最小のBluetoothドングルにチャレンジ
- 2009/05/14 13:46
- カテゴリー:マニアックなおはなし
昨日書いたアドエスにBluetoothのお話ですが,さらに小型化を目指して頑張ってみました。「あくまで変換コネクタにこだわる」とかいいつつ,舌の根も乾かぬうちにアドエス専用のドングルになってしまいました。
昨日の問題点は,なんといってもドングルの飛び出しが激しいことです。変換プラグも飛び出していますが,そこにさらにドングルを差し込むとさらに数ミリ飛び出します。
この飛び出しを押さえるために,基本的にはドングルを本体の背中に持っていくというのが今回の作戦の方針ですが,そのために解決すべき点が3つあります。
1つは,miniBコネクタ部分の飛び出しを押さえることです。普通にminiBコネクタを差し込むと,30mm位は飛び出してしまいます。
もう1つの問題は,背面に回す以上,ドングル部の厚みを極力薄くしないといけないということです。もしドングルをそのままの形で使うとすると,厚みは5mm近くになります。背中が5mmも出っ張ってしまうと,持ったときに邪魔だけではなく引っかけて壊してしまうかも知れません。
最後に,USBのカバーを外さないと裏側にまわせません。これはもうどうしようもないので,カバーを外して使う事にします。
1つ目の問題は,コネクタのうち電気的な接点の部分が飛び出すことはやむなしとし,そこからケーブルを引っ張り出している部分を即裏側に曲げてしまうことで,飛び出しを極力抑えようとしました。折り曲げた部分をドングルの固定に使う作戦は,前回と同じです。
結果はこんな感じです。
どうですか,もうこれ以上飛び出し量を小さくするのは無理でしょう。強度的な問題もあるように思いますが,飛び出す方がかえって危ないと思います。
2つ目の問題はよく考える必要があります。厚みそのものを減らすためには,このドングルの厚みが結局USBのAコネクタの厚みそのものであることから,分解して中身の基板を使うことしかもうありません。
しかしそうすると,基板の固定方法が問題になります。両面テープで接着などと言う安易な方法を使うと着脱が出来なくなります。
また,基板だけ使うと言っても,最終的な厚みが激減するわけではありません。部品によっては2mm近い厚みのものもあるわけですし,部品は基板の両面に付いている訳ですから,最悪値としては4mmくらいになる部分もあるかも知れません。
アドエスにはカメラが付いています。カメラの横にはmicroSDカードスロットが付いているのですが,この部分だけ盛り上がって,1mm程盛り上がっています。ここに基板を沿わせて,うまくごまかすことを考えてみます。引っかけて壊してしまう危険性も減るでしょう。
固定場所は決まりました。次は固定方法です。先程のminiBコネクタの板金が背面まで折り返されていますから,まずはこれを基板のGNDにハンダ付けします。そして基板と本体背面が接触する部分に1mm厚のスポンジテープを貼り付け,折り返した板金のバネ性を利用して,背面に心持ち押しつけるようにして固定するようにします。
やってみると,案外良い感じです。あとは配線を済ませて完成。
こうして出来たのが,下の写真です。
はっきりいって,これは商品としてはあり得ませんね。素人の工作ならではの,まさにこだわりの一品と思って頂けるとありがたいです。
本体に取り付けるとこんな感じです。
コネクタ部の飛び出しも小さいですし,背面にまわした基板の盛り上がりも思った以上に少なく見えます。カメラ部の出っ張りに沿うように配置したことはなかなかあったようです。
心配した電波の飛びについてですが,結果から言うとほとんど差がありません。隣の部屋でも音切れはありません。ファイル転送も,実効速度の低下は認められず,少なくとも実用性が低下することはないようです。
実際にこれで音楽を聞いたりファイル転送をしたりしましたが,ほとんど飛び出しがありませんから,内蔵の使い勝手とまでは言いませんが,それに近いくらいの感覚で使えます。かなりいいですよ,これは。
内蔵するともっといいのですが,そうするとUSBがふさがったままになってしまいますから,やっぱりそこまでは出来ないですね。もちろん,USBハブまで内蔵すれば良いのですが,OnTheGoに対応したハブなど聞いたことがありませんし,仮にあったとして,そこまでやるのかといわれれば,さすがにちょっとどうかと思います。
気に入って使ってみようと考えたのですが,しかしいつものように問題が発生。
1つは,アドエスはUSBにケーブルを差し込んでおくと,それだけでサスペンドに入らないのです。小型につくった専用ドングルは,付けっぱなしを前提に考えており,だからこそUSBカバーも取り外すことにしたのですが,画面が消えるだけでサスペンドに入ってくれないというのはさすがに付けっぱなしには出来ません。
もう1つは,そもそもこれを使っていいものかどうか,です。考えてみるとAコネクタに刺さる形で認証が取られた製品なわけで,これを分解して使う事にした今回のケースは,実用上はなんら問題は起こらないとは思いますが,実は認証されていない違法無線局ということになり,電波法に触れてしまいます。
犯罪者になりたくないので,もう使うのをやめなくてはいけません・・・残念。
ということで,なにかと道は険しいですが,とりあえずここまでで,火の付いたホビースト魂は沈静化しました。
こういう工作は得意な私も,筐体をこしらえたり加工したりするのは下手くそで,見栄えのいい外観を作る人たちにはいつも感心します。今回,もう使えないことを考慮して,絶縁も兼ねて全面をスポンジテープで覆って終わりにしましたが,見栄えはよろしくありません。
あやしいものがくっついているので,電車の中で取り出したりすると通報されたりするかも知れません。


