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ようやくPB-100を手に入れた

 中学生の時に選んだポケコンがシャープのPC-1245だったことで,今日に至るまでポケコンはずっとシャープのものを使ってきました。もう1つのポケコンメーカーであるカシオのものは,結局一度も使う事はありませんでした。

 1980年代のパソコンブームがやってきても,5万円も10万円も,もちろん20万円もするパソコンを大した目的もなく買ってもらえる子どもはそう多くなく,ゲームがやりたいなら15000円のファミコンが最善の選択肢になることは,子どもにとっても親にとっても必然だったと言えます。

 しかし,プログラムを作るという目的に目覚めた子どもたちは,どうしてもパソコンを欲することになるわけで,そこには価格と携帯性という2つの高い壁が立ちはだかっていました。

 この2つを一気に打開するのが,ポケコンでした。関数電卓に端を発するBASICでプログラムが出来るポケコンは,もともとビジネスツールとしての性格が強く,価格も高いし子どもたちが目にするような場所にはありませんでした。

 しかし,カシオがPB-100という革命的なモデルを発売したことで,子どもたちの選択肢が1つ増える事になりました。価格は14800円,文字通りポケットに入る小型のマシンであり,しかもカシオの電卓を売っているところならどこでも買えるという入手性の良さもあり,パソコンは無理でもこの値段ならと,買ってもらった子どもたちが多くいました。

 実はBASICの走るポケコンはシャープの方が早く,PC-1210がその第一号と言われています。カシオも追随してプログラム関数電卓の発展型としてfx-602pを発売するのですが,前者はビジネス向け,後者は理系学生やエンジニア向けという特殊なマシンで,子どもたちの目に触れることはありません。

 これが一変したのがPB-100で,子どもたちが目にする雑誌にも広告が掲載されたり,テレビCMが頻繁に放送されたりと,子どもに対するアピールが行われるようになったのです。

 ライバル機であるPC-1245を知らない子どもも多く,実際私もお店で買うまでPC-1245の存在を知りませんでした。

 私の親はPB-100を渇望していた私を無視し,やがてPC-6001,数年後にPC-1245を買い与えることになるわけですが,あのときPB-100を買っていたらマシン語で遊ぶことも,ハードウェアの改造を行うこともなかったわけで,偶然とは言えシャープのマシンを選んだことは幸いだったと思います。

 シャープのファンからみたPB-100は,とにかく安かろう悪かろうなマシンという印象です。PC-1245が17800円,PB-100が14800円で,その差は3000円もありましたが,この差はスペックの差を考えると十分おつりが来ます。

 メモリはPC-1245の半分しかなく,PC-1245並に増設すると6000円もかかります。しかも標準のメモリでは足りないシーンがほとんどで,増設しないという選択肢はありません。

 表示桁数はPC-1245が16桁あるのに対しPB-100は12桁です。電卓なら十分ですが,文字やゲームではかなり厳しいです。

 BASICの仕様についても,PC-1245あ上位機種のPC-1250とほぼ同じの強力なものを搭載していたのに対し,PB-100は命令数も絞り込まれていていましたし,PC-1245には上下キーがありプログラムの編集が楽に出来たのに,PB-100ではいちいちLIST命令でリストを表示させる必要がありました。

 PC-1245はVRAMへのアクセスが許されていたのでグラフィック表示が可能だったのですが,PB-100は完全なキャラクタベースのマシンでした。表現力が圧倒的に違いました。

 極めつけがマシン語です。PC-1245では非公式にマシン語が使えて,高速なゲームはもちろん,コンパイラやアセンブラなどの開発ツールも作られました。PB-100は基本的にBASICのみで動かすマシンでしたので,高度な使いこなしが出来ず,マシンの限界がすぐに来てしまいます。

 ハードの改造もそうです。PC-1245はメモリの増設や周辺機器の製作などがマニアの間で行われていましたが,PB-100にはそうした手を入れる余地がなく,ハードウェアを触ると言う文化が育ちませんでした。

 総じて,PB-100は電卓の延長,PC-1245はそれでもパソコンを踏襲するアーキテクチャを持つもので,PB-100の対抗機種としてPC-1245が17800円で登場したことは,その内容を考えるとかなりのお買い得だったと言えると思います。

 PB-100が優れていたのは,BASICで作ったプログラムが高速で動いたことでしょうか。PC-1245は当時から遅いマシンと言われていましたから,PB-100のサクサクとした動作は,初心者がゲームを作るには最適だったと思います。

 個人的には,MODEが整理されていないことが嫌でたまりませんでした。RUNとWRTがMODEに分かれていることはよいとして,なぜ小文字の入力やグラフィック文字の入力にMODEの切り替えが必要なのか,DEGやRADの切り替えがモードで切り替わることも納得が出来ず,とにかく雑多な機能の切り替えをただただ割り当てただけという乱暴な設計がどうにも馴染めませんでした。

