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カテゴリー「カメラに関する濃いはなし」の検索結果は以下のとおりです。

GRのセンサのホコリを取る

 年末年始は,右手中指の脱臼で本当に不自由しました。

 なにせ中指ですから,ものをつかめません。それが利き腕ですので,もうなんにも出来ないといっていいです。

 問題の1つは,一眼レフを扱えないことでした。

 D850は手にフィットし,ストレスなくホールド出来る優秀なデザインを誇り,レンズ込み3kgまでならその重さが障害になりません。

 しかし,指が不自由になって,恐る恐るD850を持って見ると,シャッターボタンを押せません。無理に押そうとすると痛みが走り,カメラを落としてしまいます。そもそも握ることに支障があるのですから,D850はもう持てません。

 このままこれが続くと泣いてしまうなあとがっかりしつつ,とりあえる年末年始をどうやって乗り切るかを考えます。

 Pentax Q7でいくというのも考えましたが,ふと目にとまったのがGRです。

 GRはどうも肌に合わず,長い間使わない状態が続いていました。しかし,右手を怪我した今となっては,これが一番高画質です。

 必要に迫られて取説を見ながら真面目に使ってみます。ちょっとホワイトバランスが好みに合いませんし,派手にモアレも出てしまうので油断出来ませんが,十分高画質です。

 よし,しばらくはこれいこう。

 で,ふと気になって,F16で白い壁を撮影してみました。そう,センサのホコリを確認してみたのです。

 通常の撮影で気付いた訳ではないですから,よせばいいのに確かめてしまったから始末に負えません。果たして,右上に4つほど,大きなホコリが映り込んでいます。

 そうなるともう気になって仕方がありません。しかしGRはコンパクトカメラです。レンズ交換が出来ないので簡単にセンサの掃除をするわけにはいきません。実際,修理扱いとなりそれなりに高価な出費を覚悟せねばなりません。

 このこともあって,発売が予定されるGR3にはセンサを振動させてホコリを落とす機能が入ることになっていますが,なるほど羨ましいです。

 羨ましいですが,手元にあるのはGR3ではなく初代GRです。とっくに保証期間は終わっていますし,これはもう自分で掃除をするしかないと覚悟を決めて,年末のある夜,家族が寝静まってから分解を始めました。

 幸いにして,海外を含む多くのユーザーがGRを分解し自分でセンサの掃除を試みてくれていて,その詳細な方法を語っています。私もこれにならい,分解をしていきました。

 特に難しい箇所はないのですが,なにせコンパクトデジカメですから,センサのホコリがちゃんと取れたかどうかを確かめるには組み立て直しをしなければならず,そこでまたセンサが汚れていると判断されれば再度分解をしないといけないというのが大変でした。分解と組み立てを繰り返すと,必ず壊れるものですから,もう冷や冷やしながらの作業です。

 今回も5回ほど分解と組み立てを繰り返すことになりましたが,それでも気になっていたホコリは綺麗に取れました。1つ,センサとの距離が表面にあるホコリと違っているせいで,もっとぼやけて大きく映っているものがありました。

 表面のホコリではないので拭き掃除をしても全く取れず,これはもうあきらめました。

 組み立て後は全く問題なく動作しています。よかったよかった。

 GRに限らず,デジカメのレンズとセンサの間は完全に平行である必要がありますし,その間隔も精確ではなくてはなりません。レンズが交換出来ないカメラでは,これが製造時に調整されているものがほとんどで,分解すると調整が狂うものも少なくありません。

 しかしGRはレンズユニットを固定するネジと,平行を出す調整ネジが別々になっているので,固定ネジだけで作業が済めば再調整をする必要は避けられそうです。だから素人でもセンサの掃除が可能です。

 さて,これだけの危険と手間をかけて掃除をしたのですから,もう二度と同じ事をしたくはありません。しかい悪いことに,沈胴式のコンデジは,鏡筒が本体内に潜り込みますから,ここに付着したホコリが本体内部に入り込むことを避けられません。

 そこで,GRユーザーに受け継がれてきた対策が,フードアダプタとフィルタによる密封です。

 GRでは,フードやフィルタを付けるために,伸びた鏡筒をすっぽり覆う筒を本体に取り付けることができます。フードはこの筒の先端に取り付けるわけですが,せっかくの可搬性が損なわれてしまうと,私は用意していませんでした。

 しかし,ホコリを防ぐといわれれば致し方ありません。ディスコンになる前にということで,フードとセットで買いました。この段階ですでにポケットに入らなくなったので,もう割り切って革製のジャケットも買うことにします。

