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カテゴリー「カメラに関する濃いはなし」の検索結果は以下のとおりです。

GR1のLCDを修理した

 

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 子供の入学式が先月あり,節目には銀塩で写真を撮ろうと思っていた私は,久々にフィルムを買って,防湿庫から銀塩でしか楽しめないカメラを引っ張り出しました。

 1つ目はCLEとコシナのレンズ。NOKTON Classic40mmF1.4MCと,ColorSkopar28mmF3.5です。このカメラは,自分で電気回路をほぼスクラッチしたもので,娘の生まれたばかりの姿を残してくれたものであって実に思い出深いカメラですが,それゆえにちゃんと動くかどうかが心配でした。

 少し動かしたところ問題なく動いたようで,早速1本通したのですが,もう胸が高鳴ってたまりません。レンジファインダーのカメラはいいですねえ。撮る側も撮られる側も,心地よい緊張感があります。

 もう1つはPENTAXのSuperAとFA43mmF1.9ltd。K-1を買わなかった私はこのお気に入りのレンズをフルサイズで使うことが出来ないため,銀塩専用レンズと考えています。

 APS-Cで使うと43mmという絶妙な画角が変わってしまいますし,銀塩の解像度,銀塩の発色でこそこのレンズの収差が生きる,と感じているので,無理にデジタルで使わないことに決めたのです。

 そうなるとボディをどうするかですが,やはりこれはうちで比較的まともなKマウントのMFボディであるSuperAでしょう。ちょっと挙動がおかしかったのですが,これもフィルムを通してみれば全く問題なし。

 どちらのカメラで撮影したフィルムも,綺麗に現像されて戻ってきました。

 で,このフィルムを3月下旬に発売になったES-2とD850を使ってデジタイズしたのですが,その話は後日。今回はそうしてちょっとした銀塩ブームである私が,これまた久々にGR1を手に取り,修理にあたった話です。

 GR1は言わずと知れたリコーの高級コンパクトで,とにかく良く写るGRレンズ28mmF2.8に,マグネシウム合金製の軽くて丈夫な筐体を持ち,パトローネの大きさが全体の大きさを決めたという小型パッケージングで,今なお人気のカメラです。

 私が持っているのは1996年に発売になった初代で,カメラ雑誌で見た花畑の広告にやられて,旅行用に妥協しない画質のカメラとして新宿のカメラのドイで買いました。懐かしいなあ。コンパクトのくせにF2.8で,絞り優先AEが使えるのが決め手でした。

 その後,私と嫁さんの二人がなにかと言えば持ち出すカメラだったのでそれなりに活躍してくれたのですが,私は私でどうも使いこなせず,AFの中抜けや動作音の軽さに興ざめしてしまい,ちょっと疎遠になっていました。

 話が飛びますが,このちょっと使えてないなあ,という感覚はデジタルのGRになっても感じていて,それであまりGRを使っていません。

 GR1はなんといってもレンズです。とにかく良く写るレンズで,階調も豊かです。

 TC-1や28Tiのように偉そうな面構えでなく,軽快なスナップに向いていることもあり,最終形のGR1vなどは中古でも6万円以上,初代のGR1でも3万円の値段が付きます。もともと10万円のカメラだったとは言え,この値段はちょっとすごいです。

 機構がシンプルで,R1というカメラでこなれていることもあってか,メカが原因の故障は少なく,比較的丈夫なカメラなのですが,それでもやっぱり持病はあり,特に有名なのはLCDのセグメント欠けです。

 GR1のLCDは小さく,セグメントなので大した情報は出てこないんですが,それでもないと不便なのは事実で,残り枚数を示す数字が見えなかったり,各種モードが表示されないことで悲しみに暮れるオーナーは世界中にいます。

 私のGR1は数年前に見たところ,セグメント欠けはなかったのですが,先日確かめてみると見事に欠けていました。いよいよダメになってしまいましたか・・・

 それ以外にも,ファインダー部分の塗装が剥げて黒い地の色がたくさん出てしまってみっともないし,モルトはボロボロになっているしで,これはちゃんと修理しないといけないなあと,意を決して分解を始めました。

 メーカーが修理をやってくれれば潔く修理に出すのですが,もう部品が払底したらしく,LCDについては断られるんだそうです。ただ,数年前まで修理を受け付けていたそうなので,LCDの修理を自分でやった例は検索しても出てきませんでした。

 さて,軍艦部を外してみると,マイコンと操作系をマウントしたフレキが折りたたまれて入っているのですが,ここにLCDも取り付けられています。LCDはハンダ付けではなく,カーボンにょる導電性の印刷がなされたフレキを熱で溶ける接着剤で接着してあります。ああ,この実装方法は安価なLCD製品にはよくあるものです。

 これ,数年間は大丈夫なんですが,10年もすると確実に剥がれてしまい,セグメントの欠けがおこります。

 根本的な修理はフレキの交換で,GR1の場合はLCDごと交換していたんでしょう。調べてみると基板側のフレキが剥がれていて,ここを押さえると欠けがおさまります。

 最初はクリップか何かで押さえつけようと思いましたが,そんなスペースもないし,きっとうまくいかないように思ったので,なにかいい方法がないかと考えていました。

 ふと思い出したのは,この手のフレキの剥がれは,最後熱溶着すれば治るという話を思い出しました。具体的な温度は忘れましたが,フレキが溶けない程度の温度(つまりハンダゴテはNG)で押さえつけてやれば,また導電性を保ったままくっつくという話です。

