エントリー

カテゴリー「カメラに関する濃いはなし」の検索結果は以下のとおりです。

CoolScanVEDを久々に使って見る

 
 久々にネガフィルムのスキャンをしなければならなくなりました。

 引っ越しをする少し前から,時間がなくて自家現像をしなくなってしまいました。久々にまたやりたいなあと思っているのですが,毒性のある薬品を使う以上,それなりに考えないといけないこともありますので,躊躇しています。

 銀塩のフィルムを使って撮影する機会もほとんどなくなったのですが,子供が生まれたときの写真はぜひネガフィルムで撮影して,将来プレゼントしようと思っていました。2011年生まれで,生まれたときの画像を銀の粒子で記録された人はおそらく少ないはずで,形を持たないデータよりは,適切な保存さえ行えば長く残る実体をぜひ残したいなあと思っていました。

 それで,生まれる前の母親の写真をF100とAiAF85mm/F1.8で,生まれた瞬間はCLEとNoktonClassic40mm/F1.4で撮影したのです。フィルムは前者がRealaACE,後者がCenturiaSuper400です。

 肝心なCLEでの写真は,色温度が低い方に転んだ光だったことで赤色にかぶり,また暗い室内だったことで絞りをあけざるを得ず,NoktonClassicの特徴である絞り開放の時の眠たさが悪い方に効いてしまいました。あと,CLEは自作の自動露出回路の動作がいまいちだったのでしょうか,全体に露出不足なコマが多いです。

 意気込んで撮影した割には今ひとつな結果だったのですが,まあそれもやむを得ません。

 てなわけで,この2本は急ぎ写真屋さんで現像してきたのですが,いくらネガで残すとは言え,画像そのものはコンピュータ上で扱いたいところです。そこで今や骨董品となったCoolScanVEDを引っ張り出すことにしたわけです。

 ところが,MacOSX10.7 Lionでは,PowerPCのコードの実行環境であるRosettaが廃止されてしまいました。CoolScanVを動かすソフトであるNikonScan4はPowerPCのコードで書かれています。(もっといえば,なんとCarbonです。もう化石に近いです。)

 NikonはCoolScanシリーズのサポートをもうやめていますので,新しいOSで動作するソフトを用意してくれる可能性はゼロです。VueScanという優秀なシェアウェアを使うという手もありますが,これまでにスキャンを行ったネガと同じ条件でスキャンをしておきたい気もしますので,出来れば純正のNikonScan4を使いたいところです。

 そこで,MacBookProに古いOSを入れる事にしました。手持ちのMacOSX10.5のDVDから起動を試みますが,立ち上がりません。よく考えたら私のMacBookProはMacOSX10.5.2がプリインストールされていましたから,立ち上がらないのも道理です。

 付属のDVDから起動して,外付けのHDDへインストール。続けてアップデートを続けざまに行って10.5.8にしてから,NikonScan4をインストールします。もちろんColor munki displayでディスプレイの校正は先に行っておきます。

 過去の設定ファイルなどを移行して,ようやく数年ぶりにCoolScanVEDを正常に動かすことが出来るようになりました。

 F100で撮影したネガは大きな補正をかけずとも使える結果になりましたが,これからスキャンを行うCLEで撮影したネガは,かなりいろいろと修正をしなければだめだと思います。NikonScan4は古いソフトですが,幸いにして16ビットのTIFFで保存が可能ですから,とりあえずスキャンした結果をPhotoshopかCaptureNX2で補正していくことにしましょう。

一眼レフと銀塩とPENTAX Q

 無事に子供も生まれて,しばらく離れていたカメラを取り出すことがまた増えてきました。それぞれのカメラの個性は記憶しているのですが,細かい操作や設定内容を忘れていて,ショックを受けることがしばしばです。

 D2Hは大きくて重くて音が大きいため,子供が怖がるほどですが,やっぱりこいつが一番だなあと思います。しかし,レリーズボタンの半押しでAEロックの設定をOFFにしてあったことに気が付かず(マルチパターン測光をもっと積極的に使おうと挑戦を試みた時に設定を変えたが結局挫折),なにやら白飛びした画像を量産してしまいました。

 また,非CPUレンズ使用時の,焦点距離と開放絞り値の変更をするのを忘れて,50mm/F1.4から28mm/F2.8にレンズを交換し,絞り値が狂ったまま撮影をしたりと,散々でした。