 PC-1245はその辺が綺麗に整理されていましたから,悩むことも忘れることもありません。このあたりも計算機上がりのPB-100との違いだったように思います。

 そんなわけで,ポケコンの人気を二分するシャープとカシオですが,私はシャープのポケコンに不満を感じることなく,現在まで使い続けています。

 しかし,カシオのポケコンにもファンが多くいます。PB-100で育った人たちは今どんなポケコンを使うのか,そんなにファンが多いマシンなら,きっとなにか魅力的なところがあるに違いないと,新品でVX-4を買ってみましたが,やっぱり馴染めずにほとんど触っていません。

 それでもPB-100は評価の高い大ヒットモデルです。VX-4がPB-100から(UIやアーキテクチャ,設計思想などひっくるめて)建て増ししてきたことから使いにくくなっているだとしたら,PB-100なら楽しく使えるかも知れません。なにより,評価の高い大ヒットモデルで,私自身もあれほど欲しかったマシンです。一度はきちんと使ってみなければ,その実力を公平に測ることはできないでしょう。

 そこで出来ればオリジナルをと,PB-100を探してみました。程度の良いものは少ないですし,値段もやや高めで,カシオの人気というのも根強いものがあるなと感じました。

 ふとしたことから,某オークションで2台落札,先に届いた1台は程度が悪く,動作試験をするも裏側を軽く抑えないと表示の一部がかけてしまいます。

 嫌な予感もしますが,分解掃除を行います。再度組み立てますが,表示されない部分が更に増えています。

 何度も組み直しを行っているうちに,どんどん表示されない部分が広がっていきます。もうどうにもなりません。もったいないですが,廃棄することにしました。

 なんとまあ,脆弱なことよ。シャープのマシンはこのくらいの分解掃除でダメになったりすることはあり得ません。今回の破損の原因はLCDと基板を繋いでいるカーボンフレキの断線です。切れやすく,交換不可能,基板だけ,あるいはLCDだけを再利用することも出来ず,本当に困った部品です。

 このあたりも電卓上がりなんだよな,と悪態をつきつつ,私はふと高校生の時に同じような失敗をしたことを思い出しました。

 友人が,PB-80を私に譲ってくれたことがありました。なんでも一部のキーが効かず,捨てるというので周できるかもともらってきたものです。

 PB-80はさらにコストダウンを行ったモデルで,キーはフィルムキーです。これが壊れているなら,もう修理方法はありません。

 この時は効かないキーを銅箔テープかなにかで動くように出来たのですが,LCDのカーボンフレキを傷つけてしまい,結局廃棄したのです。その時もPC-1245に比べて壊れやすい,分解したらもうおしまいだ,と言う印象を持ったのです。

 同じことを30年も経ってから思い出すことになりました。つくづくカシオのマシンには縁がないものです。

 気を取り直してもう一台のPB-100が届くのを待ち,こちらを本命としました。

 届いたもう1台のPB-100は非常に程度が良く,ソフトケースも付属してきたことから,いつもケースに入れて使われてきたんだろうなあと思わせるような,綺麗さでした。

 そもそも,このソフトケースも綺麗で,傷んでいません。ということはあまり使われなかったのかも知れないですね。

 ただ,LCDの偏光フィルムは劣化が進んでいるようで,中央部だけ色が変わっていますし,コントラストも下がっています。

 分解前に動作確認をしますが,全く問題ありません。そこで早速分解,丁寧に作業を行い,まずはRAMを移植します。さくっと作業を済ませてテストをすると,ちゃんとRAM容量が増えています。これでOR-1内蔵のPB-100になりました。

 続けて分解してハンドソープで洗浄します。キーの程度も良くて日焼けがほとんどありません。いやー,気持ちのいいものです。

 すべてを洗浄し終えたら今度こそ慎重に組み立てて完成。今度は問題なく組み立てることができました。

 ソフトケースも若干臭いがあったので洗浄したので,これで気持ちよく使えるようになりました。

 さて,実際にPB-100を使ってみると,まず処理速度が速いことにびっくりします。これだとアクションゲームをつくることも確かに簡単です。

 計算の精度については,PB-100の方が上という声もあるようなのですが,どちらも基本的には電卓ベースですし,内部は当然BCD演算ですので違いがあったら困ります。表示文字数の関係で表示桁数に違いがあるのは確かなようですが,内部の演算はどちらもきちんと行われているはずですので,私は同じようなものだと考えています。(でも,有効桁数を設定して四捨五入を行うことができるのはPB-100の勝ちですね)

 それから慣れないと面倒だったプログラムエリアの考え方ですが,これも慣れてしまえば結構便利です。SHIFT+数字キーですぐに実行可能,異なるプログラムエリアからジャンプしたりできることも便利,ただし変数はグローバル変数というのが悲しいですが,バッテリーバックアップでメモリが保存され,電源ONですぐ動かせるというポケコンの特色は,小さい便利なプログラムをさっと使える事にあるわけで,これが10本も登録出来るというのはなかなか便利な仕組みでしょう。

 もちろんPC-1250でもこうした運用は可能なのですが,プログラムエリアという考え方がありませんので,単一のプログラムのジャンプ先をキーに割り付けることで一発で実行するという仕組みを取ることになります。どっちも結局同じようなものなのですが,どっちが便利かというと実は私はPC-1250の方が便利だと思っています。