 事実,私はこの方法で時計を何度か修理しています。コツは,熱のかけ方です。ドライヤーでは範囲が広すぎますし,温度の管理も難しいです。そこで,フローリングの床を補修するキットに含まれていた,電熱のコテを使いました。これは補修剤を熱で溶かす温度にはなりますが,ハンダやフレキを溶かしてしまうような高温にはなりません。

 先端が広がっているのも好都合で,これで数秒間熱を加えて押しつけます。それでもうまくいくことは少ないのですが,ちょっとずつ熱を加えて何度もやり直すより,思い切って熱をたっぷりかけて一発で修理した方が好成績だったりします。

 今回もその方法で試します。

 まず,LCDフレキn接着面を表に出すため,ハンダ付けを外して折りたたまれたフレキを広げます。LCDフレキが出てきたらここに補修用のコテを数秒間当てて,綺麗にくっつけます。

 くっついたら電源をいれて,セグメントの欠けを確認します。

 私の場合,とても簡単に復活しました。その後も不具合は出ていません。もしかすると私は,GR1の持病を治した世界でも稀少な人になったのではないでしょうか。

 ファインダー部分の塗装は,剥げた部分のタッチアップだけと思っていたのですが,あまりに範囲が広いので全部剥がして塗り直すことにしました。数年ぶりにエアブラシを取り出し,似たような色を作って塗装です。これも1時間ほどかかりましたが,まずまずの仕上がりです。

 実はこのファインダー部分のプラスチックは割れがあるのと,一部爪が折れてしまっているので,うまく本体に固定できませんでした。そこでABSの板を細く切って爪を作り,割れた部分もアクリサンデー先着剤で溶着して,ようやく本体に取り付けできるようになりました。

 そして最後に,ボロボロになったモルトを全部交換して完成です。

 こうなるとやっぱりうれしいわけで,フィルムを詰めて外に出ました。いいですね,軽快です。デジカメのようにいちいちLCDで確認しなくてもぱっぱと撮影出来ますし,小さく軽いのはとても楽ちんです。

 ただ,いちいち現像に出し,出来上がったらそれをデジタルにする作業が必要で,写真として仕上がるのに時間がかかることを考えると,残念ながら銀塩が主流になることはもうないだろうなと思いました。

 銀塩には銀塩に良さがあるのでしょうが,今となっては銀塩はあまりに非日常です。以前のようにインフラが整っていたころならまだしも,今のように写真屋さんを探して中1日かかる現像に680円かけるというのも,なんだかもったいない気がします。

 だから私にとっての銀塩は,やっぱりデジタルでは使う事の出来ないレンズを味わう行為なんだと思います。同じ写真とはいえ,もはや気構えも全然違って来ているものです。

 

拡大率1.0倍のDK-17Mを作ってみる

 ニコンの純正オプションに,DK-17Mというマグニファイヤーアイピースがあります。拡大率は1.2倍で,やや小さい倍率のファインダーを大きく見せるためのものとして非常に有効です。

 同種のものはニコンにも他社にもありますが,このDK-17Mは高級機にしか用意されない丸窓専用品で,価格は5000円近くもします。

 安いルーペ並みのお値段なので気軽に買えるような物ではないのですが,使ってみた印象は価格に応じたもので,歪みも少なく,非常に見やすくなります。

 欠点は素通しのアイピースに比べて厚みがある事で,当然アイポイントも遠くになります。厚みがあるのはその画質のために,結構分厚いガラスレンズを2枚も使っているからなのですが,この厚みがあるおかげで,鼻が背面に当たらなくなり,LCDが汚れないという点が私にはとてもうれしいのです。

 このアイポイントの違いというのは,些細なことではありながら,顔という敏感な部分にどこが触れるかという大きな違いを生むことになります。このことはDK-17Mを使っていたD800から,使わなくなったD850に移行して気が付いた事です。

 DK-17Mの厚みを持つアイピースがあればなあ,と思ってここまできたのですが,先日D300のアイピースをあれこれいじっているうちに,作っちゃえばいいんじゃないのか,と思い至りました。

 考えたことはとても簡単で,DK-17Mを分解し,レンズを抜き取って,通常のアイピースのガラスをはめ込むだけです。

 とはいえ,高価で使い道のあるDK-17Mを分解してしまうのももったいないし,通常のアイピースも壊してしまうわけですから,なかなかお金がかかります。それに,うまくいくとは限りませんしね。

 ですが,D300で使おうと思っていたDK-17Mが,もともとのファインダー倍率が高いことで使えなくなり,1つ余ってしまったことから,改造にチャレンジしてみました。

・必要なもの
 DK-17M
 DK-17F

 DK-17Mは鏡筒とレンズを固定する枠を使い,レンズは使いません。ですが,いつでも復活出来るように,順番と裏表が分かるように保管しておくことをおすすめします。

 DK-17Fは素通しのアイピースで,フッ素コーティングがされている高級品です。D850の付属品で,私はこの付属品を使ってみました。

 アンチフォグのDK-17Aはガラスではなくプラスチックらしく,ゴシゴシ擦るとコーティングが剥げてしまい,キズも付いてしまうらしいです。今回のような改造ではどうしても汚れたり傷が付いたりしますので,これは避けた方が無難です。

