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新しいレンズをお迎えする

 ちょっと忙しいこともあって更新をサボっていたのですが,レンズを2本お迎えしておりました。どちらも試写は済んでいるのですが,現像がまだなので結果をレビューできません。

 ん?現像?

 そう,今回の2本のレンズは完全に銀塩向けで,(少なくとも私は)デジタルで使えないのです。こういう贅沢な(無駄な)投資は久方ぶりです。

・Super-Multi-Coated Takumar 105mm F2.8

 M42の中望遠です。85mmでもなく,135mmでもない,中途半端な105mmですが,私はなんとなくこの焦点距離に縁があり,苦手意識もなかったりします。むしろ85mmのあの距離感が苦手なくらいです。

 Takumarはどの焦点距離もハズレなし,どれもそつなくまとまっているということと,工業製品として良く出来ているので耐久性もあり経年劣化も少ないという印象があります。

 というより,1980年代の日本の工業水準で作られたM42のレンズですから,そりゃ良いはずですよね。ニコンでいえばF2やF3,キヤノンでいえばF-1の時代ですもん。

 ということなのですが,中古については難しいものがあります。例えばですね,Ai-Sニッコールをフジヤカメラで買うとします。最近まで新品が買えた現行品だったりすると,新品との比較で程度が示されています。しかし,M42のTakumarの場合,1960年代のクラシックレンズとみるか,まともなボディが存在しないジャンクレンズとみるか,あるいはまともな中古とみるかで,その程度の表示の意味が変わってくると思っています。考えすぎですかね。

 クラシックレンズとみれば,程度の悪いのは当たり前,写りも最新のレンズに比べて?なものもあるわけですが,それをわかった上で手を出す高級品の扱いです。値段が写りと直結しません。一般的な写真レンズの実用度と無関係に価格なわけです。

 ジャンクの場合やもうちょっとややこしく,名前の通りジャンクである場合もそうですが,結局の所まともな値段で売ることが出来ないならどんな理由でもジャンクです。

 壊れている,良くわからんので動作を確かめられない,というのは当然として,不人気,数が多すぎる,というのもジャンクになります。

 Takumarも,ちょっと前までこの扱いでした。

 でも,ここ数年でえらい人気が出ているようです。ミラーレスが一般化し,様々なレンズが楽しめるようになったこと,あるいは銀塩ブームでM42のシステムの人気が再燃したことがあると思いますが,その中でもTakumarは現代的なレンズで,クラシックレンズの味わいは薄く,また数もあるせいで安く,オールドレンズ入門用として人気があるのでしょう。

 ですから,私がtakumarのレンズに1万円もの大金を躊躇なく払ったことに,自分が驚いていたりします。

 いや,F2.8という明るさは,ファインダーが暗いSPやES2では限界ギリギリの明るさでしょう。135mmはフィルター径が変わりますし,105mmは大きさも手頃で,うちには被るレンズもありません。(強いて言えばタムロンのSP90mmF2.8マクロがそれですが,なんとM42のアダプトールを持っているのでES2に開放測光にも対応しちゃうのですよ)

 とはいえ,最初は135mmF2.8と勘違いしていたのは内緒です。

 届いた105mmF2.8は,昔なら5000円だよなと思うようなレンズです。程度は良く,F2.8の中望遠らしい大きな前玉がチャーミングで,SPやES2によく似合います。

 私にはとても適当な焦点距離なので,撮影が楽しいのは本当で,背景の省略が自動的に行われる幅で,楽ちんだなあと思います。

 現像したネガを見てみると,やや線が太い感じです。背景のボケは柔らかく,綺麗だなと思いますが,絞ると急に説得力が出てくる印象です。F5.6くらいが美味しいんじゃないでしょうか。

 Takumarの不人気レンズと言えば,135mmF3.5,200mmF4ですが,これらも写りは悪くありませんし,とても素直で良いレンズだと思います。105mmF2.8もこの不人気レンズの系列なんでしょうかね。そのわりにはちょっと高かったかなあ。


・7Artisans 28mm F1.4 ASPH ライカMマウント

 なにを血迷ったか,28mmF1.4ですよ,しかもMマウント!

 実のところ,中華レンズメーカーの格安レンズが面白そうで,Fマウントの私は指をくわえてみている他ありませんでした。Eマウントはいいですよね,無駄遣い出来て。

 で,私は電気回路を入れ換えて復活させたミノルタCLEに特別な想いを持っているわけですが,D850を買うときの資金作りに15mmF4.5を処分したことを,ちょっと悔やんでいたりします。

 まあ,使用頻度も低く,持ち続けていても同じだったろうと思いますから買い直そうとは思わないのですが,それでも40mmと28mmの2本だけではちょっと面白くありません。新しいレンズがとにかく欲しい,そんな欲求が頭をもたげました。

 CLEは28mmと40mm,そして90mmのレンズでファインダーに枠が出ます。出来ればこの焦点距離で使いたいのですが,そこは我慢して35mmか50mmを買ってみるかなと思って探していたのです。

 ちょうどいいと思ったのがコシナのフォクトレンダーですが,ちょっとお値段は高め。デジタルで使えないレンズに出す金額ではないと思った事と,35mmも50mmもCLEらしくないと思ったので,やめました。

 そうすると28mmあたりですが,ここにはお気に入りのColorSkopar28mmF3.5が定位置にいます。F3.5でも28mmは絞って使いますし,レンジファインダーなので暗くても関係ありません。

 そう考えたのですが,これがF1.4だったらどうなんだろう,と思ってしまったから大変です。F1.4なら全く別の写真が撮れそうです。

 本家のライカなら100万コースのレンズですが,中国製なら6,7万円という破格値です。でも,中華レンズの7万円出すというのはなかなか冒険で,そういう事が出来る人こそ本当の金持ちなんじゃないかと思ったほどです。

 この7Artisans 28mm F1.4 ASPHというレンズ,Mマウントのくせに大きく重く,相手を威圧するようなレンズです。

 でも,面白そうです。探してみると,なぜだかamazonで52000円というのが偶然見つかりました。日本の代理店を経由しない並行輸入物です。あまり迷わず買ってしまいました。翌日には売り切れていました。みんな目ざといですよね。

 届いたレンズは心配をよそに新品で,不良もなく問題のない製品でした。同時に買ったフードも出来は悪くないのですが,いまいち格好よくありません。

 作りは良く,フォーカスも滑らかで大したものだなと思うのですが,それでもローレットの指の引っかかりに雑さがあったり,塗装のハゲがちらっと見つかったりと,ツメの甘さは感じます。

 CLEとは問題なく装着でき,撮影も気分良く出来ました。でも,CLEのコンパクトさに大きなレンズというのは,どうもミスマッチだなと思っています。

 こちらはまだ現像も終わっていないのでここから先は後日となりますが,実はこのレンズをCLEに取り付けていたとき,派手に転んで(転がって)しまいました。大したけがもなく,カメラもレンズもどこにもぶつけず,守り抜いたことへの達成感は大きいのですが,現像してみたらどんな風になっているんでしょうね。

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