 アダプタを本体に取り付け,さらに49mmのフィルタをねじ込みます。これで実質的に沈胴しないレンズを装備したGRになりました。

 さらにフードを取り付けますが,純正のフードは今ひとつ格好良くないです。そこで私の大好きな,SMC takumar28mmF3.5のアルミ製角形フードを取り付けて見ます。

 このフードはねじ込みではなく,鏡筒の外側を噛み込むように取り付けるので,フードをしたままでもレンズキャップができる上に,アルミならではのシャープな外観を持っていて,格好がいいのです。

 同時に届いたジャケットを取り付けてみると,なにやら既視感が。

 うーん,このサイズ感は,小型化競争が激しかった頃のMXやMEにそっくりだなあ。

 コンパクトデジカメなのに,銀塩時代の一眼レフのようなシルエットで,やっぱりカメラは大型化しているんだなとつくづく思いましたし,むしろ格好がいいということもあって,もう可搬性についてはさっさとあきらめてもよいと思うようになりました。

 小型薄型の伝統を守ったGRですが,こうしてポケットにもカバンにも入らず,一眼レフ並みの扱いを受けることになってしまいました。それでも格好はいいですから,気をよくして使っています。

 フォーカスを固定し,ノーファインダーでガンガンスナップを撮ることが出来るその小気味良さ,最強のスナップシューターといわれることをようやく実感しました。

 新しいGR3はさらにGRよりも小型になり,GR Digitalのようなシルエットになります。私は今のGRやGR2が好きですし,当分これでいこうと思っています。

 しかし,どうもAFの精度とモアレ,ホワイトバランスが今ひとつです。このあたりは使い込んで癖を掴むことで改善されることもあると思います。もう少し頑張って見る胃事にしましょう。

 

 

D850を修理に出す その4?完璧になってかえってきました

 D850の修理が終わり,ようやく私の手元に戻ってきました。

 D850を修理に出したのが6月の最終日曜日で,1ヶ月以上も使えない状態になっていました。購入して11ヶ月ほどですので,実に1/10も使えない状態にあったわけです。これはなかなか痛いです。

 さて,最初の修理ではマルチセレクターの異音が全く改善されておらず,仕方がないので新宿に赴き,現象を目の前で確認してもらって再修理を依頼しました。これが7月27日の話です。

 しばらく音沙汰がないまま時間が過ぎて,8月2日に電話がありました。お,もう修理が出来たのか,早いなあと思っていたら,違っていました。

 話を聞いていると,工場には私のD850と,私が確認したニコンの備品のD850の両方を送付し,私のD850が備品と同等になるように修理して欲しいと,依頼をしてくれたそうです。

 ところが,何度も部品の交換を行ってみたが,どうしても備品と同等にはならないため,1つ提案をしたい,とのことです。

 その提案というのが,備品のマルチセレクターと,私のD850のマルチセレクターを交換することです。こうすると備品と同じ感触になるわけですが,その代わりに新品の部品を使わないことになるので,お客様の許可が必要だと,そういう電話でした。

 うーん,備品を潰してまで,感触の改善を試みてくれるのかニコンは・・・と驚いたと共に,いよいよこの異音が,私の個体の問題ではないと判明してしまったことにも驚いてしまいました。

 こう書いていると些細なことでごねているように思われるかも知れませんが,この異音はかなり大きなゴリっという音がしますし,その時ロックレバーがぐぐっと動くほどの衝撃があります。耳を近づければ音が聞こえるという程度ではなく,もう明らかに音がしているのがわかり,それで私は内部の破損か異物の噛み込みを疑って修理に出したのです。

 事実,窓口の担当の方は特に「仕様だ」「こんなもんだ」と私に反論することもなく,さっと備品と比べた上で「この程度にはします」と約束してくれたほどです。

 確かに,いくつか並んだデモ機では,私のD850ほどではないにせよ異音がしましたから,傾向としてこういう問題があるのはわかりました。でも,以前も書きましたが40万円の高級機で,これはないよなあと思うほどの感触です。

 異音そのものも問題ですし,個体差があることも,あるいは経年変化があることも私は問題だと思っていて,もしこれが個体の問題ではなく,設計の問題だとすれば,ちょっとお粗末だなあと思います。

 まあ,ニコンがすごいと思ったのは,そんな傾向の問題についてもなんとかしようと頑張ってくれることで,異音のほとんどない貴重なサンプルを壊しても私の注文に応えてくれようとするのは,意外なことだと私は思ったわけです。