 ノーマルで一番安いDK-17でもいいように思うのですが,肝心なことはこのガラスが簡単に外れるようになっていることで,DK-17がガラスをどうやって固定しているかがわからないため,おすすめしません。

 というか,D850に使うんですから,本体標準以下の性能になったらだめでしょう。


・改造手順

(1)まず,DK-17Mを分解します。レンズの分解によく使うカニ目外しや分解コンパスを使って,表面の内側にある枠を左に回します。もし回りにくかったらアルコールを垂らしてしばらく放置して下さい。

(2)枠が回って外れたら,鏡筒からレンズを取り出します。上から凹レンズ,スペーサー,凸レンズという順番です。

(3)DK-17Aからガラスを取り出します。DK-17Aは枠にはめ込んだスプリングでガラスを押さえつけています。このスプリングは爪楊枝でちょっと内側に押すだけで簡単に外れます。

 なお,ガラスには裏表があり,フッ素コーティングは片面にしかついていませんので,これが外側に来るようにしてください。

(4)ガラスをDK-17Mにはめ込みます。ここが一番心配していたところで,もしガラスがレンズと同じ直径なら奥まで沈んでしまうので固定できません。

 ですが,幸いなことに,ガラスの直径は僅かにレンズよりも大きく,固定枠と同じ大きさでした。まるで最初から想定したかのように,このサイズのガラスをきちんと固定する仕組みが用意されているので,なにも工夫は必要ありません。

(5)DK-17Mに枠をねじ込みます。


 これで完成です。早速DK-19を取り付け,D850に装着です。おお,見慣れたD800のシルエットが甦ります。

 構えてみると,確かに鼻があたらなくなります。まあ,10mmほど離れただけでぶつからない鼻ってどんだけ低いねんと思う訳ですが,私はむしろ邪魔なので外してしまいたいくらいですから気にしません。

 しかし,鼻で呼吸すればLCDは曇るわけで,汚れなくなっても曇ってしまえば一緒です。生きるってつくづく面倒なものです。

 ただ,どうやら私は鼻がぶつかるのを避けるために,無意識のうちにD850を斜めに構えていたらしく,今回自然に水平に構えることが出来たことから,いつも少し上向きになっていたような感じです。

 肝心の見やすさについては,なにも変わっていません。D850はもともと見やすいファインダーですが,これを損なってはいません。アイポイントが少し遠くなったことでややケラれる傾向がありますが,メガネをしていない私には許容範囲です。視度補正も再調整する必要はありませんでした。

 とまあいうことで,アイポイントを1cmほど遠ざけるだけの,普通の人には存在意味が不明なアイピースが完成しました。費用対効果も最悪で,わざわざ拡大率を1.0倍にするなんて理解されないと思いますが,カメラのボディを顔にきっちり押し当てることが出来るメリットは大きいですし,使って見た感じは上々でした。

 他の機種でDK-17Mを常用している人にとっては共通した使い勝手になりますし,これでD850がもっと気分よく使えると思います。

 そうそう,D300ですが,DM-17Mを使わず普通のアイピースを使うことにしました。もともとNEPS1が分厚いので通常のアイピースでも鼻はぶつかりません。見やすさもこっちの方が上です。

 しかし,アイカップにどうも違和感が・・・よく見るとDK-3と書いてあるじゃありませんか。

 よく似ているのでDK-19だと思っていましたが,こりゃまたF3時代の古いものが出てきたものです。てなわけでDK-19を注文しました。

 

D300を丸窓に

 D300のファインダーを丸窓にするという計画は,私が初めて手にしたF3以降,ずっと使い慣れてきたファインダーに合わせるためで,人との界面は出来るだけ同じ物であって欲しいという基本的な方針から発したものです。

 F3と手に入れた理由の1つに丸窓への憧れがあったこともあり,その見やすさは汎用性から丸窓にこだわりたい気持ちは,なかなか強いものになってきました。他社のカメラに移行しないのも,これが理由の1つかも知れません。

 残念なのは,ニコンも丸窓を採用するカメラを高級機に限定していることです。丸窓は高級機の証だというメッセージも分からなくはありませんが,本当に良いものであるなら,可能な限り多くの機種に展開すべきものであるはずで,サイズは小さいですがかつての中級機種であるFEやFE2,FMやFM2もちゃんと丸窓でした。

 丸窓の最大のメリットは,目をすっぽり覆うアイカップ(ニコンでは接眼目当て)があることです。かつて,PENTAXのSPを使っていたころ,純正のアイカップSを使ったところ,目がすっぽりと覆われて周囲から光が入らなくなって,格段にファインダーに集中することが出来るようになりました。

 また,ゴムの変形をあてにして顔にカメラを押し当てることが出来るようになって,安定感も増しました。以後ずっとこのスタイルですが,目を覆わないアイカップのカメラは今も使いにくくて仕方がないと感じて,撮影に集中出来ません。

 そして悪いことに,D300は丸窓ではありません。D300SもD200もそうです。D500になってようやく丸窓になり,フラッグシップに昇格した感もあるわけですが,D300をちゃんと使っていこうと考えて,この丸窓の問題をどうするか,ちょっと考えていました。

