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膨らんだリチウムイオン電池とハンダゴテの修理

  • 2025/07/29 10:50
  • カテゴリー:make:

 毎日暑くて何もかもやる気が出ず,せっかくの作業部屋も片付けが面倒な物を押し込む物置になりつつあり,気が付くと居場所がなくなっていることに焦りを感じている7月のある日,私は久々にハンダゴテに火を入れたのです。

 というのも,先日,LEDネームタグといういつ買ったのか忘れたようなものが偶然発掘されたのですが,充電してもさっぱり充電が出来ず,どうせリチウムイオン電池の寿命だろうと分解をしたところ,なんとパンパンに膨れあがった電池が目に飛び込んできました。

 見事に膨らんでいる電池は,普段なら剥がすのに難儀する電池と基板を接着する両面テープでさえも自然に剥がれてしまうくらい丸くなっており,まさに一触即発です。

 よく見るとマイナス側からなにやら電解液が出た形跡もあるので,爆発に至らなかったのは幸いだったわけですが,危険なことには違いありません。先日も山手線の電車内でモバイルバッテリーが燃える事故がありましたが,なにせややこしいリチウムイオン電池については,さっさと処分するのが正解でしょう。

 慌てないで欲しいのですが,リチウムイオン電池なら電池の爆発や発火の心配が必ずあるのかというと案外そういう物でもありません。考えて欲しいのですが,爆発というのはエネルギーが短時間に一気に開放される現象な訳で,その電池に爆発出来るだけのエネルギーが残っていないといけません。

 発火についてもしかりで,爆発するほどの一瞬ではないにせよエネルギーの開放が起こるから温度が上昇して,可燃性の素材に印加するわけで,放電しきった電池には差し迫った危険性は少ないです。

 モバイルバッテリーの問題の深刻さは,10Ahなんていいう大きなエネルギーを蓄えることが出来るものであることに加え,充電された状態で電池の内部でショートが起きると一気にエネルギーが開放されて爆発や発火に繋がることで,今回のリチウムイオン電池は200mAh程度(それでも大きいですけど)という小さいもので,かつほとんど電圧が出てないくらいにエネルギーが残っていない状態ですから,差し迫った危険性はないと思います。

 とはいえ,電解液は有毒ですし,膨らんだ袋を破れば有害なガスが吹き出ます。厄介なものであることには違いないので,取り外して処分しないといけません。

 ということで,うだる暑さに抗って,作業部屋を少し片付けてからハンダゴテのスイッチを入れるのですが,電源が入りません・・・

 私のハンダゴテはハッコーの936ってやつなんですが,電源スイッチを切り忘れ防止のためにランプ内蔵のものに交換してあります。そのランプも点灯しないので,ACケーブルが抜けているか断線しているか,まあそんなところでしょう。

 棚にある荷物をどけてACケーブルを確認しますが,抜けてはいません。こうなったら外して確認することになります。

 分解してACケーブルの導通を見ると問題なし。しかし,スイッチをONにしてもスイッチが導通しないことが判明し,スイッチの故障と判断,交換して修理完了です。

 簡単な修理だったから良かったものの,私からハンダ付けを取ったら何も残らないわけで,いつでもさっとハンダ付けが出来る環境を維持して40年,もう私の矜恃はどこへやら,って感じです。

 で,スイッチが壊れるなんて珍しいなと故障原因を調べてみました。AC100Vですから,下手をしたら火災に繋がるかも知れませんし。

 原因は,スイッチのレバーの,接点を押す突起が砕けていました。照明内蔵なのでABSではなく,スチロールかアクリルか,なんかそんな感じの透明なプラスチックだったんでしょうが,熱に弱いんでしょう。同じスイッチに交換しましたが,果たしてそれで良かったのかどうか,ちょっと心配になってきました。

 さて,無事にハンダゴテも復活したことですし,電池の取り外しです。なにせ電池のタブが基板に直接ハンダ付けされているので,熱が変に加わるとガスが噴き出します。慎重に作業を行い,無事に取り外しました。

 しかし,こういう危険な電池が各家庭にいくつも入り込んでいるというのは,なかなか恐ろしいことです。知り合いにもリチウムイオン電池が原因で自宅が全焼した人がいますが,もう本当にどうしていいやらと途方に暮れたそうです。

 買ってすぐには問題が出ず,3年5年10年と時間が経過してから事故が起きるものなので,ここ数年で売られたモバイルバッテリーやハンディファンなんかが,同時多発的に文字通り火を噴く日も,そんなに遠くはないのかなと思います。

 厳しいのは,自分が気を付けていればよいというものではないことです。同じ電車に乗り合わせた人のモバイルバッテリーが爆発,近所のアパートが火事で延焼,そんな事故はいくらでも起きそうです。

 究極的には電気自動車の爆発でしょうか。安全対策は万全とはいえ,工業製品に完璧はありませんし,高エネルギー(それも尋常ではないレベルです)の電池ですから,燃えたらえらいことになると思います。

 これから10年,もう何が起きるか,見当も付きません。

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