エントリー

カテゴリー「マニアックなおはなし」の検索結果は以下のとおりです。

子供用ママチャリを大人用に改造する(3) 簡単ではなかった7速化

 今回は駆動系の話です。

 最高と最低のギア比が変わらないことから変速については6速のまま変えるつもりがなかったのですが,入手可能なサムシフターが7速用しかなかったことから,仕方がなくスプロケットを交換して7速にすることにしたという顛末は書きました。

 ボスフリーですし,もともとシマノの6速のスプロケットがついていますので,これを同じシリーズの7速のスプロケットにすれば楽勝だと思っていたのですが,これが甘かった。

 まず後輪を外します。ママチャリは車軸にステーやら泥よけやらスタンドやらディレイラーやらディレイラーガードが共締めされているので,とにかく外すのが面倒です。さらにいうと取付はもっと大変です。

 スタンドと一緒に後輪が外れるというのがとにかく大変で,後輪を引っ張って外そうとすると左右に倒れる力がかかって,前後左右に力を維持しないといけなくなります。その上スタンドはグラグラと暴れるわ,まるでママチャリと相撲を取っているような感じです。

 今回はチェーンも切っていませんのでチェーンも外してくぐらせながらの作業ですから,さらに大変でした。

 ようやく外れた後輪,スプロケットを外して(これは簡単でした),ついでにハブのグリスを充填します。ほぼ新品ですのでしなくていいかなと思っていたのですが,次行うのはいつになるかと考えたら,一応グリスの充填はやっておく気になりました。

 確認したところ全く問題なし。ですがせっかく分解したので,グリスを充填しておきました。

 続けて7速の新しいスプロケットをねじ込んで完成です。出来上がった後輪をフレームに取り付けますが,先程書いたように外すときよりも苦労してなんとか取り付けました。あちこち傷だらけになってます・・・泥よけとか。

 さっとディレイラーの調整を済ませて,軽快に変速を行うことを確認していたのですが,7速(一番重いところ)にするとなにやらゴリゴリとあたっている音がします。何があたっているのかなあとよく見てみると,一番外側のギアが6速よりも7速の方がより外側にあるために,チェーンがフレームの一部に触って音を出していました。

 さすがにこれを放置できないので対策を考えるのですが,1つは7速を使わず6速までをとすることです。でもこれだと単純にこれまで使えていた14Tが使えなくなる上に,段数も6速のままとただの改悪です。

 そこで車軸にワッシャを入れて,フレームを広げてチェーンが触らないようにします。あいにく穴径10mmのワッシャなど手持ちがありませんので,買いに行くしかありません。

 ここで最近知った,近所のホームセンターです。いや,昔からあったのですが,私の住んでいるところから遠いところと思い込んでいたので,行ったことがなかったのです。調べてみると自転車で10分もかかりません。

 散歩がてらに仕上げた自分の自転車に乗ってホームセンターに向かいました。大阪の実家では近所にコーナンがあり,ここは中学背の頃から大阪を離れるまで,休みごとに通うほど親しんだホームセンターです。

 そのコーナンがこんな近所にあるとは。

 30年ぶりのコーナンです。まさにパラダイス。あっという間に1時間を過ごしてしまい,幸せな気分でワッシャ(とその他)を買って帰りました。

 帰宅後,ワッシャを2枚重ねてフレームを2mm広げたところ,チェーンが擦るのがなくなりました。一応これで解決したのですが,他の方はどうしているんだろうと気になったので調べてみると,私と同じようにワッシャを挟んでいる方もいるし,フレームの内側のボルトの厚みを2mmほど厚い物に変えた人もいました。

 結局フレームを広げて対応していることには変わらず,これで正解と考えて良いようです。

 しかし,当然ながらタイヤはフレームのセンターからずれるわけで,これが気にならないと言えばウソになります。とはいえセンターの調整をするのも面倒ですし,実害は出ないと思うのでこのままとします。


 この作業と並行して行ったのが,クランクの交換です。ママチャリですので,右のクランクとチェーンリングは一体になっているものですから,同時にチェーンリングも交換になります。

