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一気に自転車の整備を片付けたつもり

 先日の土曜日に,一気に自転車のメンテを加速しました。

・ボトムブラケット交換

 固着していたボトムブラケットをなんとか外さないと先に進みません。そこで新兵器の投入,まずはM8のボルトです。M8のボルトなんて珍しくもなんともないと私も思っていたのですが,よく見るのはピッチが1.25mmのもので,今回の必要な物はピッチ1.0mmです。こんなの存在するのか?

 amazonで探すとネジの専門店が扱っていることがわかり,少々高価でしたがポチりました。短いといやなので60mmのものを手に入れたのですが,届いてみると長すぎました。

 届いたボルトはネジを半分くらいしか切っていないものだったので,長すぎると工具を締めることができないのです。そこで古いソケットレンチのソケットを探し,これをスペーサーが代わりにして締め込みました。これでBBツールがしっかり固定できました。

 もう1つの秘密兵器が,先日も使ったラスペネです。これを作業の前日にたっぷり吹き付けておきました。

 翌日,早速ボトムブラケットを外す作業です。ここで失敗したら詰みです。

 まずは左側から外します。BBツールをボルトで締め,24mmのメガネレンチをかけて,

 BB-UN300 D-NLが届きました。最初の目標にしていたボトムブラケットの交換ですので,とても楽しみながら作業を進めることにします。

 まずは左側から。こちらのネジは正ネジですので,左回りに力をかけます。私は足で踏んづけましたが,びくともしなかったボトムブラケットが,あっさりと緩んでくれました。ウソみたいです。

 続いて右側です。こちらは逆ネジですので,右回りに力をかけます。こちらもウソのように緩みました。ラスペネすごいです。

 ボトムブラケットを抜き取ると,真っ赤な錆の粉が溜まっていました。フレームの中に入り込んだ水が,内側をサビさせてしまったのでしょう。

 ウエスで拭って油をスプレーし,特にネジ山にはゴミがないようにしてグリスをぬっておきます。そしてボトムブラケットの取り付けに進みます。

 取付は左側からです。左側に輪っか(アダプターといいます)の方を先に手ではめ込んでおきますが,行って戻してを繰り返して少しずつ繰り返して,無理のないように締め込んでいきます。

 終わったら今度は右側です。ボトムブラケットを差し込んで締めていきます。

 終わってみれば,あっという間に作業が終わりました。こうやってスムーズに作業が進むと本当に楽しいものです。


・クランクセットの取り付け

 ボトムブラケットが取り付けられたら,次はクランクです。これはとても簡単。左右どちらでもいいので,グリスを塗ってから軽くはめ込み,ネジで締め込むだけです。


・フロントディレイラー新設

 交換ではない新設ですので,ここが一番不安でもありました。FC-M310の取説をよく読んで,フレームに取り付けます。アウターのギアとの隙間が1mm程度になるように,かつ並行になるように位置が決まったら,フレーム固定します。


・フロントシフトレバーとシフトケーブルの新設

 幸いCOM70Mのフレームにはフロントのシフトケーブルを引き回すガイドがあったので,これに従ってケーブルを回しつつ,シフトレバーをハンドルに固定します。初めての作業ですので引き回しに失敗したりと試行錯誤をしましたが,最終的には取り付け完了です。この段階でHとLのリミッターをある程度合わせておきます。


・チェーンの調整

 現在はフロントが36Tですので,48Tの新しいチェーンリングでは短すぎます。チェーンカッターでチェーンを切って,長さ調整をします。

 長さは,フロントをアウター(一番外側の重たいギア)と,リアがトップ(一番外側で一番重たいギア)にかけたときに,リアディレイラーのプーリーが地面に垂直になる長さ,だそうです。

 ただ,スプロケットのローが32T以上の場合はこの方法は当てはまりません。私の場合28Tですので,この方j法でよいようです。

 採取的な長さは微調整をして,ちょうど良い長さで繋ぎます。これでチェーンは完了です。


・ディレイラーの調整

 これがなかなか難しいです。フロントは割に簡単。しかしリアはどうしてもアウタートップやインナーローでチェーンが斜めになるため,綺麗に変速するような調整がなかなか出来ません。

