エントリー

カテゴリー「散財」の検索結果は以下のとおりです。

fire HD8を買いました

  • 2018/07/24 11:12
  • カテゴリー:散財


 先日,amazonのprime祭り(正式な名称はしらん)がありました。今年はやめとこうと思っていても,気が付いたら見てしまい,気が付いたらポチっていて,気が付いたら数日後に見慣れた段ボール箱が届いていて,気が付いたら己の意志の弱さにくずおれるのですが,今年そんな感じでした。

 とはいえ,ちょっと前から気になっていることはあって,それは愛用のkindle fireを買い換えなければという焦りでした。

 このkindle frire HDは2013年7月に購入したものです。すでに5年ですから,壊れることも飽きることもなく,まずまずよく使ったなあと思います。

 買った当時は目的もはっきりせず,流行っているからとか安いからと言う理由で買ったのですが,よく使うアプリをapkで手動で2,3個ばかり突っ込んでみると,非常に便利に使えることがわかってからは,毎日触らない日はありません。

 そんなに酷使しているわけではないのですが,さすがに5年も経てば電池がダメになってしまうもので,昨年の冬あたりで,2日持たない状況になりました。使いたい時に電池が切れてしまうモバイル機器ほど価値のないものはないわけで,1年くらい前から買い換えるチャンスを狙っていたというわけです。

 で,こういうセールがあると一気に数千円安くなるのがfireシリーズで,今回のセールで安く売っていたら買おうと決めていたのでした。(他の余計なものは買わないという決意もあったのですが・・・だめでした)

 私が問題にしていたのは,次の2つです。1つはアプリがちゃんと導入出来て,今出来ていることが満足に出来るようになることと,もう1つは我が家のWiFi環境に耐えられる事です。

 前者はまあいいとして,後者は結構面倒です。うちは木造3階建ての戸建てですが,APは2階のリビングに設置しています。2.4GHzの802.11nと5GHzの802.11acですが,近隣のWiFi事情から2.4GHzは混雑しており,5GHzの方が高速だし気も楽です。

 ただ,5GHzは3階の隅っこや,1階ではかなり電波が弱くなり,繋がらないこともチラホラです。ただ,これも11nの話であって,11acなら概ね大丈夫です。

 で,これまでのkindle frire HDは11nまでしか対応しないのですが,なんとアンテナ2本あるMIMOというのが当時の売りで,私のようなギリギリのところで使う人は随分と救われていました。

 今回買うことになるfire HD8はシングルアンテナの11nです。あまり効果のない(というか恩恵を受けられる人が少ない)機能を省いてコスト削減というのはわかるのですが,当落線上にある私にとってはかなりの不安材料です。

 まあ,そんなことを言っていても,結局5480円という安さには勝てず,fire HD8の16GBを買いました。これ,別のセールでは半額になっていたりして,4700円くらいで買っている人もいるんですよね。

 セールはうれしいし,お得感がないわけではないのですが,あまりに頻繁にセールをやり,しかも値引率が違っていたりすると,次はもっと安くなるかもとか,今回買っても高いかも知れないとか,後で悔しくなるのもいやなのでやめようとか,そういう心理が働きますから,セールはここ一番にどかんとやって欲しいです。

 届いたfire HD8は,さすがに今どきの8インチタブレットです。以前より薄くなっているし,画面も大きくなっています。額縁も小さくなり,洗練された印象です。

 動かしてみれば当たり前の事ですが,キビキビ動いてストレスフリー。UIも昔のkindle fireよりも良くなっている(というよりandroidのそれ)ので,使いやすくなっていると思います。

 しかし,そこは通常9000円,特価で5500円のタブレットです。随所にコストダウンの痕跡が見られ,それは古いikindle fireと並べておくとわかるようなものだったりします。

 一番大きいのは,やっぱり画面でしょう。kindle fire HDの画面は非常に見やすく,見る角度によって色が変化することや,黒が白浮きすることもなく,とても締まった画面でした。

 今回のfire HD8は画面こそ大きくなっているものの,タッチパネルが今ひとつで,少し斜めにすると白くなり,肝心の画面がくすんで見えるのです。おかげで黒も締まって見えず,元々もそんなにいいLCDではないようで,画像のクオリティは落ちたなあという印象です。これは残念。

 あと,心配していたWiFiですが,やっぱりだめでした。

 5GHzでは3階でも時々切れてしまいます。1階に至っては接続すら出来ません。kindle fire HDだと3階は全然大丈夫,1階でも接続くらいはしてくれたものですが,ここは大幅に悪化しています。

 しかし,こういう時の2.4GHzです。混雑やBluetoothとのつばぜり合いにもかかわらず,安定して通信出来るのはさすが2.4GHzです。不本意ではありますが,結果オーライということで,2.4GHzで運用することにします。

 最後はアプリの問題です。apkから入れてもいいんですが,どうもこの頃のfireはgoogle playをそのまま入れるのが流行っているみたいなので,私もやってみます。

 あっさり入った(Blackberryに比べたら簡単です)fire HD8は,この段階で既に普通のandroidタブレットです。もうレビューも何もなく,これにて終了です。

 CPUも高速化し,4コアになるとタスクの重さで待たされることも減ります。RAMも多くなっているのでしょうし,画面が大きいことはやっぱりいいですよ。

 そしてなによりこの値段。ipadの1/10の値段で,出来る事は変わりません。私は長年のMac使いではありますが,iOSには全然関心がありませんから,この値段は大変助かります。

 広告を出さないようにすることも,シンプルな画面にすることも出来ますし,google playでアプリをどんどん追加できます。ATOKを入れておけばちょっとした文章もストレスフリーで書くことができます。

 もう,モバイルルータでテザリングをしてWANへのドアを1つ用意しておき,末端の部分はこういう安いタブレットをどんどん使い潰していくのが,一番気分のいい使い方なんじゃないかと思えてきました。

 8インチと少々大型化し,横長になっていることと,結構な重さがある事で,決して持ちやすいわけでもないし,寝そべって使えば相変わらず顔に落として痛い思いをすることは変わりませんが,サクサク動く事による気分の良さはありがたいことですし,電池の劣化の心配もなくなっている上,BLE対応でozobot evoにも対応するというおまけ付きで,この値段なら大満足,久々に他の人にもお勧めしたい買い物となりました。

 偶然友人とskypeで話す機会があったのですが,全然問題なく使えますし,amazonに抵抗がない人,自分でなんとか出来る人は,この寛容な低価格タブレットをとりあえず備えておけば,なにかと便利に使えるのではないかと思いました。

 それにしても,新しいガジェットを買ってもワクワクすることなく,環境移行が死ぬほど面倒臭いというのは,私も老いたなあと・・・

 

AF-S Nikkor 70-200mmF2.8E FL ED VRは最優先で買うべきレンズ

 遅ればせながら,AF-S 70-200mmF2.8E FL ED FLの話です。

 はっきりいって,このレンズについてはとにかく「最高」とだけ書けば済んでしまいます。確かに高価ではありますが,それでも日常的に使える最高画質のレンズが25万円までで買えるのであれば,これは少々の無理をしても買う価値があると思います。

 この手の望遠ズームを使ってみて思うのは,このこのレンズがカバーする範囲では,すでに単焦点を使う理由はなくなったということです。明るさ,画質,利便性,大きさ,すべての面でこのAF-S 70-200mmF2.8E FL ED VRが優位だと思います。

