自宅サーバのアップデート
- 2006/08/15 13:55
- カテゴリー:マニアックなおはなし
自宅にはノートPCによる非力なサーバーがあり,このホームページも置かれています。
なにせ24時間稼働するものですから省電力であること,ファンレスで静かであること,そして設置面積が小さいことが何より重要なのですが,そうなると中古のノートPC,それも昔のファンがないタイプのものを探すことになります。
初代サーバーは富士通のFMV-Bibloのサブノートで,確かPentimuの133MHzじゃなかったかと思います。OSはWindowsだったと思うのですが,CPUパワーというよりメモリ不足で泣くことが多く,Windowsベースというのも(いろんな意味で)怖かったので,2004年の正月に日立のフローラ220とかいうノートPCを14000円で購入し,これにVineLinuxを入れて立ち上げる事にしました。スペックはMMXPentiumの266MHzで,おそらくですがファンがないノートPCとしては最高スペックなんじゃないかと思っています。メモリが160MByteほど搭載できるのもメリットで,なかなかしっかり作ってあるので安心して使っています。
このあたりの話はまさに艦長日誌の2004年1月ごとに書いてあるのですが,正直言うとこの時インストールしたLinuxがVineLinux2.6r3だったんです。
VineLinuxは現在3.2まで上がっており,この間にセキュリティ対策も含めて多数のアップデートがなされている上,ファイルシステムもext2からext3にいつの間にやら変わっているようでした。
一応こまめにapt-getでアップデートをしていましたが,2.6はサポートから外れてしまうに至り,やっぱりアップグレードしないといけないんだろうなと気になっていました。
しかし,これまでいろいろ設定を変えたり,自分でアプリケーションを入れたりしてしていましたし,しかもメモなど残しておらず,数年にわたるメンテでどこをどういじったのかも思い出せません。
アップグレードを行ってこれらの設定を失うことは良くある話で,そこではまってしまうくらいなら今問題なく動いているこのシステムをそのまま使い続けようと,数年経過してしまいました。
ですが調べていると,悪いことに2.6r3にはファイルシステムの致命的なバグがあったそうで,やっぱりきちんとアップグレードしないといけないと,腹をくくりしました。
まず,このノートPCにはCD-ROMドライブが取り付けられません。その代わりオンボードのEthernetがインストーラFDで認識するので,基本はネットワークインストールになります。
しかし,今回はapt-getでアップグレードを試みました。2.6r4から3.0を経由し3.2にした成功例が多数報告されているようなので試みましたが,結論から言うとダメでした。2.6.99までは簡単に上がるのですが,そこから3.0にしようとすると,インストールが始まる前にエラーが発生して止まります。インストール中に発生するエラーについては対策があるのですが,ここで止まると手も足も出ません。
原因を調べてあれこれするより,面倒臭くなった私は3.2のアップグレードインストールをやってみることにしました。まずiBookG4にインストールCDをコピーします。そしてftpサーバを起動し,フローラ220をネットワークインストールFDで起動します。
アドレスなどを設定してインストールを始めようとすると,そんなディレクトリはないと怒られます。ftpにはログイン出来ているようなので,置き場所の問題なのかもしれません。こういうのは実につまらないミスであることが多いのですが,面倒臭いので(面倒くさがってばっかりですね),httpに方針を変更します。
iBookG4でapacheを立ち上げ,httpでCD-ROMのファイルを公開します。フローラ220はプロトコルをhttpに設定し直しインストール開始です。どういう分けだか今回はうまくいきました。
従来のバージョンからのアップグレードを選択すると,あれよあれよといううちにいろんなモジュールがインストールされていきます。しめしめ,エラーで止まったりはしていないようです。
2時間ほど経過して画面には「おめでとうございます」との表示があり,無事にインストールが終わったことを見てほっと一安心。再起動するとあっさり3.2が起動しました。
最後の仕上げを終えてから各種のデーモンの状態を確認したりしましたが,特に問題は起こっていません。どれも今まで通り問題なく動いています。なんだ,こんなに簡単ならもっと早くにやっておけば良かった。
このマシンで直接ログインしてみましたが,さすがにGUI環境は重くなっています。アイコンなども随分立派になりましたが,800x600のLCDではますます厳しくなりました。
Linuxも生活マシンとしてはなかなか使えるレベルになってきているんだなあと感心しましたが,Xを落としてしまえば160MByteのメモリでも十分な空きが出来るほど軽いのもまた魅力です。スワップが発生しなければ,とりあえず私の目指す性能には届いているようですし。
後はcpusやlpdなど,うちでは使う予定のないデーモンを殺して少しでも軽くします。これで作業は終了。他のことをやりながらでしたが,5時間ほどもかかったでしょうか。
致命的なトラブルがなかったことが何よりだったのですが,これでようやくサポート対象のOSで運用することが出来ます。3.0は評判が悪かったようなのですが3.2ではそういう話もそれ程聞かないので,割と安定しているのでしょう。
それと,アップグレードインストールをやった経験が大きいですね。次はこれほど躊躇せず作業に取りかかることが出来るでしょう。油断していると失敗するのがこの世界の常ではありますが・・・
このこととは別に,今回の艦長日誌のリニューアルで,このマシンのパフォーマンス不足が目立つようになってしまいました。それでマシンのリプレースの必要性も感じているのですが,省電力でファンレスのノートPCなんて,実はそうそうあるものではありません。
あ,そういえば貝殻iBookが1台余ってたなあ・・・これって300MHzのPowerPCG3で,ファンレスで省電力マシンだなあ・・・うーん,なかなかいい選択肢だなあ・・・でもなあ・・・MacOS9の環境をどうしても1つ残しておかないといけないしなあ・・・
まあ,もう少し考えましょうか。