 クランク長が152mmと子供用だったことが問題で,これを165mmの大人用にするのが目的です。幸い素の自転車についていたものと同じようなチェーンガード付きのクランクセットが見つかったので,これに交換するだけです。

 コッタレスクランク抜きの出番です。新しい自転車だけになんの問題もなく左右のクランクが抜けたので,新しいクランクを取り付けます。

 チェーンリングの歯数はこれまでと同じで32T。単純にクランク長だけが変わったわけですが,ここも欲を言えば35Tとか38Tといった,少し端数の多いものが手に入れば快適になったのになと思います。

 ところでクランク長が13mmも長くなったので,コーナーでペダルが地面に擦ってしまう可能性が心配でした。ペダルクリアランスというそうですが,これが短いと地面に擦ってしまうので危険です。

 新しいペダルも届いたので取り付けて調べてみたところ,十分なクリアランスがあったのでとりあえずこれで進めます。

 ところで,これまでの6速のギアは,以下の様になっています。

14 - 16 - 18 - 21 - 24 - 28T

 これが,今回の7速だとこうなります。

14 - 16 - 18 - 20 - 22 - 24 - 28T

 これなら6速でも全然大丈夫だったかなあと思います。


 ここまでで一応駆動系も完了です。ペダルは安物でしたが一度分解してグリスを再充填して調整したので,滑らかに回ります。これなら大丈夫でしょう。

 最後に細かい作業をすれば乗る事が出来るようになるはずです。

子供用ママチャリを大人用に改造する(2) サドルとハンドル

 子供用24インチを大人用に改造プロジェクト,一発目はサドルとハンドルです。

 サドルはシートポストを300mmのものにすると共に,サドルも一緒に交換しなければなりませんでした。届いた部品をさっと組み立ててシートポストにグリスを塗って,フレームに取り付けてみます。

 やや上向きになっていたのでこれを戻し,適切な高さになることを確認して終了。これは簡単でした。

 問題はハンドルの高さです。今の物は220mmという普通のハンドルステムでしたが,子供用という事でハンドルの位置が低いです。そこでハンドルステムを長いものに交換して高さを上げます。

 300mmあればいいだろうと買ったのはいいんですが,届いたものを取り付けてみると,思った以上に下げ切りません。よく見るとステムが入る筒(操縦管というそうです)の長さが他に比べて短いので,調整範囲が狭いのです。

 ステンレスのパイプですのでカットすればいいかと思いましたが,先端を斜めにカットしないといけないのでパイプカッターでは切断できず,のこぎりで切るしかありません。

 しかし相手はステンレスですし,しっかり固定できるバイスもありません。一応嫁さんに試してもらって,最も低くしたところでも大丈夫かどうかを聞いたところ,大丈夫という返答をもらったのでとりあえず切らずに,このまま進めることにします。

 しかし,先端がフロントのブレーキの軸に操縦管お内部でぶつかっているはずですので,固着したときにハンマーで叩いたりするとブレーキを壊してしまうかも知れません。要注意です。

 ハンドルステムがついたので,ハンドルバーを差し込みます。ちょうどよい角度に仮留めしてブレーキハンドルを取り付けようとしますが,予想通りワイヤーが短すぎて取り付けできません。

 予想通りと書きましたが,アホな私はブレーキワイヤーを買っていませんでした。ここで作業が止まるのも悔しいので,近所の自転車屋さんに出抜いて,ブレーキワイヤーを買ってきました。

 アウターはオリジナルと同じグレーの物が手に入り,インナーは前後で2本買ってきましたが,これにディレイラーのアウターをいれてしめて3500円。ちょっと高いですよね。でも背に腹は代えられません。

 帰ってきて作業続行。ブレーキレバーを取り付け(先にシフターを取り付けておく),アウターケーブルを適切な長さでカットし,グリスを充填してからインナーを通します。ブレーキが上手く効くところで仮留めしワイヤーをカットし,終了です。ワイヤーは綺麗なままなので流用を考えますが,使えるのは長めのリアだけでしょう。