 さて,返事をどうしたものかと考えていたのですが,そもそもこの異音の原因がわからない以上,どちらがいいかなど素人の私に判断出来るわけがありません。

 この異音がですよ,部品の接触によって起こっているとすれば,摩耗によって音が出なくなる可能性が高いです。言い換えると備品は散々使われて摩耗し尽くしたものだとすると,その先にあるのは破損です。

 摩耗ではなく,組み合わせる複数の部品の細かい寸法の問題で,備品は偶然異音が出ない組み合わせだったというなら,それに変えてもらった方がよいですわね。

 ここまで考えて,まず新品のどんな部品に交換しても出るのであれば,これはもう正常であると判断するしかない,異常かどうかは程度の大小で考えるしかないわけです。

 その上で,どれだけ使われているかわからない中古の部品を使って,今の感触を追い求めても,しばらくすると完全に壊れてしまうかもしれません。

 なら,現状よりも改善することを前提に,新品に交換してもらった方がよいということになります。

 とまあ,そういう話を電話で伝えたところ,その方がいいと思いますという返事をもらい,新品の部品交換で進める事になりました。

 正直なところ,この異音がここまでややこしい話になるとは思っていませんでした。目立つ音と感触で,明らかにおかしいと思うものだから,きっとすんなり話が通り,さっさと治るものと思っていたので,再修理や個体差で修理出来ないという結果になるとは考えてもみませんでした。

 普通のめーかーなら,これはもう仕様だ,正常だとそのまま返してくるでしょう。しかしニコンは違っていました。

 理想的には,異音の原因を調べてもらい,これを解消してもらうように部品を削るなどして,手作業で追加工してもらうことなのでしょうし,できればそのくらいやって欲しいとも思いましたが,そこは修理までを担当するサービスエンジニアの裁量の範囲を超えていますし,そのことで耐久性なども変わってくるでしょうから,性能保証が出来なくなります。まあ,非現実な対応策です。

 ということになると,恒久的な対策として,異音がしないように設計変更を行ってランニングチェンジということになるのでしょうが,カメラには伝統的にそうした改良は珍しくありません。

 また,ニコンはこういう設計変更にも割と親切で,アイカップが外れやすいというクレームに対し,外れにくくする金具を付属するようになったのですが,これが付いていない初期のユーザーがサービスに来たときには,金具を無料で渡していました。

 私も初期ユーザーだったので,向こうから「どうぞ」といって金具をもらった記憶があります。

 今回は分解が必要な話ですので,どうぞと簡単に配っておしまいにはならないのですが,同じようなクレームを付けたユーザーに対して,無料で修理するくらいのことは,期待していいかもなあと思います。

 私の予想では,D850は長く生産される息の長いモデルになるはずです。途中で何度も設計変更が入ることは珍しくなく,後に後期モデルでは改善されたなどと,マニア向けの本に書かれるときが来るかもしれません。


 ということで,改めて修理完了と新宿での確認が終わり,私の所に発送するという電話がありました。宅急便なら時間指定したいという私の要望も覚えていてくれて,果たして翌日の指定時間に私のD850は届きました。

 電話でも,担当の方は「こんなによくなるのかと思うほど良くなっている」といってらっしゃいました。

 実際の所,交換されたマルチセレクターの感触は間違いなく改善されており,音もそうなのですが左側を押したと気に異物感がなくなって,実によい感触になりました。

 確かに異音はしますし,感触も残っていますが,以前に比べれば大幅に改善です。このくらいなら気にならない程度です。いやはや,ほっとしました。長い時間がかかりましたが,修理に出して本当に良かったと思います。

 交換した部品の返却をお願いしてあり,異音がする部品も見てみたのですが,特にぶつかったり擦れたりという痕跡があるわけでもないので,やっぱりどうにもわからないです。

 ニコンが,細かい事にグチグチいうクレーマーととったか,あるいは設計変更に反映すべきフィードバックと取ったかは,わかりません。

 わかりませんが,とりあえず私のD850は,このくらいの音と感触で再出発です。ここから悪化しないように使っていこうと思います。

 それにしても,長かったです。もうカメラロスが苦しくて苦しくて。

 

D850を修理に出す その3~再修理に出す

 D850の再修理ですが,あれこれ悩んでいても物事は解決しないので,さっさと再修理に出すことにしました。

 私の見るところ,マルチセレクターの異音という私の訴えを,現場の担当の方が理解してくれなかったことに根本的な問題があるように思うので,これはもう自分の手で再現し,直接この音と感触を確かめてもらうしかありません。

