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第2種電気工事士の資格

 第2種電気工事士の免状が昨日手もとに届きました。これで名実共に,家の中の電気配線をいじることができます。

 なぜこんな資格を取ったのかと言えば,いろいろ動機はあるのですが,根底にあるのは今私が持っている知識や技術で,十分取得可能な公的な資格があるんじゃないかと思った,ことにあります。

 この歳ですから,今からわざわざ受験勉強に全力投球するなどは,もう無理です。若いときと違って頭も硬くなっていることですし,今から新しい事を学ぶのはなかなか大変です。

 資格の取得というのは,そもそもそうした努力を必須とするものであるが故に値打ちがあるわけですが,幸いにして私が今あるものを使って資格が取れたら,あるいはちょっと勉強したり,知識の整理をしたりするだけで合格出来るなら,それはお得だなと思う訳です。

 とはいうものの,自分の力がどの資格に相当するのかは,試してみるまでわかりません。試験に落ちれば私の力はそれ以下ということになるのですから,言い換えると自分の力を推し量る客観的な指標として,資格試験が利用出来そうです。

 そんな気持ちで,何度か資格試験を受けていますが,今回は電気工事士をターゲットにしました。電気工事士は2つのクラスに別れていますが,上級資格である1種は実務経験がいるので私には無理,自動的に2種になります。

 2種でできることは,概ね一戸建ての家屋の電気配線です。よく,電気工事は資格がないと出来ませんよ,と言われますが,その資格が電気工事士です。

 工業高校卒業程度を想定した比較的簡単な資格試験で,その割には役に立ちそうな資格という事で,以前から狙っていたものでありましたが,最大の難関は実技試験があることです。

 工事士なんですから,知識だけじゃなく実務も出来ないとそりゃまずいわけです。しかもその実技試験は形式的なものではありません。課題そのものは簡単ですが,なにせ試験時間が短く,手際よく作業しないとまず間に合いません。失敗してやり直す時間もないので,慎重さも求められ,少なくとも工具類は手足のように使えないとまずいでしょう。

 ですが,これをむしろ楽しむというくらいの気持ちで,今回チャレンジすることにしました。

 申し込みは昨年の春先でした。試験は春と秋の2回行われ,それぞれ1次試験である筆記試験に合格すると,実技試験を受けることができます。私の場合,春には引っ越しをひかえていて,準備どころではないという状態でしたから,自動的に秋の試験を選びます。

 引っ越しと新しい生活に慣れること,娘の病気と怒濤の日々が過ぎ去る中で,夏休みを過ぎたあたりには,さすがの私も焦りが出てきました。一応見ておこうと買った問題集をパラパラとめくってみると,見たことのない図記号,聞いたこともない専門用語,理屈じゃなく暗記しないといけないことがたくさん目に付きます。

 やばいですね・・・なめてました。

 せっかく受験するんですから,受かりたいですよね。ちょっと頑張って見ようと思ったのがお盆もあけた9月の頭でした。

 まずは過去問題を,なにも勉強しないでいきなりやってみます。わからないところは勘でやらないで空欄にして0点にします。そうして採点をすると,大体半分くらいの正答率です。これでは全然合格しません。

 そこで,分からないところを重点的に勉強します。独特の言葉,記号や道具を覚えること,計算問題はちゃんと原理から導き出せるようにします。

 その結果,正答率が8割を超えるようになったのが9月末くらい。一番大変だったのは図面の問題で,図面からどんな工事が必要なのか,どんな部品を使うのかを聞かれるのですが,これは全く初めての分野ですので,ゼロからの勉強になりました。

 試験の直前には9割くらいの正答率になり,これならまあ大丈夫だろうというレベルにきました。試験会場は行ったこともないへんぴなところにあったので,ここにたどり着けるかどうかが,方向音痴な私にとって実は最大の難問であったと言えました。

 結果は無事に合格。自己採点で結果が出る前に合格していることがわかっていたので,とっとと実技用の工具セットと,練習用の材料セットを手配します。

 こういうのは,早めに用意しておかないと売り切れたり,高いものしか残っていなかったりするので,早めに動く事が肝心です。工具類については,早めに買って使っておくと,それだけ慣れる時間が確保出来ますし。

 しかし,これも私はなめていました。

 まず,単線図と呼ばれる試験問題の図面から,実際の配線図である複線図に書き換える作業がとにかくつかめず,あえいでいました。なんか独特の世界なんですが,それも別に文化と言うほどのものではなく,ちゃんと法律で決まっていることだから,仕方がないのですが・・・

