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大きな地震のそのあと

 既報の通り,あまりに甚大な被害を及ぼした大地震,大津波によって,東北地方を中心にして,普段の平穏な生活とはほど遠い,過酷な生活を強いられている方々が多くいらっしゃいます

 私が住む東京も,直接の被害も我慢も少ない中で,例えば日々の通勤が困難であるとか,停電によって不自由があったり,情報の錯綜によって振り回されたりと,直接の被災地とは比べものにならない小さなものではあるとはいえ,やはり非日常が続くことに気の休まるときがありません。なんでこんなに疲れたのかなと思うことがあります。

 何でもない日常が毎日続くことのありがたさと,難しさ。これをまた痛感する日々です。

 最後になりましたが,被害に遭われた方々に,心からお見舞いを申し上げます。我々のような無事な人間は,我々に出来る事を直接間接に,そして短期に長期に,やっていこうと思います。


 

新しいGOPANで早速2斤作る

 E:10エラーのため,新品交換となったGOPANですが,週末に試してみました。2斤作りましたが,どちらも全く問題なしです。

 新品だから当たり前ですが,ミルが動作している時のモータは全くしんどそうな感じはなく,音や動作を見ている限り不安は全く感じません。音は相変わらずの爆音ですが。

 また,個人的に安心したのは,ミルの後の捏ね工程で,ハネがちゃんと回転するときの動作でした。

 以前,捏ね工程になってもハネが回転しなかったことが何度か(3回か4回ですから少ない回数ではありません)ありましたが,今回はハネの可動部分が柔らかくなったこともあって,確実に回転してくれるような頼もしさがあります。これなら予約で予約で米パンも可能でしょう。

 あと,ハネの傷も今のところ全く出来ていません。先端のシリコーンの部分もかける事はありませんし,ハネ本体の塗装が剥げた部分もありません。我々が注意して使うようにしていることで,我々自身が傷を付けることを避けられていることもあるでしょうが,どちらにしても傷がないという事は本当に助かります。

 作ったパンの味は以前と変わらずおいしいです。

 ただ,ミルのモータが回転しているとき,独特の金属臭がします。新しいモータが回転するときの,あの臭いです。結構無理をして回っているような感じがするので,GOPANが壊れるとしたらまずこのモータから壊れるんでしょう。1年くらいはもってほしいですが,では3年持つかと言われれば,ちょっと無理そうな感じがします。

 米からパンを作るという,他には代わりがない商品ですので,買い直せばいいやという話にはならないかも知れません。その意味では,大事に使いたいと思いますし,長持ちして欲しいなとつくづく思います。

 耐久性という点で,ちょっと人にお勧め出来ないなあというのが,私の偽らざる気持ちです。

GOPANの新品交換

 この間の土曜日に,E:10エラーを起こしたGOPANですが,メーカーに連絡をしたところ新品交換の話になり,交換分をまず送ってくれることになったことを,以前ここにも書きました。

 その電話では,本体の色を聞いてくれなかったり,シリアルナンバーを言わなくていいのかとこちらから尋ねたりと,なかなか不安のあるものだったのですが,新品交換の話そのものについては同じような事が何度も起こっているのか,とても慣れた感じでした。私から交換して欲しいなどとは一度も言わなかったです。

 いろいろ勘ぐりました。月産2万台の体勢で製造を行っていながら,11月発売の商品が今年の4月まで販売をしないとか,E:10エラーがなぜ「新品交換」なのか,など,どうも邪推をしたくなる要素がチラチラします。

 それも,やっぱりメーカーが気の毒に思えてならないからです。別に1週間や2週間の間使えないことは辛抱できますし,サービスマンに来てもらうための時間を平日に作る事だって可能です。

 それに,勝手な話ですが,やっぱり発売日に予約して我が家にやってきたその個体には愛着もあり,むしろ修理であった方がよかったかもな,と思うことがあったりします。

 それはそれとして,昨日の夜,その交換分の新品が,はるばる鳥取の三洋電機さんからヤマトで送られて来ました。電話で「箱は捨てた」と話をすると,中身だけ取り出して,返品分を箱に入れて送り返して下さいと言われたのですが,その事が大きな紙に印刷されて箱に貼られていました。

