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PC-386 Book Lの復活劇 その2 ~フロッピーディスクドライブ

 PC-386 Book Lは,とりあえず本体が動き出しました。

 しかし,完成までは多くのメニューをこなさねばなりません。私の前に立ち塞がった次の壁は,フロッピーディスクドライブでした。

 PC-386 Book Lは可搬型デスクトップにこだわっていて,フロッピーディスクドライブも2ドライブ搭載しています。エプソン製のSMD-1000という3.5インチが使われているのですが,コイツが標準的な34ピンのコネクタの癖に,電源まで一緒に供給出来る珍しいものです。

 ドライブ1を試したところ,とりあえず読み書き出来ます。よしよし。しかしドライブ2を試すと,読み込みは出来るのですが書き込みが出来ません。これは典型的な4級塩電解コンデンサによる故障です。

 ということで,ドライブ2を分解したところ,予想通りコンデンサが派手に液漏れしていました。これはいかんということで,120uFのものは同サイズの220uFに,10uFのものは積層セラミックに交換しました。

 これで読み書きが出来るようになったので,ドライブ1も予防的に同じように交換をしました。しかし,ここからが茨の道になります。

 交換を終えたドライブ1を試したところ,最初の30分ほどは問題なく読み書き出来るのですが,暖まってきた頃になると読み書きのエラーが増え始め,1時間もすると半分以上のトラックでエラーが出ます。これでは使い物になりません。

 基板を改めて眺めてみると,電解液がかなり広範囲に広がっていて腐食しています。基板のパターン切れも心配ですし,フレキのコネクタへの影響も大きいでしょう。

 まずはハンダの付け直しです。スルーホールへもきっちり流し込みます。しかし効果なし。

 無視できないのが,ICの下側に回り込んだ電解液です。なかなか蒸発しないので影響も長く続き,パターンの腐食やICへの進入など深刻な問題の原因になります。モータードライバのICを剥がして清掃して付け直しますが,これも効果なし。

 これ以外にも気付いたことをいろいろ試してはみますがどれも効果がなく,万策尽きたように思えてきました。そこでふと基板を取り出すときに外したフレキを見てみると黒く汚れていることに気が付きました。腐食もあるようなのですが,なにより導電性のある電解液がフレキとコネクタに回り込んでいるということは,特に小さい信号を扱う部分では正常に動作しないであろうということです。

 特にひどかったのが,どうやら製造チェック用に用意されたジャンパコネクタのフレキです。これを外してみるともう真っ黒です。IPAを清掃して差し込んでみたところ,やや効果ありで,エラーは減りましたし時間も長く動くようになりました。

 これはこれで関連がありそうだと,コネクタを外してしまいジャンパの接続を直接基板上でハンダ付けして見る事にします。すると嘘のように問題が消えました。

 詳しいことは調べていませんが,このフレキを通っているのはどうもヘッドとのやりとりを行っている信号のようで,当然微弱です。これが電解液でレアショートして誤動作していたのでしょう。

 これで完成と思っていたら,今度はドライブが不調です。ドライブ1からドライブ2に切り替わった時の最初のトラックで,時々リードエラーを起こしています。

 切り替え時の電流変化が悪さをしているんだろうとコンデンサや電源ラインを追いかけますが改善しません。不思議なことに書き込みでは全くエラーは起きません。

 ドライブ1と同じようにジャンパコネクタを外して基板上で配線してみますが,これも効果なし。いろいろ試してみようと何を調整するものかわからない半固定抵抗を少しずつ動かすと,エラーの頻度が上がったり下がったりします。


 回路図もないのでこれ以上は面倒になり,エラーが最も少なくなるところで調整をすませて,終わりにしました。エラーが出る頻度は少ないですし,リードだけならリトライでカバー出来るでしょう。

 一応これでフロッピーディスクドライブの検討は終わりにします。完全とは言いがたい結論に少々不満ではありますが,たかだかフロッピーディスクドライブに時間をかけるのも面倒ですし,ごまかして使うことも出来るので,もうこれくらいにしておきます。

 まだまだPC-386 Book Lのメンテメニューは終わりません。続く。

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