 それもなんとかねじ伏せて,実際に作業をやってみますが,今度は全然時間が足りません。何か忘れたことに気が付いたら,そこでもうアウトです。

 とにかく複線図への書き換えを2分ほどで「確実」に行い,あとはゆとりを持って手が覚えるまで工具を使い,ひたすら作業です。

 幸い,実技試験はあらかじめ公表されている13問からしか出題されません。私は丸暗記は苦手なのですが,13問ですから出題範囲は自ずと限られます。13問の問題を3回ほどまわして,やがて30分程度ですべての作業をきちんと終えられるようになりました。

 とはいうものの,筆記試験と違って,ミスは1つでもあると不合格,軽微なミスでも3つまでしか許されていません。言い換えると完璧を求められる世界です。これはなかなか緊張しますね。

 その上実技試験が怖いのは,当日のちょっとしたアクシデントです。慣れているはずの作業をうっかりミスしてやり直しが発生し時間がなくなり焦って全滅とか,工具を忘れた,工具を壊した,指をけがした,などなど,リカバリが難しいことも考えられます。

 そういう場合はもうジタバタしないで,さくっとあきらめることも肝要でしょう。それくらいの緩い気持ちで臨まないと,しんどいですし。

 実技試験はお台場でしたが,私はこのお台場というところがどうも苦手で,人は多いし広くてわかりにくくて,距離感も方向もつかめません。方向音痴の私にとっては,もう目が見えないのと同じくらいの厳しさです。

 ここは大人の対応をしようと,駄目と思った瞬間にタクシーを使いました。これで余裕です。

 果たして実技試験は,周辺の人達に比べても早く完成し,そのクオリティも万全と言えるものでした。複線図の書き間違いや勘違いなどがなければ,まず合格するでしょう。

 こればかりは自己採点できませんので,合格発表を待ちますが,結果は合格。手応えがそれなりにありましたので,ほっとしたというのが感想でした。

 そして,免状の申請を2月の中旬に行いました。新宿の都庁に出向いて手続きです。綺麗で小柄な若い女性が同じように免状の申請に来ていて,電気工事士をこんな女の人が取るんだなあと,生暖かい目で見ていると,彼女が申請していたのは第1種でした。うむむ,実務経験もあるのか・・・すごいな。

 ようやくにして免状が届いたのが,昨日です。これで私の長い闘いは終わりました。

 受けようと思ってから1年,家族の理解を得て準備を始めて半年,時間も手間もお金もかかった資格でした。難易度云々より,これは長期戦に耐えられるかどうかが試されているなと思いました。

 免状を手にしたら,もう私は電気工事士です。大きな顔をして自宅の電気工事が出来ます。

 例えば,スイッチが壊れたから交換しよう,トイレの照明が気に入らないから買い換えよう,キッチンの照明をLEDに変えよう,LEDダウンライトの寿命が来たから交換しよう,などが全部自分で出来るようになります。最近は部材も通販で安く早く簡単に調達できますし。

 ただし,資格があることと,上手に工事が出来ることとは別の話です。資格があっても壁に穴を開けるのに失敗すれば,素人工事なってしまいます。

 なにせ,うちは電気で動くモノがたくさんある家です。コンセントが慢性的に不足していますし,その場所も必ずしも最適化されていません。不細工で危険なタコ足配線が,すでにあちこちに散見されます。

 これをスッキリさせる作戦を今考えていますが,まず簡単にできることは,2口のコンセントを3口のものに交換することです。これで1つ増えます。作業は数分です。

 それでも駄目な場合は増設ですが,これも例えば1連のものを2連にすれば,壁の穴を広げるだけで大丈夫です。一番大変なのは新しい場所に新設することです。

 なにせ新しい場所に穴を開けますので,あけたところで柱があったとか,電線を引っ張りこめないとか,そういうことがあるとどうにもならなくなります。

 穴を開けることそのものに失敗するかもしれません。大きすぎた,斜めになったなど,鈍くさい私にはあり得る事故です。

 こういう大がかりなものは,ちょっとやめておこうとおもいます。まずは3口コンセントに交換することから始めてみようと思います。

 そうそう,いわゆる就職に役立つかどうか,です。一応公的な資格ですし,資格がないと出来ない作業があるもので,かつ電気は我々の生活になくてはならないものですから,資格がないよりはあった方が,仕事をするのに有利だとは思います。