 この時,付属品はどうしましょうか,と話をすると,一式全て入れ替えて下さいという事でした。きっと細かい部分が改良されたりしているのでしょうね。

 ヤマトの配達員の方はとても印象の良い方で,一緒に箱詰めを手伝ってくれたのですが,二人で手際よく,5分ほどで新しいGOPANだけが私の手元に残りました。

 さて,交換分の動作確認は,夜だったこともあり行っていません。ちゃんと動く物なのかどうかは週末まではっきりしないわけですが,私としてはなぜ交換になったのかも含め,興味は尽きません。記憶をたどって,変わったんじゃないかと気が付いた部分を書いてみます。


・ミル

 GOPANは付け根の部分にミルがあり,これが高速回転することで米を粉にするわけですが,30秒回転して5分休む,を10回繰り返すという動作からも,どれほどこれがモータなどに負担の大きいものか,想像出来るというものです。

 事実,E:10エラーもミル動作の時に起きたわけで,私はこのミルの部分が改良されたのではないかと思っていました。

 ところが,ほとんど,というか全く変わったところがありません。強いて言えばハネの部分が軽く動くようになったこと,ミルのブレードを覆う渦巻き状のカバーの形状が少し変わったかなと程度です。肝心のブレードの回転は以前と同じ程度の重いのですが,手で回した限りでいえば,回り始めるまでが重たく,回ってからは比較的軽く回るという感じです。これは新品だからかも知れないですし,部品のバラツキかもしれないのでなんとも言えませんが,高速開店時の負荷が軽くなるような改良だとすれば,これは大きな改善ではないかと思います。

 金色の塗装はややくすんだ色合いになっていますが,これもバラツキの範囲でしょう。

 前回は,使っている内いつの間にか塗装が剥げ,ハネの先端に付いているシリコーンゴムが欠けたりしましたが,いつそうなったのか分からずじまいでした。今回は注意して使っていこうと思います。


・本体

 本体はどこも変わっていないように思いますが,シリアルナンバーが底面から背面に貼られています。今までシリアルナンバーはGOPANを持ち上げないと見えなかったのですが,これなら楽に確認出来ます。

 あと,販促用のステッカーが貼られていません。展示の特に目を引く大きなステッカーだったのですが,これがなくなってみると結構寂しいものです。派手なステッカーで最初は邪魔だと思っていたわけですが,なくなってしまうとその存在感の大きさに寂しさを感じるほどです。

 嫁さんは,もう展示する必要なんかなくなったんだねぇ,と言ってましたが,ひょっとすると最終組み立てラインが中国から日本に移ってきていることも関係しているかも知れません・・・ということは,初期ロットのGOPANは中国製で,現在のロットは日本製,と言うことになるんですかね。


・グルテンケース

 わかりやすい改良は,こねる工程で自動投入されるグルテンとイーストを入れるケースです。このケース,横に長く深いケースなので,50gという結構な量の小麦グルテンを計って入れるのはなかなか手強く,専用の計量スプーンを使った場合は慎重にいれないと,フタがぱたっとしまってしまいます。

 なにせ,軽く背の高いケースですし,フタの部分が重く重心の位置が高いですから,不安定なのです。

 これが,フタのヒンジの部分に突起が付けられ,フタを全開にした場合にぱちっと引っかかって簡単に閉まらなくなりました。これはさすがに最初からやっておいて欲しかった事ですが,なんにせよ改良されたことはよいことです。


・説明書など

 ちゃんと覚えていませんが,説明書以外に米パンを取り出すときのコツを書いた,緑色のインキで印刷された紙が今回目に付きました。もしかすると私が気が付いていないだけで,前回も付いていたのかも知れません。

 というわけで,この程度の改良しか見当たらなかったのですが,きっと実際に使ってみると他にも気が付くところがあることでしょう。

 嫁さんに言わせると,修理対応にしなかったのは,どれか1つを修理すれば良いという事ではなく,複数の箇所に問題があって,それを一度の交換しないとまずいという話があったりするんじゃないかなといってました。なるほど,そういうことがあるように思います。