 とまあ,カシオらしい独特のキーの押し心地が実は一番気に入っているんですが,12桁しかないLCDでこれだけ面白いゲームが出来ているというのもすごいことで,もう少し真面目に使い込んでみようと思っています。

 その際に必要になるのは,やはり外部との通信手段です。せっかく打ち込んだプログラムが消えてしまう,PCからプログラムを流し込みたい,雑誌のプログラムもOCRで一発!という話は,PB-100が外とやりとりが出来るようになっていることが前提です。

 そこで必要になるのが,カセットインターフェースです。PB-100の12ピンの拡張端子に差し込むオプションですが,PC-1250のようにレベルコンバータだけの簡単なものではなく,専用のLSIが乗っかっています。高価なのはそのせいです。(余談ですが,PB-100の拡張メモリは汎用の非同期SRAMではなく,特殊なプロトコルのメモリで,端子数は少なくて済むのですが,高価でした。PB-100は本体価格が安いのに,オプション類が高価だったのは,こういう理由があるのだと思います)

 しかし,世の中にはこのカセットインターフェースを解析してUSBでPCと繋いでしまう人もいるんですねえ,すごいです。私も手持ちのAVRを使ってさっさと作ってしまうことにしました。続きは後日。

multiEVOの新しいアタッチメント

  • 2023/05/01 16:25
  • カテゴリー:散財

 電子工作が好きな私ですが,意外にメカ的な工作に興味があることを最近意識することが増えました。というのも,私は電子工作が好きな人は必ずケースや基板の加工から逃げられないので,自ずと切るとか開けるといった工作のために工具を揃える事が当たり前だと思っていたところ,最近は基板はCADで描いてしまえばあとは発注するだけ,ケースも加工しやすいケースを使えば済む,あるいはケースを使わない場合もあり,ということで,案外こうした加工に対する投資やこだわりがない人がいるんだと思ったことがきっかけでした。

 昔から,アマチュアの電子工作は性能はともかく,見栄えがさっぱりというのが定説で,我々のような旧世代のホビーストはそこをなんとかしようともがいてきました。

 作業が素早く終わるものは仕上がりも綺麗,というのが私が経験から導き出した結論で,つまりパワーツールを使えば早く,かつ綺麗に仕上がるということです。前後にギコギコ挽く手動ののこぎりよりもテーブルソーは圧倒的に楽に綺麗に仕上がりますし,紙やすりで表面を均すときもサンダーを使えば早く綺麗に出来上がります。

 そのパワーツールも近年値段が下がると共に,売っている場所も増えてきたことで,アマチュアには好都合な環境になってきました。ならば積極的にパワーツールを活用したいところです。

 そんなアマチュアの強い味方が,ブラック&デッカーのmultiEVOです。モーターが組み込まれた本体部に先端部のアタッチメントを合体させ,一台で何役もこなせる電動工具がmultiEVOで,私は10年前に初代のモデルを購入しました。

 ちゃんとした充電ドリルが欲しかったことと,実質数千円で新しいパワーツールが手に入るというメリットを存分に味わった10年で,ドリル,ドライバー,空気入れ,サンダー,レシプロソーと,本当に活躍してくれています。

 新しいアタッチメントが出るとmultiEVOはさらに加工範囲を広げることになるわけですが,今回新しく出たアタッチメントに,私は久々に物欲が強く喚起されました。

 「ディテールサンダーヘッド」と呼ばれるものがそれです。EDS183という型名の新しいアタッチメントは,私がベルトサンダーと呼んでいるもので,本来のベルトサンダーはもっと大型なので,ベルトサンダーというのは誤りなのかも知れませんが,昔からこの名前で親しんでいるので,もうこのままいきます。

 multiEVOの購入時に書いた10年前の日誌を読み返すと,この時新しいアタッチメントとして「ベルトサンダー」を希望していると書いてあります。出たら絶対に買うとまで言いきっています。

 そして10年後,本当に出てしまいました。

 実は,ベルトサンダーはすでにプロクソンのものを買っています。硬質のアルミのシャシーやケースに角穴を開ける時は,平ヤスリで削っていくのですが,これが時間がかかって疲れる上に,綺麗に仕上がりません。また,アルミのダイキャストを削る作業も同様で,鉄道模型の電動車にDCCデコーダを組み込むときには,いつも苦労していました。

 ある時,幅9mmのベルトサンダーを使わせてもらったら,ものの数分で綺麗に仕上がったことに驚き,早速購入を決めました。1万円ほどしたのですが,劇的に作業が楽になり,綺麗に加工出来るようになったのですが,やっぱりAC式であることが問題で,あまり使わなくなってしまいました。

 そこへ,長い間切望していた,multiEVOのベルトサンダーの登場です。昨今の価格高騰もあってか,10年前のように5000円未満で買えるような話はないのですが,それでもポイントを差し引くと実質6500円ほどで買えたことになりますので,まあ想定内です。