 とはいうものの,試験に実技試験があることが示すように,資格の有無以上に工事のうまさが最重要なわけで,そのスキルは経験で得られるものですから,有資格者でも経験豊富な人でないと意味がないのが現状でしょう。

 まして,高卒で取得するのが一般的な資格なだけに,歳を取ればその分経験も豊富につめるわけですから,40歳を過ぎて未経験では,余程の事がない限り有利になんかならないでしょう。

 ということで,例えば爆発的な人口増加で急激な住宅建設ラッシュがやってきて,とにかく有資格者をかき集めないといけないとか,それこそ徴兵制でも始まって(そもそも40歳過ぎの人間を徴兵する時点でもう負け確定なわけですが),資格があると工兵部隊を希望出来るとか,そういう事でもない限り,ありがたみ(?)はないんじゃないかと割り切っています。要するに,自分の出来る事を広げるだけのもの,ということですね。

 さて,次は何を取ろうかなあ。
 

変態テレビアンテナ配線と笑えない俺

 先日,テレビのアンテナの話を書きました。結局ブースタを使う事なく,なんとかなったと言う話でした。

 ところが,その後録画に失敗していることがチラホラ出てくるようになりました。そういうこともあるよと気軽に考えていたのですが,どうも気持ちが悪いので,真面目に調べてみました。

 結論から言うと,やはりレベルの不足が原因でした。

 レベルそのものは大丈夫だったはずです。しかし,ダブルチューナーの機材を繋いだ場合には内部で分配を行っているので減衰があること,しかも私の機材は2つのチューナーで感度差があることを忘れていました。ただの劣化なのかも知れませんが・・・

 それで,感度の低い方のチューナーに,出力の弱い地方UHF局が割り当てられた場合に,録画に失敗するという事が起きたようなのです。

 うーん,これはさすがにわからんなあ。

 そこで,チューナーの手前にブースタを置いて見たところ,2つのチューナーのレベルがちゃんと稼げるようによって,録画にも失敗しなくなりました。やはり,ブースタは必要という結論になりそうです。

 くっそー,あの素人電気屋めっ,と今頃ジタバタしても仕方がありませんし,ごねるのも面倒なので,ここから先は自分で頑張って見ます。

 まずブースタをどこに設置するか,です。チューナーの直前に設置すると,ブースタを室内に置くことが出来ます。各部屋の分配器が設置されている屋根裏は,5月だというのに灼熱地獄です。もし私がケミコンだったなら,すでに臓物を吹き出して死んでいたことでしょう。

 しかし,ふと思い出すと,和室のレベルはもっと低かったんですね。ここだと普通のテレビもアウトかも知れません。そうすると,やはり各部屋への分配が行われている屋根裏にブースタを置き,和室もレベルアップして上げた方がよさそうです。

 一方で,リビングはブースタをいれる必要がありません。ここは単独で分配されているので,そんなに減衰していないはずですし,レベルも十分確保出来ています。

 ところが,私が持っているブースタは,VHFの信号を通過させません。ということは,せっかく混合したFMの信号が通らなくなってしまうということです。ですから,UHFとFMを混合する前に,UHFだけブースタを通して増幅しておかねばならないということになります。

 むー,ややこしい。

 試行錯誤を行った結果,結局以下の通りになりました。

・UHFアンテナから2分配器に繋ぐ。出力の1つはリビングへそのまま送る。

・もう1つの出力をブースタに入れる。ブースタはアンテナ取り付けタイプのDPW02を使用する。これを使った理由は,電源部が別になっていること。

・ブースタの出力を混合器のUHF入力に入れ,FMアンテナを混合器のVHF入力に入れる。

・出力を和室に送る。和室からは分岐器で検討部屋に送られる。

・検討部屋では,2分配器を使って,1つは地デジチューナーに繋ぐ。もう1つは間に電源ユニットをはさみ,FMチューナーに繋ぐ。


 これで,FMには影響を与えず,地デジのレベルアップが出来ました。もちろん小さかった和室も他の部屋並みのレベルになっています。これならもう大丈夫でしょう。

 しかも,電源器を室内に置くことにしましたので,屋根裏の書くな環境から守ってやることができそうです。もちろんブースタ本体は屋根裏にありますが,もともと屋外設置用のものなので,そこそこタフなはずです。熱に弱い部品も入っていないでしょう。

