リビングに人が集まるようなオーディオシステムを考える
- 2013/03/28 12:54
- カテゴリー:散財
ぼちぼち新居への引っ越しが射程距離に入ってきましたが,先に考えなくてはならない面倒なことがたくさんあるのが分かっていても,ついつい楽しくてやってしまうのが,趣味を楽しむ環境の整備です。
新居のコンセプトは,一人で過ごす場所とみんなで過ごす場所のメリハリをつける,です。決して広くはない家ではありますが,みんなが集まるリビングとDKは出来るだけ障害物をなくして,見通しの良い空間を作ることを目指しました。
そしてなにより,ここに自然と人が集まる「仕組み」を入れることが大事です。一人でいるより,ここに来た方が楽しい,面白いと思うような,そういう仕組みをハードウェア,ソフトウェア共に整備していきたいと思っています。
こういう場合,まず第一に上がるのが大きなテレビです。
確かに大画面の高画質のテレビは,人を引き寄せるわかりやすさがありますが,一方で大画面でなければならないものを,家族みんなで日常的に見るというのはなかなかないものです。
ニュースや天気予報,バラエティ番組などの放送コンテンツは,極端な話内容が重要ですから,ワンセグだってかいません。42インチのプラズマで見たいなぁ,と自然に思わせるコンテンツは,それこそBlurayの映画ソフトくらいでしょう。
ではどうするか。
我々家族は,みんな音楽が好きですし,その音楽を良い音で聞くことの楽しみを知っています。音が出ればなんでもよいと思ってはいませんし,オーディオ機器による音の差があることも,そして価格による差があることも認めています。
そして音楽を聴くという楽しみには,自由度があります。何かをしながら聞き流すことも出来ますし,一音一音を聞き逃さないように集中して楽しむ事もできます。これは映像を見ることとは随分違う事です。
従って,リビングに,他の部屋には設置できないようなオーディオを設置すれば,自然にリビングに人が集まるはずです。
しかし,音楽を聴くには,ソフトが必要です。ソフトがCDなどの物理的なメディアだと,どうしてもそれをリビングに置かねばなりませんし,また本当に楽しむには所有するすべてのCDをおいておくのがベストです。しかし,そんなことをすればリビングは狭くなり,また猥雑になって,落ち着きません。
てなわけで,リビングに用意すべきオーディオを,以下のように考えました。
(1)ネットワークオーディオは必須
私が所有するCDはすべてFLACでNASに入っていますし,ハイレゾ音源も少しずつ増えています。嫁さんのCDも半分くらいはFLACになっているようですし,ネットワークオーディオプレイヤーがリビングのオーディオの核になることは,もはや揺るぎないです。
(2)iPadとの連携
嫁さんはiPadを片時も手放さない人ですが,iPadで操作ができ,AirPlayに対応していれば,iPadとオーディオ機器が連携します。便利なはずです。
(3)スピーカーはCM1を使う
私を含め,家族が最も支持しているスピーカーが,B&WのCM1です。これが出す音は他のスピーカーの音とは一線を画すものであるので,このスピーカーの設置されている場所は,非常に強い吸引力が働くはずです。スピーカーにCM1を選ぶ事が出来て,欲を言えばCM1を出来るだけしっかり駆動できるアンプが欲しいところです。
(4)FMラジオ
我々はFMラジオが大好きで,特にNHK-FMはかけっぱなしにしていることが多いです。FMチューナーはアンテナがないと厳しいですから,出来ればインターネット経由で聞くことが出来ればよいですね。N-30はそれが出来ています。
(5)SACDは再生したい
ネットワークオーディオを中心にするとはいうものの,SACDについてはディスクを再生する環境が欲しいです。SACDをリッピング出来れば必要ないのですが,そういうわけにはいきませんし,SACDはまだ所有数が少ないですから,リビングに並べておいてもよいでしょう。
(6)でもシンプルにまとめたい
テレビとまとめて設置しますので,Blurayプレイヤーもおくことになります。出来ればSACDとBDは1つの機器でかかるようになって欲しいです。
また,配線がややこしいと見た目も良くないですし,操作が難しいと使う人が限られてしまい,みんなが集まる部屋には不適切です。
とまあ,いろいろ書いたのですが,こういう条件をすべて満たすようなシステムを作るのは,なかなか選択肢がないんですね。ネットワークオーディオに対応していてもFLACは未対応とか,日本語が通らないとか,SACDに未対応とか・・・