 K10Dはダルなシャッター音が,脳内麻薬の生産をストップさせてしまうのですが,FA43mm/F1.9Limitedの素晴らしさは,出てきた画像を紙に印刷すれば圧倒的と言えるほどの力を持っています。誰に見せても「これは違うカメラ?」と聞いてくるくらいです。

 実はもうK10Dは,FA43mm専用となっています。K-5もK-7も気になるカメラではありましたが,結局見送ることにしたのはFA43mm専用機になってしまう現実で,新しいカメラを買う必要があるのか,と思ったからです。

 そして,銀塩です。

 F100に85mm/F1.8を使って見ましたが,素晴らしい写真を,ただシャッターを切るだけで残してくれることに,驚きました。この組み合わせは,まだまだ銀塩が主役だった時代にすでに存在したものですが,今見てもはっとするような写真を15年も前に残せていたのかと思うと,ちょっと惜しい気がしました。

 F3はやっぱり手に馴染むし,ファインダーを見ているとワクワクするし,シャッターを切ればやっぱりその振動の方向の違いからか,とても心地よいです。なにより親指でのフィルム巻き上げがたまりません。

 最後にCLEです。病院に持ち込んで,生まれた瞬間を記録するという大役を任せたのが,CLEとNoktonClassic40mm/F1.4でした。

 フィルムはISO400のセンチュリアスーパーでしたが,あまりよい写真になっておらず,私自身は結構がっかりしました。フォーカスはともかく,露出が結構失敗していて,やはりPICマイコンで素人が制御機構を作り直したカメラでは,うまくいかないものだなあと思いました。

 露出がアンダー気味になっていたのはなんとく分かっていましたが,ネガなら救えると思って気にせず撮影したところ,色が転んでしまった写真が出るほど外していました。

 レンズも,記録写真としてはちょっと個性が強すぎ,また暗い部屋だったので十分に絞り込むことも出来ず,どうも芯のない眠い写真ばかりになりました。こんなことなら多少無理してでもF3やSuperAを持ち込んだ方が良かったかもしれません。


 ところでPENTAX Qです。

 CLEとPENTAX Qの2台体制で撮影しましたが,PENTAX Qは使い込んでみると,どうも期待はずれなのです。

 CLEも今ひとつだったので,PENTAX Qをバックアップにと考えていましたが,こちらも今ひとつでしたから,貴重な誕生の瞬間の写真は,どうも満足行く結果を得ることが出来ませんでした。

 現時点でPENTAX Qについて思うことは,良く写るコンパクトデジカメに過ぎないという事,そしてこの値段ならよく写って当然だということです。

 まず,今時の機種にもかかわらず,実用感度はISO400までで,それ以上は使い物になりません。ノイズが多いくらいは辛抱しますが,色褪せは許せません。

 画質も良くないです。なんといいますか,無理をしているというか,不自然な処理が強くかかっているというか,階調が浅いというか,奥行き感がないというか。

 とにかく,不自然なのです。確かにレンズの解像度も良いし,撮影そのものは楽しいのですが,出てきた画像が不自然ですので,このままでは印刷しようという気さえ起きません。

 でレタッチを試みますが,なにせ出てきた画像の調整範囲が狭すぎて,ちょっといじるとすぐに破綻してしまうのです。情報量が少ないのでしょうね。

 ただ,RAWではまだ撮影しておらず,JPEGだけでの印象ですから,もしかするとRAWだと懐の深い所を見せてくれるかも知れません。

 でもね,RAWが前提だなんて,DP1sでいいじゃないかと思う訳です。もう10年近く使っているCybershotのU20なんて,JPEGですがそれなりにレタッチする余裕がありますよ。

 ということで,今のところPENTAX Qは,そこそこ綺麗に撮影出来ること,軽量であることを(小型とはあえて書きません。レンズを取り付けると結構大きくなって持ち運びが煩わしい形になりますので),魚眼レンズが面白いということくらいにしか,メリットを感じることが出来ずにいます。

 それと,気にならないと思っていたAFの性能の低さは,やっぱりものすごく気になるようになりました。コントラストAFですので,一度フォーカスアウトしてからざーっとなめるように焦点を探すという動作はやはりまどろっこしいし,実のところ結構AFが外れるんです。