 ですが電源部は熱に弱く,わざわざ屋内用と書かれているほどです。すぐに壊れるわけではなくても,10年持つところが,3年で壊れるなどいうことが起きるのが,環境の悪さです。

 なんだか釈然としませんが,地デジチューナーを遠慮なく増やせる気分的なゆとりや,和室でも問題なくテレビが見られそうだという安心感もありますので,もうこれはこれでよいことにしましょう。

 

新居のテレビアンテナがこんなにおかしいわけがない

 先日,テレビのアンテナの顛末を書きましたが,これには後日談があります。

 当初,アンテナから3つの部屋に分岐させるため,3分岐器を使っていましたが,このうち検討部屋への配線が途中でショートしてしまい,使えなくなりました。

 そこで,和室から分岐させ,検討部屋へ持って来るという対策を行ったまでが,前回までのお話です。

(1)念願の多素子FMアンテナ

 一連の作業の過程で,屋根裏を覗いてみたのですが,案外広いのです。さすがに人が入れるほどの高さもないし,木くずだらけですので積極的に入ろうとは思いませんが,ここを屋外とみなせば,念願のFMアンテナを設置できる事に気が付きました。

 マルチパス妨害を防ぐには,指向性の鋭いビームアンテナが効果的です。指向性が鋭いほど効果がありますし,ゲインを稼げばそれだけS/Nも上がります。

 とはいえ,屋根裏に設置できないほど大きなアンテナでは困ります。さすがに位相給電型や3素子八木程度ではもったいないのですが,5素子八木はちょっと大きすぎて不安があります。

 すると4素子八木というのがあるんですね。安いし,これにしようと思っていたのですが,どうも評判がよろしくありません。見れば,サイズがFMの周波数に対してかなり小さいのです。

 しかも,メーカーの公開しているスペックに,ゲインが出ていません。サイズを無理に小さくしてテレビのアンテナ並にした結果,ゲインが皆目取れなくなったんじゃないでしょうか。レビューを見ても3素子の方がましだという意見があるほど散々です。

 うーん,かなり危険が伴いますが,これはもう5素子八木にトライするしかありません。実家にいたころに上げたアンテナと同じです。大きさは2mを越えます。

 ですが,迷っていても仕方がないので,早速注文。FMとUHFの混合器も一緒に注文しました。最近,この手のVHFとUHFの混合器って少なくなっているんですね。需要がないから当たり前でしょうけども,こうして気が付かないうちに,当たり前だったパーツがなくなっていくのです。

 さて,まるで×××なビデオを注文して準備万端受け取りを待っていたら,ちょっとトイレにいった隙に嫁さんに受け取られてしまって,大変バツが悪かったのと同じように,今回の巨大なアンテナも嫁さんにちらっと見られてしまい,「どーすんのよ」と詰め寄られる一幕はありましたが,こういうときは視界から消し去ることが肝要,さっさと屋根裏に運びました。

 そして組み立てしてとりあえずスカイツリーの方向に向けて設置してみました。うん,大丈夫です。十分なスペースがあります。八木アンテナは大きいですが,骨組みだけですので,そんなに容積があるわけではありません。工夫次第でどうにかなるものです。

 そして,FMチューナーを持ち込んで,アンテナの向きの調整です。Sメーターが大きく振れ,マルチパスが出ないところを探して設置します。FMアンテナはほとんどHNK-FMのために設置するようなものですが,成果は上々です。

 これとUHFを混合器で混合,そして分配器を繋ぎます。Sメーターが1つ下がりますが,問題ないレベルです。

 チューナーを検討部屋に持って行き,ここで受信してみますが問題なし。さらに地デジも確認しますが,混合器によるロスが2dBほどある以外は,問題なしです。

 そして分配器を使ってFMと地デジを繋ぎます。さらに3dBほど下がりますが,やむを得ません。地デジはギリギリ大丈夫な感じです。もう3dBほど欲しいですところですが,まあ大丈夫でしょう。

 後日書きますが,実はFMチューナーであるF-757の性能を生かすため,SSGを中古で買ったのです。これで調整をすれば,現在私が思いつく環境としては,まずまずのものになるはずです。


(2)3分配器でええのんか?