 ディレイラーのアウターはちょっと変で,元のアウターはブレーキのアウターが使われていました。ディレイラーとブレーキのアウターは太さが違うのでわかるのですが,元の自転車は同じなのです。

 今回買ってきたディレイラーのアウターとして買ってきた物は想定通り細い物だったので,やはり元の自転車がブレーキワイヤーを流用した物だったのだと思います。

 ということで正しくディレイラーのアウターを使うことにしますが,アウターを適当な長さに切断しグリスを注入,すでに取り付けたソフターから出て行くケーブルを通してこの作業もおしまいです。

 最後にグリップを取り付けて終わりです。心配事と言えばやはりハンドルステムをこれ以上に下げられないこと,固着した場合にボルトを叩いて固着を外すことが出来ないと言うことでしょうか。

 次は7速化の顛末です。

子供用ママチャリを大人用に改造する(1)

 さて,自分の古い自転車のレストアが済んだところで,ふと目についたのが娘の自転車です。ああ,よくある家族の自転車のメンテを嬉々としてやるやつね,と思った方,はいその通りです。

 でも聞いて下さい。その娘の自転車というのが,ほぼ新品なんです。

 小学校5年生の初夏だったと思うのですが,近所の自転車店の店頭で購入したママチャリなのですが,3万円ほどもしたそれなりの自転車なのです。

 小学校5年生ですので子供用か大人用かで迷うところですが,小柄な娘の対角をみて,無愛想な若い店主は子供用のうち最も大きなサイズの物を指さしました。こちらの選択権はないようです。

 娘は自転車に初めて乗るので,練習が必要です。だから体に合った物が必要なのはわかりますが,もう2年もすると大人用の物が必要になるのでもったいないですよね。

 だから,大人用はダメかと食い下がったのですが「だめですね」の一言で終了。選択肢も多くて安価な大人用の自転車ではなく,品種の限られた子供用のやや高価な自転車をなんだか怒られたような気分で購入し,1時間ほどしてから受け取って帰ってきたのでした。

 娘はその後,意外にも喜んで練習をして,それなりに乗れるようになったのですが,公道をルールを守って走ることはやっていません。いよいよ受験生になる日が近づいていることと膝の具合が心配で,転倒したら一生悔いることになるかもと考えてのことです。慎重すぎますか?そうですよねー。

 そうこうしているうちに受験,進学,膝の手術と続いて,自転車はほぼ新品のまま,誰が乗ることも出来ない自転車になってしまったのでした。

 まあ仕方がないよな,と思って廃棄処分を考えていたのですが,改めてみるとなかなかかわいらしくて良く出来ています。ノーブランドのママチャリではなく,一応a.n design worksというブランドの自転車ですし,部品はシマノのものを中心に,組み立ても適当なものではありません。

 フロントのチェーンリングはシングルで32Tとごく普通,リアはシマノの安価な外式6段,これをレボシフトで変速します。まあ,このあたりは普通過ぎますよね。そうそう,ブレーキはシマノのローラーブレーキです。これはちょっといいかも。

 大きさは子ども向けということですが24インチです。小柄な女性が乗るのに適していると言われるにもかかわらず,あくまで主流は26インチゆえに街であまり見かけないサイズです。

 ただ,そこは子供用ですのでそのまま大人が乗ることは出来ません。

 さて,どうしたものか・・・お金をかけて部品を交換して大人が乗れるようにするのか(うちは娘と嫁さんがほぼ同じ身長ですので二人で乗ってもらえます),おの部品代で安いママチャリを買うのか。

 もちろん改造でしょ,同じお金がかかるなら作業の楽しさがついてくるのに,なぜ新品を買わんにゃならん?