 他にフォーカスが来ていることも多いし,明るいレンズの割にはフォーカスが外れている事も結構頻繁にあり,油断をしているとどこもボケボケの写真が出来てしまいます。

 小さすぎるのも困りもので,背面の十字ボタンを不用意に押してしまうことは以前にも書きました。なにが面倒って,押したボタンがどれか分からず,すぐに元に戻せないことがあったり,そもそも押してしまったことに気が付かない場合もあるので,もう少し押しにくいボタンにして欲しかったなあと思います。

 ストロークをもう少し深くするとか,押し込みの力を強くするとか,あるいはロックをかけてしまうとか,そういう工夫は欲しいところです。

 そう考えると,レンズ交換が出来ると言ってもズームレンズはそこらへんのコンパクトデジカメのレンズと同じくらいのものといいますし,実質標準レンズ1本だけで交換することもほとんどなく,特に高感度に強いわけでも,画像に粘りがあるわけでもないし,ボケが綺麗なわけでもないので,PENTAX Qの強みっていうのはなんだろうと思う訳です。

 懐の深い,素材として良質な画像を得るためには,一眼レフを使うのが一番なのですが,それと同じような使い方をPENTAX Qに期待したところ,さすがに過度な期待だったという事でしょうか。正直なところ,ちょっと失敗したかなと思うほどです。最新のデジカメをしばらく買わずにいたので,どれくらい進化したのか楽しみでしたが,やっぱデジカメはセンサのサイズですね。

Nikon1はなぜ響いてこないのか

 ニコンから,かねてから噂のあったミラーレス機が発表されて,しばらく経ちました。噂では11月初旬にはキヤノンからも「何らか」の発表があると噂されています。

 この時発表されたのはNikon1というブランドネームと,その第一弾となったEVFを持ったNikon1 V1と,廉価版のNikon1 J1の2つです。

  発表会は台風にかき消されてそれどころではなかった感じが残念ですが,一応期待していた私としても反応をしておかねばなりません。以下は発表当日にごちゃごちゃを書いた物で,現在の状況とはちょっと違っているかも知れません。ただ,当時の印象が正直に書かれているので,そのまま修正せず残して起きます。

----

 結論から言うと,これは見送り。というか,かすりもせず,自分とは関係ない世界のお話と思いました。そもそもミラーレスの向かう方向が私の望むものと違っているので,どのメーカーのどの製品も今ひとつな感じがあるのですが,このNikon1はその最たる例という印象です。

 Nikon1の特筆すべき点は,撮像素子にAFセンサを作り込み,ミラーレスでも位相差方式のAFを実現したことです。推測の域を出ませんが,昨年秋に富士フイルムからこの撮像素子の発表と搭載製品の発売があったことを考えると,富士フイルムから供給を受けているのではないかと思います。(一部ではNikon1自身がOEMであるという話も出ているようです)

 ということで,別に真新しい話ではなく,褒めるべきはこういう特異な技術を採用する勇気についてだということになりますが,これがNikon1の唯一のこだわりでしょうか。

 メカシャッターを持たないこと,わずか1インチサイズの撮像素子であること,35mm換算で2.7倍の焦点距離であることで広角が苦しくなること,その割に本体が大きいこと,Fマウントアダプタが大きすぎ,またNEXのマウントアダプタのようにメーカー純正ならではの特徴がなくニコン謹製である必要を感じないこと,そして撮影モードの切り替えがメニューから階層に潜ってでしか行えないこと,というのが,私がぱっとみて感じたダメな点です。

 ニコンは伝統的に商売は下手です。不変のFマウントとか言ってますが,Fマウント以外のマウントのカメラを出したことがないわけではありません。そのマウントが結局死滅したからFマウントが残っているだけの話です。むしろ,キヤノンやペンタックスはマウントを「変えた」わけで,「追加した」ニコンに比べて,不退転の決意や意地があったと見るべきかも知れません。

 NEXがAPS-Cサイズの撮像素子を採用したのは,一眼レフの画質をそのまま維持して本体を小型化したかったという明確なコンセプトがありました。また,マウントアダプタを使って世界中のレンズ資産を手にするという野望のために,そのマウントも慎重に設計されました。素晴らしい事だと思います。

 他方PENTAX Qは,コンパクトデジカメと同じ撮像素子を使って,どこまで一眼レフに肉薄できるかに挑んだカメラです。小型の撮像素子には,本体を小型化できる事やこなれているためコストも有利ですし,使いこなしのノウハウもあります。その上でデメリットをどれくらい解消できるかを,PENTAXはテーマに掲げ,その成果を世に問うたわけです。