 ということで,今回はニコンのサービスセンターの窓口に出向くことにしました。場所は新宿です。こういう時,都内に住んでいると選択肢があって助かります。

 ここは利便性も良く,朝から晩まで混雑していることで知られています。私も何度か足を運びましたが,すんなり受け付けてもらえたことがありません。

 それに,数年前から窓口の親切さに対する評判に代わって急に質が落ちたと嘆く声を聞いていて,わざわざ時間をかけて人混みをかき分けて,それでがっかりするくらいならとピックアップサービスを使っていたんですが,噂ばかりを信じて行動しないのはダメですね,今回つくづく思いました。

 まず混雑について。平日の午前中に行ったので,全然大丈夫でした。窓口の担当の方にも余裕が見え,私もゆったり離すことが出来ました。素晴らしい。

 次,対応について。なにせ再修理ですし,機能的にわかりやすい故障ではなく,ともすれば「こんなもんです」言われて終わるような問題ですので,説得二時間がかかるかもと覚悟していました。

 ところが,話をするとすぐに先方の備品と比較をしてくれました。そしてその備品というのが非常に程度の良いチャンピオンで,私のマルチセレクターと比較すると実に滑らかです。

 まったく異音がしないわけではないのですが,私の個体の購入時の状態に近く,思わず「あー,これこれ,これです」と声を出してしまいました。

 備品との比較があれば話は早く,私からあれこれお願いするまでもなく,この程度の仕上げておくよう申し伝えます,と約束してくれました。

 そして,他の問題は大丈夫でしたかと気遣いを見せる余裕も。

 修理が上がってきてから,取りに来るのが大変なので送って欲しいから,先に送料を払いますよと言えば,保証期間内の持ち込み修理の場合,変装時の送料は無料ですと言って頂き,これも想像と違っていました。

 「ただ」と前置きして続けるには,「通常,修理が上がったら工場からお客様に直接送るんですが,今回は一度私の手元で修理が出来ているかを確認し,それからお送りしたいと思います。ですので申し訳ないのですが,一日余計にお時間を下さい。もしも修理が出来ていなかったら,その場で工場に送り返して修理させます。」とのこと。

 一日でも早く戻ってきて欲しい私としてはちょっと残念な話ではあったのですが,受けた人間としてきちんと確認してお渡ししたいという彼の言葉に素直にうれしくなって,お願いしますと返事をしました。

 ただ,今なら工場の夏休みまでに戻ってきますよね,と念を押すことはしておきました。

 こうして,私のD850は,バックヤードに彼と共に消えていきました。

 しかし,今回はきちんとしてくれそうだ,という安心感と期待感で,嫌な気分はまったくありません。こんなことなら,前回も面倒くさがらず,最初から窓口に出向けば良かったのに,と後悔しました。


 待ち時間がなかったので,展示されていたデモ機を全く触らずに再修理をお願いしたのですが,終わってからずらっと並んだデモ機を触って見て,マルチセレクターの感触を確かめて見ました。

 すると,D850は程度は私ほど悪くないのですが,やはりゴリッという音がします。スムーズさも今ひとつです。

 あれ,っと思ってD810を手に取ると,これは実に滑らか。でも,D810のマルチセレクターはD850よりも一回り大きいんですね。押しやすいしゆとりもあるし,マルチセレクターはこっちの方が全然いいです。

 さらにD5も確かめてみます。大きさも大きいのですが,コリッとしたクリック感もあり,かっちりとした剛性感も強く,さすがにフラッグシップです。まさかこれほど感触が違うとは思わなかったです。やっぱりヒトケタは違います。欲しい。

 D500の感触はD850と似たようなもので,ふにゃふにゃな感じですが,ゴリッという音はしません。これも個体差があるんだろうと思います。

 D850は現時点で考えられる最高の一眼レフだと思っていましたが,どうも改悪したところはあったということのようで,今回のマルチセレクターはD810に比べて小さくなっていますし,操作しにくく,感触も悪くなっています。いろいろ無理があったんでしょうね。


 預ける前にデモ機を触っていたら,もしかしたら再修理をお願いしなかったかも知れませんが,偶然待ち時間がなく,偶然備品にゴリッという音がないもので,本当に幸運だったと思います。

 来週には何らかの連絡があると思います。すんなり修理が終わり,マルチセレクターが購入時の状態に戻ってきてくれることを願っています。

 

