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リアエンドの修正でチェーンが外れなくなりました

 フロントをミッド,リアをローにしたときにクランクを逆回転させたときにチェーンが簡単に外れる問題,工具を揃えて対策にチャレンジしました。

 まず最初に私の勉強不足だったのですが,フロントを多段化した場合に逆回転でチェーンが外れるのは割と「当たり前」のことであって,そういう乗り方をしないのがお約束であるというなんだそうです。停車時にフロントをインナー,リアをローにするクセを付けておけという話です。

 原理的に防ぎようがないから,ということらしく,初心者にありがちなクレームとこき下ろしている識者の方もいらっしゃるほど。

 確かにクランクの逆回転は不自然かも知れませんが,自転車を後進させるのも同じ事ですので,それでチェーンが簡単に外れるというのは,実際に不便です。

 そもそも,工業製品としてそれってどうなのよ,と私などは思います。

 私の場合に限ってですが,アウターローで外れるならまだしも,ミッドローで外れる(しかもアウターローでは外れない)んですから,なにかがおかしいはず。

 思い出してみると,2015年にリアディレイラーを交換する時に,ディレイラーを取り付けるリアエンドの変形がある事に気付いていました。目視でわかるほどだったので,かなりひどく曲がっていたんだろうと思いますし,それを手で適当修正しましたから,一番に疑うべきはこれだと言わざるを得ません。

 で,リアエンドってそんなに曲がるものなの?

 これも割に簡単に曲がるらしいです。落車や転倒でディレイラーをぶつけると曲がる物らしいですが,特にアルミやカーボンのフレームの場合には,ここが曲がることでフレームの破損を防ぐらしく,交換式の鉄製のリアエンドになっているということです。

 で,私のようなクロモリのフレームならどうかということ,少々曲がったくらいなら戻せばいいということで,修正用の専用工具が売られています。

 20241015143711.jpg

 こんなやつです。5000円もするし,大きいので片付けが面倒くさいし,その上一生に一度か二度しか使わないわけで,かなり迷ったのですが,結局買いました。amazonで届いたこの工具を嫁さんがみて,なにじゃこりゃと思ったそうです。

 変な形ですが,お尻のねじの部分をディレイラー取り付け用のねじ穴にねじ込み,12時(真上ですね)の位置まで工具本体を回します。

 回したら,先端の金属棒がリムにあたるように,長さと棒の飛び出し量を調整し,オレンジ色のゴムの輪っかで印を付けておきます。そして3時,6時,9時の各方向で同じ事を何度か繰り返して,すべての方向で金属棒の飛び出し量が同じくらいになるよう,調整します。

 さらっと調整と書きましたが,これがまた強引で,この工具の先端をぐいっと引っ張るなり押し込むなりして,リアエンドを力尽くで曲げます。力尽くと書きましたが,実際には柔らかいクロモリですので,そんなに力はいりません。

 何度か繰り返し,すべての場所で同じ飛び出し量になればOKです。まあ,そんなに何度もやってしまうとちぎれてしまうので,出来れば一発で決めましょう。

 私の場合,12時と6時でなんと2cmも違ってました。内側に曲がっていたということですね。しかも,最初に曲がったときだと思うのですが,取り付けねじの部分も曲がっていたようで,ネジをきつく締めても下側にやや隙間が出来てしまい,これがグラグラの原因になっていたみたいです。

 今回の工具でネジを締めていくと,一度クキッという手応えがあって,その曲がりの取れたみたいでした。修正を行ってディレイラーを取り付けてみたところ,逆回転でもチェーンが全く外れません。

 上から見ると,上を通るチェーンと下を通るチェーンが綺麗に重なっていて,これまでのように下側だけが内側に入り込んでいるという事がなくなっています。考えてみると上側はリアのスプロケットとフロントのチェーンリングでチェーンの通り道が決まりますが,下側はチェーンリングとディレイラーのプーリーで決まります。

 このプーリーが内側に曲がっているのですから,そりゃ逆位回転で外れるはずです。

 ということで,この工具は本当にもう二度と使うことはないかも知れませんが,これほど気分良と修正が出来て,しかも絶大だったことを考えると,買って良かった工具だと言えると思います。


 さて,先程取り付けたリアディレイラーは,新品のRD-M310です。以前ついていたものと同じですが,すでに10年ほど経過していますので,せっかくですから交換することにします。

 交換してもそれほど劇的に変わるものではないのですが,外したRD-M310を分解して整備すると,随分チェーンが擦れていたみたいです。リアエンドが曲がっていたのですから当たり前の話ですが,それ以外は綺麗ですので捨てずに取っておきましょう。


 そして,これがまた問題だったのですが,ディレイラープロテクターです。

 これだけ大ごとになったのは,結局リアディレイラーをぶつけたことにあるわけで,リアエンドを守るためにも,ディレイラーを守るしかありません。

 そこで,ママチャリでは今でもよく見るディレイラープロテクターを探してみました。クイックリリースで共締め出来るちょっと格好いい物を見つけたので取り付けました。

 しかし結果は最悪で,ディレイラープロテクターのせいでクイックリリースが緩んでしまい,リアの車軸が走行中にズレてしまいました。なんと危険な。ブレーキが離れないので何事かと思いましたが,これでは事故に繋がりかねません。

 しかも,ディレイラープロテクターがディレイラーにぶつかっていたらしく,新品のディレイラープロテクターの角がへこんでいました。プロテクターが傷つけてどうすんねん。

 傷がつくほどですから,リアエンドがまた曲がっているかも知れません。もう一度修正からやり直したところ,やっぱり曲がっていました。もうこのディレイラープロテクターは二度と使いません。

 そこで今度は,フレームのダボ穴に取り付けるタイプを探して取り付けました。形はよく見る丸い奴ですが,取付が車軸と共締めの物ではなく,フレームに取り付けるので安心です。

 ただ,これも結構飛び出しがありますし,ディスプレイスタンドにあたってしまうので,やはり100点満点というわけにはいきません。とはいえ,本来の目的であるリアディレイラーの反故は十分に出来そうですので,これで大丈夫でしょう。


 ということで,一気に走行系の問題が解決しました。今週はもう1つハンドルの交換もやっていますし,他にももう1つ2つ交換のメニューの用意をしました。その過程で三ヶ島のペダルが700円も値下がりしていたの気付いてめまいがしました・・・

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