CE-125のレストア
- 2023/03/22 14:13
- カテゴリー:マニアックなおはなし
さて,最後の関門はCE-125です。こちらはあまりあてにしてなかったのですが,電池からの液漏れもなかったので,うまくするとこれで復活するかもなあと淡い期待をしていました。ただしデータレコーダはゴムベルトが融けてボロボロですので,これだけは交換の必要がありましたが・・・
しかしそうは問屋が卸しません。
まず,プリンタが認識されません。紙送りボタンは動きますのでプリンタとコントローラは生きています。しかし本体との通信が出来ていないようで,SHIFT+ENTERでプリンタモードになりません。
パターン切れも見つかりましたが,これはカセットのリモートの機能に関係する部分でしたので,プリンタとは無関係。パターン切れも部品不良もいろいろ確認しますが問題がなかなか見つかりません。
真面目に信号を追いかけるか,と検討のやり直しを考えたとき,ふとコネクタ付近の液漏れがひどかったことを思い出しました。もしかするととコネクタの端子間の抵抗を測定すると,100kΩところがあります。これはおかしいです。端子間でレアショートが起きている感じがします。
そこでコネクタを取り外し,ピンを抜き,IPAで徹底洗浄です。これでレアショートがなくなりました。そして組み直すとプリンタが動作し始めました。やっぱりこれが原因だったようです。
さあ,次はカセットです。これも全く動作しません。それどころかIC1の1ピンに出てくるはずの音声波形が全く出てこないのです。ここまで見事に出てこないのも珍しいです。
パターン切れや部品の破損を疑いますが,ぱっと見つかりません。そこで1mV程度の正弦波をアンプの入力に突っ込んでみました。すると出力に2Vくらいの綺麗な正弦波が出てきました。
このアンプのゲインは2000倍とのことですので,回路は正常です。なら入力が入ってきていないということになるわけで,RECとPLAYの切り替えスイッチを調べます。しかしここは問題なし。
そこでもう一度ヘッドの表面を見てみると,なにやら膜のようなものがこびりついています。うーん,ここもなにやら液漏れで腐食しているような感じです。
もう失敗してもいいとい覚悟で,ヘッドの表面をサンエーパールで研磨してみました。ピカピカの鏡面仕上げになったところでテープを再生すると,ちゃんと波形が出てきます。そしてめでたくロードも完了。テープ速度があやしいのでリーダー部分で4kHzになるように調整し,出力最大になるようにアジマスを調整します。
ただ,アジマスが正確にあわなくなりました。テープパスも安定しなくなり,うまくアジマスがあわないのです。おそらくですが,ヘッドを磨いたことでコアギャップが広がってしまったことと,表面の研磨が不均衡であったことからテープパスも乱れることになったんじゃないかなと思います。こうなってしまうとヘッドの交換しかありませんが,マイクロカセット用の録再ヘッドなどありませんので,これはもう読み出し専用に使うことにして,割り切ることにします。
それでもワウが大きいのでエラーが起きやすいのですが,これはプーリーやフライホイールの腐食もあるでしょうし,ベルトがちょっと太いこともあるようですが,とりあえずCE-125の問題点は潰せてきました。
手持ちのゴムベルトは1mmの太さのものです。汎用性が高いので1mmを在庫してあるのですが,CE-125はもう少し細い0.7mmのベルトが最適らしく,試しに0.7mmのゴムベルトを手配して交換してみました。
するとワウはかなり低減し,エラーも出なくなりました。気をよくした私はもともと持っていたCE-125も0.7mmのものに交換し,一安心という所です。
ということで,今回のPC-1251はそんなに損傷もなく,本当は簡単なレストアになるはずだったのに,なかなか手がかかってしまいました。なめていたという事だと思いますが,こういう見通しの甘さというのはここだけに限らず,いろんなところで起きているように思います。反省せねば。