安易なトリミングは許されるのか否か

 D800の3600万画素という画素数は,トリミングを積極的に使って構図を見直すことを日常に引き寄せました。

 画素数が少ない時代はもちろん,銀塩の時代は撮影時に構図も含めてすべて完成している必要があり,またそうすることを強く求められもしました。

 しかし,カメラ自身の自動化が進み,撮影時に考えねばならないことはどんどん減っていきました。そしてデジタル化により,現像や印刷が自宅で簡単にできるようになると,撮影後の画像処理も十分に可能になりました。

 複雑なフィルターワークやライティングの知識と経験が要求されたホワイトバランスも,難しい適正露出も,レンズの歪曲収差の補正はもちろん,水平が出ていない写真の補正やトリミング,完全ではありませんがレフ板の効果を擬似的に与えてみたり,さらには余計なものを消したり,多重露光をやってみたりと,もうなんでもござれです。

 写真とは,真実を写すものなわけですが,すでに撮影時に真実である必要はなくなりました。すごい時代が来たものです。

 で,繰り返しますが私にとっては,積極的なトリミングが撮影スタイルとして定着したことが大きいです。

 これは,トリミングに流れようという逃げではなく,これまでなら救えなかった環境や状況,あるいは結果を,トリミングで救える可能性が出てきたことで,最初からあきらめないで済むようになったということが,大きいと思っています。

 例えばですね,手元には50mmのレンズしかなく,被写体は10mも先にいるとして,銀塩時代ならどうせ撮影しても無駄だからと,撮影をあきらめたんじゃないかと思います。

 1200万画素くらいのカメラでも同じですが,でもD850ならダメモトでとりあえず撮影して,帰ってから確認してみようと思うでしょう。もちろん,こうすると被写体は救えても画質は落ちますし,50mmというレンズの良さや個性は全く死んでしまいます。

 いうならば,コンデジや携帯カメラのセンササイズのカメラに望遠レンズを付けたようなものですから,でかい一眼レフを使っている意味などありません。でも,救えるかも知れないなら,何もしないよりいいでしょう。

 デジタルカメラは,従来のフィルムをCMOSセンサに置き換えたものというのが,現時点での主流です。CMOSセンサに置き換わったのであれば,すでにISO感度やサイズによる縛りはなく,最適な値で使っていけば済むと言うのが本来のあり方だと思っていて,未だにライカ版だのISO400だのと言っているのは,私のような古い人間には楽でも,新しい人には弊害しかないなあと思ったりします。

 閑話休題。

 気になっているのは,それでは画素数が減ってしまい,そのことで印刷が難しくなるのはどのくらいトリミングを行ったらなんだろう,ということです。

 D800では高画素という事もあり,あまりそういうことを考えないでいました。D850ではその傾向はますます強くなりましたが,修理中のD850に代わって主役を務めているD300は僅かに1200万画素です。トリミングにはかなり制約がありそうです。

 なら,ちゃんと考えてみようというのが,今回のテーマです。

 まず。一つの目安に,300dpiをおきましょう。本音を言うと,これでもかなり画像のキレがなくなり,眠くなると思っているのですが,これをボトムと考えて必要なピクセル数を考えていきます。

 自分で計算することも考えましたが,幸いにキヤノンのサイトに一覧表がありました。私はプリンタはキヤノンの愛用者ですからね,なにもアンチキヤノンではないのです。

 これによると,私が普段よく使う紙のサイズでは,

L(89x127) 1051x1500 160万画素
2L(127x178) 1500x2012 315万画素
ハガキ(100x148) 1181x1748 205万画素
六つ切り(203x254) 2398x3000 720万画素
四つ切り(254x305) 3000x3602 1080万画素
A4(210x197) 2480x3508 870万画素

 ということです。あ,画素数は縦横比(アスペクト比)の関係もあるので,単純なカメラ側の画素数と一致しないので注意して下さい。

 で,D850の画素数は8256x5504,D300の画素数は4288x2848 です。

 ということは,例えばA4でトリミング出来そうなのは,D850で縦横それぞれ43%ほど,D300では18%程ですのでほぼトリミングできない,と言うことになります。うーん,1200万画素って案外厳しいんですね。高画素機とかいってますが,3600万画素くらいないと実用にならないんじゃないですか,これだと。