 ということで,迷わず24インチ子供用を大人用ママチャリに改造プロジェクト発動です。まずは部品集めから。


(1)サドルとハンドルの高さ

 嫁さんに試しに現状の自転車にのってもらったところ,やはりサドルとハンドルが低いのが辛くて話にならんそうです。

 まずは適正な高さにするためにシートポストを長いものに交換します。直径25.4mmのものでアルミのものが見つからなかったのでステンレスにしました。長さ300mmで,ブリジストンのものです。

 ところが,サドルがシートポスト一体型であることが判明。鋲がついたブラウンのおしゃれなサドルですが,硬めですしサスペンションもなく,乗り心地は今ひとつ。

 躊躇なくサドルも新調しますが,ここはパナソニックのママチャリ用を選びます。大きくてフカフカでサスペンションもついてます。リーズナブルですし評判もよいのですが,いかにもママチャリという感じがどうもいけません。

 ハンドルも高くする必要があるので,ハンドルステムも長いものに交換します。もとが220mmですので,300mmもあれば十分だと思ったのですが,実はここでミス発生。長すぎて最低にしてもまだ高いという問題に気が付くのは作業開始後のことでした。


(2)ハンドルバー

 今どきのママチャリらしく,バータイプのハンドルバーがついていますが,個人的にはこれって乗りにくいなあと思います。私だけかも知れないですが,腕の力を抜くと手のひらって自然に体の内側を向きませんか?これを90度回して親指を体の内側に向けるのは,力を入れ続けないといけないのでしんどいです。

 ということで,自分の自転車もプロムナード型に変えて非常に良い結果を得ているのですが,今回の娘の自転車もプロムナード型にしようと思います。

 プロムナード型って,握る部分が横でも縦でもなく,斜めに向いていますよね,ちょうど体重を支えるときに手首が自然な間借り方になり,力を入れなくても支えることが出来るように思います。

 一番きついのはやっぱり横方向に握るバータイプで,手が滑って回らないように握る力も大きくしないといけないので,私は疲れると思っています。


(3)グリップとシフター

 グリップも自分の自転車に使ってみて具合が良かったものを今回も選びます。問題はシフターで,現状はレボシフターなため,右のグリップが短い物になっています。これだと好きな物が選べませんし,そもそもレボシフターが使いやすいとは思わないので,サムシフターにします。

 しかし,6速のサムシフターはどれも在庫切れ。いろいろ考えましたが,在庫のある7速のサムシフターを使うことにします。当然リアのスプロケットも6速から7速に変えないといけなくなりますが,それもやむを得ません。


(4)ボスフリースプロケット

 ママチャリですので当然ボスフリースプロケットですが,元々がMF-TZ500-6というシマノの6速でした。ボスフリーでは7速が限界ですし,シマノのボスフリーに限って言えば6速も7速も最大と最小の歯数は同じですので,6速のままでいこうと思っていました。

 しかし標準的なグリップにするためにシフターも交換が必要,しかし7速用しか手に入らないので不本意ながらスプロケットも7速用に交換です。MF-TZ510-7に交換することになるのですが,これも後で問題を抱えることになります。


(5)クランク

 嫁さんが訴えた不満の1つに,クランクの短さがありました。子供用の自転車と言うだけあって元のクランク長は152mmしかなく,そのためにペダルを漕ぎにくいのです。

 大人用なら165mmや170mmが使われるわけで,クランクセットも探してみました。元の自転車はチェーンカバーの内側にチェーンリングがおさまっていますし,見た目も大事なので似たようなチェーンガードのついた物で,クランク長が165mmのものを選びました。


(6)ペダル

 ペダルも流用を考えたのですが,練習中に転送したときの傷がひどいので安いもんですし交換することにします。ブラウンのものを探すと安い物しか出てきませんので,これでいいでしょう。


(7)鍵など

 ゴリンのリアを固定するものがついていますが,鍵が刺さりにくい,鍵をかけにくいというのでどうも気に入りません。同じタイプのものでも,パナソニックの物はディンプルキーで差し込みやすそうですので,これに交換です。

 それからリアのリフレクターは,これも使っていて好感触なLEDタイプ,太陽電池で充電する物を選びます。元のリフレクターは泥よけ取り付けタイプではなく,ステーに取り付けるタイプですので,同じタイプを選びます。


(8)リアディレイラー

 先日私の自転車から外したRD-M310を使おうかと思っていましたが,娘の自転車のディレイラーは車軸に共締めするものでしたので断念しました。流用とします。


 とまあ,たったこれだけの作業なわけですが,いろいろ大変でした。次回以降にその顛末を書いていこうと思います。

そういや前輪のあたりってなにもやってないんちゃう?

