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2026年03月24日の記事は以下のとおりです。

PC-386BookLの内蔵メモリのトラブル解消へ

  • 2026/03/24 13:33

 PC-386BookLの拡張メモリの不具合,解決策が見えてきました。

 TMEM.EXEでメモリテストを行ってもパス,起動後EMSTEST.EXEでEMSのチェックをしてもパスするプロテクトメモリですが,なぜか仮想86モードでEMSに設定し,ここにWX3を組み込んでかな漢字変換を行うとハングアップしたり,例外の発生でリセットが必要になったりします。

 仮想86モードにしなかったり,WX3を組み込まなかったらハングアップしなくなることから,やっぱりプロテクトメモリが原因じゃないかと思います。

 で,十分休ませた後に起動してしばらくは全然大丈夫なんですが,3時間ほどすると確実にハングアップするようになること,クロックを下げても発生頻度が変わらないことから,熱や電源回りじゃないかと目途を立てました。

 まずは起動直後の正常動作するときと,ハングアップが確実に再現するようになった頃合いを見計らって,RAMボードの電圧を測定してみました。

 起動時は4.71V,2時間経過すると4.699Vに低下します。ハングアップが頻発する3時間30分になると4.60Vにまで低下することがわかました。

 これが5時間になると,電圧は4.69Vにまで復活しますが,それでもハングアップ頻度は回復しません。

 なので,電源電圧との相関は語れませんし,DRAMの動作電圧範囲には入っていますので本当なら動いて欲しいのですが,クロックを上げていることもあり,もう少し電源電圧は欲しい所です。

 また,電源の波形を見たわけではないので,動作時に一瞬4.5Vを割ってしまったり(それでもデータはすぐには壊れないものなのできっとデータの入出力でコケている),ノイズ耐性が下がってしまったりという事もあると思うので,ここは電源を強化したいと思います。

 最初に試みたのはパスコンの追加ですが,これは効果なしでした。

 次に行ったのは,フィルタのチョークコイルを外して直結することです。このメモリボードには電源ラインにチョークコイルが入っていて,ノイズの影響を抑えています。ただ,DCRが結構大きいみたいで,電圧のドロップが0.15Vほどありました。

 そこでこのチョークコイルを外し,代わりに導線をフェライトビーズに通したフィルタを入れてやると,電源電圧は4.84Vまで上昇し,ハングアップも起きなくなりました。やはりコイツが原因のようです。

 確かにクロックもギリギリをせめていますが,前述の通りクロックを下げてもハングアップしますし,時々8MBを認識せずメモリカウントが途中で止まったりしたことを考えると,やはり電源ではないかと思います。

 稼働時間も20時間を越えていますが,今のところ一度もハングアップはありませんし,これまでEMSを使ったアプリケーションの謎のトラブル(例えばディスクコピーの失敗)も起こらなくなりました。

 チョークコイルのDCRが大きいという事は,それだけ電流の変化で電圧が大きく変動するという事です。それを大きめのコンデンサで押さえ込んで使うのですが,例えばチョークコイルの劣化が進んでいたり,PC-386BookLの電源回路が悪くなっていたりする(この可能性は大きいです)と,電圧の変動が大きくなってDRAMの動作は不安定になるものです。

 本当は電源の波形を見て電源回路を作り直すくらいの覚悟がないとダメなんでしょうが,当時のBook/Noteの電源回路はなかなか複雑で,完全に同じ物を資料なしで作るのは難しく,騙し騙しでも今あるものを使うことになるのが現実です。

 もう0.1Vくらい電圧が稼げると安心なのですが仕方がありません。もうしばらく様子を見てみようと思います。

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