 取り寄せという事で時間がかかることを覚悟していましたが,案外早く届いたベルトサンダーですが,これまでのアタッチメントでも最も大きなものでしょう。実のところ,multiEVOのメリットは丸鋸にしても空気入れにしても,専用品より一回り小さい事にあり,これが使い勝手の良さにも繋がっていると思うのですが,ベルトサンダーについてはアタッチメントだけで専用品に近い大きさがありますので,これはちょっと残念なところです。

 実際に使ってみると,ベルトサンダーとしての実用性は十分です。パワーも回転数も十分ですし,速度調整が可能なところも,集じん器が繋げるところも好ましいです。パワーについてはプロクソンのものよりも強く安定していますし,発熱も小さいです。

 消耗品であるベルト状のサンダーも汎用品と互換性があるようですし,コードレスでさっと使ってさっと片付けることが出来るのも大きなメリットです。いや,これは本当に便利です。

 平ヤスリはヤスリ加工の基本で,直角を出すこと,水平を出すことが大切ですが,これがなかなか難しいです。案外見落としがちなのはヤスリの品質の良し悪しで,たかがヤスリですがその切れ味は千差万別です。

 よいヤスリに出会った人はヤスリがけが楽しみになりますし,悪いヤスリを使えば疲れるし綺麗に出来ないしで,苦手意識を持ってしまうものです。私はちょっと高価なヤスリを買ったことで作業効率も仕上がりも劇的に改善された経験があるのですが,その平ヤスリの加工がパワーツールで大きく改善されるというのは,本当に助かります。

 その昔,電子工作の本に出ていた作例は,綺麗に加工されたケースと共に写真に映っていました。この当時の電子工作の達人は,同時に金属加工や木工の達人でもあったのでしょう。

 私も,苦手な木工はあきらめるとしても,作品の見た目を左右する金属加工については腕を上げるべく長年練習を重ねてきましたが,金属加工には力がいりますので,子どもには難しいものもありました。工具も危険なものがあり,いなす力がないと大けがをします。

 大人になって金属加工が楽になったのは当然のことと言える理由がここにありますが,最近はそうした金属加工が作品の仕上がりを決定付けることもなくなってきているようなので,パワーツールはもっと大きな工作,それこそ家のリフォームなどを趣味とする人が中心になっているように思います。

 ボール盤や旋盤,フライス盤などの据え付けが必要な大型の加工機の導入はある程度の覚悟が必要になりますが,使わない時は片付けておけるハンドツール,しかもアタッチメントの交換でいろいろな加工に使えるmultiEVOは電子工作メインの人には1つの解であり,電子工作に限らず様々な日常の作業に使える事を考えると,この10年で買った工具のうちで最も満足しているものの1つなんじゃないかと思います。

 

"ラムダッシュ"の故障と買い換えの顛末

  • 2023/04/27 13:17
  • カテゴリー:散財

 髭剃り器を買い換えました。今度もパナソニックのラムダッシュです。買ったモデルはES-LV7V-Aで,お値段は25300円にポイント10%です。

 それまで使っていたES-LV7Cが,突然動かなくなってしまったことが買い換えるきっかけになりましたが,ES-LV7Cを買ったのが2018年2月ですので,5年ちょっとで壊れたという事になります。

 一応5年使ったので仕方がないんですが,その前のES-LA72は8年(それも壊れたわけではない)使いましたから,正直なところもう1年くらいは動いてくれると思っていました。

 そのつもりで高価な外刃と内刃を交換したところでしたし,内蔵された電池も交換したばかりでした。

 しかし,予兆はあったのです。

 1ヶ月ほど前ですが,スイッチの反応が極端に悪くなってきました。何度も押さないと動かないとか,ずっと押されたままになっていてロックがかかってしまうとか。そうしたスイッチの問題が出ていました。

 こんなものは交換すればいいと,分解してスイッチを交換し復活したのですが,この時内部に浸水があり,スイッチの故障もこれが原因であることが気になっていました。この時は電池の交換を行ったときに,組み立て不良があったんだろうくらいに考えていて,今度は浸水を意識して,正しく組み立てることにしました。

 しかしそれから1ヶ月,残念ながら時々スイッチが入らなくなるという問題が出てきてしまい,今朝とうとう動かなくなってしまったのです。

 ひげ剃りですから,朝の忙しい時間に使いますし,使えないからまあいいや,では済まないものでもあります。捨てずに部品取りとして取ってあったES-LA72を急遽動くようにしてその場をしのいだのですが,ES-LV7Cを修理するか,買い換えるかを選ばねばなりません。

 修理をしてみるかと分解したところ,これがまたひどい浸水で目も当てられません。1ヶ月前に拭き取ったはずなのに,あちこち腐食しています。これはひどい。

 基板を取り出してみましたが,もう手の施しようがないほど腐食していて,これはもうあきらめるしかありません。

 amazonが都合良くセールをやっていたので,自動洗浄機のない下位機種のES-LV5Vを買った(というのも手元にある自動洗浄機が使えるかもと思ったから)のですが,あいにく本体に端子が出ておらず,流用は無理という話を知り,あわててキャンセル,自動洗浄機があるES-LV7Vをヨドバシで買い直しました。