 マイクロフォーサーズのオリンパスPENは,過去の慣例に縛られずにデジタル一眼に最適なフォーマットとして練りに練られたフォーサーズから,ミラーボックスをなくしたカメラであり,画質と小型化を高い次元でバランスしたフォーサーズという規格自身が持つ高いポテンシャルから,自然に無理なく誕生したと考えるべきでしょう。もうちょっと大げさに言えば,つまりフォーサーズの段階で彼らはミラーレスを生み出すだけの検討を大方済ませてあったということです。

 翻ってNikon1です。撮像素子は,なぜ1インチでなければならなかったのかという明確なメッセージが届いてこない上に,なぜこのマウント径になったのか,フランジバックが17mmになった理由はなんなのか,今ひとつ響いてこないのです。

 単純に一眼レフとコンパクトデジカメの間にあって,それぞれのテリトリー(それは市場という意味でも開発者の縄張り意識という意味でも)を侵さないように作られたとしか,今のところ思えません。

 今のところ,と書きましたが,この後ニコン自身からもいろいろ理由が出てくることでしょう。頭のいい人が思いついた後付けの理由だって出てくるでしょうが,私に言わせれば,その製品を見た時に,見た人の多くが「メッセージ」を直接受け取るようなものでなければ,それはもう魅力的な製品ではないということです。お客さんをなめてはいけません。必ずバレます。

 よく考えてみないとわからない,よく考えてみても結局わからない,そんな製品が,支持されるはずはありません。

 ニコン自身も言っていますが,コンパクトデジカメに不満のある人の受け皿として,Nikon1を作ったそうです。しかし,一眼レフより高価なくせに,一眼レフより表現力も劣り,一眼レフに比べて特に使いやすいわけでもない中途半端なカメラが,その将来性も分からないままに買われるとは,とても思えません。

 それに,レンズ交換が出来なくとも,高画質なコンパクトデジカメはいくらでもあります。GR Digitalしかり,DP1しかり,FinePix X100しかり。どうも,レンズ交換可能なことが目的になっているようで,レンズ交換によってどんなことがお客さんに提供出来るかが見えなくなっているように思われてなりません。

 レンズ交換の目的は,様々な撮影シーンに対応すること,もうこれに尽きます。ズームレンズが今ほど性能が良くなかった時代,レンズ交換という機能は,決して歓迎された機能ではなかったことを思い出すべきです。

 マイクロフォーサーズは,ちゃんとレンズのロードマップを出しています。PentaxQは,5本ものレンズを同時に発売しました。では,Nikon1はどうでしょうか。レンズ交換でなければならない理由が伝わってきますでしょうか。

----

 ・・・てなことを当時書いていました。今もそれほど状況が変わっていないので,書かれていることはそのままほぼ,今の私の意見に合致します。

 デザインが悪い,画質が心配など,当時主流を占めたマイナスの意見は,実機のサンプルを元に記事が書かれるようになり,またサンプルの画像が出るようになって,少しずつ払拭されつつあるようです。ですが私はそこは当時もあまり心配しておらず,触れてもいません。もう少し内側に潜む物,というより作った人の思想や意志が見えないことが,とても残念だということです。

 もはや言い訳に近いんじゃないかと思えるほど,PENTAX Qはそういうメッセージが届いてきますよね。だからそのメッセージに共感する人は絶賛するし,共感出来なければ相手にもしません。

 今の私と状況が1つだけ違っていることがあるとすれば,それはこの時,私にはミラーレスへの興味がほとんどありませんでした。しかし,今は,PENTAX Qのメッセージに強く共感しているということです。

 PENTAX Qは小型化のために撮像素子の大きさをコンパクトデジカメと同じサイズの小型の物にしました。画質,ノイズ,感度,広角レンズを作りにくい,そして美しいレンズのボケを表現力として使いこなせないというデメリットは,少し写真を知っている人なら誰でも考える点であり,PENTAXも当然意識していたはずです。

 もし,本当にこれらのデメリットがある水準で解決していたら,そこにはもう小型化したメリットしか残りません。これはひょっとすると大変なことかも知れないと,そんな風に思っています。