 以前はあれこれと工夫して丸窓にしていたのですが,昨日書いたように,おととしあたりからニコンの純正で,角窓を丸窓にする部品が手に入るようになっています。NEPS1という部品がそれですが,これ,ニコンダイレクトからしか購入出来ません。

 まあ,数が揃わないとか,もともと別の目的で用意されたオプションでファインダーを丸窓にするアダプタとしては性能や強度がニコンの社内基準を満たさないからとか,そういう理由なんだと思いますが,ニコンのいい所はこういう細かいオプションが揃っていて,入手しやすく安価なことにもあると思うので,ぜひ量販店で買えるようにして欲しいです。

 D750では定番化している部品なので,私も早速1つ買ってみました。これに余っているマグニファイヤーアイピースDK-17Mと,接眼目当てDK-19を組み合わせれば,見やすく少々飛び出したファインダーが手に入るでしょう。

 昨日届いたので試してみました。

 サイズが合わないとか,なにかと干渉したりとか,そういうトラブルは全くなく,思惑通り取付が出来ました。好都合だったのは,DK-19の根っこに付けるハズレ防止の金属のリングをなくしていて,これなしでDK-17Mに付けていたのですが,NEPS1がDK-19の根っこをしっかり押さえつけてくれるくらい隙間がなく,ハズレ防止も兼ねてくれそうなことでした。もし金属のリングが手元にあっても,結局外さざるを得なかったのではないかと思います。

 DK-17Mの厚みのせいで,かなり背面から飛び出してしまいますが,LCDに鼻がぶつかって汚れるのを嫌う私にはありがたいことで,実際とても快適にホールドできます。

 しかし,あいにくとファインダーの見やすさは良くありません。

 まず,DM-17Mを使うとかなり周囲がケラれます。D2Hでもケラれますが,こんなにひどくなかったので意外でした。どうもD300はファインダー倍率がもともと高いらしく(D300は0.94倍,D2Hは0.86倍と小さい),そのせいで見にくくなっているように思います。

 また,よく見るとファインダーの窓が元々小さいんですね。丸窓にしても結局ここが大きくなるわけではないので,DK-17Mを使ってもあまり良い結果は得られないのでしょう。

 さらにいうと,DM-17MとD300の相性は悪いです。まるでフレアでも出たかのような白っぽい画像になりますし,ギラギラとしたものも見えるようになります。また,どういう訳だかD300の視度補正は私には今ひとつあわず,すっきりと見えないのですが,DK-17Mではそのぼやけた画像が拡大されるためか,どうも違和感が強く出ます。

 D850に持ち替えてファインダーを見てみましたが,いやはや,別次元の見やすさです。こんなに見やすいものとは思っておらず,改めてD850がファインダーに力を入れたカメラであるとい話を思い出しました。

 総じてD300は,フラッグシップといいながらも,コストやデザイン,大きさの制約からファインダーは今ひとつなものになっているという印象を持ちました。

 ということで,さらに工夫が必要です。

 NEPS1そのものについては,さすが純正で違和感なく取り付けできますが,プラスチックのテカリ具合が安物っぽく,D300には後付け感がかなり出ます。

 ネジの精度などは問題ないのですが,ニコンにしては作りが雑というか,細かいところに気を遣っていないというか,やや期待外れな所もありました。安い(といっても750円ですが)ので仕方がないところもありますが,送料が500円かかるので実質1200円以上の部品で,このクオリティは万人にお勧め出来ないと思います。

 さて,話は飛ぶのですが,今更ながらに大変なことに気が付いてしまいました。

 D300とD850で,露出補正のユーザーインターフェースが違うのです。

 D300で露出補正をする時は,ダイアルを左に回します。D850では右に回すので反対です。

 これ,私はあまり露出補正を使わない人だったので問題にしてこなかったのですが,ニコンの伝統で,露出補正は左に回すとプラス補正レベルメータも左がプラスなのです。

 右に回すと増えるが一般的で,プラス補正をすると明るくなるわけですし,メーターも右側がマイナスというのもおかしく,ここは昔から議論の的になっていたそうです。

 で,この問題はD4やD800の世代で,露出補正は右に回すとプラス補正,レベルメータも右がプラスがデフォルトに変更されたようです。ニコンとしてはダイヤルの回転方向を露出補正だけで変更出来るようにしたことで,過去機種のユーザーからの回避することにしたらしく,この問題は沙汰止みとなっています。

 私はD800から本格的にニコンの新しいUIに触れた人なので,実は昔のUIにはほとんど馴染みがありません。(D2HではAEロックを使っていました)

 ところが,D300ではまだこの問題に決着がついておらず,ダイヤルを左に回すとプラス補正,レベルメータも左がプラスで全く逆です。

 ならばと,左右を入れ替えて見ようと試みたのですが,レベルメータは左右を逆に出来ても,ダイヤルの回転方向の変更は露出補正以外でも変わってしまうので,絞りやシャッタースピードも逆になるのです。

 これらは私も日常的に使うものなので,変わってもらっては困ります。露出補正だけ入れ替える機能はD300にはまだ搭載されておらず,どうにもならないことがわかりました。