 実はここのところ,米パンが上手に出来るようになってきて,おいしく食べるコツも分かってきたところなのです。ふっくら作るコツ,作ったパンを上手に冷まして形が崩れないようにカットするコツ,そして出来上がったパンをトーストすると実においしく食べられるのです。

 小麦のパンも作りますが,最初の風味は小麦の価値でも,数日おいた後の味の劣化は,小麦の方が進みます。米のパンはなかなか味が落ちないものだなと実感しています。

 今の私なら,米パンと小麦のパンを並べておいてあったら,米パンを選んで食べると思います。そんなときだっただけに,GOPANの故障は頭が痛かったですし,ゆえに週末に間に合う形で交換してもらえたことは,本当に助かりました。

 縁あって私の手元にやってきた交換前の初期GOPANは,故障品としてメーカーに戻されました。彼がその後どうなるのかとても気にはなりますが,再生されて他の人の所に行くのか,それとも処分され粉砕されてこの世から消えるのか,それはもう想像するしかない世界です。いずれにせよ今時珍しく,個体に愛着のわいた家電ですので,新しいGOPANが末永く私の手元で米パンを作り続けてくれることを,願っています。

おかえりIDEOS

 今朝,私のIDEOSが届いているという警察署に行ってきました。

 届けて下さった方に感謝しながら,あまり近寄りたくない警察署に向かいます。一種独特な窮屈感のある入り口をくぐり,階段で2つ上の階の落とし物の窓口を目指します。

 窓口には年寄りのおっちゃんとおばちゃん,そして電話中の若いお姉さんがいました。電話中のお姉さんは私に気が付いていますが,後の二人は顔も上げず,しばらく知らん顔。面倒臭いんでしょうね,こういう仕事は。もちろん落とした私が悪いので,文句は言えません。つくづく気の毒なのは,親切で拾って下さった方が,不愉快な想いをされなかったかどうか,心配です。

 私は,遺失届を出しておらず,届いたIDEOSの電話番号から日本通信経由で,警察に届いていることを知りました。私がなくした,と言わなくても,先方からなくしたでしょ?と連絡をくれるシステムには驚きを隠せませんでしたが,実際に私の手元に返してもらうには,遺失届を出さないといけないらしいのです。

 まあ,警察もお役所ですので,それは予想していましたが,どんな携帯ですか,番号はなんですか,会社はなんですかと一通り尋問し,終わった後紙を渡されて,じゃ今話した事を一通りここにかいて持ってきて下さい,とは,なんと非効率な話かなと。ここだけ20年前の気分がしました。


 一通り書いて持っていくと,「駅のどちら側で落としたんですか」ときくので,よく分かりませんが~の方じゃないかと思います,と言えば,「じゃそれかいて」ですしね。

 しかも,印鑑を持ってこいと言われたのに押せと言われないから,印鑑はいいんですかと聞けば,「あるんならおしてください」ですからね。結構適当なんですね,お役所なのに。

 住所の書き方に難癖をつけるわ,落とし主の方は謝礼を辞退していると何度も何度も言うわで,一体私に何を求めているのかなあと,不思議な気分になりました。

 金曜日に電話に対応して下さった方は,とても感じの言い方でした。ひょっとすると私が見た電話中の女の人が,その方だったのかも知れません。なるほど,電話がかかってきたら,必ず彼女がとるんですね。

 そんなこんなで,待たされる覚悟もしていたのに,案外すんなり手続きも終わって,私の手元にIDEOSが戻ってきました。本当にありがたいです。

 さっと見てみると,角に傷が付いています。画面は背面の傷はほとんどないので,落としたときに角から落ちたのでしょう。何度か跳ねたようで,四隅全部に傷があります。そのうち左下については,ビスを締めるために埋め込んだダボが浮き上がり,隙間が空いていました。