 24-70mmF2.8Eと同時に使って思うのは,やっぱり70-200mmというのは無理のない設計が出来るんだなあということです。もちろん新しい硝子を使うなどで設計も日々進歩しますが,画質への貢献と同時に,小型化や軽量化を目指したものであったりするので,画質の向上という点だけで見れば,一世代前のものと比べてそんなに大きく変わらないと思います。

 しかし,この画質がこの大きさで,これだけ寄れて,VRもびしっと効いて,ということに大きな価値があるわけで,無理をしない設計故のゆとりであるとか,バラツキの少なさも,安心感に繋がり,とても望ましい結果に繋がってきます。


(1)大きさ,重さ

 やや短くなった全長,100g以上も軽くなったことで,ぱっと見たところの「大げさ」な感じは軽減され,周囲に与える威圧感も軽減されました。

 また,軽くなったことで取り回しが随分楽になり,後述する強力なVRによって,三脚座を外して使うことが増えそうなレンズになっています。


(2)寄れる

 そして今回高まった機動力は,ぐぐっと寄れるようになったことでさらに価値を増します。

 以前のレンズは高画質で,素晴らしい画を出してくれたのですが,残念なのは今一歩近寄ることが出来ず,せっかくの好ましいこのレンズの性能を発揮出来るシーンが限られてしまい,結果として出番が少なくなってしまいました。

 しかし,AF-S 70-200mmF2.8E FL ED VRはさらにもう一歩踏み込めます。綺麗なボケ味と濃厚な色合い,そしてシャープネスを,この距離にいる被写体に適用できるというこの喜び,この開放感を,ぜひ味わって欲しいです。


(3)VR

 以前のレンズの泣き所の1つは,VRの不安定さにあると私は思っていました。

 AF-S 70-200mmF2.8G ED VRIIのVRは,効けば強力で効果絶大ではあるのですが,なにせ効くまでに時間がかかり,安定する前にシャッターを切るとブレブレになるという問題があります。

 特に,レンズを一度下向きにするなど,大きく姿勢を変えた後では,VRを起動しファインダー像が安定するまでに五秒ほどかかることもあり,この間の焦りとストレスは,もはやVRなしを使おうかと思わせるほど辛いものがありました。

 しかし,今度のAF-S 70-200mmF2.8E FL ED VRは違います。

 どんな姿勢からのVRでも,スパッとファインダー像が止まります。止まればもうこっちのもので,しっかり手ぶれが押さえられています。ここまでしっかり止まってくれれば,ついつい脇を緩めてダルな感じでシャッターボタンを押してしまいます。

 個人的には,VRはこのくらいでなければダメだと思うのです。以前のVRは効き始めるのに時間がかかり,しかもその時間は一定ではありませんでした。これではシャッターチャンスを逃してしまいます。

 他社を含め,これだけVRがのんびりしているのも珍しく,私の個体の問題化と思ったくらいですが,どうもそうではなかったようです。


(4)AF

 善もAFに不満はありませんでしたが,今回もさらに制御が高速化,高精度化され,気が付いたらピントが合っています。ボディの追従能力と相まって,もはや動くものにこれだけ食いついて行くのは,感動的ですらあります。


(5)操作性

 このレンズについて話が出ると,必ず出てくるのがズームリングとフォーカスリングの位置が変わってしまった事です。

 ズームリングは手前というのがこれまでの常識で,すっかりそういう操作系になれている人が多い中,ニコンはこのレンズで前後を入れ替え,フォーカスリングを手前に,ズームリングを奥に配置しました。

 MF時代はフォーカスリングは一等地に置かれていて,それは必ず,そしていつも操作するものであり,ズームだろうがサンニッパだろうが例外はないことに理由があったのだと思います。

 しかし時代はAFを使いこなして撮影するようになりました。レンズの性能も向上し,ズームであることの利便性が重視されるようになるにつけ,フォーカスリングの優先度が下がると同時に,ズームリングの優先度が上がってきました,

 結果,左手が添えられる一等地は,ズームリングに明け渡されるようになったのでしょう。

 私はまあ,どちらでもいいのですが,今は手前がズームリングと体が覚えているので,さっとズームできずに困っているのが現状です。また,脇を締めようと左手でレンズを支えると,以前はズームリングだったものが今回はフォーカスリングになってしまうので,知らないうちに触って動かしてしまい,AFが動かかないようになってしまって慌てるということがありました。

 慣れれば問題ないという意見がほとんどではありますが,私はもうしばらくかかりそうです。

 もう1つ,レンズにもAFボタンが付きました。以前のニコンのレンズには付いていたそうですが,私は初めてです。

 これ,素晴らしいです。すべてのレンズに欲しいボタンです。

 親指AFの私は,ボディのAF-ONは不安定であまり押したくありません。ですが,ここを左手で扱えるになると,右手はしかkりカメラをホールド出来るので,安定してカメラを構えることができます。

 AFロックとAF-ONを選べるようになっているのもよいですね。私は迷わずAF-ONに設定しました。


(6)まとめ

 高価なレンズですが,前のレンズを安く買えて,差額もそんなに大きくなく,うまく買い換えることが出来たと思います。

 

 噂に違わず,死角なしの本当に良いレンズです。70mmから始まってこれだけ寄れれば,もしかすると24-70mmなんかは持ち歩かなくてもいいんじゃないかと思うほどです。

 一つ心配事があるとすれば,ニコンはFLレンズをそんなに多くの機種に使っていません。使い慣れていないというか,先行するキヤノンに比べて,特に信頼性の面で大丈夫なのかと思います。

 いずれにせよ,VRを筆頭とする高度な電子回路と駆動部を持つこのレンズは,もはや一生ものになるとは思えません。壊れないうちに買い換えてしまうのが最善ではなかろうかと思いますが,今回については買い換えて正解だと,本当にそう思います。

 

洗濯ロボを買い換えた

  • 2018/06/18 15:01
  • カテゴリー:散財


 洗濯機を買い換えました。

 家事を効率的に片付けたい -> 乾燥機を常用 -> 斜めドラム という発想で選んだNA-VR5600は,当時のパナソニックの最上位機種で,2010年の4月に購入しました。

 当時の記録を見ると,195000円にポイント21%だそうで,実質154000円。当時はたかが洗濯機に随分高い買い物だと思っていましたが,今にして思えば随分安く買っていると思います。

 今のパナソニックの最上位機種はNA-VX8800というものらしいですが,これも家電量販店では随分安くなっているらしく,同じくらいの価格でなんとかなりそうな感じです。

 しかし,今回はパナソニックはパス。

 NA-VR5600が設計的に無理をしていると思ったからです。もちろん,今の製品は改良もされているだろうと思いますが,ホコリが詰まって壊れるなんてのは当時だって予想できたことですし,だからこそ空気の経路は短く,角を少なくするなんてのは素人でも考えつくことです。

 しかし,何世代か経過したNA-VR5600でも,やっぱりそうした配慮が徹底しておらず,購入して3年もするとホコリに悩まされることになってしまいました。

 繰り返しますが,この製品の次の世代から改良されているそうです。今の製品なら随分良くなっていることでしょう。しかし,改良されて良くなる以前に,どこが弱点になるか,その弱点を克服するのはどうするかを考えてくれない設計の製品を買うのは,やめておこうと思ったのです。

 もう1つ,修理の問題です。パナソニックのサービスは悪くはありませんが,修理に来てもらった限りでは,今ひとつ融通が利かない感じがしました。洗濯機は,壊れたら即困るものです。なのになかなか修理に来てもらえないというのは,つらいものがあります。