 ある日,ふと思ったのですが,検討部屋への配線が死んでいるため,屋根裏にある3分配器の出力が1つあいているんです。これって無駄ですよね。

 分配器は,一口あたり2dBの減衰があるとされています。2分配なら4dB,3分配なら6dB,8分配なら8dB,それぞれの口から出る電波は減衰します。

 ですから,使っていないのに3分配なんてことをしておくと,2dBも損をします。うーん,これくらいのこと電気屋さんも気が付けよなぁ。

 仕方がないのでじぶんでやります。金属ケースに入った2分配器をamazonで探すと,数百円で買えるようです。早速注文し,届くのを待ちます。

 連休中に届きましたので,早速作業開始です。といっても,屋根裏の分配器をこう関すだけの話ですので,5分で終わりです。

 結果,2dBアップしました。地デジはマージンも確保出来たし,FMもSメーターがMAXになりました。


(3)分岐器でええのんか?

 和室にある分岐器は,私の希望としては分配器でした。そうでないと,和室での損失が大きすぎると思ったからです。

 結局分配器なのか分岐器なのかはっきりしなかったので,和室のコンセントを開けて中を見てみました。すると,金属製の分岐器が出てきました。

 ほぼ同じ大きさの2分配器を買ったので,これに交換して試してみましょう。

 結果,和室は6dB以上のアップ。一方の検討部屋は4dBほどダウンします。

 ここで冷静に考えます。和室は現在テレビを設置していません。仮に設置しても,テレビしか設置しないので,分岐器でも大丈夫でしょう。

 一方で検討部屋は,地デジとFMチューナーに分配を行っています。タダでさえロスが大きいのに,入ってくる時点でさらに小さくなってしまうと言うのは,ちょっとまずいです。

 そこで,しゃくですが分岐器に戻しました。


 というわけで,ようやくアンテナの件は解決です。いろいろ大変でしたが,最終的にはテレビもFMも満足できる形にまとまりました。FMなんてのはかなり大型のアンテナが必要ですし,設置が大変な割には結局「ラジオ」ですから,なかなか普通は用意しようなどと思いません。

 しかし,設置が大変な分,その効果は絶大であり,FMが好きな人にとって,いつかは手にしたいものの一つです。アパートだからマンションだから,とあきらめていた私も,今ようやく気兼ねなく設置できることになり,素直にうれしいです。

やはり新居のテレビアンテナは間違っている

 新居での生活が始まって早くも1ヶ月が経過しました。ずっと昔から住んでいたような居心地の良さと,最新の設備に支えられた快適さがあり,とても良い感じで生活をしているのですが,裏を返すと真新しさというか,新鮮さというか,そういう緊張感があまりなく,もうちょっとドキドキしても良いのになと思います。

 さて,そんな新居ですが,人がこしらえるものですので,なにかとミスが付きものです。いちいち指摘していたらきりがありませんが,自分ではどうにもならない問題は,きちんと面倒を見てもらわねばなりません。

 私のケースでは,テレビのアンテナが問題を起こしていました。

 うちはBSもCSもCATVも必要としておらず,地デジが入ってくれればそれでよいのです。それで,壁面取り付け型の枕型のテレビアンテナを取り付けてもらったのです。屋根の上に取り付けるアンテナは,台風で倒れるのが心配ですし,3階建ての屋根の上にぴゅーんと伸びた魚の骨のようなアンテナは,いかにも不格好です。

 それで,実家に取り付けて好評だった壁面取り付け型を指定しました。

 アンテナ端子はリビング,検討部屋,和室の3箇所に出しておきました。各部屋に出しても無駄でしょう。

 引っ越し後に試してみたところ,リビングのテレビはばっちり。しかし検討部屋はほとんど受信出来ません。慌てた私は和室を調べてみましたが,ここはばっちりです。

 うーん・・・ということは,検討部屋の配線が死んでいるということでしょうか。

 レベルを調べると,ほとんど出てきていないくらいに小さなものです。そしてテスターで芯線と網線をあたってみると,見事にショートしています。

 小屋裏にあがって,ここにブースターがあると説明を受けていたハッチを開けると,中からは3分配器が出てきました。なにがブースター込みの工事費用です,だ。

 ハウスメーカーの営業は適当な仕事をやっているとつくづく呆れたわけですが,気を取り直して検討部屋への配線を外し,再度テスターで調べてみますと,やはりショートしています。

 これは,両端をオープンにしているのにショートですから,これはもう配線の問題ですね。私があれこれいじるとかえって良くないので,引っ越し翌日の朝に私の担当の現場監督に電話して,電気屋さんにきてもらいました。