 押し込んでやるとパチンと音がして元通りです。

 かなりの衝撃で落ちたようですが,全部プラスチックですので衝撃吸収能力はあったのでしょう。

 裏ブタを開けるとmicroSDも無事,SIMも無事です。

 見た目に破損箇所はなく,電源を入れるとちゃんと起動します。通信も大丈夫ですし,データも変更されたりしていません。落としてから操作された形跡はなく,なんと良い方に拾われたものだと,感謝です。

 落としたものが戻ってくる可能性が低いなか,こうして奇跡的に戻ってきたことに,私は感謝し,自分もぜひこういう場合には警察に届けようと思いました。もちろん,時部yんのものを落として,いろんな人の手を煩わせたことへの反省もあり,もっとしっかり自分のものを注意して管理していこうと思います。

さよならIDEOS

 前回,MacBookProの修理を渋谷のAppleStoreにお願いし,無事に修理が完了した話をしました。修理上がり品を受け取るため,私は会社を少し早く出て渋谷に向かったのです。

 19時25分頃
  品川駅から山手線に乗る。なぜか電車は空いている。
  やがて近くの席があいて,私はなんとなく座ってしまう。
  そして,手に入れたばかりのIDEOSを鞄から取り出しメンテを始める。

 19時35分頃
  渋谷駅到着。あわててIDEOSを上着のポケットにしまう。
  ハチ公口から井の頭通りを北に向かい,神南一丁目交差点を左折。

 19時45分頃
  AppleStore到着。GeniusBarに直行。
  店内でゆっくりあるくオッサンを追い越し,伝票を渡すも,
  なぜか順番は私が後回し,スツールに座って10分ほど待つ。

 19時55分頃
  受け取りもおわり,寄り道もせずさっさと帰路に就く。
  元来た道を通り,渋谷駅地下街から田園都市線の渋谷駅に向かう。
  道中,邪魔になったMacBookProを鞄に押し込む。

 20時05分頃
  中央林間行き普通電車に乗る。一番後ろの車輌。すいていたので
  文庫本を開いて読む。桜新町で急行の通過待ち。

 20時20分頃
  用賀駅到着。この日は壊れた電気敷き毛布を買わねばならず,
  コジマ用賀店を目指す。地上に上がったところで上着の
  ポケットをさわると,巾着袋の感触しかないことに気が付く。
  ・・・どうやら,IDEOSを落としたらしい。

 20時30分頃
  頭を真っ白にしながら,コジマで電気敷き毛布を買う。2480円。
  この買い物が,この時の私には限界ギリギリ精一杯の行動。

 20時40分頃
  帰宅。すぐに鞄と上着をあらためるが,見つからず。
  すっかり取り乱しておろおろする。

 20時45分頃
  気を取り直してAppleStoreに電話。この日座ったのは
  山手線の車内とAppleStoreだけ。落とした可能性の高いのが
  座ったときだとすると,AppleStoreにあるかもしれない。
  電話がなかなか繋がらず焦る。ようやく繋がったが,そんな
  落とし物はないとのこと。

 21時00分頃
  とにかくセキュリティ面が心配なので,メール,Googleのアカウント,
  宅サーバのパスワードなどをすべて変更。Evernoteについては
  アカウントを削除。重要な情報は一切記録していないので,
  おそらくこれで大丈夫。でもandroidのことがよくわかってないので,
  先人達の教えを請おうと,某巨大掲示板に落としたと報告。
  しばらくして,暖かい返事をもらう。

 22時30分頃
  嫁さんが帰宅。わざわざ遺失物の問い合わせ先を調べてくれたので
  ダメモトで東急とJRに電話。どちらも届いていないとのこと。
  そして先程の返事に対して,感謝の書き込みをする。

 23時00分頃
  「こんな所から八百長メールがバレることになるとは」という
  秀逸な書き込みを見て,思わず笑ってしまう。これで随分気が楽になった。

 01時00分頃
  ため息をつきながら,床に就く。ちなみに前日壊れた電気敷き毛布は
  嫁さんのもので,精一杯頑張って買った新品の電気敷き毛布に交換する。
  しかし,この時昨夜貸した私の正常だったはずの電気敷き毛布が
  壊れているとわかり,結局私はまた冷たい布団に寝る羽目に。
  おそらく嫁さんの体から,なにか特殊な電磁波が出ているのだと確信する。
  寒さと悲しさと情けなさに,小さくなって眠る。
 