 今のところ,露出補正は慣れるしかないという結論になり,左回転でプラス補正で使うことにしました。レベルメータは左がプラスは許せないので,ダイヤルの回転方向と逆になりますが,我慢して右をプラスにします。

 D850の露出補正を左回転でプラス補正にすることはちょっと躊躇しているのでそのままです。どうも2台の常用機で回転方向が違うのは気持ちが悪いのですが,私の露出補正の重要度の低さを考えると,あまりここにこだわるのは得策ではないように思います。

 まあ,D850では露出補正の必要性がほとんどないほど,AEの精度が上がっているので,ここで回転方向を変えたとしてもそんなに問題はないと思うのですが・・・だからこそいざというときに失敗しないことも必要ですしね。

 ニコンは,回転方向もそうだし名称もそうなのですが,他社や慣例にならうことをせず,独自の道を突き進むことがあります。ニコンが面白いのは,そうした多勢に迎合しないことに,いちいちもっともらしい理屈をこねくり回すことにあって,そうした根拠に納得したり憧れたりする輩が,ニコンのロイヤルカスタマーになっている感があります。(納得出来ない人はさっさと他社に移行しますので,ますますその純度があがるわけですね)

 こうした,一般の人にはなかなか理解されないクセのある集団が「ニコ爺」と揶揄されていて,ともすれば一般の人達に立ちはだかる壁として機能し,閉鎖性の一端になっていると私などは思う訳ですが,そこはさすがに商売ですし,世界中の人を相手にする以上は,あまり高飛車な態度をとり続ける訳にもいかないでしょう。

 だから,ここに来て露出補正のUIを真逆に変えるという荒技をやることになったのだと思います。かなり内部で議論があったんじゃないかと思いますが,最終的に使いやすくなること,説明書を見なくても使える事,そして失敗を防ぎ機会損失を減らす事が最終的な目的である以上,変なこだわりは捨てて,多くの人が自然に使えるものを作って欲しいと思います。

 え,私?

 私は丸窓原理主義者のニコ爺ですよ。

 

結局大三元揃えてしまいました

 昨年秋から未解決のままだった超広角レンズ導入ですが,結局純正のAF-S14-24mmF2.8Gに買い換えました。

 タムロンのSP15-30mmF2.8で問題となっていた測距点によるAFズレは,やはり純正ではほとんど見られず,これまで散々悩んで辛抱してきたことがなんだったのかと思うほど,簡単に解決してしまいました。

 ここで単純に「やっぱ純正だよなあ」と言ってしまうと簡単すぎるので,もうちょっと書きたいと思います。

 このAF-S14-24mmF2.8Gは,中古品です。新品の最安値が現時点で約20万円のところ,中古の美品で168000円ですから,実は3万円出せば新品が買えるのです。

 でもあえて中古を選んだというのは,それなりに程度の良さそうな中古品が出たことと,ここで買うとSP15-30mmF2.8を結構な値段で買い取ってもらえるからでした。

 下取りという形を取ると,買い取り価格がさらに5500円ほど上がります。1000円の割引クーポンを併用すると差額は36000円まで広がりますが,これを安いと見るか高いとみるか・・・AT-X16-28mmF2.8を3万円で売却した私としては,これをなかったことにしてしまうほどの価格差は,ちょっと厳しいなあと言う気分でした。

 新品だって使った瞬間に中古になりますし,中古でも丁寧に使われていて,しかも極端に安いものでなければ,かえって安心な面もあります。新品の方が無難だろうと思っていましたが,新品には結構な確率で初期不良がありますし,メーカーとのやりとりに疲れてしまったところでもあり,すでに動いていて,目利きの人が「大丈夫」といってそれなりのプライスタグを付けているものなら,そんなに危ないものでもないだろう,と考えたのです。

 それにしても高い買い物です。恐ろしいです。

 お金の話が続くので先に経緯をまとめておくと,最初のAT-X16-28mmF2.8は71118円で購入し,キャッシュバックの1万円を差し引いて61118円で手に入れたものを,一度初期不良交換したのち,AF調整と絞りの故障で2度修理に出してからマップカメラで3万円で売却しました。

 次のSP15-30mmF2.8は77157円で購入し,2度の調整に出した後マップカメラで61050円で売却しました。

 そして今回AF-S14-24mmF2.8Gを167000円で購入したということになります。

 購入に支払った金額の合計から,売却で得たお金を差し引くと,214225円になります。ここに,昔購入してがどうもしっくりこず購入資金を作るのに売却したAF-S18-35mmで得た38000円を差し引くと176225円となります。

 これが私がAF-S14-24mmF2.8Gを手に入れるために,最終的に支払った金額となります。

 いやー,なんだか高い授業料を払ってしまいました。特にAT-X16-28mmF2.8の差額が3万円以上出たことが大きいです。このレンズは,他の店ならさらに1万円安く買えたので,差額は2万円までに圧縮できたのですが,甘かったです。

 一方のSP15-30mmF2.8は差額が16000円ほどと小さく,なかなかいい値段で買い取ってもらったと思います。助かりました。

 ということで,見方を変えると,トキナーとタムロンの超広角ズームを長期レンタルし,その結果純正のたどり着いたがおかげで新品を買うことが出来なくなってしまいました,という言い方も出来そうです。半年のレンタルが5万円近いというのもどうなんだと思いますが,その分純正は中古で我慢というのも,自分に貸したペナルティだと思っています。

