いいテレビを買いたいなあとずっと思っていましたが,もうすぐ引っ越しという絶好の機会が訪れます。実は,もう新しいテレビを手配済みで,今回のテーマは,そのテレビの選択を正当化する屁理屈だった,というオチなのです。

今さらながらturbo.264HDの致命的バグ

 昨年の8月末ごろだと思うのですが,H.264の高速エンコーダ「turbo.264HD」のソフトウェアが1.0.3にアップデートし,SnowLeopardに対応するようになりました。

 SnowLeopardにすぐに移行した私としては,H.264に変換するために必須となっていたturbo.264HDの正式対応は非常にありがたいものでした。

 あれから半年・・・今頃になって致命的なバグに気が付きました。

 入手したMPEG2-TSのファイルをturbo.264HDに突っ込むのですが,こうしてH.264に圧縮されたファイルを再生すると,音声がモノラルになってしまうことが分かりました。

 某巨大掲示板には,「1.0.3ではAACはエンコード出来ない」と書き込みがあり,私も書き込みには気が付いていましたが,まさかモノラルになるという意味だとは思わず,エンコードの結果音が出ているというだけで安心して,ろくに確かめもせず,多くのファイルを処理していました。

 ヘッドフォンが壊れたのかも・・・MacBookProが壊れたのかも・・・QuickTimeのバグかも・・・いろいろ試して見ましたが,結論はモノラルで記録されてしまっている,ということでした。orz

 無論オリジナルのMPEG2-TSファイルは消してしまっており,手元にはありません。これはかなりショックでした。

 気が付いたのは,現在とあるファイルをエンコードしていて,その結果を確認したときだったのですが,せめてこのファイルくらいはきちんとしたステレオでエンコードしなければ,と気を取り直して検討開始です。

 まず,最新版の1.0.3のオプションの確認です。オーディオの設定は,チャネル,サンプルレート,ビットレートの3つのパラメータをすべて自動にしてありましたが,これをステレオ,48kHz,128kbpsにすべて明示して設定してみます。

 しかし結果は玉砕。

 選んだプリセットが悪いのかもと,iPod用設定から1080pの設定まで一通り試して見ますが,いずれも結論は同じ。玉砕です。

 これは困った。H.264へのエンコードは時間のかかる処理で,720pで処理しても実時間よりも高速に処理が出来るturbo.264HDを使わないなど,今さら考えられません。

 某巨大掲示板によると,AACのエンコードが出来ないため,1.0.1(つまり同梱されていたバージョン)に戻したとのこと。しかし,引っ越しを次の週末に控え,使わないものを先に片付けてしまった私には,同梱のソフトウェアが入ったCD-ROMを引っ張り出すことは,もはや不可能です。購入直後に一度だけ使ったCD-ROMを,まさか引っ越しで片付けた後に必要に迫られるなど,神はなんといたずら好きなことか。

 古いバージョンをダウンロードしようと考えましたが,turbo.264HDのソフトウェアはどのバージョンもサイトに公開されておらず,アプリケーションから直接アップデータをダウンロードする仕組みになっています。現行バージョンさえも手に入れるすべがありません。

 万事休すか,と思ったところ,turbo.264HDのメーカーであるelgatoのdiscussion forumに,1つ前のバージョンである1.0.2をバグフィックスした1.0.2+がアップされていることを知り,祈る気持ちでダウンロードしました。

 結果は成功。1.0.2+でエンコードすると,見事にステレオになってくれました。

 このdiscussion forumですが,1.0.3が出る前にβ版が公開されていたので,もしや1.0.3のバグフィックス版や1.0.4のβなどがあるのではと探し回りましたが見当たりません。どうも昨年末あたりから,非常に活気がなくなっているような感じです。

 今年の2月に,ある方が「1.0.3ではモノラルになる」という指摘をしていますが,未だに誰からもフォローが付いていません。こんな致命的な問題ですので,開発者も気が付くと思うのですが,半年以上も最新版です。

 AACですから,もしかしてライセンスの問題かなあと思いましたが,それならそれで1.0.3のリリースノートに書かれているでしょうし,1.0.2+がメーカーの設置しているdiscussion forumから手に入るというのもおかしいです。

 ところで1.0.3と1.0.2では,画質に差があるということになっていますが,私が見たところ同じ設定であれば,どっちも同じ程度に「よくない」画質です。速度もほとんど変わらず,出来上がったファイルのサイズもほとんど変わりません。

 1.0.3ではフレームレートを倍にしてインターレース解除を行うなど,高画質のためのオプションが新規に用意されているのですが,これを使わない限り,そんなに大きな改善はないような感じです。私にとっては,多少の画質の劣化やエンコード速度の低下があっても,音声がモノラルになってしまう段階で,1.0.3は使い物にはなりません。

 turbo.264HDも,そんなに安い買い物ではありませんでした。こんな中途半端な形でサポートが打ち切られるというのは,非常にもったいない。MacOSXも以前ほどのペースではないとはいえ,まだまだダイナミックにその中身が変わっていくでしょう。

 機能の追加よりもむしろ,バグを潰してもらうことと,最新のOSへの対応がなければ,PCのソフトウェアや周辺機器など怖くて買えません。実際,そういう理由でゴミになった周辺機器がどれほどあるか,HDDの肥やしになったソフトウェアがどれほどあるか,です。

 ということで,とりあえず1.0.2+がSnowLeopardで問題なく動いているので,これでしのぐことにします。もうこれでアップデートされないかも知れないなあと思いつつ,せめてこのくだらないバグだけはなんとかしてもらいたいと思います。

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