 気を取り直し,私が普段最もよく使うハガキサイズではどうかというと,D850で縦横21%,D300だと40%くらいです。

 D300でもトリミングできそうな気がしてしてきましたが,これってハガキサイズですからね,さみしいもんです。

 これがD500のような2000万画素モデルだと5568x3712ということですのでA4では縦横63%,ハガキサイズでは32%くらいです。えー,2000万画素ではトリミングを考えたら負けなんですか?D5なんか,私には使う資格がないじゃないですか。

 とまあ,改めてトリミングが緊急避難的な(あるいは邪道な)手段である事がわかったところで,この数字を頭に入れて,トリミングと印刷を行うクセを付けたいと思います。

 ざっくり,

ハガキ 1200x1800 
六つ切り 2400x3000 
四つ切り 3000x3600 
A4 2500x3500 

 と覚えておきましょう。

 しかし,こうしてみると,D2Hの400万画素って,六つ切りさえも全然届かないんですね。また,この頃標準的だった600万画素でも六つ切りに届かないんですよ。

 1200万画素のD3でようやく四つ切りがノートリミングでOKですからね,画素数への要求というのは,よく言うスペック競争以上の必然性があるということです。

 しかし,今どき2000万画素以下のカメラを探す方が難しいご時世です。

 もちろん,A3ノビとか出そうとすると,2200万画素必要だったりしますからね,D5でもちょっと足りないわけですが,そこまで大きいと今度は300dpiで出す必要などないんじゃないかという話になりますので,あんまり窮屈に考えない方がいいのかも知れません。

 

D850を修理に出す その2~戻っては来たのですが

 さて,長くかかったD850の修理ですが,火曜日にようやく戻ってきました。

 途中夏休みが入った事もあり,時間はかかったのですが,終盤は毎日のように丁寧な電話をもらってじっくり話せたこともあり,あまり悪い印象が残っていません。

 届いたD850はまるで新品のような綺麗さを取り戻しています。「可能なら」とお願いしてあった交換した部品の返却にも同意頂いたようで,グリップなども返して頂きました。

 肝心の修理内容ですが,まず先にコマンドダイヤルとサブコマンドダイヤルです。一晩経つとぬるっとした感触になってしまうという問題ですが,これは異常と判断して下さったようで,前後とも交換して頂きました。

 ぬるっとしないのは当然ですが,実に小気味良く回転し,交換してもらえてありがたかったです。

 問題はマルチセレクターです。スイッチそのものが載っているフレキは交換して頂けたのですが,一番期待していたセレクターの樹脂部品そのものは全く手が入っていませんでした。そのせいで,問題は全く解決しておらず,相変わらずゴリゴリと音がします。

 電話の担当者の方は,斜めに回すのは避けて下さい,と私にいうのですが,でもジョイパッドのような見た目で,しかもリミッタが機構的に付いてなければ,回さないように操作することを強く意識しない限り難しいです。

 実のところ,電話で「私の訴えている現象はそちらで再現し確認した上で正常範囲といってらっしゃいますか」と聞いたのですが,これには答えて下さらず,とにかくこちらの正常品と同等です,としか応えてくれなかったのです。

 確かにお店で触った限り,ゴリゴリという音がする物もありました。しかし改めて自分の愛機を触って見ると,ここまでひどい音がするものはなかったと思います。仮にあったとしても,この不快な感触はなんとか修理してもらいたいです。

 何を持って普通とすべきかは議論の余地がありますが,ゴリゴリバチバチという大きな異音を,正常ですという事はなかなかいえないものだと思います。おそらく,私はこれは,この音を再現出来なかったのではないかと思うのです。

 目の前でこの音を出せれば,話は早かったノにと思うと,やっぱりサービス窓口に行くしかないと思うようになりました。

 8月には,またニコンの夏休みがあります。これに間に合わせるには,今週中にサービスに行くしかありません。新宿か銀座か,幸い都内に住んでいるわけですから,行かないのももったいない。

 デモ機もふんだんにあるし,比較も検討も出来ます。これで「いやこれは正常です」と言われれば,そのまま持って帰ればいいですし,直しますと言ってくれれば預けてきます。

 戻ってきて動作チェックをしたんですが,やっぱりD850はいいんですよ。D300をしばらく使っていましたが,やっぱりシャッターにキレがないというか,レリーズタイムラグが大きいというか,ワンテンポ遅れる感じがあるのです。

 せっかく丁寧にメンテしてもらい,ようやく3週間ぶりに戻ってきたD850がまた手元になくなるのは残念至極ですが,保証期間の問題もあるので,やはり早めに解決しようと思います。

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