そして検討の末,以下のようなシステムに決着し,早々と機材を買いました。
・ネットワークオーディオ+アンプ
DENON DRA-N5
・BDプレイヤー
Pioneer BD-150
まずDRA-N5ですが,192kHz/24bitまで対応したハイレゾネットワークオーディオプレイヤーに,65W+65Wのアンプを内蔵したレシーバーです。FMチューナーも内蔵しますが,インターネットラジオに対応し,NHK-FMも設定出来るのでばっちりです。
DLNA1.5でNASにアクセス可能,FLACにも対応し,日本語も通ります。ジャケ写はさすがに出ませんが,これはまあいいです。
そしてAirPlayに対応し,iPadのアプリから操作が可能です。スピーカー端子はバナナプラグですので,太いケーブルを使うこともできます。CM1も全く問題なく使えます。
光デジタル入力とアナログ入力を備えているので,ちょっとしたシステム拡張も可能です。
価格は実売で3万円程度なのですが,なんとamazonで20%オフのセールをやっていて,24000円ほどで買うことが出来ました。N-30よりも安く,アンプまで入っているので助かりました。
そして,SACDは実売1万円で高機能,高品質で知られる,BD-150をチョイスです。1万円前後の低価格BDプレイヤーは結構激戦区なのですが,案外機能に差があります。例えば,パナソニックは伝統的にSACDがかかりません。ソニーはDVDのアップスケールに定評がありつつ,現行機種からSACD再生機能を外しました。
DENONは3万円から,マランツは5万円からと価格帯が違ってきますし,OPPOも検討しましたが,1万円のプレイヤーで十分だと思っている人には,ちょっと高価です。
BD-150にもネットワークオーディオ機能がありますが,FLACに対応しませんから,これは使わないことにします。ただしDLNAで映像コンテンツを再生する機能は便利に使えそうです。
そして,テレビは買い換えず,日立のP42-XP035です。BDプレイヤーとはHDMIで接続します。BDを再生する場合について言えば,BDプレイヤーの価格が1万円でも10万円でもそんなに大差はないでしょう。DVDのアップスケールには性能のいい物が欲しかったのですが,仕方がありません。
それで,BDP-150をオーディオディスクの再生機として使う場合ですが,アナログで接続するのではなく,DRA-N5とデジタルで繋ぐことにします。こうすると,特にパーツのグレードや物量で決まると言われる音質を,DRA-N5に任せることができます。
まあ,BDP-150とDRA-N5のどちらでDA変換するのが良いかなど,ドングリの背比べのような気もしますが,回転系を持つオーディオ機器は案外音質に有害なノイズを出すもので,アナログにする部分は回転系から隔離した方が望ましいでしょう。
しかし,BDP-150のデジタル出力は同軸で,DRA-N5のデジタル入力は光です。変換を入れると不細工ですから,私は安い方のBDP-150を改造し,光出力を取り付けようと考えています。
いやなに,ちょっと調べてみると,背面のUSB端子を基板から外せば,光出力のコネクタを代わりにハンダ付けできるようなのです。
パターンは引いてあるということですから,ここから配線を飛ばせば,USBも温存しながら光デジタル出力を追加できます。
背面の穴は開け直しになりますから手間はちょっとかかりますので,しばらくはアナログで繋ぐことにします。うまくいったらまた報告します。
DSDを直接アナログに変換するSACDプレイヤーと違い,PCMに変換してからDA変換するプレイヤーの場合には,その変換アルゴリズムが音質を決定する大きな要素になります。その意味ではBDP-150は少々物足りないといえますが,88.2kHz/24bitは立派なハイレゾですし,どうしても納得出来なければ,私が気に入って使っているPD-D9を持ち込むだけの話です。
新居への引っ越しは4月9日。ちょっと気が早いですが,どうせ買う物ですし,それだったら在庫のあるうちに,しかも安いうちに買って置いた方がよいです。引っ越し荷物が少々増えますが,そんなに大きな物ではありません。むしろ引っ越しから早期にセッティングが出来る事をメリットとすべきでしょう。
ちなみに嫁さんは,音質うんぬんより,自分でも簡単に操作ができることに安堵したようです。難しい操作は,実際に出来るか出来ないか以上に,疎外感を感じるものなのでしょう。
ということで,次回は早速届いたDRA-N5のレビューです。