 お金の話はこのくらいにして,早速揃った大三元ですから気を取り直してレビューです。

(1)大きさ,持ちやすさ,扱いやすさ

 大きいこと,フィルターが付かないこと,デメキンレンズで気を遣うことを真っ先に上げる人が多いのですが,大きいとは言え24-70と同じ程度ですし,見た感じの印象は華奢な感じがするというものでした。

 SP15-30mmに比べると一回り小さいですし,持ちやすさも構えやすさも純正の圧勝です。

 特に,ズームリングが細く,左手の親指と人差し指でつまんで回せることが私にとっては大きなアドバンテージで,いかにSP15-30mmが使いにくいかを思い知りました。

 これはAT-X16-28mmにもあるアドバンテージで,私がこれを売却して後悔したことの1つでもありました。

 
(2)画質

 さすが神レンズと呼ばれたAF-S14-24mmで,どの焦点虚位でも,どの被写体との距離でも,そしてどの絞りでも破綻のない画像を出してくれます。この信頼感は特にSP15-30mmではあり得ないことで,これがプロの選ぶ道具であると痛感しました。

 ただ,その画質のピーク性能はSP15-30mmよりも劣っていると思います。被写体を中央においてジャスピンで撮影すると,SP15-30mmの画像にはキラキラとしてまぶしささえ感じられますが,AF-S14-24mmには凡庸な画像しか出てきません。

 超広角ズームで凡庸というのはもはや褒め言葉なわけですが,SP15-30mmはそれをもしのぐ,高い解像度を持っています。純正のしのぐというのはウソではないと甘受いました。

 しかし,どの条件でも「凡庸」であることのすごさは特筆すべきで,私はSP15-30mmは使う人を選ぶと感じました。それだけ難しいレンズだということですし,ゆえに私は使いこなせなかったということでもあります。

 逆光については,特に難しい条件でなければほとんど気にならないレベルです。SP15-30mmも逆光には強かったと思うのですが,これと比べて優劣は付かないと思います。


(3)まとめ

 どんな条件でも均一な高画質の画像が得られ,得意も不得意もなく,すべての科目で平均点の高いレンズがAF-S14-24mmです。この手堅さ,この信頼性の高さこそプロの道具に求められるものであり,私が求めていたものはこれであったと,手に入れて確信しました。

 AF-S14-24は登場から10年以上が経過する,最近のレンズとしては設計の古いレンズです。今や当たり前となった手ぶれ補正もありませんし,さらに高解像度,さらに収差を取り除いた新しいレンズも存在します。

 実際,AF-S14-24mmの四隅の画質低下は有名ですし,SP15-30mmの輝くような画像は,AF-14-24mmの画像との比較をすればその差がはっきりします。

 SP15-30mmがこの画質を純正の1/3の値段でやってしまうことに腰を抜かしそうになるわけですが,そんなにすごいならAF-S14-24mmの価格が暴落し,みんなSP15-30mmに流れてしまってもいいはずです。

 しかしそうはなっていません。特定の条件で高画質であることも大事ですが,やはり平均して高画質である事に,この値段の価値があると多くの人が考えていると言うことだと思います。


(3)AT-X16-28mm,SP15-30mm,そしてAF-S14-24mmを使って思うこと

 高いお金をかけてこの3本を納得いくまで使う機会を手に入れた訳ですから,そのあたりを振り返ってみたいと思います。

 AF-S14-24mmF2.8Gは純正というプレミアム以外に,14mmスタートという独自の個性に加えて,何度も書いていますがどんな条件でも水準以上の画像を確実に出してくれるという手堅さがあります。

 この信頼性の高さと安心感こそが,この価格によって手に入る価値です。

 AT-X16-28mmF2.8は,純正と同じように手に馴染む鏡筒を持つことから,純正の背中を追いかけていることははっきり伝わって来ます。その上で,性能的な割り切りを全方位に行って,大幅に価格を下げることを狙ったレンズです。

 こう言ってはなんですが,AT-X16-28mmの開発では,AF-S14-24mmF2.8Gからどこをどれだけスペックダウンすれば値段が下がるか,を散々検討したのではないかと思います。

 大きさを変えないことを前提に,ワイド端を14mmから16mmにし,その代わりテレ端を28mmまで延ばします。AFもSWMではなく通常のモーターを使い,AF/MF切り替えもクラッチを使ってコストダウンしています。

 性能面でも対逆光性能には目を瞑り,色収差などの収差もある程度で割り切って,解像度もコントラストも全体的に落として決着させているように思います。

 こう書くと悪いレンズのように思いますが,このあたりの割り切りを上手にバランス良く行っているのがAT-X16-28mmで,出来上がったレンズは常用域において破綻のない画質を出してくれます。AF-S14-24mmの画質を平均的に下げた感じです。

 撮影者に強い制約を課すことなく,どんな条件でも整った画質を確実に出してくれることについては純正のそれに思想的に近いと思いました。

 ですから,AT-X16-28mmがAF-S14-24mmに勝る点は何一つありません。しかし,あらゆる条件で手堅くまとめてくる信頼感はAF-S14-24mm共通するものがあります。その点で,プアマンズ14-24といえるのではないでしょうか。