 調べてもらったところ,やはりレベルが全然上がらないとのこと。私がショートしていると伝えると,自分では調べもせずに私の言葉を鵜呑みにし,きっと釘かなにかでショートしたんでしょうと,簡単に結論を出しました。

 私は,このショートした配線をそっくり交換するものだと思っていたのですが,そういうことではないらしいのです。LANや電話は配管を使うのですが,テレビのアンテナの配線は壁の内側にそのまま通してあるらしく,壁を取り付けてしまうともうアクセス出来ないのだそうです。

 そこで電気屋さんが考えたのが,2階のリビングのアンテナを「分岐器」で分岐させ,2階リビングからLANの配管を利用して,1階の検討部屋に同軸ケーブルを通すという作戦でした。

 この日の夕方5時にやってきた電気屋さんは,6時頃から作業をスタート。しかしなかなか同軸ケーブルが配管を通らず,四苦八苦しています。私が,同じ1階の和室から引っ張った方がまだましなんじゃないのか,と言うと,さくっとその方法でトライしています。

 頭ごなしに「素人は黙っていろ」と怒る職人よりはマシですが,素人の意見をホイホイ聞きすぎるのも,また不安のあるものです。

 ところが,和室もなかなか難航し,8時の段階でケーブルさえ通っていないという状況です。さすがに仕切り直しをしようといういことになり,週末にもう一人人を引き連れ,朝の9時から作業開始です。

 いわく,1階の和室からの配線は,床下を通そうという作戦にしたとのことで,早速点検口から床下に潜っていきました。

 作業に入る前に,分岐器ではレベルの低下が大きいから,分配器を使った方がいいんじゃないかと話をすると,レベルを見ながら作業しますとの返事。まあそうしてくれれば結構です。

 1時間ほどで作業は終わり,レベルも確保出来ているので大丈夫でしょう言い残してさっさと帰ろうとするのですが,そのレベルは検討部屋での話。分岐器は分岐するコネクタ側の減衰が大きく,12dBほどあります。今回の場合だと和室のレベルが問題になるのに,1dB程度の減衰しかない検討部屋のレベルを確認したって,駄目なんです。

 それで,やんわり,一応和室のレベルも見ておいて下さい,とお願いすると,大丈夫だと思いますがと,チェッカーを繋いで確認してくれました。

 結果は,あまりに減衰がひどくて,これでは駄目だという結論になりました。

 アンテナ直下で60dBほどあったレベルは,和室のコネクタでは45dBほどに落ちているんです。これは落ちすぎだと電気屋さんはいいます。

 いや,そんなことないです。分岐器で12dBの損失,ケーブルの減衰が3dBとすれば15dBのダウンは計算内です。検討部屋が52dBだということですから,どっちかというとこちらの方が落ちすぎです。

 電気屋さんはどうも分岐器と分配器を逆に覚えているらしく,別ユニットになっている分岐器を探してきますとクルマまで戻っていったのですが,しばらくして「持ってきてません」ということで,作業はここまでということになりました。

 メーカーに発注しないといけないということらしく,数日後の夕方に来てもらうことになったのですが,この時もしレベルが確保出来なかったら,ブースターをつけるので準備をしておきますということでした。

 ブースターが入ってしまうと,余計な電気代もかかっちゃうし,故障や停電の際にテレビが映らなくなるので,あんまりうれしくないんですよ。私としては分配器を使って4dBの減衰で済ませてもらいたいので,分岐器ではなくて,分配器を考えて欲しかったというのが本音の所です。

 果たして,昨日最後の作業が行われました。ブースター無しで大丈夫でした。結果として,和室は52dB,検討部屋は60dB程度とのことでした。なんか計算が合わないなあ。

 まあ,いいです。50dB確保出来ていればテレビは映るという事ですし,もう面倒だからこれでいいです。

 たかが釘一本で大騒ぎです。どれだけ手間とお金がかかったか知れません。電気屋さんが悪いわけではないのですが,結局住宅といえど,建築工事です。細かいところまで気を遣って作業するのは,自ずと限界があるということでしょうか。

 丁寧で確実な作業は,結局手間も時間も短く出来るという事を,つくづく感じた出来事でした。

停止の予告

 アナウンスです。

 引っ越しに伴い,サーバーを4月7日朝から停止するため,この艦長日誌も4月7日朝から見る事が出来なくなります。

 再開は4月10日を予定していますが,ずれ込む可能性もあります。

 

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