 どうでしょう,あとは実機を触ってみないと・・・

この連休~カメラ篇

 この連休は実家にも戻ることなく,長いお休みを自宅で過ごしました。天気の良い日もあったのですが,基本的には引きこもっていました。

 しかし,引きこもった家では,毎日大忙しでした。


・防湿庫の改造

 私の防湿庫は,東洋リビングのED-50SSというモデルです。2006年に買いました。先日防湿庫の整理を行った際に電池が液漏れしていて大騒ぎだったわけですが,この時懸案だったトレイをもう一段増やそうと考えました。

 オプションとして販売されていたことを思い出し,探してみたのですが,結果として分かったことは,ED-50SSはすでに何世代も前の機種になっていることでした。現行機種はトレイも,トレイを支えるレールもプラスチック製に変わっていますし,湿度計もデジタル表示の電子式に変わっています。

 それだけではなく,光触媒でカビを防止する機能もあるようで,よってお値段も数千円上がっています。私はそこまでの機能は必要としていないので,安く買えてよかったと胸をなで下ろしました。

 しかし,最新機種から随分遠いところにいる自分がちょっと悔しく,最新機種に近づけるべくアップグレードを計画しました。

 まず,湿度計です。ED-50SSはアナログ式の湿度計が付いていますが,当時ドイツ製との触れ込みであったにもかかわらず,私のものは壊れているらしく,50%以下の表示にはなってくれません。それで紙製の湿度計をガラスの内側に貼り付けていたのですが,現行機種に採用されている電子式の湿度計が別売りされているので,早速注文。約2500円でした。

 取り付け方法については確認出来なかったのですが,防湿庫のような息の長い商品は,あまりこうした取り付けの方法などを変更しないものです。まぁなんとかなるだろうと届いた商品を見てみると,今ついているアナログ式の湿度計と交換可能になっていました。ネジの穴までぴったりです。

 新しい電子式の湿度計に交換して一日放置すると,紙製の湿度計とほぼ同じ値を示しています。これならもう電子式の湿度計単独で湿度管理が出来そうです。大きく見やすく,デジタル表示でしかも正確と,これは大満足です。


・トレイの追加

 ED-50SSのトレイはすでに入手が出来なくなっており,現行機種の追加トレイを購入しました。湿度計と同じく,一応サイズだけは確認して,まぁなんとかなるだろうという甘い考えで注文しました。

 注文したのは,「透明プラスチック引き出し棚セット ED-41・55CDB専用 小」という長い名前のやつです。約2700円。

 届いて中身を確認すると,私は自らの考えが甘かったことを思い知ります。トレイのサイズはともかくとして,レールの取り付け方が全然違っています。

 幸いプラスチック製ですので加工は簡単です。やむを得ません,削って加工しましょう。かなりの部分を削る必要があるのですが,これを手作業で削っていると日が暮れてしまいます。こういうときに活躍するのがベルトサンダーです。

 久々に取り出して削って行くのですが,粘りのあるプラスチックなので作業も今ひとつ捗りません。あともう少しというところで,粗目のベルトがぷちんと切れてしまいました。かなりの熱を持っていましたので,やむを得ない所です。

 ベルトを交換して作業続行。1時間ほどかかってなんとか目論見通り削ることができました。これを庫内に取り付けるのですが,ここがまた難しい問題です。安易に接着剤などを使ってフックを取り付けても,重みや経年変化で外れてしまいます。トレイに乗っているのは大事なレンズ。これがガシャーンと落ちてしまったら,下のトレイも巻き込んで大損害です。

 そこで,ちょっと厚めのステンレスの板をZ字に曲げてフックを作り,レールをぶら下げるように取り付けました。フックに乗せてあるだけですが,トレイの大きさが横幅いっぱいなので,トレイが取り付けられるとレールはちょうどいい間隔で固定されるわけです。前後の位置は,さきほど旧レールの固定用の支柱を避けるようにレールの一部を削り勘合させましたので,これも大丈夫。

 少しずつ削ってあわせ込むという場当たり的な方法ですが,グリスを塗ってやれば実用上問題なしです。ただ,トレイを手前に引っ張り出すと,重みで奥側が上に浮き上がります。レールを上下方向で固定してあることが前提のトレイですが,私は乗せてあるだけですので,これはもう注意するしかありません。