 試行錯誤の結果,一応綺麗に変速できるようにはなったのですが,今後はクランクを逆回しするとチェーンが外れてしまうというトラブルが発生しました。

 おかしいことに,フロントをミッド,リアをローにしたときに,外れやすいのです。チェーンの位置を上から覗き込むと,上側は綺麗にチェーンリングの上に乗っていますが,下側はチェーンリングの内側にあります。上と下とでチェーンの通り道が違うというのは予想していなかったのですが,これはリアディレイラーのプーリーが内側に向いてしまっているからでしょう。

 とりあえず様子見としましたが,原因に心当たりがあります。2015年にリアディレイラーを交換したとき,取付部(リアエンド)が内側に曲がっていたのを,手で強引に曲げて取り付けたのでした。

 この時,綺麗に曲がりが修正されなかったのでしょう。専用工具が必要ということですが,持ってない物は仕方がありません。とりあえずこれで作業を進めることにしましょう。

 なお,ここで改めて思ったのですが,交換後数年だと思っていたリアディレイラーも,9年半も使っていたことになります。そこで同じ物に交換することにしました。今回もRD-M310ですが,お値段は1000円ほどアップしています。10年の年月を感じます。

 そして,少々高価だったのですが,リアエンドの修正工具も買うことにしました。ここは安全面でも重要ですし,曲がった物をそのままにすることも出来ません。轍のフレームでないと使えませんから,一生に一度しか使わないことは分かっていますが,これはもう諦めて買うことにしました。

 しかし,リアディレイラーがグラグラしているのです。これが原因でプーリーが内側に入り込んでいるように思うのですが,とにかく工具が届いてから考える事にしましょう。


・ブレーキワイヤーの交換

 ブレーキワイヤーの交換を23年間も怠っていましたので,これは問答無用で交換です。元の長さにアウターとインナーの長さを切って,アウターにグリスを充填して,元通り組み直すだけです。

 滑らかにブレークが動くようになりましたが,カンチレバーブレーキも分解してグリスアップし,再調整です。ブレーキシューがしっかりリムから離れてくれるようになりました。


・シフトケーブルのアウターを交換

 こちらも23年間無交換ですので,フロントの新設と同時にリアのアウターも交換しておきます。


・ハンドルグリップ交換

 これまではハンドルバーに押し込むタイプだったのですが,今回は前後をストッパで固定する物にしました。毎回毎回切って捨てるのももったいないですし,手で触った感触もお気に入りです。


・ペダル交換

 三ヶ島のAlwaysというちょっと高めの物にしました。これはペダルレンチでなくても,アレンキーで締め付けることができるので,作業が捗ります。


 とまあ,こんな感じで一気に作業を済ませました。やめ積みになっていた部品が綺麗になくなり,工具も工具箱に片付いて,久々に自室にスペースが出来ています。

 雨が上がった翌日,試走に出かけまました。途中,後輪が上手く固定されておらずロックしてしまうというトラブルはありましたが,スムーズに走ることが出来ました。

 ハブのグリスアップ,ボトムブラケット交換,ペダル交換ですから,そりゃ軽くはなるでしょうが,ハイギアードになったこともあって,平坦での巡航がとにかく楽になりました。

 坂道でも最適なギア比を見つけることが出来るようになったので,速度を維持しながら疲れを少なくして走行できるようになり,以前のように息が上がることがなくなりました。いくらでも走れそうな感じです。

 ペダルがとてもよいです。うれしいのがペダルの表面に出ているスパイクで,これが靴底に食い込んで,踏む力というより回す力でクランクを回転させることができます。ペダル1つでこれだけ違うものなんですね。

 さて,こんな感じでまずまずな自転車になったことはうれしいのですが,チェーンが外れるというのは致命的で,これを解決すべく,リアディレイラーの交換とリアエンドの修正を行います。これは1週間後ですね。

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