 20年以上も前のプジョーブランドの自転車COM70Mをまた乗れることが出来るようにしたプロジェクト,これで終わりかと思っていたのですが,最後にもう1つだけ残っていた作業を行いました。

 ハンドルがついている前輪の上の部分をヘッドセットと言うそうですが,この部分の分解とグリスアップです。

 20年も経過している自転車ですから,どう考えてもグリスは抜けているでしょう。グリスアップは必須なのですが,修理や交換が必要ない部分だったのであまり意識していませんでした。

 交換する部品はありませんので,分解と組み立てだけの作業です。

 COM70Mはママチャリベースのクロスバイクですし,古いですから現在の規格や標準にしたがっていない箇所も多いです。ヘッドセットまわりもそうで,基本はママチャリのそれです。こういうものを,ネジ付き(またはスレッド)ヘッドセットというそうです。

 まずハンドルバーを外し,続けてハンドルステムを抜きます。ここから先は初めての作業ですが,次に大きい袋ナットをはずして,ブレーキのアウター受け,ワッシャーを抜きます。すると上玉押しを緩めることができるので,左回りで緩めて抜きます。

 するとベアリングが出てきますが,私の場合リテーナーが使われていたので玉が転がり出ることはありませんでした。黒いシールを外すといよいよ上ワンが出てきました。

 ここまで来ると,フロントフォークが抜けます。初めてフロントフォークを外しますが,とうとうこんな面倒な事まで自分でやるようになったのかと,感動するやら呆れるやら。

 フロントフォークを抜いたら下側の軸受の分解です。フレームに圧入されているのが下ワンです。次にリテーナー月のベアリング,そしてシールのついている下玉押しです。

 それぞれ古いグリスを拭って清掃,と行きたいところですが,もはや古いグリスは全く残っておらず,そこにあるのは黒い汚れだけです。これは危なかったです。幸いグリス切れによるキズもほとんどなく,これ以上は致命傷になったかもしれません。

 早速クリーナーで清掃し,グリスをたっぷり塗って組み立てます。ただ,しっかり覚えて順番に並べてあったのですが,組み立てる時に順番や裏表に自信がなくなり,なんどか組み直す羽目になりました。こんなこと,写真を1枚とっけおけば解決したはずなのに,こういうところで手を抜くから時間も手間もかかるし間違いにも気が付かなくなるのですよ。アホですね。

 予定していた時間の倍を浪費して,ようやく組み上がりました。上玉押しの絞め具合が重要で,ゴリゴリ感がないように,かつグラグラしないように,手でそっとゆっくり締めて,少しでも抵抗を感じたところで固定するといい感じで調整出来ました。

 あとはハンドルステムとハンドルバーを取り付けて完成です。試走しても違いはわかりませんが,安心感が違います。やって良かったです。

 安心感と言えば,今回COM70Mをほぼ全部バラしました。部品の交換もやりましたし,点検も主だったところは全部やりました。その結果,シャキッと走れるようになりましたし,安心感も出てきました。

 1つ1つは小さい変化でしょうが,これがいくつも重なると大きな変化になってきます。その結果が体感できるほどの快適性なんだろうと思います。

 実際,以前なら5kmも走れば息が切れていたのに,今はいくらでも走れそうなほど疲れ知らずで快適に走れます。特にペダル,ギア比の影響は大きくて,力が効率よく使われている感じです。そして気楽になるため,体を起こした姿勢です。

 速度は出ませんが,長時間街乗りをするには楽な姿勢に広い視野が必要で,これだけでも随分快適になるものです。ハンドルバーは特に強く合う合わないがあると思うので,デザインや格好の良し悪しに左右されるのではなく,我慢せず楽な物を選ぶのがいいと思いました。

 これで本当にCOM70Mのレストアは終わりです。もうすることがないのか,寂しいなあと思いきや,次の自転車の改造に乗り出すことにしました。次号にて!