 一方のSP15-30mmですが,これはもうAF-S14-24mmをライバルとしてさえ見ておらず,独自路線で突っ走っているように感じています。特にAF-S14-24mmに指をくわえてみているだけのニコン以外のユーザーに対する唯一無二の存在感を前面に押し出し,比較されるなんてまっぴらだという,若者らしい元気の良さを見ました。

 キレキレの解像度の高さ,コントラストの高さ,そして色の鮮やかさはさすがに設計の新しいレンズでAF-S14-24mmを越えていると思います。手ぶれ補正も使ってみるととても気が楽ですし,何度もこれで救われていることを考えると,とても有用です。

 しかし,サードパーティのレンズの宿命である低コストという呪縛からは逃れることができません。最適化によるコストダウンには限界もあり,やはりなにかを犠牲にしないといけないわけで,SP15-30mmではその高いピーク性能をどの条件でも出せるようにすることを,割り切ってしまったようです。

 私の個体では,像面湾曲が大きく周辺と中央でのピント位置のズレが大きかったことと,周辺部でのAF精度がとても悪く使い物になりませんでした。

 像面湾挙が大きいことで周辺部のピントがズレてしまい,解像度が大きく低下し,さらに画像の流れも大きくなって,中央部と周辺部の画質さが大きいのも目立ちました。

 また,ズームによる焦点距離の変動による収差や性能の変化も大きく,それらを押さえ込んで平均化するには結局F5.6くらいまで絞らないとダメだったりします。

 15mmまでというワイド端と30mmまで伸びたテレ端,そして余りの個性的な太い鏡筒はAF-S14-24とあまりに親和性がなく,全くの別物としての覚悟を使用者に強いますし,やはり製造時のバラツキも大きいようで,こうしたところでのコストダウンも目立ちます。

 AF-S14-24mmに比べて価格を下げること,たくさん作ること(AF-S14-24mmの量産性ではコストは下がりません)を実現するために,AT-X16-28mmはAF-S14-24mmを平均的に性能ダウンしたのに対し,SP15-30mmはピーク性能の向上に重点的にコストを配分し,AF-S14-24mmを大きく下回る部分があってもそれは良しとするという「集中透過型」の思想です。

 従って,SP15-30mmには極端な得手不得手があり,このレンズが苦手とするところを使いたい私のような人に取ってはがっかりですし,得意なところではAF-S14-24mmを越える性能を発揮して絶賛されるのでしょう。

 AT-X16-28mmは特に苦手なところはなくても純正を越えるような目立ち方はしないので全体的に評価は低いのだと思いますが,実は万能選手であり,とても使いやすいレンズと言えます。

 そして,高性能をすべてのシーンで発揮出来るのがAF-S14-24mmです。得手不得手が少なく,安定して性能を発揮出来る代わりにとても高価です。

 逆に言えば,使い方が決まっている人で,それがSP15-30mmでカバー出来るなら,AF-S14-24mmは余計な部分にお金のかかったもったいないレンズという事になるわけで,そこにこそSP15-30mmの存在意義があります。

 もしも,タムロンが20万円の実売価格で超広角ズームを作ってくれたら,すべての点で軽くAF-S14-24mmを越えたレンズを作った事でしょう。そんなレンズを見てみたい気がしますが,そこも含めて純正かサードパーティーかの差なのだと思った次第です。

 今回,トキナーとタムロン,そして純正という3つのレンズを使い,メーカーとのやりとりを含め様々な経験をさせてもらいました。

 性能の差,バラツキの差というよく言われること以上に,設計思想,あるいはコストの配分に対するこだわりにこれほどの違いがあるとは思っておらず,純正との価格差は純正というプレミアムの有無と,製造時のバラツキくらいだろうと思っていた私には,もっと積極的に真面目にレンズ選びをしないといけないことを突きつけました。

 純正至上主義ということではなく,自分の欲しい性能はなにか,どういう使い方をするのかをよく考えて,レンズを選ばないといけない事が,この高い授業料で得た教訓です。

 しかし,ペンタックスの超広角はSP15-30mmのOEMだと言われているのですが,こんなに尖ったレンズで純正を謳って大丈夫なんですかね?すべての条件で確実なレンズを純正で用意出来ないとまずいんじゃないかと,ペンタックスが大好きな私などは心配になってしまいます。(ついでにいうとペンタックスの15-30mmの高価な事!)

 ついでに,AF-S18-35mmについてです。

 このレンズ,AF-S14-24mmに匹敵すると言われるほどの高性能ぶりと,小型軽量,フィルターも使える利便性を持ちつつ,純正のくせに価格も安いためベストセラーになっているレンズです。

 私もこれで広角域を埋めようと思ったのですが,何度使ってもしっくりこないし,面白くないのです。性能面では問題ないはずなのに,どうも期待している画像が出てこないので,自然に防湿庫の肥やしになっていました。

 原因はいろいろあり,ワイド端が18mmというのが物足りないからか,35mmまで伸びたテレ端のせいで結局28mmから35mm程度の「使いやすい焦点距離」に逃げてしまい出来上がりの普通っぽさに幻滅するせいかのか,あるいはそもそも暗いレンズなのでファインダーを見た時にがっかりするからなのか,絞りを開けられないからボケも少なく主題をうまく整理出来ず,構図だけで勝負するには自身の力不足が露呈するせいなのか,シャッター速度も上げられないので被写体ブレも増え,その上感度も上がりがちで画質も下がってしまうからなのか,思い当たることはたくさんあります。