 それはそうと,ES-LV7Cが浸水で壊れたことが気になったのでさらに分解することにしました。自動洗浄機を使っているので自分で掃除をすることはありませんでしたし,風呂で使うこともなかったですから,この個体が液体に触れるのは自動洗浄機の中だけということになります。それでも浸水ですからね,疑いたくなります。

 自動洗浄機には本体を逆立ちして差し込みますから,本懐の下側からの浸水ではありません。当然頭の方から入り込んでくるのですが,そこは厳重に防水されているはずですし,私もそこは分解していません。

 分解を進めていくと,なんとリニアモーターが水浸しです。そう,どうやらモーターや刃が格納されているヘッドから浸水しているようなのです。モーターが水浸しになるほど浸水している訳ですから,そこから本体に流れ込んで来るのは当たり前でしょう。

 ちなみに同機種のkakaku.comのクチコミで,動かなくなってしまった原因が浸水で,浸水の原因がヘッドのゴム部品の劣化だったという話が出ていましたが,おそらくこれでしょう。5年経過したんだからもういいかと思う一方で,もうちょっとしっかり作ってくれないと火事になるよと,心配になりました。

 おそらくこういう故障が他にも持ち込まれているはずですから,最新機種では改良されていると信じたいのですが,ES-LA72ではこうした問題が全くなかったことを考えると,個体差というのもあるのかも知れません。

 ところでこの自動洗浄機もなかなか問題があります。ES-LA72の時は洗浄剤の不良で泡が立ちすぎ洗浄水があふれてしまい,洗浄機に浸水,壊れてしまいました。

 洗浄カートリッジが高価だった問題も,ES-LV7Cでは改良されてランニングコストは下がりましたが,複雑だった水の流れもシンプルなものになり,故障しなくなることを期待していました。

 しかしこれも半年ほど前,洗浄機の足下がベショベショになっているのが見つかりました。何が起きているのかを観察していると,洗浄水があふれてこぼれてしまっていました。やっぱり完全メンテフリーは難しいんだなあと思ったのですが,この時の原因は油脂などの汚れが排水パイプを詰まらせていたことが原因でした。

 分解してパイプを洗浄してこの時は解決し,以後は全く問題なく動作してくれていましたが,やっぱり液体を扱う電気機器というのはなかなか難しいものがあるんだと思います。

 そういう意味では,本体も自動洗浄機もほぼ同時に壊れた(ひょっとしたら自動洗浄機の故障が本体を壊したのかも知れませんが)ので,ここらへんで買い直すという判断は正しいのかも知れません。

 うーん,ラムダッシュはよく剃れるのは間違いないんですが,ちょっと壊れ方がみっともない,というか深刻な被害が出そうな怖さがあります。ブラウンはかつて使っていたときの印象も良かったので,今回はブラウンにしようか,あるいは独特の機構を持つフィリップスにしようかと悩んだんですが,ちょうど新機種の切り替えで旧機種が安くなっていて,またラムダッシュです。これが良かったのか悪かったのかは,数年後には答えが出ていることでしょう。

 あ,数ヶ月で答えが出ている可能性もありますね。そうならない事を祈ります。

 ということで,昨日新しいラムラッシュが届きました。早速使ってみましたが,とにかく新しいものはなにもなく,驚くほどこれまでのES-LV7Cと同じです。

 剃り心地はもちろん,音も持った感じも,形さえも同じで,違うのは色くらいのものでしょうか。見えないところでの改良(浸水の対策とかソフトの改良ですね)は入っていて欲しいですし,そうでないと困るのですが,5枚刃のラムダッシュについてはこれが1つの完成形ということなのかも知れません。

 前述のように,私は刃を交換してから1年未満ですので,新しい機種の刃は温存して,まずは古い刃から使い潰すことにしましたから,さらに代わり映えしないと感じるのかも知れません。というのは,ES-LV7CとES-LV7Vの剃るという性能の違いは刃の改良にあるそうで,しかも交換刃には互換性があります。

 ということは,ES-LV7Cに最新の交換刃を取り付ければ剃るという基本性能も最近機種に並ぶという事ですし,今回のようにES-LV7Vに古い刃を取り付けてしまえば違いがないというのも,また頷ける話です。

 ということで,ES-LV7Vとしてのインプレッションは付属の交換刃を装着してからということになってしまうのですが,見たところ旧機種と同じだというのが,私の第一印象です。分解していないのでわかりませんが,おそらく電池も同じ物でしょう。

 一方,洗浄機は改良されているようです。外形が同じ,交換刃にも互換性があるのできっと洗浄機も流用出来そうですが,私の場合古い洗浄機は一度浸水しているのでもう使うのをやめ,新しいものを使うことにしました。ただしACアダプタは全く同じなのでそのまま古いものを流用することにしました。

 古い洗浄機はRC9-20という型名ですが,新しいものはRC9-25です。見た感じは色を除いて全く同じですが,細かいところを見ていくとポンプのモーターが小さくなっていることや,洗浄液のトレイに重ねて使うフィルタの底面に形状の違いが見られます。

 他にもファンの右側にある洗浄液を吸い込む口の形が変わっていたりして,細かな違いはあるようです。実際に使ってみればファンの音が甲高くなっていることに気が付きますが,これが風量をアップしたからなのか,それとも別のファンの品種に置き換わったからなのかはわかりません。

 取説には,洗浄液があふれた際の対応方法がFAQにかかれているほど,ありがちなトラブルのようですので,そういうことの対策が盛り込まれていることを期待したいところです。

 ということで,買い換えた髭剃り器は私に新しい感動を与えることなく,すぐに日常に組み込まれてしまいました。それだけこれまでの髭剃り器の完成度が高かったということでもあり,それゆえに浸水による故障というのが残念だというのが,私の現在の感想です。

 付属していた最新の刃に交換するのは1年後になると思いますが,この時きっと違いを感じることになると思います。それまでは「昨日と同じように良く剃れる」ことに満足しながら,使うことにしましょう。

 

ミニテーブルソーは極楽工具

 プリント基板を中国に発注して作る事が出来るようになると,基板のカットが問題になるのは多くの方に共通の悩みのようです。

 そもそも個人では大きな回路を作りませんので,コストを下げようと1枚の板から複数の基板を割り付けようと考えるのですが,Vカットという手で簡単に分割できる加工がそれなりに高価なオプションサービスだったりするので,トータルで安くなるかどうかはよく考えないと失敗します。

 それに,Vカットも正しい指定方法がある訳ではないので,「この指定で上手くいったよ」という経験則が伝承されているに過ぎないようです。だから時々失敗したという話を見聞きします。

 こんな時思う訳で,自分でカット出来たらなあ,と。

 もちろん,Vカットなどという高度な加工はNCフライス盤がないとダメなのですが,単純なカットであれば,まず思いつくのがPカッターでしょう。PカッターはVカットを手動で彫る道具なのですが,まっすぐ切るのも難しいですし,裏と表で同じ場所に筋をつけるのはもっと難しいです。

 そこで次に考えるのが,テーブルソーを使うことです。丸鋸がテーブルの表面からちょっと顔を出しるもので,丸鋸ではなく材料の方を動かして直線カットを行う工具です。

 もちろん,木工用の大きなものは高価ですし個人で持つのは非現実ですが,世の中にはホビー用途に向けた小型のものが売られています。これを使えばプリント基板もちょっとしたアクリル板もまっすぐ素早く,そして綺麗にカット出来ます。

 昨今,こうしたパワーツールも中国製のものがたくさん流入し,広く使われるようになりました。しかし必ずしも安いとは限らず,日本製の「プロクソン」と似たような値段のものもあったりします。

 こういうとき,真面目に実用的な制度で安全面に配慮されたプロクソンを選べば,ほぼ間違いがありません。そう,私はプロクソンのファンでもあるのです。

 くすんだ緑色と,カラシの黄色が特徴のプロクソンですが,随分長い間ホビーストの定番であり続けました。本物よりも安いけど,決して子どもが手軽に買えるようなものでもないという,ちょっとプロっぽいパワーツールのシリーズなのですが,AC電源で動くものはパワーもあり,本物のミニチュア判という感じで,私は気に入っています。

 そのプロクソンからも小さいテーブルソーが出ています。「ミニサーキュラソウテーブルEX No.27006」です。amazonで12000円ほどです。

 セールの時に買ったので,1万円ちょっとで買えたのですが,これ,電気電子の工具で知られるホーザンにも供給されていて,プリント基板のカット用として販売されています。なのでその性能は折り紙付きです。

 これにプリント基板カット用に用意されたダイヤモンドブレードの丸鋸No.27012(ちょっと高いです)を組み合わせれば,基板のカットはもうプロ級です。

 なんて書いてますが,私も半信半疑で,どうせ切断面が汚いだろうとか,直線が出ないだろうとか,手間がかかるだろうとか危ないだろうとか,いろいろネガティブなことを考えていました。

 実際に手に入れたのは今年の2月,回転数を調整出来ないと不便なのでこれも多くの方がやっている改造として,秋月電子のパワーコントローラのキットを組み込んで,回転数を可変出来るようにしたのがつい2週間ほど前の話です。

 ということで,早速実際に使ってみることにしました。

 作業の邪魔になる丸鋸のカバーを取り外してしまわないと作業性が悪いので,    私はさっさと取り外してしまいましたが,これは安全性を損なう改造ですので,あまりお奨めできません。


 さて,使ってみて思ったのは,なんでこれをもっと早くに買わなかったのだろう,と言う後悔でした。それくらいスイスイ,綺麗に切れます。もう病みつきです。

 確かに気を抜くと危ないのですが,そこは注意して扱うものとし,直線も出るし断面も綺麗,あっという間に切れるので,これはもうPカッターなどを使うのがバカバカしくなります。

 基板があまりにあっさり切れたので,次は1.6mm厚のアルミのケースをカットします。押し出し加工を上下に組み合わせたアルミケースが売られていますが,これを小さいセット向けに半分でカットし,コストを下げることを私はやることがあります。

 ただ,それなりに硬いアルミですし,のこぎりで切ると時間もかかるししんどいし,汚いしまっすぐ切れないしで,ろくな事がありません。もう二度とやるかと思ったのですが,このテーブルソーを使えば一発じゃないかと試してみました。