知恵と工夫でPoly-Liteをシングルウォールリムに使う

 自転車のメンテシリーズ,今回はハンドルバー,クイックリリース,リムテープの交換です。

 まずハンドルから。

 これまでついていたハンドルは鉄製で,錆びてみっともなかったということと,ポジションはやや低めでバーハンドルだったことから,前屈姿勢のため視野が狭くて怖かったため,もう少し体を起こして乗りたいなと思っていました。

 ハンドルの高さはこれ以上上げられない様子なので,ハンドルバーを交換することにします。今度はバータイプではなく,昔の自転車のように少し曲がったプロムナードというものを選んでみました。40年ほど前のデコチャリによくあったやつですね。

 当時私が乗っていた自転車はドロップハンドルだったので,それにしてもいいかなと思ったのですが,視野の狭さが解決しないことに気が付いてやめました。

 交換作業はスムーズで簡単だったのですが,やはりというなんというか,ワイヤー類が短くなってしまっていました。一番深刻なのはブレーキワイヤーで,長さはもうはやギリギリで,調整後は全くゆとりがなくなりました。

 これでブレーキワイヤーも交換するというのはもったいないですから,次の機会にやり直します。

 ディレイラーのワイヤーは幸い変更はなく,フロントに至っては再調整の必要もありません。これは助かりました。

 で,早速乗ってみましたが,本当に楽になりました。前屈みはしんどいですし,前が見えないので怖いです。音も良く聞こえるようになりましたし,自分にとって一番楽な速度域で流すという事が出来るハンドルです。

 あらためてみるとレトロと言うより古くさくてダサイんですが,まあもうそんなことを言っていても仕方がありませんので,私は楽を取りますよ。

 次,クイックリリースです。

 リアのクイックリリースの調整ネジ(レバーの反対側のネジ)のキャップが空回りするようになってしまい,ちょっと怖くなりました。そうでなくてもレバーを倒すときに渋いですし,サビがひどく出ていてみっともないです。

 そもそも20年も使っているのですから,破損も心配です。そこで高いものではないんだし,と言うことで交換することにしたのです。

 私のCOM70Mのハブの幅(OLD)は,フロントが100mmと標準的なもの,リアが135mmでした。クロスバイクで135mmは一昔前なら普通なのですが,近年は130mmが一般的だそうで,あまり見かけなくなっているそうです。まあ,COM70Mはボスフリーで135mmですから,もはやホイールも補修部品で探すしかないんですが・・・

 で,シマノのクイックリリースを探してみると,長さがなんだかおかしいです。どうもシマノ場合OLDではなく全体の長さが書かれているみたいで,フロントは135mm,リアが168mmというのが,それぞれフロントとリアのOLDである100mmと135mmに適合します。

 で,これもまた前後でセットではなく,完全にばら売りなので面倒です。前後を揃えるのに一苦労,ホイールの部品の1つという扱いらしく,クイックリリースは交換部品みたいです。

 フロントは980円の安い物が見つかったんですが,これと同じリアの物がありません。そこで探し回った結果,WH-6800という旧品種のホイールとセットだったものを買いました。1つで1800円ほどしたので,合計で4000円近くです。随分高くついた物ですが,届いたものは実にしっかりしていました。これも昔なら安かったのかも知れません。

 これを交換するついでに,気になっていたものを交換します。リムテープです。

 リムバンドともいいまして,リムの内側にかけるゴムのテープなんですが,これがないとスポークをリムに固定しているニップルの頭の飛び出しがチューブに穴を開けてしまいます。劣化するのでチューブと同時に交換するのがいいんですが,私の場合面倒だという事でずっと交換せずにいました。

 しかし,今回はきちんとしましょう。2ヶ月前にチューブを交換したわけですが,今さらながらもう一度分解して,リムテープを交換します。

 今回はパナレーサーのウレタンテープ,Poly-Liteを選びました。ウレタンテープが一般的になっているみたいで,安いゴムの物はあまり見なかったのですが,ウレタンは使わなくても放置するだけで加水分解でボロボロになりますし,一方のゴムは20年以上もその役割を果たしてくれている訳ですから,個人的にはウレタンを信じていません。