 他にも気が付かない理由があるのでしょうが,いずれにしても,そのポテンシャルを発揮させることが出来なかった私には,使いこなせなかったということでしょう。

 
 さて,長々と書きましたが,結局数年かかって大三元が揃いました。1つ20万として60万円。ボディまで入れると100万円です。あああ,恐ろしい。

 売れば半分くらいは戻ってきますので50万円くらいの負担だとはいえ,カメラにこれだけのお金をかけることが怖いですし,最近のカメラとレンズは高くなった物だなあと,つくづく思いました。

 気が付くと,14mmから200mmまでと300mm,そしてマクロ撮影は純正で揃えていました。一方で常用しているのはシグマの35mmF1.4ARTです。これで思ったのは,まずはあらゆる条件で平均以上の結果を残すことが出来る純正で一本筋を通しておき,どんなシーンにも対応出来る準備をした上で,それ以外のレンズでは個性を味わうことをしないとダメなんだなあという事でした。

 ということで,うちは,

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AI AF-S TELECONVERTER TC-14E II

 で大半の撮影域をカバーしました。このラインアップでは,解像度やコントラスト,色合いなども統一されており,最高画質とも言える高画質が幅広い撮影域でカバーされます。

 EレンズではなくGレンズなのは,買い換える必要性をあまり感じないことと,D2HやF100でも使えるようにしておきたかったこともあります。

 ここからさらに個性が欲しいところでは,

SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art 開放からキレキレの今風の写真
AI Nikkor 45mm F2.8P 1970年から80年代の週刊誌のグラビアっぽさ
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G 小型軽量で取り回し抜群
Ai Micro-Nikkor 55mm f3.5 解像度を重視したカチカチの写真
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF いわゆるガウス型を堪能,絞りによる画質の変化を楽しむ

 といったところを選んで使います。自然によく使うレンズとそうでないレンズに別れるわけで,今のところ私は取り回しと画質が気に入ってSIGMAの35mmF1.4が付けっぱなしになっています。

 欲を言えば,FA43mmF1.9Ltdもここに加えたいくらいですがそうもいきません。望遠域を400mmくらいまで伸ばせれば安心というのもありますが,それはそれで難しい投資です。(今気が付きましたが,300mmF4にテレコンで420mmF5.6,これをD2Hで使えば35mm換算で630mmになるんですね,こいつはすごい)

 まあとにかく,ここから先のレンズへの投資は必要性が下がり,趣味性が強くなっていきます。お金をかける前に使いこなしていこうと思います。

タムロンSP15-30mmF2.8を再度戻ってきた

 昨日,再調整に出していたSP15-30mmF2.8が戻ってきました。タムロンさん,何度もありがとうございました。

 で,結果ですが,添付された画像を元に厳密な確認を行ったところ,すでに精度が出ており,仕様範囲内であるためそのまま返却されてきました。

 なんだか申し訳ないです。

 実際に撮影したところ,全く変わっていませんでした。当たり前ですね。

 次はボディを送ってくれ,とありましたが。ボディがないために追い込めず,何度も修理を依頼されることは,さぞ悔しいことと思います,ただ,高価なカメラを送るには不安がありますし,このカメラであわせ込むと他のカメラで合わなくなることになるわけで,やっぱりボディを送る事に,私は躊躇してしまいます。

 その上で,今回の結果を素直に受け入れようと思います。

 このレンズは,生産時のバラツキを手作業で修正した特別なレンズです。つまりこの状態がこのレンズの設計目標に最も近いものです。(このレンズでの最高性能とは言えません。なぜなら,あくまで今回使われている1つ1つの部品に差があるわけで,それらをすべて含んだ上で「合格」となるように調整されているに過ぎないからです。使う部品も選別されていれば最高性能といっていいでしょう。)

 設計者が狙った性能がこのレンズでは出ているわけですから,私の使い方で性能が出ないという今回のケースでも,それがタムロンの考えるこのレンズの性能だということです。

 嫌みでもなんでもなく,これは実にすーっと入ってくる考え方です。

 センターでの解像度はまさに切れ味抜群で,周辺ではMFでもぼやけてきます。こうした画質の低下も考えながら使いこなすのがこのレンズであり,それは周辺を使わないと言うのも手ですし,絞り込むというのも手でしょう。

 とまあいうわけで,当面このレンズとの戦いが始まります。まずはAF微調整をどこで決着させるかです。自動微調整では-8だったわけですが,この数字では近距離での周辺で明らかに後ピンですから,試しに-20くらいで試したところ,許容範囲のピントが来ました。

 この状態だと,頂点距離によっては前ピンになったりするので,もう少し調整が必要でしょう。大事な事は,AFだけに頼らず,MFでピントを合わせてこれとAFがうまく一致するように工夫することです。

 純正に買い換えたり,シグマの新しい14-24mmF2.8|ARTにすることも考えましたが,そこまでお金持ちでもありませんし,なんとか使いこなす方法を考えたいと思います。

 しかしまあ,私はタムロンとは,つくづく縁がないですねえ。

 

 
 

 

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