 あとはトレイの高さを調整し,並べ替えを行うだけです。

 大幅に置き方を見直し,手持ちのレンズやカメラが,随分綺麗に取り出しやすく保管できるようになりました。一緒に買ったフジのカビ防止剤を入れ替えて,これで一安心です。


・MZ-10が壊れた

 それで,トレイ追加と並べ替え作業中に,ペンタックスのMZ-10の動作確認をしたところ,モーターが空回りして,シャッターのチャージが行われないという恐ろしい持病が発生しました。

 この頃のペンタックスには,シャッターのチャージを行うモーターのピニオンギアが割れるという持病があり,発売から10年以上が経過している現在,無事な個体は少ないのではないでしょうか。ピニオンの割れですですので,使い込んだかどうかにはあまり関係なく,ほとんど使っていなくても割れるでしょうから,なおさらです。

 以前ジャンクで買ったMZ-10はまさにこれで,結局ピニオンを接着したか何かで無理に修理を行ったのですが,その後オークションで2台の完動品(色はいずれもシルバー)を入手し,黒の外側に交換して使っていました。

 MZ-10はMZシリーズの廉価版で,プラスチックを多用した安っぽい外観,ペンタミラーのおかげで暗くて狭いファインダー,そしてマウントがプラスチックと,実害の有無は別にしても,コストダウンを最優先にしたモデルです。

 しかし小ささ,軽さ,そして1/4000まで切れるシャッターにモータードライブ内蔵という基本性能の高さで,ついつい持ち出してしまうカメラでした。加えてCPUを内蔵しないレンズでもちゃんとAEが動作するのでAE,フォーカスエイド,そしてモータードライブというフィルムカメラの最新装備をM42レンズでも利用出来るというメリットがうれしいカメラです。

 もう何年も前の話なので,慣れていたはずの分解に手こずりましたが,なかを確認すると予想通りピニオンの割れが発見されました。がっかりです。

 そこで,もう1台だけ残っている予備機を用意し,黒の外装に交換しましたが,これがなかなか手こずったのです。どのネジを外せば良かったか,その順番で組み立てれば良かったか,配線の色はどうだったかなど,もうすっかり忘れています。

 時間をかけて組み立てて,一通りの動作の確認をしましたが,切れ味の悪い愚鈍な動作ではありますが,なにか飽きの来ない不思議な手触りのするカメラです。先日買ったSFXnも個人的には好きなカメラですし,SuperAはもっと小さく好ましいカメラです。M42時代のSPやES2は言うに及ばずですが,それらとはまた違った楽しさがこのMZ-10にはあります。

 このギアが割れるまで,あと数年。これが割れてしまえば,もうおしまいでしょう。


・K10Dのフォーカスずれ

 K10DのAFがややずれていることが,以前から気になっていました。マニュアルでジャスピンにあわせたつもりでも,フォーカスエイドがジャスピンの表示をする位置からはずれますし,実際に撮影すればやはりピンぼけになっています。

 そこで,AFズレを自分で修正する方法を探し出して,調整を試みました。

 マニュアルでジャスピンにあわせた場所と,AFでジャスピンになる所を一致させて見たのですが,これで撮影すると派手にフォーカスがずれてしまいます。

 それで,AFズレの調整値を初期値に戻したところ,ファインダーの像はぼけていても,撮影した画像にフォーカスのズレはないことがわかりました。

 これで分かったのは,私のK10DにはAFズレはないということ,しかしファインダー像はフォーカス位置からずれてしまうことです。AFで使う限り,あるいはフォーカスエイドに頼る限り,この問題は回避できますが,せっかくの見やすいファインダーを持つK10Dだけに,とても残念です。

 ・・・と,まてよ,ファインダーの像だけずれるという事は,フォーカシングスクリーンの位置がずれているんじゃないか?

 そういえば,私はフォーカシングスクリーンを,*istDSのものに交換していたのでした。これはK10Dでは定番の改造で,本当は使えないとされている*istDSのスクリーンに交換すると,やや暗くなるのですがピンとの山が掴みやすくなるということで,マニュアルでの使用頻度の高い私は早速この改造を行いました。

 改造といっても,別に削ったり穴を開けたりすることはなく,本当に交換するだけです。

 多くの人がこの改造を行って「よくなった」と言っていますので,これが原因だったとは思いたくないのですが,万が一の事もあると思ってもともと付いていたスクリーンに戻したところ,ファインダー像のピントの山が来たところで,スパッとフォーカスエイドの表示が点灯するではありませんか。