 また,前回はあまり意識せずにタイヤの交換も行ったので,タイヤの向きもフロントとリアで逆になっていて格好悪い。幸いパナレーサーのコンフィには回転方向の指定はないのでこのままでもいいんですが,やはりこれは気分の問題として,ロゴマークが右側に来るようにし,かつバルブの真上に来るようにしましょう。

 で,早速交換作業です。なんと,ここで私はまた失敗をしてしまいました。

 交換前のゴム製のリムバンドの幅もちょうど15mm。同じ幅ですので問題ないはずとリムテープをはめていくのですが,どうも上手くおさまりません。リムの真ん中の溝にきちんと入り込まず,テープの端っこが起き上がっていて,チューブにあたりそうです。

 ゴムと違いウレタンですから結構固いですし,チューブのゴムが負けてしまうでしょう。どう考えてもこれ,パンクの原因になりそうです。

 上手くU字のようにはめ込むことが出来ればいいんですが,それでもやはりテープの端っこがチューブにあたることを避けられそうにあります。

 どうしたものかとパッケージをみたら,「シングルウォールには使えません」とあります。ん?シングルウォールってなんじゃ?

 調べてみるとリムの構造で,高級な物はリムが二重構造になっていて丈夫になっているそうです。これをダブルウォールリムと言います。アルミの押し出し材が使えるからこういう素晴らしい構造が可能になるんですね。この場合,ニップルは外側の壁に固定される一方,チューブは2枚目の壁に接することになるので,チューブに傷がつきにくいです。チューブに穴を開けるのは,ニップルを通す穴くらいのものです。

 一方ママチャリを含む一般的で安いリムは二重になっていませんので,ニップルがそのままチューブにあたります。これがシングルウォールリムなんですが,Poly-Lite使えないとまあこういうことになるわけです。

 私はこういうリムしか見た事がありませんので,まさかPoly-Liteが使えないなんて思わないじゃないですか。

 ならばと,普通のゴム製のリムバンドを探してみますが,これがなかなかいい物が見つかりません。幅が同じで700Cに対応する物を探しますが,高いもの,日数がかかるもの,選択肢が少ない上に都合の良いものも見つかりません。

 26インチの物を無理矢理使うことにしてamazonに注文を済ませたところで,もう一度Ploy-liteを使うことを考えてみます。

 先人達の中には,3mm程度のクッションテープを巻き付けて段差をなくして,その上からPoly-Liteを巻いて使っている人がいます。皆さんパンクには困ってらっしゃるみたいです。

 それも1つの方法かなあと思いつつ,じっと眺めていると,要するにニップルがカバー出来ればいいわけで,それならリムに沿って巻き付けるのではなく,リムから浮かせてU字にしてやればいいんじゃないかと思ったのです。

 テープの端っこがリムのくぼみにはまり込んで足になってくれれば,尖った物がなにもない柔らかいテープの真ん中が盛り上がってかまぼこのようになっている部分はズレることもなく,膨らんだチューブに沿って変形しつつ,しっかり支えてくれそうです。

20241015143710.jpg

 わかりますかね,Poly-Liteがかまぼこのようになってリムの溝にはまり込んでいる様子。こうしておけば,Poly-Liteの反発力でチューブが浮き,ニップルに直接チューブが触れないように出来るのはもちろん,Poly-Liteの端っこなどの固い部分にチューブが触ることもありません。しかも空気圧に従って理想的な形状にPoly-Liteが変形して,チューブを守ってくれそうです。

 気をよくして早速チューブとタイヤをセット。空気圧をとりあえず4.5barまで入れて様子を一晩みてみますが,空気は抜けていません。

 同じようにリアも処理して,結局Poly-Liteをシングルウォールのリムに使ってみたという話になってしまいました。理屈の上では我ながら良いアイデアだと思っているのですが,実際に走ってみて上手くいくかどうかはまた別の話。今後注意していこうと思います。

 出来上がった車輪をフレームに取り付け,新しいクイックリリースで固定して完成です。新しいクイックリリースはいいですね,こくっとロックがかかりますし,しっかり挟み込んで安心感が違います。

