Boogie Boardの電池が切れた
- 2012/03/22 17:22
- カテゴリー:make:
Boogie Boardがこわれました。
書けるのですが,消せません。
消せないBoogie Boardは,ただのBoardだ・・・
というわけで我々は,夫婦間の貴重な意思伝達ツールを失い,家庭崩壊の危機に瀕していました。
こういうとき,私は連打とか力任せに押すとか,そういう頭の悪いことしか思いつかないわけですが,嫁さんは絶妙な力加減で,見事に消したりします。その見事な集中力には,まさに「道」というにふさわしい,凛としたものさえ感じます。
まあ,消せなくなった原因(後述)を考えると,これは全くのウソだったわけですが。
悔しいので,私はその持てる技術を総動員し,Boogie Boardの修理を試みました。
Boogie Boardは2500円くらいで販売されている「電子黒板」です。電池寿命がながいので,基本的にははめ殺しで,電池が切れたらゴミとして捨てられる運命にあります。
これはちょっともったいないのですが,電池が交換出来るようにするといろいろ面倒でお金もかかりますし,数年電池が持つならばそれでいいじゃないかという割り切りは,Boogie Boardの美点でもあります。
でも,嫁さんが操作すると消えるわけですから,電池が切れている可能性は少ないんじゃないかと,とりあえず分解します。
どうせネジ止めなどされていないだろうと思っていたら,なんと表面のシートを剥がすと,4本ものビスが顔を出しました。これを緩めるとスイッチの部分がパカッと外れて,基板と電池があらわになります。
この状態でスイッチを押しても,やはり消えません。接触不良か電池切れのどちらかだと思うのですが,まずは電池の電圧を測定すると,約2.7Vと出ます。かなり減っていますが,これで直ちに動かなくなると言うのは,ちょっと違うかなあという気もします。
ハンダ付けされているリチウムコイン電池を外して,外部電源に繋いで試してみようと,電池のハンダを溶かします。するとあら不思議,消えるようになったではありませんか。
接触不良かもなあと思って,何度かスイッチを押しますが,確実にLCDは消えてくれます。いくつかの部品の端子をハンダゴテでなめて,ハンダの接続を良くして置きました。
はっきりした原因がつかめないままですが,動くようになってしまったので,ここで一度ふたを閉めて,現場に復帰させました。
しかし,数時間度もう一度試すと,やはり消えません。問題は接触不良ではありませんでした。
うーん,今度ばかりは真面目にやらないとだめですね。もう一度分解し,電池を外しました。
電池を外し,安定化電源を接続して動作電圧の下限を調べてみたのですが,1.7V付近でも画面を消すことは出来ます。マイコンがMSP430F2000シリーズですから,低電圧でもとりあえず動作するのでしょうね。
だから,2.7Vの電圧がある電池で動作しないというのはおかしいのですが,推測するに,この手のLCDというのは消去する時に一気に大電流が流れますから,ここで電圧が急激に下がって,リセットがかかっているんではないかと思います。
まあ,とりあえず電池に原因がある事が分かったので,電池を交換しようと考えたのですが,手持ちのCR2032もそうですし,そこら辺で普通に入手出来るのも,ハンダ付けが出来るタイプではありません。
今後のこともあるので,この際ですから電池ホルダを搭載しましょう。秋月あたりで手に入る電池ホルダは安価で小型なのですが,あいにく私が持っているのは高信頼性でがっちりした作りの,パナソニック製のものです。
これをあれこれ工夫して,もとの電池の位置に取り付けてみたのが,下の写真です。
なにせ厚みがありますので,不格好なのはもう仕方がありません。それでもそこそこ小綺麗にまとまっているように思うのですが,いかがですかね。
冷静に考えてみると,こうやって元の大きさに収まらない以上,CR2032にこだわる必要はなくて,もっと小さい電池を使っても良かったでしょうし,逆に居直って単三二本とかを外にぶら下げても良かったかもしれません。頭が固いというのは,嫌なものです。
今にして思うと,最初の修理で一時的にLCDが消えるようになったのは,電池がハンダゴテの熱で熱くなり,電圧が上がったせいでしょう。電池は化学反応で電気を出す道具ですから,温度が上がればそれだけ活発に反応が進むものです。
ということで,外観は別にして,機能的には完全復活です。ばっちり書いて消してが可能です。今後電池が切れても交換して末永く使うことも出来ますし,夫婦円満間違いなしということで,めでたしめでたし。