 丸鋸を別途買ってあった超硬タイプ(No.27011)に交換し,少しだけオイルを付けて慎重にカットしていきます。切断中に回転数が極端に落ちない程度にパワーを供給して切り進めていくと綺麗にカット出来ました。,発熱も少なく,これは切断面も綺麗で素晴らしい。カットだけで30分もかかっていたのに,これだと僅か数分ですよ。

 しかし,辺り一面切りくずだらけです。これはちょっと厄介だという事で,amazonでボッシュのパイプを購入,これを40cmくらいにカットして,古いダイソンのクリーナーに取り付けて集じん器にします。

 これでカットをすると全然散らかりません。いやー,いいですよこれ。

 テーブルソーは丸鋸ですから,指をスパっと切り落としてしまう危険性もある,危ない工具です。大きいですしパワーもあるので設置場所も選びますし,使う人も注意しないと本当に危ないですが,ミニテーブルソーは小さく,パワーもそんなに大きくありません。丸鋸が飛び出ている高さもそんなに大きくないので,危険であることはかわりませんが,それでも危険性は下がるでしょう。

 十分に注意して使えば,これほど便利な工具もないと思います。アクリル工作とか,もう全然怖くないです。
 

PC-1475もやってきた

 何年かぶりにやってくるポケコンブーム。今回は2行表示のマシンに手を出したということで,すでにPC-1261がコレクションに加わったことを書きました。

 1986年ごろ,私のパソコンの興味はX1turboIIIに移っており,ポケコンは視野の外にありました。今にして思えば面白い時代を通り過ぎてしまったことに後悔がある訳ですが,その頃ちょうど長く続いたPC-125x系のCPUが引退し,後にZaurusにも搭載される新世代のCPUを搭載したPC-E500が登場します。

 至るまでのポケコンの歴史は,私の中から抜け落ちているのですが,それはI/OやOh!Xといった当時呼んでいた雑誌からポケコン関係の記事が消えたことも大きいと思います。I/Oはポケコンジャーナルという専門誌に集約された結果,Oh!Xは単純に対象から外れたことが原因だったと思うのですが,それが結果として私からポケコンの記憶を奪うものになったわけです。

 その記憶の空白を取り返そうと,ポケコンの歴史を調べていたのですが,一世を風靡したPC-125x系のCPUであるSC61860の最終モデルは,PC-1475というモデルである事がわかりました。

 名前の通りPC-1400シリーズの最終モデルでもあるPC-1475は,2枚のメモリカードで最大64kBまでのメモリを搭載可能な大型モデルです。PC-1350等と同じ大きさですが,画面は24桁x2行ですから,グラフィックを重視したものではなく,あくまで関数電卓機能を持つPC-1400系の1つだと言えると思います。

 計算機能を重視していた証拠に倍精度対応があります。倍精度は科学技術計算では欠かせない機能ですが,ポケコンでは後期のモデルしか対応しません。

 ということで,PC-125xシリーズと共に登場し,ポケコンブームを支えたESR-HことSC61860はPAシリーズの電子手帳のCPUとして使われ続けるものの,ポケコンとしてはESR-Lに移行することになります。(なおPC-1246などの下位機種はESR-Jに移行します)

 そうした記念碑的最終モデルとしてPC-1475は結構有名ですが,なにせ球数が少ないこともあってやっぱり入手が難しいモデルです。特にメモリカード欠品は痛い問題で,メモリカードがなければ起動すらしません。

 逆に言えばメモリカードの欠品したモデルは安価であることも多く,私も4000円ほどで入手出来ました。程度は悪く,あくまで実用品として使い潰すことになるようなものです。

 届いたPC-1475の程度の悪さは想像以上で,汚い,日焼けがひどい,メモリカード欠品,カバーも1枚欠品,LCDは傷だらけという状態でした。電源は入りますが動作までは確認出来ません。

 早速分解と清掃です。日焼けだけはどうにもなりませんが,とりあえず気持ち悪くない程度に綺麗にしました。

 すでに分解された跡があり,間違った長さのネジを無理にねじ込んだ事による前面パネルの浮きもありますが,まあそれは気にしないことにしましょう。

 組み立て後はメモリの搭載です。私の場合メモリを交換出来ることは大したことではないので,最大容量を内蔵出来ればよいことにしています。いろいろ考えた結果,今回は256kbitのSRAMを2つ搭載することにします。

 まずS1にSRAMを搭載します。PC-1475は情報が少なく,もちろん回路図もありません。しかしメモリカードはPC-E500と共通ですから,PC-E500の回路図を参考します。

 メモリカードは35ピンで,純粋にSRAMの端子を引っ張り出したものに過ぎません。スロット2から主な信号を取りだし(つまりスロット2はゴムコネクタも外してしまい,完全に殺してしまったということです),その通りに配線して簡単に改造が終わるかと思ったのですが,残念なことに起動しません。

 最近失敗続きなのでがっかりしながらも配線を確認しますが間違いはなく,ますますがっかりしていたのですが,回路図を眺めていて気が付いたのは,CEの論理でした。

 メモリカードの回路図(CE-212M)を見ていると,CEが6264のCE端子に繋がっています。そう,6264は正論理のCEと負論理の~CEを持っていて,メモリカードの回路図では正論理に繋がっていたのでした。

 そういえば,PC-E500の改造の時もここではまったような記憶が・・・早速TC7S04を追加して論理を反転させたところ,あっさり起動します。PowerOFFの時のスタンバイ電流も全体で30uA程ですから,何も問題はなさそうです。

 MEMコマンドでフリーエリアを確認するとちゃんと32kBになってます。良かった良かった。

 気をよくしてS2にも搭載するのですが,久々にカメカメによるSRAMの取り付けを行う事にしました。CEだけS2からもらってくる感じです。

 さて,久々のカメカメに手こずりながらも配線をすませ,動作の確認を行ったのはいいんですが,果たしてどうやってこのメモリを実際に使いこなすかという話が問題です。マニュアルもないのでどうしていいやらという感じもあるのですが,唯一手に入れたドイツ語のマニュアルをなんとなく読んでいると,こんな感じになっていました。

 まず,S1とS2に入れたメモリカードの使い方に関する設定です。これはSET MEMという命令を使います。

S1の32kBをプログラムと変数に割り当てるには,

SET MEM"1"

とします。S1ではなくS2に割り当てるには,

SET MEM"2"

とします。

 どちらかを設定しないとPC-1475は動作しません。初回起動時にS1もしくはS2にメモリカードが入っていると,それぞれのメモリカードの内容を消してもいいかと尋ねられるのはそのためです。

 さて,S1にプログラムと変数を割り当てると,S2はRAMディスクに割り当て可能です。割り当てるには,

SET MEM"1"
INIT"F:"

とします。これ以後,ファイルディスクリプタF:でRAMディスクにアクセス可能です。ちなみにFILES"F:"でファイル一覧が,DSKF(3)でRAMディスクの空き容量がわかります。

 このRAMディスクって結構便利で,メインメモリと同じ大きさのストレージなんて役に立つのかと思っていましたが,実際には数kB程度のプログラムがほとんどですから,結構な数が入ります。データファイルを作って置く事も可能ですし,共存の難しいプログラムを入れ換えて使うことも,他のポケコンには出来ない芸当です。

 欲を言えばRAMディスクには64kBくらいあると良かったんですが,冷静に考えるとPC-1475はSC61860ですからね,高望みしすぎというものです。

 次,S1の先頭からをプログラム,S2の終わりからを変数にするには,

SET MEM"B"

 とします。これでMEMとやると64kBがフリーエリアになっています。これ結構感動しますよ。

 これに似た設定として,S1をプログラム,S2を変数にするというのがあります。

SET MEM"D"

 これも同様にMEMとやれば64kBがフリーエリアとして出てきます。違いは変数の置き方です。私はポケコンでプログラムと変数が拮抗するようなきついプログラムをつくったことがないので,この違いを意識することはほとんどないと思います。

 ただ,BとDには注意点があります。S1とS2にまたがってBASICが動きますので,一度に片方しかアクセス出来ないCPUにとってはかなり厳しい設定のはずで,実際に処理速度を測定してみると,BとDではやはり遅くなってしまいます。

 試したのは1から1000までを足すというプログラムですが,SET MEMが1の場合は35秒ほど,SET MEMがBやDの時は40秒ほどかかりました。大した違いはないように思いますが,それでも20%近い速度低下ですから,許せない場合もあるでしょう。

 ということで,お奨めはRAMディスクです。

 実際使ってみると,PC-1475はかなり無理をしたマシンだと思う一方で,ESR-Hらしい小気味のいい挙動を示すマシンで,これはこれで面白いと思います。PC-1500やPC-1600は鈍重な感じがありますし,PC-E500もシステムが大きすぎてなにやら見えにくいものがあります。PC-E200はZ80マシンとして割と普通という感じもしなくもないので,電卓の延長線上にあるスタンドアロンな感じがここまで巨大化することに,ちょっとした感激もあるくらいです。

 使い出せばPC-1400シリーズそのものですし,トルクの細さもESR-Hらしいです。キーや表示のレスポンスは電卓上がりの小気味良さが残っていますし,それでいて大容量ですから,面白いマシンだと思います。消費電力の小ささも魅力的ですね。CR2032でここまで動くのかと思います。

 BASICは強力で,RENUM命令もありますし,なんといっても倍精度です。2進-16進の演算も出来ますし,関数電卓としてはかなり強力なんじゃないかと思います。

 しかし,メモリがBASICと関数電卓で共有というのはちょっとややこし,例えばBASICにプログラムを入れておき,CALモードで統計計算をやると,次の起動時にメモリを消していいかと聞かれてビビります。これ,なんとかならんのかなあ。

 そうそう,欠品していた1枚分のメモリスロットのカバーですが,0.5mmのポリカーボネートの板を切り出し,両面テープで貼り付けたのち,製本テープを貼り付けてそれなりに仕上げました。メモリをハンダしたスロット2はもう死んでしまってますから閉じたままで良いですし,スロット1だってカバーが外れないといけないのは,電池の交換の時だけですしね。


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