 世の中にはパナソニック以外にも,よい洗濯機のメーカーがあります。もうメーカーと言うよりも,設計者ですね。細かいところに気が付く気配り,気が付いた事を知恵と工夫で解決する技術力,入念な試験で品質を確かめる責任感という3つを持っている設計者が作った製品を選ぶ事が,買ってからの満足感に直結します。

 洗濯機はすでに行き渡った家電製品ですが,それゆえに買い替え需要が確実に発生するため,数が読みやすい製品です。なので,未だに多くのメーカーが少しでも良いものを作ろうと頑張っています。

 仮に8年単位で買い換えるとして,あと4回くらい買い換えられたら御の字でしょう。せっかくのチャンスですし,違うメーカーの,違う設計者の手による,個性的な製品を買って試してみたいじゃないですか。

 そこで,今回はパナソニックを最初に外すことにしたのです。

 さて,斜めドラムは大容量,衣類が傷みにくい,節水,乾燥が得意,洗濯物を取り出しやすいといったメリットがありますが,少なくともNA-VR5600を使った限り,私がいかんなと思ったのは,

・ホコリが内部に詰まって乾燥時間が長い,壊れる
・時間がかかる割には今ひとつ汚れが落ちない
・乾燥時間がさっぱりあてにならず,長い
・設定や洗剤量,水温や洗濯物の量などの最適化が手探り
・なんやかんやで電気代がかかる
・乾燥機を使うとしわくちゃ
・あちこち壊れる

 ということでした。

 パナソニックも,愚直にこれらを改善して,それをアピールしてくれれば私も考えたのですが,最近はやれスマホと連動などとおかしな方向にいってしまったので,もう背中を追えません。

 ならどこがいいかなあと,乾燥の途中でエラーで止まるNA-VR5600を騙し騙し動かしながら考えていくと,ふとシャープはどうかなと思い当たりました。

 シャープは数年前にどん底を経験しましたが,今は復活を遂げ,社員の士気も上がっているでしょう。白物家電の本拠地である大阪の八尾は私の実家の近くでもあり,川沿いの道路を走っていると,大きな工場が目に入ったものです。

 勢いのある会社の製品は,きっと面白いはず。

 現行機種を調べてみると,なにやらデザインにこだわったとかで,それも私に言わせるとちょっと古くさい感にする,あかぬけないデザインです。

 こだわってこれかいな,と突っ込んだところで,技術的には設計者が頑張っているのがわかって来ました。

 以下は現行の最上位機種である,ES-P110という機種についてです。

・ホコリが内部に詰まって乾燥時間が長い,壊れる
 -> 乾燥後にホコリを自動で水洗いする

・乾燥時間がさっぱりあてにならず,長い
 ->乾燥時に機内を密封,湿度センサを使って正確な制御
  外気温を測定したりして最短で乾燥

・時間がかかる割には今ひとつ汚れが落ちない
 ->35度のぬるま湯を使う

・設定や洗剤量,水温や洗濯物の量などの最適化が手探り
 ->最適な条件から外れた場合はなにがまずいかを教えてくれる

・なんやかんやで電気代がかかる
 ->ヒートポンプと電熱ヒータの併用で1回の洗濯にかかる電力量が560Wh

・乾燥機を使うとしわくちゃ
 ->脱水は軽く行って乾燥させるのでしわが出にくい
  (NA-VR5600は乾燥を短くするために脱水を強烈に,かつ温風で行う)

・あちこち壊れる
 ->これはシャープだし覚悟の上

 という感じで,なんともまあ,欠点を全部潰していて,しかも
それが全部理詰めです。久々に感動しました。


 これ以外にも,トップレベルの騒音の低さ,最大消費電力が低い(910W),扉の内側のガラスにぶつけて洗浄力を高める設計で,しかも表面がデコボコと,私が好きな低消費電力と細かい気配り+創意工夫が見て取れます。

 一番気に入ったのは,内部を明るく照らすLEDライトが付いていることです。洗濯物がグルグル回っているのを見ていると時間の経つのを忘れる私としては,せっかく中身が見える斜めドラムなのに,なんでライトがないのだろうと,以前から思っていたのです。

 しかし,シャープややってくれました。ライトが付いています。

 これ,私のような奇特な人でなくても,衣類の出し入れがとてもやりやすく,ドラム内部に洗濯物が残っていないかをぱっと確認出来るので,後述しますが嫁さんも絶賛していました。

 よし,これにしよう,こういうのは直感だ,私はシャープの設計者からのメッセージを受け取った。

 こういう大型配送商品は近所の電気屋で買うことにしている私は,娘が夜に熱を出し,翌日は休むだろうと思って看病のために休暇を取ったところ,すっかり元気になって学校にいってしまい,突然予期せぬ休日を過ごすことになった6月初旬のある日,思いつきでその家電屋さんに足を運びました。

 正直言うと,ここはそんなに安くはないし,諸費用(配送費用やリサイクル費用)をまとめていくら,という考え方をしないらしく,きっちり別でとるので,最終的には随分高い値段になってしまうわけですが,まあ仕方がありません。

 近所と言っても,結局遠方の配送センターから届くわけで,この量販店のグループならどこで買っても同じだったわけですが,何かあったときにさっと足を運べる便利さをありがたいと感じる事もあるかもしれません。

 買う気満々でその洗濯機,ES-P110の展示を見ます。カタログも見ます。お店の人は今ひとつ積極的ではありませんが,最安値でなくてもそこそこの値段で頑張ってくれたら即決だと思って話を進めます。

 値段はまあいい,しかし,どうにもこうにも,納期が悪すぎです。6月5日にお願いして,届くのがなんと6月27日です。さすがにこれはまずい。U91というわけのわからんエラーを頻発して,もう息も絶え絶えのNA-VR5600がいつ動かなくなるかわかりません。

 支払いも済ませて,届くのを待っている間に壊れたら,安易にキャンセルでも出来ないし,今度は納期を最優先に機種選定をしないといけなくなります。それは最悪です。

 でも,ないものはないです。ネットで調べても品薄のようで,なんとか壊れないことを祈って6月下旬まで待つか,と,支払いをするためにカウンターに座ります。

 いざ,お金を出して支払うときに,ふと色違いがあるんじゃないのかと気になって「そういえば色違いはないんですか?」と聞いてみました。

 答えはNo.この機種に色違いはありません。ドアの左右開きの違いはすでに確認済みで,どちらの納期も3週間でした。

 やっぱりだめか,と思ったときに,カタログを見ていると,同じ形で色違いが目に入ってきました。そうだ,ES-G110という下位機種があるんだった。

 ES-P110はシルバーで最上位機種,ES-G110は後に追加された下位機種でブラウンです。色の込みはこっちの方が私は好きです。

 で,土壇場で店員さんに聞いて見ます。この機種だと,価格と納期はどうなっている?

 余計な駆け引きなしで,もうずばっと出して下さいとお願いしたら,なんとまあ納期は10日,価格は15万円ジャストということでした。

 もっと安いお店はあると思います。しかし,6月5日の時点で,この15万円はなかなかよく頑張った数字です。

 さあ,ES-P110とES-G110の性能の比較です。4万円の価格差は妥当なのかどうか。

・温水洗浄がない
 -> あるとうれしいけど,温水洗浄は90分もかかるから常用出来ない

・ハイブリッド乾燥がない
 -> 乾燥時間が短く済み,フカフカになるハイブリッド乾燥はうらやましいが,どうせうちは大量の洗濯物を無理に乾燥させるので,ヒートポンプだけで十分。消費電力量は660WhとES-G110の方が大きいが,最大消費電力が680Wと低いことはメリット。

・センサが少ない
-> 足りないセンサは泡センサと水の透明度見るセンサ。いずれも洗剤の量が適当かどうかを見るもので,これも使い慣れたら必要なくなる。

・色が違う
 -> むしろES-G110の方が好ましい

・風呂水ポンプが別売り
 -> うちは風呂水は衛生上の問題で使わないから別売り大歓迎

・しゃべる
 -> いらん


 ということで,週末のまとめ洗いで,いつもの洗濯物の汚れがちゃんとおちて,ちゃんと乾いてくれれば,あとはあまり関係なさそうです。私が「シャープ頑張ってるな」と思った技術者の創意工夫は下位機種でもちゃんと備わっているので,こちらの方がお得だと思いました。

 そこで,土壇場で機種の変更をしました。

 その後搬入見積もりがあり,実際に設置されたのが先日の土曜日です。

 早速使ってみましたので,軽くレビューです。

(1)大きさ,重さ

 NA-VR5600に比べて,そんなに数字は変わらないのですが,高さが15cm程増えたことと,正面が平明になっていることで,随分と大きくなったという印象が強いです。

 また,扉がフタだけではなく,パネルごと開くのでそれも大きくなったという印象を与えますし,事実,開くためのスペースがより大きく必要なので,お世辞にも同じ大きさですとはいえまえん。

 重さは80kgもあり,どのみち一人で動かせるようなものではないので,もうどうでもいいです。


(2)デザイン

 最近の洗濯機はこういうボクシーなデザインが流行のようで,確かに洗濯機らしからぬソリッドなデザインは悪くはないのですが,ハーフミラーのガラスとか青いLEDとか,もうそういうのはうんざりでした。

 しかし,下位機種のES-G110はブラウン系のデザインで,扉の枠もES-P110のように安っぽくありません。いいですよ。

 そして気に入ったのは,LEDです。ES-P110は白色LEDなんですが,ES-G110は電球色LEDです。これはちょっとレトロっぽくていいです。私もよく使います。

 しかも,青や緑のLEDも,まるで電球を青や緑の透明プラ板を使ったかのような,黄色みがかった色になっていて,芸が細かいです。

 こういう1980年代前半までの電球を使った表明や表示には独特の暖かさや見やすさがあり,私はもともと好きなのですが,まさかES-G110に採用されているとは思いませんでした。

(3)操作性

 タッチパネルは思った以上に快適です。

 快適なのですが,あくまで物理ボタンの置き換えに過ぎず,例えば洗濯コースの選択は直接触って選べず,洗濯ボタンを何度か押して選ぶことしかできません。

 物理ボタンは誰が見ても押すものなので,そこを狙って押すと思うのですが,タッチパネルになるとどこでも押せてしまうわけで,押せるところの色を変えてもそこに支援を誘導するのはちょっと難しいのではないかと思います。

 あと,チャイルドロックです。電源を切ってもロックがかかりますとあるので,私はてっきり電源を切っているときはいつでもロックされるものだと思っていましたが,違うんですね。ロック解除で電源を切れば,チャイルドロックでも扉は開いてしまいます。でも,この仕様だと子供の閉じ込め事故は起きてしまいますよね。


(4)消費電力

 ワットメータで調べてみましたが,乾燥時でも300W程度です。時間はNA-VR5600と同じくらいかかりますが,消費電力が半分ほどですので,消費電力量としては半分近くになるんじゃないかと思います。


(5)洗濯

 かなり綺麗になります。まあ,NA-VR5600はすでにシャワーが壊れていたので当てにならないんですが,それでもぱっとみて白くなったなとわかるくらいの差です。

 そうそう,NA-VR5600は9kgだったのです。これが11kgになりましたので,かなり余裕があります。うちはちょうど10kgくらいだったので,11kgあるとありがたいです。

(6)乾燥

 しっかり乾いています。NA-VR5600と同じくらいの量を詰め込んで,同じくらいの時間ですが,フカフカに乾いています。乾きムラもありませんし,臭いもありません。シワも少ないです。

 ところで,乾燥終了時間ですが,さすがに密封に湿度センサだけあって,表示される予定時間の精度は高いです。


(7)洗剤の量

 いろいろ考えてみましたが,NA-VR5600と同程度でよいことがわかりました。もともと記載量よりも少なめにしていますが,それでも十分です。


(8)ホコリ取り

 NA-VR5600に比べてホコリを取るのが楽になりました。NA-VR5600は外れるフィルタは開かないとダメでしたし,2つ目のフィルタはそもそも本体から外せません。しかしES-G110は2つとも外せて,しかも開かずそのまま掃除機で綺麗に吸い込めます。楽ちんです。


(9)困った事

 NA-VR5600では,ナノイー機能がありました。ES-G110にもプラズマクラスター機能があるのですが,NA-VR5600はドラム回転で使えるので,外干しの花粉やホコリを落とせるモードとして重宝していました。ところがES-G110はドラムを回転させて風を送り込むモードがなく,外干しの花粉やホコリが落とせません。

 どうしてもヒートポンプが動く乾燥モードになるので,短時間だけ運転するという方法で対応するしかないです。

 ところでこのプラズマクラスターを使った機能に消臭コースがあるのですが,これはなかなかよく効きます。臭いを水に吸着させて流してしまうと言うのも強力なのですが,そのせいで湿ってしまうのが難点です。

 そうそう,子供の靴下が内蓋とパッキン隙間にはまり込んで,ずっと洗濯されないままになっていました。仕方がないので一度止めて,手で取りだしてドラムの中にもどしましたが,放っておけばこのまま洗濯されずに残っていただろうと思います。


(10)静かさ

 同じ部屋にいるとNA-VR5600とそんなに変わらないなあと思ったのですが,階下の部屋にいると全然違うとわかります。ES-G110の方がずっと静かです。NA-VR5600だと夜中の洗濯は無理だったのですが,ES-G110ならなんとかなりそうです。


(11)ライト

 さあ,私が一番期待した内部を照らすLEDライトです。もう少し内側を照らしてくれればよかったのですが,それでも洗濯物がグルグル回っているのがとても楽しく,ずっと見とれていました。

 残念なのは,ずっと点灯したままにする設定がなく,いちいち消えてしまうことです。ずっと点灯させておけばいいのになあと思います。


(12)まとめ

 3回ほど使ったに過ぎませんが,期待が大きかった分だけ,あまりに普通の洗濯機なので拍子抜けしました。NA-VR5600を大きく上回る新機能や仕上がりがあったわけではなく,それゆえに大きな感動もなかったのだと思います。

 しかし,普通に汚れが落ちて,普通に乾いていることが,11kgという容量で起きていること,通常運転時に300W程度に過ぎないことを頭に入れると,この普通に洗濯が終わっていることが,どれほどありがたいことかと思います。

 実は,全自動モードでは乾燥機能の上限である6kgまでなので,9kgほどある洗濯ものを突っ込むとエラーになります。

 それでも続行すると4時間半もかかると出てきますが,結果はムラもなく良く乾いていて,フカフカです。よく頑張っているなあと思います。

 電気代が目に見えて下がってくれるとうれしいですが,そういう期待を持たせるほど消費電力が小さいので,あとは耐久性の問題に気をい付けておこうと思います。


 てなわけで,新しい洗濯機は同じ設置面積で11kgと2割も容量が増えて,消費電力は2/3に低下し,それでいて今まで以上の結果をもたらしてくれます。

 いろいろなコースがあるのは便利ですが,一番いいのは「標準」を選べばいつでも最良の結果が得られることであって,ES-G110はその理想に近づいているなあという印象を持ちました。

 洗濯中のドラムの回転を見ていると,そんなにブンブンまわすんかいなとおもうくらい,勢いよく回しています。NA-VR5600では「落とす」ことに重点が置かれていたようで,回転数は低めだったのですが,ES-G110はかなり勢いよく回します。

 その分,洗濯物が良く撹拌されていますし,内蓋のガラスにもよくぶつかっています。もしかすると,同じドラム式とはいえ,汚れが落ちる仕組みには,パナソニックとシャープで少し考え方の違いがあるのかも知れません。

 いずれにせよ,普通に綺麗になり,普通に乾くことのうれしさを,久々に思い出しました。もっと安く買えたかもしれないES-G110ですが,機能的には満足で,これからの梅雨と真夏の時期に,学校で暴れる子供がバンバン生み出す汚れ物をにへこたれないで,処理してくれることを期待したいと思います。

 そして,簡単に壊れないことを願っています。

 

AF-S 24-70mmF2.8E ED VRへの買い換えは正義なのか

 手に入れてから数日経過し,楽しいと言うよりも不良を見つけなければと言う焦りから,買ったばかりのAF-S24-70mmF2.8E ED VRを触っています。

 このレンズ,品薄で飢餓感を煽っている感じもなくもないのですが,一方で手放しで絶賛というわけでもなく,かなり否定的な意見も散見され,それらが一様に筋が通っていたりするので,実はあまり信用していないのです。

 とりわけ,既に手元にない前世代のAF-S24-70mmF2.8G EDが「あたり」で,目の覚めるような画質に感激したことが強烈な記憶として残っており,これを基準として新しいレンズを評価すれば,その差が小さいために印象が薄くなるだけでなく,ちょっとした欠点や不良がとても気になってしまうことに繋がります。

 ですので,どうも疑いの目を向けてしまい,気が付いたら自分自身の気持ちがすり減ってしまったりするので,どうもいけません。

 いろいろ見ていくと,新旧2つの24-70mmF2.8という標準ズームは,標準といいつつも得意不得意が結構あるレンズで,万能レンズではないのだという意見が多いです。光学特性が改善され,設計が進化していくと欠点がなくなり個性も消えるというのが正論なのですが,この2つについては高画質で良い設計をしているという評判の一方で,AF-S24-70mmF2.8Gについては像面湾曲が大きいとか,AF-S 24-70mmF2.8Eではテレ端での近距離で解像度が落ちるとか,常に頭に入れておかないと失敗しそうな個性の存在が話題に上っています。

 ニコンの公式の見解ではありませんし,測定器で数値を出しそれをもとに評価した結果ではなく,あくまで使った人の感想に過ぎませんから,問題のある現象の原因としてこれらがマッチするかどうかも不確かですし,そもそもそれは個体不良の可能性もあるわけで,気にしても仕方がなく,あくまで使う人がその使い方で問題を感じたら個別にメーカーに相談,というスタイルでしか解決出来ない気がします。

 まあ,もしニコンが公式に「近距離でぼけます」なんていっちゃったら,近距離撮影をしたい人は買わないようにするだろうし,自分が手にした個体のボケ具合が強くて気に入らない場合でも相談しにくくなりますわね。そう考えると,ニコンが公式な見解を出さないでおいてくれることは,とりあえず相談という形を取る事ができるわけで,むしろありがたいことなのかも知れません。

 てなわけで,AF-S 24-70mmF2.8E ED VRを短い時間ですが触って見ました。これまでの印象を書いておきます。


(1)大きさと重さ

 1つ前のGに比べて今回のEはもはや別物という印象です。以前のレンズはそれでも標準ズームだなと思いましたが,今回はフードまで付けるとすでに望遠レンズの風格で,これでそこら辺をウロウロしていると通報されそうな勢いです。

 それもそのはずで,フィルター径は82mmともはや一般的とは言えないくらいのサイズとなり,鏡筒も太くなりました。全長も伸びているので,並べておけば一回り膨らんだように見えます。

 以前何かで読んだのですが,Gタイプは鏡筒を細く作るアイデアが出たことであの大きさを実現出来たそうで,それがあのレンズの個性の1つだと思っているわけですが,今にして思うと鏡筒が壊れやすいとか華奢だという評価は,やはり多少の無理をしたからだったのかも知れません。

 いずれにせよ,機械的な面と光学的な面において大型化するのが最善との判断がこのレンズの現実に現れているわけで,我々はそれらを改良したことと一回り膨らんだことを天秤にかけて判断することになると思います。

 重さについても大きく増加していて,以前が約900gだったのに,今回のEタイプ(なんかジャガーみたいですね)は1070gと,とうとう1kgの壁を突破しました。1割の重量増加はさすがに気のせいでは済まなくて,数字以上に重くなったという印象を与えるに十分です。

 ならハンドリングはどうか,という話になるとこれが不思議で,全然ダメだとか,違う気分で持ち歩くしかないという気分にはならず,それでも標準ズームだという気分で使えるので,このあたりはさすがにうまくまとまっているなと感じました。

 長時間持つ時の疲労の度合いにちょっとした差があることもわかったので,それでようやく新しいレンズが巨大化したことを実感するわけですが,持ちやすさや重量配分から,少なくとも持ちにくいとか使いにくいという感想は出てこないと思います。

 そうはいってもこの大きさですから,被写体との距離が短いときに相手に与える威圧感は強烈ですし,狭い空間ではレンズの大きさが強調されて,あきらかに「邪魔」という空気を作ってしまいます。

 よく,レンズの大きさを議論するのに持ちやすくないからOKとか,使う人の視点でのみ語られることが少なくないようですが,使う人はたった一人でも,その周りで影響を受ける人は複数いるのが不自然ではないので,周囲に与える印象や影響を考えてレンズをデザインすることが新しい流れになって欲しいと,私は以前から思っています。

 ニコンはどうもこの視点に欠いていて,それが画質優・先性能優先というストイックなイメージと相まってファンに支持されているきらいがあると私は見ていますが,繰り返しますが撮影現場において撮影者はたった一人であり,ゆえにカメラとレンズのデザインは撮影者のためではなく,周囲の大多数の人に向けて行われるべきです。

 この点において,AF-S24-70mmF2.8E ED VRは,あえて改善の余地のあるレンズと私は思います。例えは良くないかも知れませんが,ルートセールスの営業車にベンツのSクラスは相応しくないわけで,画質や性能面からだけではなく,AF-S 24-70mmF2.8E ED VRは万能レンズとはいえない,使えるシーンに制限があるレンズだということを,ニコンは認識すべきでしょう。

 ごく個人的な話でいえば,以前の細い鏡筒は持ちやすくて気に入っていただけに,今回のサイズアップは残念です。これは,VRがあるからとか光学性能が改善したからとか,そういう理由であきらめてよい問題ではありません。私がとりわけ残念だったのは,この性能と機能だからサイズアップは仕方がなかったと言ってしまえる,撮影者しか見えていない設計者の傲慢とも言える姿勢でした。


(2)質感,使い勝手

 と辛辣なことを書いた後でいうのもなんですが,質感と使い勝手はさすがにニコンです。質感は1つ前のGタイプも高く,満足感も高かったのですが,今回のEタイプも悪くなく,手に馴染みます。

 とはいえ,触った感じのプラスチッキーな感じは強まっていて,一部に高級感がなくなったとかペラペラになったという意見があるのは,そのせいでしょう。

 デザインも以前ものを踏襲しつつ,大きくなってしまった外観をできるだけ小さく機能的に見せる工夫が成されていて,デザイナーは苦労しただろうなあと思います。

 あと,フードですね。以前のフードも悪くはなかったですが,今回のフードは格好良くなりました。レンズ本体との間に段差がなくなり,付属物ではなく一体のものだという主張がはっきりしました。これはすばらしいです。

 ズームリングの焦点距離の刻印も,撮影者から見やすいテーパーを切った斜めの面に成されており,格段に見やすくなりました。さすがです。

 持ちやすさも犠牲にはなっておらず,こと使う人の視点では不満はありません。

 しかし,困った事もあります。

 フォーカスリングに触れやすくなっているのです。このレンズは恒久連zに当たり前となった,マニュアルフォーカスにシームレス切り替える機能があります。AF動作中でもフォーカスリングが動けば,そこからマニュアルに切り替わります。

 つまりフォーカスリングはAFとMFの切り替えスイッチの役割をしているわけですが,その重要なスイッチが今回随分巨大化し,これを避けて持つ部分が大幅に減ってしまいました。

 失敗だなと思うのは,フォーカスリングの回転部分がゴムリングの部分だけにとどまらず,鏡筒の一部も一緒に回ってしまうことです。そこはゴムリングよりも径が大きいので,少し指がかかれば動いてしまうくらいです。

 実は,一日に一度くらいの割合で,AFが動かないという問題に悩まされたのです。初期不良を疑いましたが,三脚では問題が出ない事から,フォーカスリングではないかと疑い,AF-ONを押した瞬間に少し動かしてみるとAF動作をしないことが判明しました。手がフォーカスリングに触れていて,AF-ONを押したと気にカメラが動いて,フォーカスリングも回ってしまうのですね。

 MFに切り替わらないようにここを避けようとすると,本当に持つところに困ります。脇があかず,顔にカメラを押し当てるに最適な場所は人によって違いますので,むやみに持つ部分を減らす事には慎重であるべきです。


(3)フード

 フードはロック付きで質感も高く,なにより本体の一部と主張するまとまったデザインで,とてもよいです。大昔はフードにも個性があり,アルミで出来たシャープな角形フードを広角レンズに取り付けたりすれば,それはそれは格好のよいものだったのですが,ズームレンズが主流になり,フードも腫れぼったいプラスチックで出来た花形フードになると,「どうせ誰も使わないんだし」というあきらめムードの漂う,とりあえず付属しましたというような,本体との一体感のない不細工な安っぽいものが普通になりました。

 これがますますフード離れを招いていると私は踏んでいますが,ニコンは最近やたらと「フードを付けろ」と言うようになりました。光学性能の改善もそうですが,フードを付ける事でぶつけたときの破損が軽くなることも,期待しているのでしょう。

 意地悪な言い方をすれば,レンズの機械的強度を本体だけでは確保出来ず,フードにも任せようということになるのですが,ニコンが偉いのはそのためにずっと取り付けたくなるようなフードを実際に添付するようになったことです。

 そう,フードありきで性能を語るなら,フードを常時付けてもらえるような格好いいデザインにしないといかんことに,気が付いたということです。さすがです。

 前述のように,本体とのつなぎ目は緩やかなテーパーがあり,一体感を演出していますが,ロック部分は平面で繋がっていて,これがむしろ左右非対象な格好良さを醸し出して,私は気に入っています。

 また,レンズとの取り付けもちょっと窮屈なくらいになっていて,一体感があります。少し外形が大きいフィルターを付けると,フードがはまらないくらいです。

 しかし,フードの付け根にはスリットが開いていて,フードハットを被せたときに空気が抜けるようになっているので,着脱がとてもスムーズです。これもさすがです。そしてこのスリット,大きさと言い長さと言い,格好いいですよ。

 まだまだ格好良くなると思います。フードを格好良くすることのメリットに,多くの人が気付くきっかけになるこのレンズで,今後ますますフードが格好良くなることを期待したいと思います。


(4)AF

 1つ前のGタイプも感激しましたが,今回のEタイプはもう俊足です。素晴らしいです。

 EタイプのAFは,絶対的な速度もそうですが,加減速が洗練されています。こんな速度で立ち上がって止まれるんかよ,という不安をよそに,すぱっと止まります。

 もう他のレンズには戻れません。


(5)VRの利き具合

 これも想像以上でした。24mmや35mm付近ではそんなにありがたいと思いませんが,中望遠域になる70mmや,50mmくらいでもVRの恩恵は十分に受けられると実感しました。

 もちろん被写体ブレは防げませんから,暗い所で使えるなんて甘い期待はしませんが,止まった被写体ならとても有効で,手持ちでラフに撮っても1/8でぶれないというのは,新しい撮影スタイルが開拓されるのではないかと思います。

 ファインダー像が安定するまでの時間も大変短く,シャッターを切っていいかと待つこともなく,自分の体躯が強化されたと錯覚するほどです。

 先程,広角域ではありがたくないといいましたが,24mmでもぶれるときはぶれるわけで,ここで1/4秒を切れるかどうかは,大きな差になることは事実です。特に広角は絞り込んで使うことも多いでしょう。感度を維持して絞り込むときに,VRは強い味方になるはずです。

(6)画質

 これはまた微妙なのです。

 誤解のないように先に行っておくと,AF-S 24-70mmF2.8E ED VRは大変高画質で,多くの条件で破綻することなく,あらゆる光線を高純度でカメラに注ぎ込む絶対性能とそこから生まれる信頼感を,我々が裏切られることはないと思います。

 一方でGタイプも十分高画質でした。高画質という一言で片付けてしまうのはちょっとまずくて,色のりの良さと同時に,フォーカスが外れていくまでの変化がとてもなだらかで,合焦している被写体を独特な描画で浮かび上がらせる,個性的で主張の強いレンズでした。

 この点をもっと評価されてもいいと私は常々思っていますが,世の中の評価はそうではないようで,この個性と引き換えに残ってしまった収差を目の敵にする人が多いようです。

 Eタイプは,どうもその収差バランスを見直すことに方針が改まったのではないかと思うような画質の変化があり,一部の人が言うようにGタイプの後継ではなく,別のレンズだというのは,妙に説得力があったりします。

 色のりはさらによくなり,色収差も減りました。シャープさはさらに増し,周辺部での画質低下も減っています。周辺光量の低下も改善されて,電磁絞りになったことで絞りの精度も抜群です。

 ですが,フォーカスが外れていくまでの変化は平凡なものとなり,被写体の浮かび上がり方もごく普通になりました。

 そして,テレ端の近距離での画質低下が目立ち,絞りを開放にして近寄ってテレ端でアップで狙うときには,やや眠い平凡な写真になりがちです。この点,Gタイプでは強い個性が出てきて,とても楽しいものだっただけに,残念でした。

 言い換えれば,それ前提で撮影に臨まないといけない個性の強いレンズではなく,より汎用で,性能が全般に向上した優等生になったということなんでしょうが,便利で安心感がある反面で。個性が薄くなったことを素直に喜べなかったりします。

 まあこれも,こういう個性は単焦点レンズに任せてしまい,大三元の役割から切り離したとみれば納得なのですが,Gタイプが面白かったのは,ニッコールを代表する大三元に,そうした個性を盛り込んだことが許されたことにあったので,最新のレンズでの方針変更(の可能性)は,複雑な気持ちです。

 私の個体については,いろいろ試してみましたが,幸い初期不良も調整不良もなさそうで,とりあえずはこのまま使っていけそうです。設計が高度で生産が難しく,調整もシビアでなにかと大変なレンズであろうと想像されますが,発売から2年以上が経過して,ようやくこなれてきたのかも知れません。


(7)買いなのか

 今持っているGタイプのレンズが「あたり」で,VRの世話にもならず,その個性が嫌いでなく,ヘビーデューティーな使い方をしない人なら,買い換えてはいけないです。そのまま使い続けるべきでしょう。

 これから大三元を買う人は,Eタイプを選んだ方がなにかと幸せです。

 Gタイプの個性が嫌いな人,VRが欲しい人,乱暴に扱う人は買い換えるしかありません。また,気に入った個性を持つ単焦点を1本持っているなら,Eタイプに買い換えた方が幅が広がるように思います。

 なにより,すでに十分高画質なGタイプとの差額がこれほどあると,その差分に納得出来ないといけないわけですから,それが見栄だけで埋まらない人は,後継への買い換えではなく違うものに置き換えると考えて,慎重に検討すべきだと思います。

 その性能は価格に見合っています。大きさや重さも,撮影者は辛抱できるでしょう。

 でも待って下さい。

 このレンズの買い換えは,それ以上の要因をこれまでよりもずっと真剣に考えないといけないように,私は思いました。


 

ozobotでアンプラグドプログラミング

  • 2018/06/13 13:47
  • カテゴリー:散財

 人間というのはどうも偏った考えをしがちで,それもまあ,自然に起きることの時間軸に対して人間の一生は極めて短く,自ずと短期的な視点になりがちであることに理由を求めることになるのですが,社会というのは人間が作った環境であり,当然のこととしてその時間軸は人間の一生に最適化されています。

 ゆえに,親が子の幸せを願って,あれこれと手を打つのは当たり前のことであって,噴煙を上げる活火山や燃えさかる太陽がそれを見て「なんと滑稽な事よ」と冷笑しても,それは全然構わないように思います。

 ここ数年で,STEMだのプログラミングだのと,小さな子供を「理系頭」にすることが流行っています。誤解のないように言っておくと,私自身は理系頭ですし,そのことをとても気に入っているので,自分の子供にはお勧めしたいと思っていますが,100人いて100人が理系頭だと面白くもなんともありませんし,話もややこしくなるばかりで,きっと社会は立ちゆかなくなるんじゃないかと思います。

 こうしたブームは20年サイクルくらいで繰り返しているように思うのですが,今回の理系頭ブームというのはちょっと違っていて,人を出し抜くのに必要という最終ゴールは同じであっても,今回についてはAIなどコンピュータと一緒に生活するのが当たり前のになる世の中で,コンピュータがどう考えるかを知らないと困るから,と言う割にリアルな理由が掲げられています。

 これは私見ですが,コンピュータが考えると言うよりも,コンピュータの考える仕組みをカリカリの理系が考えたりするもんだから,理系の思考プロセスが前に出てきてしまうだけの話であって,いわばその面倒くさい思考プロセスに周囲の人が歩み寄っているという状況を積極的に肯定しているだけに過ぎないと思うのです。

 人によるかも知れませんが,商品の設計を仕事とする私のような場末の理系でも,ユーザーが我々に歩み寄ったら負け,どんな人でも同じように使えて,どんな人にも等しくそのパワーを提供出来ることを目指しています。

 だから,なにも一般の人が我々の思考をくみ取るために子供の頃から特訓をする必要などないし,それはかえって我々にとって申し訳ないことだと感じるのですが,裏返すと親の世代のコンピュータとそれを作った理系の人への漠然とした不信感が,いよいよ危機感のようなものに昇華し始めたということかも知れません。

 思い出して欲しいのですが,コマンドラインをゴリゴリ打ち込むCUIベースのコンピューティングも,その頃のコンピュータを作った人の都合でそうなっていたのが実際ですが,だからといってこれを子供に学ばせないとこの先やっていけなくなるとは誰も思わなかったはずで,現在のスマートフォンのような優れたユーザーインターフェースが登場してようやく,その強力な計算能力が広く一般の人々に開放されたわけです。

 むしろ,そうしたユーザーインターフェースによって,我々は余計な事を考えずに,自分の目的に到達するまでの「近道」を手に入れたことを素直に喜ぶべきであり,それがまだ近道でないと思うなら,「まだまだ遠回りだ」と文句を言えばいいと思うのです。

 さすれば,きっと頭のいい理系の人が,さらに近い道を作ってくれるはずです。
なにも,一緒になって遠回りに付き合ってもらわなくてもいいんじゃないでしょうか。

 閑話休題。

 そんなわけで,読み書きと同じ扱いで理系の思考が行えるように子供を仕込むことを,STEMなどと言ったりするわけですが,確かにそういう分野に興味がある子供は,早めに理系の空気を吸わせた方が楽しく過ごせると思います。

 でもこれはなにも理系に限った話ではなく,音楽でもバレエでも書道でも水泳でもなんでもそうで,早めに取り組めばその分伸びるし,早めに取り組むには興味を持つことが必須なのですから,至極当たり前の話でしょう。

 ただ,理系というのはまだまだマイノリティであり,いざ子供が興味を持ち,ピアノなんかと同じように取り組んでもらおうと思っても,そうした環境が整っていないし,学習のためのメソッドも確立されていないのが現状です。

 そこで欧米を中心に,いかに子供に科学的な視点を持ってもらうかが試行錯誤されてきました。私に言わせれば,それも「自分が理系で良かった」と思う人が,自分が偶然接した(そしてそれは往々にして希な)楽しかった経験を,広くどんな人にも手軽に経験出来るようにしようという,少々お節介な動機によるものです。

 でも,そういう動機を発端とし,実際に子供に幅広く面白がってもらえるような仕組みが,近年の技術の進歩で可能になってきています。その1つが,ロボットとビジュアル的なプログラム開発環境の組み合わせです。

 大きく重く壊れやすく,高価なロボットはこれまでにもありました。子供向けに簡単な開発環境が用意されることも珍しくなく,これはこれで教育用途に面白いだろうと思ったのですが,いかんせん高価で大きいことは子供が扱うものとして,まず最初にアウトです。

 おおむね,普通の理系は自分のレベルでしかものを見ることができないので,そうしたロボットを作ってはダメ出しされると「なんでやねん」と逆ギレするので始末の負えません。

 ですが,世の中には冷静で客観的な理系もいるんですね。先日素晴らしいロボットを見つけたので,買ってしまいました。

 Ozobot Evoといいます。

 Ozobot Evoはこの春に登場した最新機種ですが,1つ前の機種はOzobot bitと言います。ピンポン球くらいの大きさで自走するロボットなのですが,面白いのはこれは基本的には,電子工作の定番であるライントレーサーであることです。

 ライントレーサーは地面に引いた線をトレースするロボットなのですが,簡単なものは線の左右に配置した光センサが黒い線を感知すると,感知した側のモーターの回転数を上げて曲がり,線を跨がないようにするというしくみで動きます。

 Ozobot bitも基本的にはそれそのものなのですが,これが大変面白いのは,黒い線の途中に赤や青,緑と言った色が感知されると,その色の組み合わせでロボットの動きに変化を付けられるということです。

 この色の組み合わせを「ozocode」と言います。速度を変えたり止めたりというのは誰でも想像がつくと思いますが,ozoodeが面白いのは,動きだけではなく指示を出したり条件分岐をしたりという,複雑な指示が出来ることにあります。

 例えば,線が交差する部分を通過するとき,ozobotはランダムにその進行方向を変えます。これはこれで面白いのですが,常に右に曲がって欲しい時には「右に行け」というコードを置けば,その通りに動いてくれます。左もしかりです。

 また,ジャンプと言って黒い線を無視して進む事も指示できますし,30秒後に止まったり,3秒間止まったりという「実時間」に従う指示も存在します。これ,結構大きな事ですよ。なぜなら,リアルタイム処理ですからね,30秒後に止まるという指示を出せば,そこから30秒間の間にどんな指示があっても止まることになるので,OSでいうところのプリエンプティブな世界なわけです。

 ジグザグに動いたり,クルクル回ったりする動作も1命令です。これは本来複数の命令で実装される動作ですが,ozocodeではそうした細かい動作をひとまとめにして1命令にした「マクロ」をよういしてあるわけですね。なかなか本格的じゃないですか・

 さらに決定的と思うのは,カウンタを持っていることです。マシン語を使える人なら想像がつくと思いますが,CPUの条件分岐はすべからく,カウンタの中身を比較することで行われます。つまり,カウンタこそコンピュータのコンピュータたるゆえんであるのです。

 ozocodeには,なんと4つのカウンタが用意されています。線が交差した時に増えるカウンタ,曲がったときに増えるカウンタ(つまり交差点を直進した場合には増えない),(コードではない)色が変化したときに増えるカウンタ,そしてコードによって増減可能なカウンタです。

 それぞれ,カウンタが5になったら,ozobotは停止します。

 特に面白いのは,やはり増減可能なカウンタです。カウンタを+1する(インクリメントと言いましょう)コードと,-1する(デクリメントと言いましょう)コードが存在し,カウンタが5になると止まるというものになります。ただし,カウンタが持てる数は最大で5なので,インクリメントを10回繰り返しても5までしか増えません。

 止まるというのが物足りないところではありますが,動くか止まるかですので,立派な条件分岐です。

 これを使えば,ループが書けます。5回のループでも何度か繰り返せば任意の回数をループできます。

 さて,こんな風にozobotに指示を出すのに,紙と何色かのペンがあればいい,といのはなかなか興味深いもので,コンピュータや電気で動く機械を使わずにプログラムを作る事を「アンプラグドプログラミング」と呼んだりします。

 実のところ,プログラムを書くことには,コンピュータに指示を与えることとや,論理的な思考を鍛えることにゴールがあるにもかかわらず,プログラムを書くために覚えないといけない作法や決まり事,プログラムを書いたり走らせたりするために覚えないといけない機器の使い方がたくさんあり,これがプログラム作成という本質に届く前に大変面倒なこととして立ちはだかります。

 我々は,プログラムを書くのに当然のこととしてエディタを使っていますが,エディタの使い方を知らないとプログラムを書けないため,まずはエディタの使い方を習得しないといけないわけです。急にviで書けと言われて困惑した経験,ありませんか?

 プログラムを書くことで食べていく覚悟のある人は商売道具としてエディタの習得をする価値がありますが,プログラム作成を通じて論理的思考を学ぶ子供たちにとって,エディタの使い方は本質ではありません。

 そこで,アンプラグドです。何色かのサインペンに紙があれば,ozobotをプログラムできるわけです。

 そして,さながらozobotは,擬人化したCPUです。これは楽しいですね。

 こんな風に,ozobotに指示を出し,思い通りに動かす事が出来ればもう立派なプログラマーです。

 ozobotにはもう1つのプログラム方法があります。それがozoblockyです。

 Scratchというプログラミング環境をご存じの方も多いと思います。子供たちのプログラム学習によく使われる学習環境で,GUIベース,直感的,そして文字を打ち込む必要がほとんどないというものです。

 やりたいことを選んで並べて完成なのですが,これとほとんど同じ方法でozobotをプログラムするのが,webベースの環境「ozoblocky」です。

 ozoblockyはなかなか本格的な機能を持っていて,ループも分岐も自由です。変数を持つこともサブルーチンを作る事も出来るので,かなり本気のプログラムが作れるはずです。

 そして作ったプログラムは,ライントレーサらしく,光センサ経由で転送されます。ozoblockyの画面の一部が明滅し,これをozobotの光センサが受信してプログラムが転送されるのです。

 時間はかかるし信頼性も今ひとつなのですが,これまた転送のためにあれこれと設定したり作法を学んだりするのも面倒ですし,物理的なインターフェースを用いるなら,それが利用可能な環境でしかozoblockyを使えません。

 転送できない場合のトラブルシューティングに手間も時間もかかることを考えると,こういう方法はとても賢いと思います。

 6歳になる娘に,ozoblockyの使い方を少し説明し,ozobotに転送して動かしてみると,娘は目をキラキラさせて自分でやりたいと言い出しました。

 娘は動きよりも綺麗な色で光ることに興味を持っているので,ozobotを様々な色で光らせて遊んでいますが,すでにループも組み込んで,自分のやりたいことをプログラムに書き,その結果を実際に確かめて修正と改良を繰り返すという,まさのプログラミングの醍醐味を楽しんでいます。

 自分のやったことのフィードバックを得ることやものを作るという事は,普遍的な楽しさがあるということなんでしょうね。

 ozobotの最新版でるevoでは,BLEを使ってスマートフォンをリモコン代わりにしたり,ozoblockyのプログラム転送をBLEで行ったりして,さらに便利に面白くなっています。障害物センサも搭載しているので,これもうまく使えば面白い事が出来そうです。

 うちは,子供が使えるiPadが古いせいでBLEが使えず,せっかくのevoの機能を生かせていません。しかし,それでも6歳の子供は面白がってozobotにプログラムを書いていますし,それが「プログラミング」であることをすでに知っていて,およそどんなコンピュータも同じ理屈で誰かが動かしていることを理解しています。

 残念なのは,結構高価な事です。evoのスタータキットが約2万円です。bitだと海外では50ドルくらいから買えそうなのですが,日本では残念ながら2万円弱と大変高価です。

 2つで1万円くらいだと,むしろbitをおすすめしたいところなのですが,しゃべることが思いのほか楽しい事もあり,この際evoをおすすめしたいと思います。

 最近,コンピュータが必修に決まった事で,親御さんが浮き足立っているようです。そうした人々を狙った業者も続々出ていて,なんだか不気味な感じがするのですが,小学校でプログラムに触れた私などからすれば,子供の好奇心はきっかけで開花するもので,そのきっかけとして今どきの子供にはozobotがあることを,とても羨ましくおもったりするのです。

 惜しいのは,私が子供の頃のパソコンは,子供自身が欲しくて欲しくてたまらず,親にねだって買ってもらったものなのに,ozobotは肝心の子供の目に触れるが少なく,いわゆる意識の高い親が子供に買い与えるものになっていることでしょうか。

 子供の好奇心は,自らの内側から発生したものこそ,本物である事を書いておきたいと思います。

 さて,私ももう少しアンプラグドプログラミングを愉しもうかね。

 

ユーティリティ

2026年01月

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed