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V-Drumsのすごさ

 ローランドがまるで熱にうなされたようにVなんちゃらという名前の製品を連発していることは知っていましたが,私が楽器にそれほど興味を持たなくなってからの事だったので,どういう状況なのかをよくは知りませんでした。

 そんな中でV-Drums。これは従来のエレクトロニックドラムスを超えたものだと聞いてはいたのですが,どれほどのものかはさっぱり知りませんでした。

 だって,キーボードだと,新しい製品が出れば必ずライブやテレビで演奏されるシーンを見かけるわけですが,ドラムスは相変わらずアコースティックドラムばかりですから。結局練習用や防音設備のないマンションなんかで使われるだけの,特殊なものだと思っていたわけです。

 そういう素人の目を覚まさせようとおそらく仕組まれたイベントが,ローランド主催で行われました。友人がこの手のイベントにめざとく,ありがたいことに声をかけてくれたのです。

 無料ですし,メーカー主催ですから,そんなに大したものを期待していたわけではありませんでしたが,それは大きな間違いでした。

 時間の都合で我々が見たのは,村石雅行,矢堀孝一,日野賢二からなるFAZJAZなるユニット。村石さんは元KENSOのドラマーですし,日野さんはかの日野皓正の息子さん。正直よくは知りませんが,とりあえずなんかすごそうです。

 で,いろいろあって15時ギリギリに会場に入りました。すぐにプレイが始まりましたが,なんとまあ凄いこと凄いこと。スタンダードをアレンジしたということでしたが,ほとんど原型ととどめていません。それでも一糸乱れぬとはこのことで,これだけの実力をもってしても,その知名度はまだまだ低いということで,プロの壁の高さを痛感しました。

 それにつけてもV-Drumsです。完全にアコースティックドラムとして扱ってもよいんじゃないかと思うレベルです。あらゆる奏法に対応し,またドラマーの加減と出てくると音がリニアで,ビジュアルとサウンドがぴたりと一致しています。

 また,村石さんのプレイを邪魔しない可能性の深さも素晴らしく,そのプレイには神が降りたと思うほど。ドラムの演奏でこれほどまでのものを,私は見たことがありませんでした。

 しかし,やっぱり疑問があります。バスドラムとかフロアタムとか,胴鳴りが腹の底にずしんと響くのが,プレイヤーの感覚なのではないかと思うのですが,V-Drumsにはそれがないはずです。また,アコースティックドラムの音であればいいのですが,電子ドラムなどの音では,むしろ演奏者に音がついて行かず,ビジュアルとサウンドの一致が薄くなるのではないかと,そんな風に思いました。

 すっかり気をよくした私は,それがいくらするのかを楽器屋で調べてみました。50万円・・・そりゃーいい音しないと,誰も買わないですよね。

 安いものもあるそうで,もらってきたDVDを見ていると,これがまたなかなかよさそう。お値段も10万円以下と,リーズナブルです。しかしこれも調べてみると,音源の機能がだいぶ削られてしまっているようです。

 同時発音数が少ないのはいいとしても,打撃間隔を拾ってくれないってのは,ちょっと残念です。ステージで見たプロ用のV-Drumsをイメージして安物を買うと,結構がっかりするかも知れません。

 そういえば,数年前ドラムを始めたくなっていろいろ調べたとき,V-Drumsは進化が早くて,まだまだ買うのは早いかも知れないと,あきらめた事がありました。今回もどうもそんな感じで終わりそうです・・・

 イベントの後,友人のお薦めでかなりおいしいベトナム料理の店で腹一杯食べ,熱烈なアジアファンである彼とアジア人で良かったなあ,などと話をして過ごしたのですが,引きこもりがちな私が人混みに出かけるきっかけと,そして素晴らしい音楽に触れる機会を作ってくれた友人に,感謝!

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