 翌朝9時10分ごろ
  回線を休止するためb-mobileのサポートデスクに電話をするが,
  全然繋がらず,繋がったのは10時を過ぎてから。

 10時10分頃
  念のためもう一度東急の落とし物センターに問い合わせ。
  残念ながら届いていないとのこと。

 10時20分ごろ
  サポートデスクに回線の休止を依頼。同時にダメモトでSIMの
  再発行を聞いてみたところ,IDEOSでのケースは初めてなので
  確認して折り返すとのこと。

 11時00分頃
  サポートデスクから電話。回線の休止は完了。SIMの再発行と本体の
  交換(修理)についてはまだ調査中なのでまた連絡するとのこと。
  一応SIMの再発行は可能らしい。手数料が不明なので調査中。

 16時20分頃
  b-mobileのサポートデスクの別の方から電話。渋谷警察署から
  電話があり,落とし物としてIDEOSが届いているので,警察に
  電話するようにと指示がある。
  一応SIMも無事ということなので,回線休止の解除を依頼。
  ただ,本体が無事なのかどうかはわからないので,修理や
  再発行については,引き続き調べてもらって連絡をもらうことにする。

 16時30分頃
  渋谷警察署に電話。遺失物として届いているので,平日の
  8:30から17:00までの間に,身分証明書と遺失物番号を持って
  取りに来て下さいとのこと。
  届けてくれた人は道玄坂付近で拾った,お礼はいらないと
  連絡先も言わずに立ち去ったらしい。日本も捨てたものじゃないです。


 というわけで,連絡をもらった時にはすぐに渋谷警察署まで取りに行きたいところだったのですが,さすがに仕事中でしたし,月曜日の朝に,ちょっと遅刻して取りに行ってきます。

 実は,昨日はかなり急いでいて,信号が変わる直前に走ったりして,かなり慌ただしく動いていました。唯一座ったAppleStoreにないとすると,走り回ったりMacBookProを鞄に押し込むのにすったもんだした,街中です。

 渋谷が人の多い街であることを考えると,誰かに拾われた可能性は高いと思っていました。しかし,いちいち拾って警察に届けるなんて面倒なことをする人がいるとも思っていませんでした。もしも私がしたかと問えば,やっぱりしなかっただろうなあと思います。

 ゆえに,このIDEOSはもうあきらめていました。

 端末代とわずか3日しか経過していない12ヶ月分のチャージ費用の合計56000円は,私のうっかりで全部パー。

 例えば盗まれた,壊された,だと悔しかったと思いますが,うっかりは私だけのせいですのでこれは諦めがつきましたし,セキュリティ面はほぼ大丈夫としても,先日のPHSに続いてまたも落として紛失してしまうということに,情けなくて精神的ダメージが大きすぎ,なにもする気が起きませんでした。

 急いでMacBookProを引き取りに行かなければよかった,山手線でIDEOSを使わなければ良かった,そもそもIDEOSを持ち歩かなければ良かったと悔やむことはしましたが,嫁さんにいわせると,確かにそうかもしれないが,今回はなくさなくても,こんな風に油断をしている限り別の機会にきっと落としていたはずだ,と諭され,なんという慰め方だと思いつつも,納得せざるを得ませんでした。

 朝になって回線を休止したときに聞いた,SIMの再発行が出来るという話は予想外だった(だって再発行はしないと書いてあるんですもん)だけに,端末はダメでもSIMだけでも再発行してもらえるなら,中古のIDEOSなり,なにか他の端末を買って,損害を小さくできるなあと思って,気が少し軽くなりました。(しかし今日中にもらえたはずの連絡はもらえず,結局見つかったことでうやむやにされそうな感じです。)

 さらに,実物が戻ってくると言う連絡をもらい,届けて下さった方のご厚意に,私は感動しました。同時に,そんな親切な人がいるわけない,自分だってそんな面倒なことはしない,と考えていた自分を恥じました。

