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PC-6031の復活

 実家から持ち帰ったレトロPCのレストア第2弾は,AppleIIに続いてPC-6001です。

 そう,うちにはPC-6000シリーズの三種のレアアイテム(勝手に私が言ってます)と言われるPC-6031,PC-6061,PC-6053のうち,PC-6031とPC-6053があります。

 PC-6031は5インチフロッピーディスクドライブ,PC-6053はボイスシンセサイザです。

 PC-6031はPC-6000シリーズ用として登場した,当時としては安価なフロッピーディスクドライブでした。PC-8001やPC-8801と同様にインテリジェントタイプで,本体とはパラレルI/Fで接続するものでしたが,コントローラはPC-8031やPC-80s31のZ80とは違い,8049を使ってコストダウンを図っています。

 このため,ドライブ側のZ80にプログラムを流し込み,並列動作させるという技が使えません。ですが,コマンド体系そのものは互換性があるらしく,実はPC-6001にPC-80s31を繋いでも動作します。(確認済みです)

 PC-6031はPC-6001mk2なら直結なのですが,mk2の後に登場したPC-6601で3.5インチへの移行が方向付けられ,PC-6601SRでは1DDになって容量も倍増しています。

 とはいえ,PC-6001のソフトの供給はカセットテープが主流であり,わざわざフロッピーディスクを買っていた人はいないでしょう。

 PC-6053に至っては,実物を見た人も少ないのではないでしょうか。PC-6001mk2は「話す」機能が有名でしたが,これはPC-6001のオプションであるPC-6053をいわば内蔵したもので,しゃべるパソコンは実はPC-6001が最初だったわけです。

 結局の所,安いことを理由に手に入れたPC-6001に,本体と同じ値段のフロッピーディスクを追加できる人は少なく(しかも2万円の拡張ユニットと1万円の拡張BASICが必要),それが可能な人は最初からPC-8801を買うという話です。PC-6053に至っては,欲しいと思った人はほとんどいなかったでしょう。

 私の場合,どちらも使っていた当時に買ったものではなく,随分後から二束三文で手に入れたものなのですが,PC-6001(初代)を手に入れたのもPC-6001mk2が登場して随分経ってからでしたし,その後はX1turboに移行していたので,使った記憶はありません。

 ですが,あのPC-6001でフロッピーディスクが使えるというのは面白い体験ですし,初代PC-6001がmk2のようにしゃべるのも興味深いものです。

 特にPC-6031について便利でもあり,機能的に見劣りしていることをあえて楽しむレトロPCにおいて,楽しむのに便利になるフロッピーディスクはとてもありがたいもので,私としては大事にしたいものの1つです。

 さて,初代PC-6001ではさらにレアと呼ばれるPC-6011(拡張ユニット)とPCS-6001R(拡張BASIC)が必須になるPC-6031ですが,mk2ではどちらも内蔵されたので,直結可能です。私はmk2も持っていますので,PC-6031は実際に動かして使っていましたが,しばらく実家に置き去りにされており,昨年秋に実家から運び込んだPC-6031は,もう20年も通電していないものでした。

 そこで,AppleIIに続いて,PC-6000シリーズをレストアすることしました。まずはPC-6001mk2からです。

 PC-6031を使うにも,PC-6001mk2が動かなくては話になりません。通電の前にタンタルコンデンサをすべてセラミックに置き換えて,電源を入れてみます。最初は起動せず,なんどかリセットを行うと起動するようになりました。不安定ですね。さらに音が出ません。

 とりあえず電源ユニットを含めた電解コンデンサを交換,電圧のチェックを行って再調整を行いました。すると動作は安定します。電圧が4.5V付近まで下がっていたので,これが不安定の原因だったようです。

 音が出ないのは相変わらずで,これはボリュームが破損していました。おそらく本体から出っ張ったシャフトを引っかけてしまったのでしょう。

 部品取りのPC-6001から移植して修理完了。動作も問題はないのですが,あまりに汚いので清掃しようとしましたが,キートップを外そうとしてキーを折ってしまいました。こんなに脆かったっけ?

 さすがに落ち込みましたが,ダメモトで接着剤で修理しました。想像以上にがっちり固定できたようで,今のところ問題なく使えています。

 さて,PC-6031です。これもえらい汚いので分解して掃除から始めます。PC-6000シリーズに共通の問題として,ACコードが劣化し,内部の銅が錆びるというものがありますが,これは危険ですので交換が必要です。

 コントローラ基板のタンタルコンデンサを交換し,組み直します。電源を入れてみますが,一瞬LEDが点灯した後,沈黙。どうも電源ユニットが壊れているようです。

 いやー,スイッチング電源は修理の経験が浅いので,ちょっと焦りました。とりあえず目視で焦げたり変色した部品がないかを確認しますが,どれも問題なし。電解コンデンサの容量抜けも確認しますが,これも問題ではありません。

 あとは回路を順に追いかけてチェックしていくのですが,2次側の製流用のダイオードであるSB340が壊れてショートしているのを発見,手持ちの40V2Aのものにとりあえず交換すると復活しました。これは後日同じSB340に交換することになるのですが,これくらいで電源が復活して本当によかったです。

 心配していたコントローラ基板も動作していますし,もっと心配していたドライブそのものも無事でした。

 ということで,とりあえずPC-6001mk2とPC-6031は動き出しました。

 しばらくゲームを楽しんでいたのですが,懐かしい上に楽しいです。今のスマホのゲーム以下の表現力ですが,それでも十分遊べるのは,ゲームの本質的な部分が良く出てきてからでしょう。

 さて,PC-6001mk2が動いても,まだちょっと物足りません。私は初代PC-6001を,mk2が出た後にあえて選んだ人ですし,背景が緑色であることも,ファンクションキーが大文字で設定されていることも,テキストやセミグラフィック画面の色が反転表示になることも,全部含めてPC-6001が好きなのです。

 後継機であり,周囲の多くが手に入れたmk2に対して,わざわざ初代機を選んだくせに引け目を感じ続けていた事に対する自分なりの納得の仕方として,これらのちょっとした違いであったことは今もまだ鮮明であり,PC-6001mk2で5インチフロッピーディスクが動いても,感動はまだ半分というところなのです。

 まずは,我々兄弟が散々遊んだPC-6001初代の復活。そしてこれをPC-6031と繋いで,当時の憧れを具現化する作戦に出ましょう。

 うちのPC-6001は満身創痍で,20年ほど前に電源回路(初代はシリーズレギュレータなのです)の製流用ダイオードがショート,メイン基板のタンタルコンデンサもショート,サブCPUの8049が破損し交換(ちょうど手に入ったmk2のサブCPUに交換しました),PC-6006(RAMカートリッジ)のDRAMが1つ破損し交換と,なかなか苦労して修理した記憶があります。

 とりあえず電源を入れてみると動いたので深刻な故障はなさそうですが,困ったのは長年接触していたビニールケーブルの可塑剤によって筐体の一部が溶けてしまっていることです。こればかりはどうにもなりません・・・

 部品取りとして買った別のPC-6001から筐体を持ってくるしかないのですが,これも過去に一度全塗装している(しかしその後汚れて傷だらけになってしまった)ので,まずはこれを剥がすことから始めないといけません。

 コツコツやるしかないのですが,いつになることやら・・・

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