 原因はこれだったのね・・・私は単純に露出が1/3段ほどずれるだけだと思っていたのですが,まさかフォーカスにまで影響があるとは思っていませんでした。なんかおかしいなあと思い続けていましたが,この結論にも複雑な思いです。

 確かに,ピントの山は*istDSのスクリーンの方が掴みやすいですが,掴んだ山がずれているのでは意味がありません。これはもう元に戻す他ないでしょう。

 定番の改造なんですが,他の人は問題出ていないのかなあ。今頃になってこういう話をする私も私ですが。

防湿庫の整理と粉を吹いた酸化銀電池

 昨日,ふと防湿庫に目をやると,湿度計が70%というまずい値を示していることに気が付きました。

 そういえば,3月11日の地震からこっち,防湿庫の中身をきちんと確認していないので,急に不安になりました。もし防湿庫が壊れたんだとしたら,これは買い直しも処分も大変面倒です。(いや,大きめのものに買い直すチャンスかもしれません)

 とりあえず中身を取り出し,湿度設定をより低いものにしてしばらく放置すると,ちゃんと50%位まで下がってくれたので,地震で扉に隙間が出来たか,あるいは振動で中身が内側から扉を押して隙間を作ったか,まあそんなところでしょう。

 とりあえず壊れてなくてよかったです。

 せっかくですので,軽く点検をしましょう。下手をすると1ヶ月以上高湿度で締め切ったので,もしかすると予期せぬ異常が起こっているかも知れません。
 
 まず銀塩カメラです。一番気になるES2ですが・・・あれ低速シャッターが動きません。ES2で低速が出ない時は,大体ソレノイドか基板が逝ってるので,もう致命傷です。おどおどしながらバッテリーチェックをしてみると,電圧が下がっています。しかもバッテリーチェックをしている間,ジワジワと電圧が下がっているので,これはかなり電池がへたっているんだと思います。

 ES2の電池ブタを外し,電池を取り出します。そういえばダイソーで売っていた酸化銀電池を奢ったことを思い出しましたが,嫌な予感がしつつそれぞれの電池の電圧を測定すると,1つは0.4Vくらいまで下がっています。あとの3つは1.57Vくらいあるので,まだ使えそうです。

 その下がった電圧の電池をよく見ると,粉ふきいものように粉が付いています・・・「も,もしやこれはっ!」

 そう,液漏れでした。

 ボタン電池で液漏れしたことがないのでちょっと驚きだったのですが,油断しました。酸化銀電池でも液漏れってするんですね。

 幸いカメラ本体への被害はなく,電池を1つだけ新しいものに交換するとちゃんと動きましたので助かりました。ちゃんと1秒の低速シャッターも切れましたので,一安心です。しかしあらためて,このES2というカメラには一種の麻薬が潜んでいますね~。手に収まる感じ,音,振動,ずっしりとした重さと妙なハイテク感,最近の高級機とは違った厚ぼったい重量感・・・

 そんなことはどうでもいいのですが,他にも同じような液漏れを起こしている可能性が急に心配になって,防湿庫内の全てのカメラを点検することにしました。

・NikonF100・・・自作のCR2電池ケースに入れていた,マクセルのCR2は電池が切れて動かず。F100って結構電池を食うカメラなんですね。単三電池で動かすと問題なしなので,この際だから電池は抜いて保管しましょう。しかし,このシャッターの切れ味といいボディの剛性感といい,さすがF100です。このカメラには一種の麻薬(以下略)

・NikomatEL・・・高価な4LR44を入れていますが,これは国産だけに液漏れはありません。電圧もやや下がっていますが,一応動作はします。しかしあらためて,このNikomatELというカメラには一種の(以下略)

・NikonF3・・・全く動作しなかったため電池を取り出すと,GoldenPowerのSR44が出てきました。1つは液漏れしており,粉を吹いています。カメラは無事で,LR44に入れ替えると問題なく動作しました。しかしあらためて,このF3というカメ(以下略)

・NikonFE・・・バッテリーチェックはギリギリ大丈夫という所だったのですが,動作は問題なし。電池を確認すると,なんとCR1/3が入っています。私がこれを買うことはおそらくないので,最初に入っていたのでしょう。しかしあらため(以下略)

・PENTAX SuperA・・・一応動作はしたのですが,確認するとやはり電池の1つが粉を吹いていました。電圧を測定するとどちらの電池も1.55V以上あります。一応1つだけ入れ替えておきましょう。しかしあ(以下略)