 普通の携帯電話なら足が付きますから拾って使うことは難しく,面倒なだけですから見つけてもそのまま見て見ぬふりをするだろうと思うのですが,これは回線は前払いですし,一応スマートフォンですから,拾ってしまえばいろいろ便利に使えたはずです。

 少なくとも,8GBのmicroSDくらいは・・・なくなっていても私は怒りません。

 実物を手に入れないとわかりませんが,おそらく警察の方とb-mobileの方の話から,少なくとも携帯電話の形はとどめているようです。故障していたらそれはもうその時ですが,おそらく傷くらいはついていることでしょう。使用に支障のない程度の傷なら,今回の記憶をとどめるための印にしたいと思います。

 それにしても,渋谷という街も,すてたものではありません。人の集まるところには犯罪も起こり,なにかと騒がしい街というイメージのあった渋谷ですが,そこに集う人は,きっと困ってるんだろうなあという想像力を持ち,自分の手間を顧みず,かつ見返りを求めない,そんな「いいひと」だったのだと,考えを改めました。

 そして,心配と困惑に押しつぶされそうになった経験をしたのですから,自分もこういう落とし物は,ちゃんと届けようと思いました。そして,もう二度と落とさないようにしないといけませんね。いろいろな人のお世話になってしまったわけですから。

 ところで今回の話ですが,携帯電話というのは個人情報の塊ですし,犯罪に使われる事もある危険な道具ですから,それが本当に本人のものかどうかわからないと,自分のものだと主張したところで,返してくれないそうです。

 今回,私はキャリアであるb-mobileから電話をもらいました。警察からもらったわけではありません。ここがミソです。

 まず,警察は携帯電話の番号を調べます。携帯電話の持ち主に関する情報が携帯電話に書かれているかも知れませんが,それが本人のものかどうかを裏付けるものはなにもないですし,機密情報があるかもしれない携帯電話を警察が勝手に調べることは余程のことがないとしないらしいです。

 電話番号がわかったら,該当する携帯電話会社(キャリア)に落とし物が届いているという連絡をします。警察としてはこれで処理は終わりです。キャリアはその電話番号から,登録時の氏名と連絡先を調べ,持ち主に連絡します。

 携帯電話と持ち主が,大変強い結合をしているから,出来る技です。

 b-mobileも大手ではないにせよ,キャリアであるから,こういう流れに従ってくれたのですね。

 しかしb-mobileはちょっと特殊で,回線の開通は自分で行います。きまった電話番号に「携帯電話」から電話をして開通手続きをするのですが,このことで電話をかけた携帯電話の電話番号と開通するb-mobileのSIMとの間が1対1で紐付けされます。電話をした携帯電話は本人確認された上で動いているはずですから,間接的にb-mobileの本人確認が出来たことになります。

 しかし,これでは,b-mobileからdocomoなりSOFTBANKなりauに問い合わせないと,最終的な本人への連絡先がわかりません。そこで,開通手続きとは別に,ユーザー登録を行う事をすすめています。

 今回の話に限って言えばちょっと特殊で,私がユーザー登録した電話番号は自宅の固定電話の番号にもかかわらず,連絡をうけたのは携帯電話です。これは,こちらからサポートに電話をかけた際に,折り返しの番号として携帯電話をお願いしたからです。このあたりは臨機応変に対応してくれているようで,ありがたい話です。

 キャリアからの電話では,遺失物の番号と,補完している警察署の連絡先が伝えられます。そして警察に連絡すると,この遺失物の番号を聞かれるわけです。

 この時,取りに行くときには遺失物の番号がないと絶対に返せないのでそのつもりで,という話をされます。キャリアが行った本人確認の結果ですので,この番号を知っている人が本人という根拠によって,警察は携帯電話を返してくれるのです。

 正直なところ,膨大な携帯電話の落とし物をいちいち調べて,キャリアがすべて連絡するようなことはやってないと思っていました。まして,私は遺失物の届け出を警察に対して行っていません。

 警察とキャリアの連携によって,私のIDEOSは戻ってくることになりました。日本の携帯電話料金は,もしかしたら高くないのかも,しれません。

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