 さて,これで本当にすべてのレストア(メンテではなくもはやレストアといっていいでしょう)が終わったのかと自問すると,1つ忘れていたところがありました。

 ハンドルやフロントフォークなど,前輪に関係する部分の分解や点検です。特にハンドルが回る部分はグリスがなくなっていると思いますので,このまま放置するのは気分的にも良くありません。

 ですが,私はこの部分の分解をしたことがないので,特に問題が出ている訳ではないこともあり,分解しておこうという発想がありませんでした。

 逆に言うと,この部分さえ点検してグリスアップしておけば,本当の意味でレストアが完了です。すべての部分に私の手が入った状態ですので,自己満足という意味でもやらない手はありません。特に部品の注文もいらないと思うので,時間を見つけて作業をしようと思います。

 
 ここまで一区切りということで,軽くフレームを自動車のワックスで磨いてみました。

 しかし,ワックスをかけると大分フレームも傷んでいたことが見えてきました。錆も出ていますし,塗装もひび割れが出ていました。PEUGEOTのロゴも私の大好きな旧ロゴですし,形状も気に入っていますので大事にしたいところではあるのですが,20年ですし仕方がありません。

 それに,実はホイールもブレがあります。曲がったり打撃痕があったりするわけではないのですが,何度か転倒していますしちょっと心配ではあります。

 リムはAREXRIMSのP20Fと書かれていて,ハブはFORMULAとロゴがあります。以前のクイックリリースも同じブランドのものでした。

 これを丸ごと交換すれば,前後で2万円は最低かかります。それだけではなく,特にリアは135mmのものを探す必要がありますし,スプロケットもボスフリーではなくカセットのものに替わるでしょう。

 そうするとスプロケットも交換です。7速以外のスプロケットにしてしまったらシフトレバーも交換ですし,ホイールを交換すると快適になるという話は良く目にしますので残念ですが,結構大ごとになってきますのでホイールはこのままでいいです。

 心配なのは,スポークが折れてしまった場合です。スポークが折れたら折れたものだけ交換してもいいんですが,なにせ20年以上使っていますので,他も折れやすくなっていることでしょう。いわばその場しのぎなわけで,アルミのリムは消耗品だと言う人もいるくらいですから,スポークが折れたら一大決心が必要になると思います。

 そうそう,ブレーキですね。ブレーキは前後とも時代遅れのカンチレバーですが,別に不満はないし調整もきちんと出来るので,これもVブレーキにしようとは思っていません。それにカンチレバーブレーキのブレーキシューも予備で買いましたので,数年はこのままです。

 ということで,今後こそ自転車のメンテは終了です。思えば随分頑張りました。レストアと言うより現在手に入る部品で組み立て直した感じさえします。私にとってはメインの自転車ですので,快適性も粗末に出来ないので,フロントはシングルから3速にしましたし,ハンドルも交換しました。

 1つ2,3000円だからと始めた部品の交換ですが,10回買い物をすれば30000円です。あれ,COM70Mって確か39800円で買った記憶が・・・工具を買ったり,実際には使わなかった部品(交換用に最初に買ったチェーンリングは新品ですが捨てました)も含めると,ちょっとした自転車が買えたかも知れません。

 この話を嫁さんにすると,まあいじった楽しみを買ったと思いなさいよと,女神のような優しいお言葉を賜りました。そうなのです。今回オノ自転車のメンテは,実は実物大の模型工作のようなものだったのですよ。

 途中からは屋内での作業を許してもらって快適な環境で作業を進めることもできましたし,プロや先人達の知恵がネット上に転がっています。ホントにこれでいいのかなあと迷うことも確かめながら進めることができます。

 そういえば,パンクの修理だって我流ではなく,父に教わって出来るようになったのでした。何でもそうですが,最初から自分一人で出来る事などありません。

 出来ないと思っていたことが出来るようになる,他の人に任せていたことが自分で出来るようになるというのは,楽しい事です。部品が手に入って,時間も根気も技術あって,なにより自分で作業をするのが楽しいなら,自転車に限らずいい機会だと思って自分でやってみようと思います。

ユーティリティ

2026年01月

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed