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2021年10月07日の記事は以下のとおりです。

いうほど悪くないぞ,FTZ

 Zfcは散歩とマウントアダプタ遊びに徹する,と決めたので,AFが使えるレンズが2本あれば十分,あとはMFで遊ぼうと思っていました。

 しかし,Zfcをしばらく使ってみると,やはりというか,使い勝手が最新のカメラで画質も良いということで,もっとAFで使えるレンズが欲しくなりました。

 悲しいのはGタイプのレンズです。絞りが機械連動なので,安いマウントアダプタに取り付けると絞りが最小に固定されてしまいます。

 今さらGタイプもなかろうと思うのですが,私のお気に入りの1つにトキナーのAT-X107DXという10-17mmの魚眼ズームがあり,これをZfcに使えたらと思ったのです。このレンズはDXフォーマットのものですので,Zfcならぴったりですよね。

 いや,中華製のマウントアダプタにも,絞りレバーを持つものもありますから,それで済ませてしまうことを最初は考えていたのです。しかし,シグマの散歩ズーム17-50mmF2.8もありますし,この際ちゃんとFマウントのレンズ資産を活かした方が賢いんじゃないかと思い始めたのです。

 AF-S70-200mmF2.8Eも,14-24mmF2.8Gも,楽しそうでしょ?

 そうなるともうFTZです。そう,あの悪名高きFTZです。

 FTZはZ6/Z7と同時にリリースされた純正マウントアダプタで,Fマウントレンズの大半を利用可能にしてくれます。とはいえあくまで利用可能という話であって,AF-Sレンズはほぼ問題ないのですが,モーターを内蔵しないAFレンズはAFが動きません。

 結局はAI連動とAFカプラーがないFマウントボディと同じになるわけですが,ミラーレスは絞り込み測光ですので,AI連動である必要が最初からなかったりします。

 FTZの最大の問題は,なんといってもあの不細工な下顎です。大きく下に飛び出した顎は大きく,三脚穴まで開いている始末。FマウントとZマウントとのフランジバックの差を埋めるために妙に厚みがあり,しかも実売3万円と高価です。

 これはあれです,20万円以上のレンズを持っている人向けに,Zマウントのレンズが揃うまでの間に合わせとして用意したものです。60年の歴史を誇るFマウントを継承するためでも,手持ちのMFレンズを楽しむためでもありません。

 あの不細工な下顎は絞りレバーを動かすために膨らんだものなのですが,その絞りレバーの駆動は絞りリングを持たず,かつ電磁絞りを持たないGタイプのレンズを救済するためだけに必となっているわけで,これに無関係な人にとっては,FTZの不細工さと高いお値段に付き合わされたものといえると思います。

 で,うちの状況なんですが,シグマの17-50mmF2.8はGタイプです。AT-X107DXもそうですね。AF-S14-24mmF2.8もそうですし,AF-S60mmF2.8マイクロもそうです。

 ついでにいうとEタイプなら24-70mmF2.8もそうですし,70-200mmF2,8も,200-500mmF5.6もそうなので,実は結構FTZで遊べるレンズが増えてくれそうです。

 下顎のないスマートな新しいFTZ2が計画されていると噂されていますが,これはどう考えてもEレンズ専用だと思いますし,Zfcを楽しむためにも,1つ買っておくことにしました。

 しかしですね,一時2万円を割っていた中古価格がここへ来て値上がりしています。新品の実売が3万円なのに,中古が28000円ってどうなっているんでしょね。

 私はギリギリ納得出来る25000円のものを探して買いましたが,それでもちょっと高いかなあと思っていますが,こういうのは待っていても仕方がないのでさっさと買いましょう。

 届いたFTZは某店Sランク品だけあって程度が良く,気持ちが良いです。早速いろいろ試してみましょう。

 まずシグマの17-50mmF2,8。AFも問題なし,手ぶれ補正も効きますので使い勝手は抜群です。これがZfcの機能と画質で楽しめるんですから,面白いですよね。
 最大の問題は大きく重いことで,Fマウントの24-70mmF2.8をつけているのかと思うほどの煩わしさです。せっかくのお手軽ズームが本気ズームになってしまいます。

 次にAT-X107DX。これはおもろいですよ。Zfcで魚眼を試している人ってまだまだ少ないと思うのですが,ミラーレスのファインダーで見た魚眼というのはなかなか不思議な景色です。ちゃんと撮影も出来ますので十分楽しめそうです。
 問題はAFが動かないことです。とはいえ,もともと魚眼でAFの必要性って低いですし,フォーカスエイド(ZfcはAFレンズをMFで使う時だけフォーカスエイドが発動します)も動きますので,とりあえず我慢しましょう。

 お次はAF-S70-200mmF2.8Eです。さすがに素晴らしい画質で,強力な手ぶれ補正と高速なAFをZfcでも楽しめるのはすごいことです。それにレンズに備わったFnボタンもちゃんと動作し,設定で機能も変更可能です。
 ついでにいうとDX機であるZfcでは105-300mm相当になりますので,望遠側にはより有利になってくれます。
最大の問題はやっぱり大きさと重さで,もはやボディがオマケレベルになりそうなほど,レンズが大きいです。重いし持ちにくいし,それに不格好(賛否はあるでしょうが,私にはニコンFに300mmF2.8をつけたような美しさとは対極にあると思います)で,正直これを持ち出すならD850だよなと思いました。

 続いてMFレンズで,AI-P45mmF2.8です。CPU内蔵のMFレンズとしては唯一の存在なのですが,FTZを使えばコマンドダイヤルで絞りを動かせますし,フォーカスエリアのマークが合焦で緑になるというフォーカスエイド(完全なフォーカスエイドは左下に前ピンと後ピンの指標が出るのですが,このケースではそれが出ません)まで使えます。これも想像以上に使い勝手がいいです。でもね,実はこのレンズって私はそんなに好きではないんですよ。
 問題はやっぱりその不細工さ。フジツボフードを備えたこのレンズでは,大きなマウントから先細りになりますので,長さに加えて見た目の不細工さも深刻レベルです。

 そして最後にAI35mmF2.8Sです。これも問題なく撮影出来ますが,開放F値を設定する必要がありますし,でも設定してもなにもいいことがないというよくわからない仕様です。フォーカスエイドも使えませんし,絞りもコマンドダイヤルで動かせませんので,FTZはただの筒として機能します。
 問題はあえてなにもなし。ただの筒です。FTZを使う理由もないほどです。

 とまあ,AiAFを試していませんが,きっとAI-Pと同じ動きでしょう。俗にCPU内蔵レンズといわれているならコマンドダイヤルで絞りを動かせ,フォーカスエイドも使えるということでしょう。

 そして,FTZそのものにもぜひ触れておきたいです。FTZの下顎,そんなに悪くはありません。確かに美しくないのですが,手に持ってみると,ちょうど左手の手のひらにのっかる感じで,悪くありません。三脚座にもなるということを考えると,これはこれでありなんじゃないでしょうか。

 Zfcとのバランスも悪くありません。Zfcが忠実にかつてのFMシリーズのシルエットをなぞっているからかも知れないですが,こういうオプションも不思議と不細工に見えないです。

 床に置くと安定しないことも指摘されていますが,実のところFマウントのレンズには大口径のものが多く,レンズとFTZとで床に安定して置けてしまいますので,これもあまり問題になりません。

 ですので,MFレンズは中華製の安いシンプルなマウントアダプタを使い,GタイプとEタイプの現役バリバリのレンズは我慢せずFTZを使うと,Zfcでも満足に使えそうです。

 ということで,なにかと文句の出るFTZですが,私としては高価であること以外に欠点は見当たらず,GとEレンズとの組み合わせでは我慢を強いられることがありませんでした。このあたりはさすがニコンという感じで,文句を言っている人はFTZを使った事がない人じゃないかと思います。

 価格としては半額,せめて2万円までが妥当かなと思いますし,ニコンはこれで儲けてはいけないとも思います。これまで支えてくれたFマウントレンズとFマウントのユーザーに,Zマウントへのクーポン券を出すような気持ちで売って欲しかったと思います。期間限定,条件付きの半額キャンペーンとかではなく,です。

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