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子供用ママチャリを大人用に改造する(4) 小物を取り付けて完成

 子供用のママチャリを大人用にするプロジェクト,今回が最終回です。細々とした取付などです。

 最初にテールランプから。元はステーに取り付けた反射板ですが,これをLED付きで太陽電池のものにします。ママチャリですので泥よけに泥よけに取り付けてもいいのですが,泥よけに穴を開けるのも面倒だったのでこのままステー取り付けのものを探して交換しました。

 次に鍵。鍵はゴリンのリアステー取り付けタイプでしたが,これをパナソニックのものにします。わざわざ変えるのはゴリンのものが動きが渋い上に,鍵をかけるときのツマミが小さくてつまみにくく,さらに鍵が刺さりにくいということで,とにかく使いにくいことに尽きたからです。

 パナソニックに変えたところで根本的には変わりませんが,ディンプルキーでどの向きにも刺さるのは大きなメリットですし,ツマミも大きいので幾分ましです。

 最後に,速度計です。私が最初に買ったCATS EYEのVELO5という安物でキズだらけなのですが,ないより増しという事で取り付けて見ました。

 実はちゃんと動かなかったのですが,本体を取り付ける台座の電極の接触不良だったのえ修理しました。このVELO5,700cの設定がないので使い道が限られるのですが,24インチの設定はあるので今回の用途にはぴったりです。

 それから,英式バルブを米式の変換するバルブが余っているのに取り付けました。ママチャリですので英式ですが,英式は空気圧が確認出来ないという致命的な問題があります。それに米式が基本の空気入れを使うのに,いちいちアダプタを使うのは面倒で仕方がありません。

 もともとBikke2eに取り付けていたバルブですが,パンクを機にチューブごと米式に交換したので,この部品が余っていました。これを使って今後は3.5barで管理しましょう。

 ところが,一晩経ってみると後輪の空気がすっかり抜けていました。さすがに10年も前のものだとダメかもしれないなあと思いましたが,分解して見るとバルブのシールが少し傷んでいたようなので,虫ゴムを切ったもので代用品を作り,交換してみました。これで数日間空気が抜けていないか様子を見ます。

 そして最後に,ベルです。購入時についていたベルで,大昔のママチャリのベルをプラスチックで作り直したようなもので,とてもチャチです。

 しかし,デザインがかわいらしく,実のところこの自転車にぴったりだと個人的に思っています。ただ,あまりに作りが悪く,ちょうど指のあたる部分にバリがあって,娘はここに指を擦り付けて怪我をしました。

 以来このベルを外していたのですが,今回の作業の締めくくりにバリを綺麗に取った上で取り付けてみることにしました。

 今どき自転車のベルなど使う事がないと思うのですが,一応付けておくのが決まりだと思いますし,これがあるとなんとなく「揃った」感じがします。

 これで完成です。試しに嫁さんに乗ってもらって,改めてサドルの高さとレバーの角度を調整,ハンドルの高さ,ブレーキの利き具合,変速の具合などを確かめてもらいました。

 ブレーキが甘い(特に前輪)という指摘があり,後輪はブレーキワイヤのテンションを上げてみましたが,前輪はちょうどいいくらいに調整されています。これで効かないというのはおかしいなあと,自分で乗ってみたのですが,これがびっくりするほどブレーキが効きません。

 握力が私より弱い嫁さんや娘にとって,これはもはや危険なレベルです。とりあえずブレーキシューを交換するしないないとBikke2eで使っているものと同じものを手配しました。

 入手後交換したのですが,元のブレキーシューはカチカチです。こんなに早くに劣化するというのはちょっと意外で,すり減った様子もありませんし,これはもしかするとステンレスリムのブレーキシューかも知れません。

 だとすると,娘はこんな危険なもので練習をしていたわけで,よくぞ無事でいてくれたものだとゾッとしました。

 随分乗りやすくなったということと,軽くて取り回しが楽だという事で,なかなか好感触な様子です。とはいえ,走っている様子を見ていると乗車姿勢が不自然で,いかにも子どもの自転車に無理に乗っている感じが拭えません。これでは疲れるんじゃないかと思います。

 お尻の位置が低く,膝が上がりすぎているように思うのですが,かといってサドルを上げるとつま先がつかなくなります。結局のところ,座面とペダルの位置が短いのでしょう。これはフレームの問題なのでどうにもなりません。

 うーん,子供用の自転車を大人用にするには,こういうところにも注意しないといけないんですね。難しいものです。

 
 こういう姿勢の問題で疲れる上に,電動アシスト自転車に楽ちんさでかなうはずもなく,どういう使い分けをするのかは嫁さん次第です。電動アシスト自転車は重いので取り回しが大変で,押して歩くときは想像以上の重労働です。そういう場合にはこの小さく軽い自転車が向いてるかもしれません。

 合計金額は計算していませんが,それなりにかかってしまった今回の改造。見た目も大人用になり,小柄の女性用になら十分使える物に仕上がりました。7速というのはなにげにオリジナリティがあり,見た目のかわいらしさと実用性をきちんと両立出来たんではないかと思います。

 とはいえ,そもそも娘は公道で自転車を乗ったことがありませんし,嫁さんにはBikke2eがあります。私はそもそもサイズ的に乗れませんから,この自転車,誰も乗らないまま朽ちるんじゃないかなあと,そんな風に思います。

 今回を総括してみると,ママチャリのメンテ性の悪さに閉口し,部品の交換や調整で根本的な問題は解決せず,作業のまずさであちこち傷だらけにしてしまいましたし,出来上がった物も今ひとつだったということで,40点くらいでしょうか。

 達成感が今ひとつなのは成果が出ていないからなんですが,いわゆるママチャリの仕組みも理解出来ましたし,勉強にはなったと思います。

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