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ScanSnapを買い換えた

  • 2021/01/25 10:57
  • カテゴリー:散財

 

 本と雑誌が大好きな人に共通の悩みというのが置き場所です。対象がコミックを含む人は特にそうですが,そうでない私のような人でも置き場所は深刻な問題です。

 そんな人たちを救い出したのが,電子化です。文書のスキャンに特化したドキュメントスキャナと,PDFというプラットフォームに依存しないファイルフォーマットがデファクトになったこと,そして十分な解像度を扱うに足るCPUパワーとメモリ,そしてストレージが現実的なものとなったことが,本の電子化を一気に庶民に引き寄せてくれました。

 それまでは,実体を失う事はすなわち内容を失う事だったわけですが,電子化によって実体と内容が分離され,実体を残さねばならないもののみの場所を確保すれば良くなったことで,新しい本や雑誌をさらに蓄えることが出来るようになったのです。

 ドキュメントスキャナの定番,ScanSnapを最初に導入したのが2007年でした。この時の機種はS500でしたが,良くなったとは言えまだまだ使いこなしの難しい機種でした。

 30万枚を越えたあたりでix500に買い換えたのが2013年。6年も使ったS500はもうヨレヨレでした。

そして2021年,新しいScnanSnapが発表になったことをきっかけに,ix1400という新機種に買い換えました。

 ix500は7年半ほど使いましたから,S500よりも長く使っています。スキャンした枚数は322321枚と少しだけ多いのですが,もはや大した差ではないですね。

 しかし,S500がボロボロだったのに対し,ix500はまだまだ全然大丈夫です。消耗品も長持ちするので,交換は1回だけ,それでも特に不調はなく,画質,紙送り共に問題は感じません。

 これまでに壊れたのはUSB3.0のコネクタが割れてしまったことで,これはコネクタだけ買ってきて交換しました。筐体は割れたり傷が付いたりしていますが,性能面で問題となるものはなにもありません。

 もうしばらく使おうと思っていたのに,なぜ買い換えることにしたのか・・・

 今回の新製品は,それまで全部入りの1機種だけだったものが,WiFiの有無とソフトウェアのライセンスの数の差で,上位機種であるix1600と下位機種のix1400に分かれたのです。

 従来機種と同じスペックが欲しい人にとっては1万円の値上げ,それらが必要なかった人にとっては1万円の値下げになります。

 私は後者なので安くなったことに喜んでいたのですが,ありがたいのはスキャン性能に差がないことです。WiFiを使うこともなく,私だけが使う我が家では,ix1400こそ最適なモデルなわけです。

 メカものは初物に手を出すと痛い目に遭いますから,少し値下がりするころに様子を見て買おうと思っていたのですが,そんな私の心を見透かしたように,PFUから登録ユーザー向けの優待販売の案内が届きました。

 価格を書くとちょっとまずそうなので今は書きませんが,S500もix500も37000円くらいで買っていた私にとっても,最安値となる値段でした。

 ix500の後継品が安くなったわけではなく,機能を削減した下位機種が安いだけなので別に得な話ではないのですが,使わない機能を削除してこの価格になっているならとてもうれしいお話です。

 ix500はまだまだ使えますが,購入後7年以上も経過していること,性能が劇的に上がっていること(毎分25枚から毎分40枚),使い慣れたScanSnapMAnagerが今後も使用出来るようになった事,そして今後もスキャンすることが続くことを考えて,買い換えることにしました。

 購入手続きは1月19日,発売日である1月21日に届きました。シリアル番号は1000に満たず,製造も昨年11月となかなか初々しいですねえ。

 さて開梱して動かしてみましょう。ix500からix1400につなぎ替えただけでは認識せず,ScanSnapmanagerをアップデートする必要がありました。

 しかし,ix1400専用と言うことではなく,これまでにインストールされていたScanSnapからのアップデートで問題なくix1400を認識してくれるので,環境も含めて完全に移行できました。

 早速雑誌を1冊スキャンしてみます。

 うーん,確かに速い。紙がにゅーっと出てくる感じから,がっと飛び出してくるような印象です。これで給装も問題なく,もちろん画質も従来通りというのなら,素晴らしいです。

 ただ,速さというのは慣れしまうとそれが普通になるものなので,4冊程度の雑誌をどのくらいの時間でスキャンできるかというトータルの時間で考えたいところです。

 ところが,スキャン2枚目にして縦筋が発生。ix500でも発生しますし,それはScanSnapの宿命なので文句はないのですが,縦筋軽減機能を謳っているのに,ix500と同じ程度の能力なんじゃ,ないも同然です。これはいきなりがっかりでした。

 もう1つ,画質の差です。これは良し悪しではないのですが,ix500と比べると結構なさがあります。まず色合いです。ix1400の方が青っぽくスキャンされるようです。これはix500の結果と比べるとはっきりとした差で,個人的にはix500が好みでした。

 もう1つはモアレです。カラー印刷の網点で,ix1400はモアレが出てしまいました。ix500では発生しないのでix1400での画質の差となるわけですが,これはなかなか判断が難しいです。

 一般にモアレが出るというのは,解像度が高くなったことが要因となるからで,ix500よりもix1400の方が光学的な解像度が上がっているということでしょう。

 あるいは,ix500が経年変化でボケているのかも知れませんが,どちらにしてもモアレという結果で目に付いてしまうことを,どう割り切るか結論を出さねばなりません。

 ix500の画質は,画像のキレも色合いもよく,気に入っていました。モアレも出ることが少なかったので,スキャン結果についての疑問はなにもなかったのです。

 対してix1400はキレは問題ないですが色は青っぽく,モアレの発生もあります。果たしてix500を置き換えて良い物かどうか,ちょっと迷います。結果の質が良いのですが,i500との差が結構あるのです。

 とはいえ,速度がこれだけ上がり,画像そのものも悪いものではないなら,置き換えないという選択肢はありません。ix500はまだ使えますから,もう少し手元に置いておき,ix1400への全面移行を徐々に進めるようにしたいと思います。

 印刷物が減っていること,いわゆる自炊ブームが去ってしまったことで,ドキュメントスキャナの今後は明るくありません。一方でテレワークの浸透でドキュメントスキャナへの需要は高まったという話もあり,いずれにせよドキュメントスキャナがハードもソフトも最新のもので居続けられるのは,そんなに長くはないように思います。

 少なくとも私は,10年前と同じだけの雑誌を定期的に購入してほぼすべてをスキャンしていますし,本も相変わらず買っていますから,なにも変わっていませんし,今後も急に変わることはないでしょう。

 S500とix500あわせて60万枚以上の紙が電子化され,処分されました。

 長く生きるということは,こうやって澱が溜まることなのかも,知れません。

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