・MinoltaCLE・・・動作確認を行うともんだいなく動いていますが,電池はやはり1つだけ粉を吹いていました。電圧は下がっていないのですが,粉の吹き出し方が激しく,かなり中身が吹き出したようです。とりあえず1つだけ交換しました。このCLEはご存じの通り,私がPICマイコンを使って電気部分を作り直したものですが,コトリという音を発して走る上品な横走りシャッターが,実はPICマイコンで制御されているというのは,ちょっとうれしいです。しかし(以下略)

・MinoltaXE・・・このカメラも動いたのですが,やはり電池は1つだけ粉を吹いていました。粉を吹いた電池も電圧は1.55V以上あるのですが,やはり気持ち悪いので交換しないといけません。XEは無骨でそんなに美しいカメラとは思えませんが,巻き上げ,シャッターの落ち方など,とてもスムーズで癖になる味わいです。しか(以下略)

・OlympusPEN EED・・・Autoモードでは一応シャッター速度が可変しているようなので動作しているように思うのですが,スポンジテープを外周に巻いたSR44を取り出して見るとやはり粉を吹いています。さらに悪いことに,電池バネに使ったリン青銅板に緑青が浮いています。とりあえず紙やすりで削り落とし,電池を交換して同じように動作していることを確認しました。し(以下略)


 ということで,ダイソーか秋月で購入したGoldenPowerの刻印のある電池が軒並み粉を吹いていたわけですが,とりあえずカメラ本体に甚大な被害を出さなかったことは幸いでした。

 それにしても,電圧にバラツキがあったり,粉を吹くものと吹かないものとあったりして,どうもばらつく印象ですね。

 確かに,自分で修理したカメラですから,動態保存していつでも空シャッターが切れるようにしておきたいものです。しかしそのことで今回のような液漏れが起こるとなると恐ろしいですし,最近はそんな取り出して空シャッターを切ってニヤニヤすることもなくなっています。安全のため電池は一度全部取り出しておくのが良いように思えてきました。

 ところで,その中国製のあやしげな酸化銀電池ですが,その後の調査で,ダイソーで購入してあった10個の新品のストックのうち,なんと5つがパッケージに入った状態で液漏れしていました。有効期限が2008年までですので怒る気にもなりませんが,結局100円ショップで買ってきた電池のうち半分が死んでしまい,単価は200円になりました。これだと一頃目にしたマクセル製のものと,そんなに値段が変わらないですよね。(今もこの値段で売られているかは知りませんが)

 どうせ水銀もバンバン使っているんでしょうから,この液漏れ電池はまずいです。まさかボタン電池,それも高級品の酸化銀電池でも,安物買いの銭失いが通用するとは思ってませんでした。まじで中国の人たちは,こんな低品質な電池を普段使わされているわけでしょ,もう気の毒としか言えません。

 なお,紛らわしいのですが,GoldPeakのLR44については,どれも全く液漏れしていませんでした。なぜか大量にストックがあるLR41についても,同社製のものは全く無事でした。GP社といえば「ははーんあれか」と思う人もいると思いますが,なんだかんだでここは電池メーカーとしては大手ですし,豊富なOEM実績があるので,性能はともかく品質は大丈夫と思われます。

 そうそう,レンズ関係も一通り確認してみましたが,どれも無事でした。時々風を入れて上げないとカビも出ますし,悩ましいところですが,AiAF-Nikkor85mmF1.8Dや,FA77mmF1.8の大きな前玉を見ていると,まさに吸い込まれそうになります。至福の時,ですね。

 確かにレンズの数は増えました。よくあることだと思うのですが,必ずしもそれらレンズの癖を覚え,出てくる画の特徴がレンズ本体と紐付けされているわけではありません。その意味で,FA43mmF1.9やPlanar50mmF1.4ZF,SMCtakumar28mmF3.5,NoktonClassic40mmF1.4あたり,本当に個性的で大好きな,それぞれに記憶がちゃんとあるレンズで,決して高価なものではありませんが,宝物として絞り込まれて来ているんだなあとつくづく思いました。(というか全部マウントがバラバラというのはどういうことでしょうね)

 minoltaのMC/MDレンズやAsahiPentaxSP,NikonF70Dあたりの防湿庫に入れることが出来なかったものは未確認ですが,今度の休みの日にでも確認しようと思います。

ページ移動

ユーティリティ

2026年01月

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed