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ワンダースワン復活の道~その1

 ワンダースワンのお話,まず第1話です。失敗というか,恥ずかしい話です。

 作戦その1として,とにかく動くワンダースワンの確保をということで,仮にオリジナルに戻せても実用性に乏しいワンダースワンカラーをバックライト付きの見やすく綺麗なIPS液晶に換装することにしました。

 これ,数年前から死んだワンダースワンカラーを復活させる方法としても,あるいは貴重なスワンクリスタルを越える実用機を手に入れる方法としても注目されている方法で,多くのワンダースワンカラーが実用機へと生まれ変わっています。

 中国生まれのこの画期的な改造について,私は残念ながら詳しいことをよく知りませんが,液晶そのものはゲームボーイアドバンスのIPS換装キットと共通で,ワンダースワンカラーもしくはゲームボーイアドバンスのLCD出力信号を変換し駆動するコントローラ基板を,本体基板とLCDの間に挟むことでIPS化を実現しています。

 もちろん,コントローラ基板は機種ごとに違っているのですが,ワンダースワンの特徴であるセグメントによるステータスアイコンを,画面の端っこにドットマトリクスで表示することも,このコントローラの役割です。

 コントローラ基板そのものはワンダースワンカラーもゲームボーイアドバンスの共通のようで,コントローラLSIが違うのか,あるいはLSI自身はFPGAで,その中身を機種ごとに変えてあるのかは不明ですが,どっちにしてもLCDは共通,コントローラ基板は機種別になっているようです。

 キットとして売られていてamazonだと12000円くらいなのですが,aliexpressだと8000円弱,特価で6000円程度で売られています。すでにaliexpressに抵抗のない私は,もちろんaliexpressに注文です。

 1週間ほどで届いたものをテストしましょう。本体とコントローラ基板,そしてLCDをフレキで繋いだだけではだめで,フレキの途中に出ている2箇所のランドに5Vと3.3Vを供給するため,DC-DCコンバータモジュールから2本ジャンパを飛ばします。

 電池を繋げてスイッチを入れると,鮮やかな表示が正常に行われました。いやー,この綺麗さはモチベーションが上がります。素晴らしい。フレキの途中にあるタッチセンサに触れると輝度が変わり,長押しでカラーと白黒が切り替わります。

 説明によると,バックライトへの電流が多すぎて問題がでているらしく。電流を減らすための抵抗が同梱されているのでコントローラ基板にある10Ωを51Ωに交換しておきます。

 さて,これを本体に組み込むのですが,ここからが地獄の始まりでした。

 まず風防(透明パネル)です。これ,先日某ゲームショップで買った物がもったいないのと,ガラス製で高級感があるので再利用を考えていたのですが,あいにく剥がしたときにアルコールで融けた両面テープの糊がベタベタとついていて,これを取り除く必要がありました。

 見た目に綺麗に取れたようでも,LCDを取り付けて見ると拭きムラが残っていたりと,とにかく綺麗にし切れません。静電気でホコリもつき始めて,すでに混乱気味です。

 そのうちLCDにもホコリがついたり,うっかり触って指紋がついて,これを拭き取ると簡単に擦り傷がついてしまい,またパニックに。

 かなり目立つ傷がついてしまったのでデジカメ用のLCD保護フィルムを貼り付けて傷を消しますが,キズは綺麗に消えるものの,微妙にサイズが小さくて一部そのままになってしまう部分もあります。不細工ですがやむを得ません。

 風防もガラス製の物は諦めて,今回のキットに付属していたプラスチック製の新品に変えることにしました。ホコリも傷もなく,綺麗に組み込めたので,最初からこうすれば良かった。

 ボタンと基板を組み込み,ケースをビス留めして完成です。

 しかし,いざ電源を入れてみると画面にゴミが出ています。画面の右に2本ほど,まるで天の川のような帯が縦に2つ出ています。綺麗な線ではないので最初はLCDの破損だとは思わなかったのですが,ルーペで見るとその帯は点灯しているピクセルの集まりでした。

 こまめに表示テストを行って作業を進めたので,最後の最後に表示不良が出ることにがっかりしたのですが,取り付けに失敗しているのかも知れないとLCDを剥がしてみますが,やはりゴミは同じ場所に出ています。

 まだLCDの問題だと断言出来ないので,フレキやドライバICをぐいっと指で押して表示の変化を見ますが変化なし。とはいえなかばLCDの破損だろうと思っていた私は,思わず不用意に指に力を入れてしまい,ペキッとLCDを割ってしまいました。

 万事休す。

 そもそもこの某ゲームショップのガラス製の風防には振り回されっぱなしです。サイズがやや大きいので取り付けに苦労し,そのせいでオリジナルのSTN液晶が死にました。今回もコイツのせいで何度も何度もLCDを付けては外し付けては外しを繰り返し,擦り傷を付けたあげくに割れてゴミです。時間も手間も費用も浪費してこの有様です。金返せー。

 とまあ,物に八つ当たりするのは筋違い。すべては私の鈍くささが真因です。ここに至って結局ワンダースワンカラーのIPS化は失敗に終わりました。私は悲しみあまり,倒れるように布団に入り,己の力のなさに打ち震えながら,意識が薄れていくのを待つほかありませんでした。

 しかし,このまま終わってしまうのは実に悔しい。そこでaliexpressでLCDだけを注文しました。3000円ちょっとだったので,合計でここまで合計9000円ほど。それでもamazonよりも安いのでなんとか納得していますが,一応小型機器の商品設計をやってきた私のプライドはすでにズタズタです。もとい,これは今の自分を冷静に見つめ直すチャンスとすべきでしょう。

 新しいLCDが届くのは10日ほど後です。ただ,この見た事もないようなまだらにピクセルが点灯して出来た帯は,明らかなLCDの破損で出てくる症状と違っているので,どうも解せません。LCDの問題なら新しいものが届けば問題は解決ですが,もしこれがコントローラ基板の問題なら問題は解決しないでしょう。

 昨日のうちにとりあえず1台が復活するかと期待しました。実際,あとは組み込みという所まで来ましたが,そこから急にゴールは離れていきました。いい夢を見られると思って頑張りましたが,慌ててやるとろくな事はありません。やっぱり作業そのものを楽しむくらいの余裕を持たないと失敗するなと,つくづく思った次第です。

 ワンダースワンの次の復活のチャンスは,数日以内に中国から届く,別の作戦用の部品です。実はこれが本命。しかしこれも一か八かの大ばくちですので,上手くいくとは限りません。作業前に詰む可能性も高いので,作戦から考え直す必要があるかも知れません。

 ともかくも,焦らず気長にやってきましょう。いやなに,どんくさいのはいつものことですし。

 

ダイソンV10 Fluffyに買い換えました

  • 2024/12/05 14:33
  • カテゴリー:散財


 ダイソンのコードレス掃除機を最初に買ったのが2013年10月。当時36000円で購入したDC45という機種でしたが,それまで5万円を越えていたダイソンのコードレス掃除機が36000円で買えることをきっかけに,ハンディクリーナーとして役に立てば位の気持ちで買ったところが,コードレスのくせに家中の掃除に十分対応出来る能力がある事が判明,以後我が家の掃除という家事は根底からひっくり返ってしまったのです。

 それまでのキャニスター型を使った掃除の,あの重く大きな物をゴロゴロと引き摺る,果たして掃除をしているのか掃除機を運んでいるのかわからない重労働から解放されたことは,私にはとても画期的なことでした。(残念なのはその革命が日本の家電メーカーによるものではなかったことでした)

 大きく重たい本体が階段の上から転がり落ちてくることからも,突然ACコードにぐいっと引っ張られることからも,そして抜けたACプラグを再び刺しに隣の部屋に行くことからも,完全に無縁のものとなりました。

 実用的な吸引力と20分という稼働時間の実現は,ハンディクリーナーとの使い分けを考慮しなくてもよくなり,一気にACコードついたキャニスター型を追放することになりました。うちは以来ずっとダイソンです。

 ただし,主力機としてラフに使われると案外簡単に壊れてしまうあたり,さすがに日本製の頑丈な掃除機とは違って,消耗品と考えないといけないという気もしていました。

 DC45は致命的な故障で修理を何度か施しては延命,2019年3月にV7を28000円ほどで購入して入れ換えています。DC45はその後私の作業部屋で,集じん器として活躍しています。

 そのV7,パイプの破損で中国製のパチモンに交換,電池も互換品でしのいでここまで来ましたが,モーターヘッドもボロボロでしたし,パチモンのパイプも折れてしまって,時間の吸引力も落ちています。なので次に壊れたら買い換えることにしようと,タイミングをうかがっておりました。

 とはいえなにかとセールで安売りされる(最新機種とは限りませんが)ダイソンですので,なにも慌てる必要はありません。

 そうして迎えたamazonのブラックフライデーに,V10が33000円で出ているのを見つけました。ミニモータヘッドなどの付属品は邪魔なのでその分安くして欲しいところですが,5%のポイントがつくことを考慮して,このタイミングで買うことにしました。

 そう,V8までは安売りされるのですが,V10という,あのまっすぐになったタイプがようやく安くなってきたと思ったので,買うことにしたわけです。直販サイトでも38000円ほどで買えるそうですので,値下がりは以前からあったようですが,今回はそこから5000円ほど安く買えたことになりますか。

 正式には,Dyson Cyclone V10 Fluffyというやつです。型名はSV12 FF LF。本物のV12は一回り小さくなって軽い上,ゴミセンサで吸引力を最適化したり,LCDがついていたり,遠心力が向上しているらしいのですが,モーターは同じ物のようですので,私はこれで構いません。。

 2年保証も続いていますし,ダイソンはしっかり日本の市場に根を下ろした感じがします。いやはや,日本の家電メーカーはなにをやってるんでしょうかね。

 ということで,V10です。DC45も5年半使いましたが,V7も同じくらいの時間を使って買い換えということになりました。


・取り回し

 DC45とV7は同じような形状だったので違和感はなかったのですが,V10は全然形が違うので戸惑いました。これまでならぶつからずに振り回せたところでも,本体がぶつかりそうになります。慣れるまでは注意して振り回さないといけません。

 重量物の位置が変わったことも大きいと思います。モーターや電池の位置はそれほど変わっていないように思いますが,ビンが随分前方に伸びました。これまで,ビンは握った拳のすぐ先にあって,下にぶら下がっていたわけですが,V10ではパイプと同軸にありますから,拳の上側で,前方に伸びているのです。これは結構な差です。

 V8は手首とパイプが同一線上にありますから,手首をひねってヘッドを左右に回転させることも苦になりません。更にいうとその回転中心に対して地面側にビンがぶら下がっていますから,力を抜くと自然と自己復帰してニュートラルになります。だから手首も疲れません。

 一方のV10は,手首とパイプが同一線上にありません。手首をひねってヘッドを左右に回転させるのがしんどいのは,これが理由でしょう。しかもそのパイプの一部がビンになっているので,重量物が回転中心よりも上にあり,手首の回転で重量物が下に引っ張られるため,余計に回らないように手首にぐっと力を入れないといけなくなります。

 慣れていないせいかなあと,強く感じた違和感を良く考察してみると,こういう結論になりました。回転中心がズレてること,しかも重量物が上にあるので,落ちないように手首に力が入るというのが,違和感の正体でしょう。


・モーターヘッド

 うちはフローリングよりもカーペットが多いのですが,Fluffyという新しいヘッドがカーペットに不向きであることを知りませんでした。これって,フローリングに最適化されているんですね。知らんかった。

 一応,回転するブラシがあるのでカーペットでも使えそうなものですが,ゴミを集める能力は過去のモーターヘッドの方が高いらしく,これは失敗だったかも知れません。

 とはいえ,ダイソンとしてはこちらを標準と考えているようで,キットして付属するモーターヘッドを選ぶ事は出来ないようですし,両方ついてくるものは非常に高価だったりするので,どうしたものかと思います。

 で,吸引力の差もそうなのですが,Fluffyは前に進む力が強すぎて,前に出て行かないように押さえるのにまた力が入ります。自分で進んでくれるのは楽が出来そうなものですが,ヘッドを手前に引き戻すときに大きな力が必要ですので,私のように往復させて掃除をする人はかなりしんどいです。

 加えて,左右にヘッドを回すときの問題です。なんだか左右に簡単に首を振るようになってしまい,それを押さえるのにまた力がいるなあと思っていたら,Fluffyヘッドは関節が上下と左右の2軸になっていて,左右方向に簡単に傾くようになっていたのです。

 以前のヘッドでは左右ではなく,L字になった部分が回転するようになっているだけでした。だから,パイプを左右に回すことだけがヘッドを左右に動かしていたのですが,Fluffyヘッドはパイプの回転以外でも左右に首を振ってしまいます。つまり,ヘッドの首振りを手首だけで制御出来なくなってしまったわけです。

 それを防ぐのが前に進む力のアップなんでしょう。でも,変な方向に向かないように,かつ前に進みすぎないように,かなり手首に力が入ってしまいます。これは慣れの問題では解決しないかもしれないですね。


・吸引力

 V7もなかなか良かったですが,さすがにV10はその上です。最新のモデルはどうだか知りませんが,空気の流れが直線だと効率がいいというのは,V10が出た時のうたい文句でした。これはその通りだと思います。


・ゴミの捨て方

 V7なら出来た,パイプやブラシを外すことなくゴミを捨てることが出来なくなりました。私はどのみち外して捨てていたので問題はないのですが,一々外さずに捨てていた人にとってはとんでもない改悪でしょう。

 ビンが開くレバーの動きも渋いので,この点でもV7騎方が良かったなあと思います。

 加えて,ビンの底を開くときに本体を持つ右手が,V7の方が自然でした。マグカップを持つような握り方でゴミを捨てられたことは,V10のように拳の親指の方向からゴミが出ていく不自然に対し,どれだけ自然に思えることか。


・まとめ

 こうして改めて見ていくと,新しい物が必ずしもいいとは限らないんだなあと思います。V10は空気というそこそこ慣性のあるものをまっすぐに通すことにこだわった,掃除機の理想を追求したエンジニア魂あふれる物だと思いますが,そのせいで使い勝手を犠牲にしているように思います。

 Fluffyヘッドもそうです。柔らかい素材でフローリングに最適なのはわかりますが,柔らかいという事はそれだけ傷みやすいということです。掃除機で一番壊れるのは,はやり先端のモーターヘッド(とパイプ)ですから,ここを丈夫に作るのがまず先だと私は思います。

 V7の吸引力が落ちてきたと実感したので買い換えを考えたわけですが,これならモーターヘッドとフィルターを新調するか,もうちょっと安いV8を選ぶんだほうが史為替だったかもしれません。

 慣れてくれば印象も変わるかも知れませんし,高効率&駆動時間が長い,というV10のメリットを感じるほど使えば,手放せなくなるかも知れません。

REALFORCE RC1でキーボードを巡る旅が終わりました

  • 2024/11/28 15:32
  • カテゴリー:散財

 私がREALFORCEというキーボードを使うようになったのは2004年8月のことです。今でも仕事で使っているREALFORCE89Uという日本語配列のUSB接続テンキーレスモデルに出会って20年,もうそんなに経ったのかと感慨深いものがあります。今はなき秋葉原のクレバリーで2万円ほどで買いました。

 そうそう,あの頃もメカスイッチのキーボードを買ったり,HHKB Liteを買ったりして,でも結局満足出来ず,HHKB Proを買う決心をして意気揚々とクレバリーに行ったんですよね。

 いざHHKB Proを手に取ってレジに持っていくところで,間違えて無刻印モデルを持ってきている事に気が付き,交換しようと売り場に戻った時にふと目に付いたのがREALFORCE89U。

 どういうわけだか直感的にこちらを手に取り,なんの迷いもなく会計を済ませて店を出た記憶があります。

 そもそも英語配列が欲しくてHHKB Proを買いに行ったのに,結局日本語配列のREALFORCE89Uを土壇場で買うことになったことに,なんだか運命的な物を感じます。しかして,これで私のキーボードを巡る旅は終わりを迎えたのでした。

 その後Macは本体キーボードの英語配列,Windowsは日本語配列で使うことにしたのですが,本当のクルマ好きは左ハンドルでも右ハンドルでも,MTでもATでも違和感なく乗りこなす物だと訳のわからない理屈で納得していました。

 正直に言います,やっぱり英語配列の方がいいです。日本語配列のうちでも,レトロPCでもよくあるように,SHIF+2で"が出るとか,;と:が別キーになっているとか,そういうのは全然いいんです。エンターキーが大きいのはむしろ便利なくらいです。

 一番だめなのはスペースキーの長さです。CやMの下はスペースであって欲しいし,コマンドキーやオプションキーの位置も微妙にずれてしまうのがどうも許せません,

 とはいえ,当時のREALFORCEは英語版が国内販売されていなかったので,妥協するしかなかったのです。

 時は流れ,2019年のコロナでテレワークが本格的になり,自宅用のキーボードを探すことになりますが,この時もあれこれ試した結果,結局会社のREALFORCEを持ち帰ってくることになりました。

 その後会社とテレワークが半々になり,REALFORCEは会社に戻っていったわけですが,テンキーレスモデルでも大きいなあと思っていたことや,ちょっと感触に飽きが来ていたこともあり,折からのキーボードブームで選択肢が広がったメカスイッチのキーボードに浮気したりしました。

 しかし,やっぱりなんだかしっくりきません。気に入ったはずのCherryMX2も,出社時のREALFORCEにはやはりかなわないのです。

 キーの配列に確かに不満はあります。長年使うことで劣化し渋くなったキーもあります。それでもやはり,REALFORCEでした。

 そんなある日,REALFORCEにコンパクトタイプが出たことを知ります。それってHHKB Proとなにが違うのかと思いましたが,キーの数を減らす(というより機種によって役割の異なるキーを隠す)目的で,Fnキーとの併用が必須となるHHKBは,さすがにプログラムだけを書いているわけではない私にはちょっと厳しいものがあったのです。

 REALFORCE RC1は,カーソルキーやDeleteキーなどのよく使うキーは温存しながら,キーの数を上手く減らしたコンパクトキーボードです。私にとってはそれほど重要ではないのですが,ファンクションキーも12個完全に用意されているというのはありがたいと思う人もいるでしょう。

 お値段は36000円。20年で約2倍になったREALFORCEですが,当時2万円を随分高価だと思ったものの20年も使えたことに気をよくして,今回も長く使うつもりでREALFORCEを買うことにしました。

 買ったのは英語配列の荷重30gのもの。いろいろ触って分かった事は私は軽いキーが好きだということ。それでいてミスタッチも多いので,入力は深いところで入る物が好ましいという事でした。

 先に結論を書いておきます。

 買って良かった。というか,先にこれを買っておけば無駄な出費もなかったのに。(もっともそのころにはREALFORCE RC1は発売前だったのですが・・・)

 そう,結局あれこれ巡ってみたものの,またもREALFORCEがゴールになってしまったということです。


・見た目

 初期のREALFORCEは業務用然とした色や形が気に入っていたのですが,近年は真っ黒だったりカラーLEDだったりでちょっとズレてきた気がします。RC1も本体色が黒でキーがグレーという配色しか選べませんので,この点では不満があります。しかし,白やベージュでは黄変しますし,テカリも目立って来ますから,これはこれでありかもしれないです。

 わざとかも知れないのですが,濃いグレーのキーに印刷された文字が見にくくて,特にキーの側面に印刷された物は目をこらさないと見えません。余計な情報を目に入れないという配慮かも知れませんが,それならそれで最初から印刷しなければいいわけで,なんとも中途半端な気がします。ちゃんとした大手のメーカーだったら,ユニバーサルデザインの観点で商品化出来なかったかも知れません。


・付属品

 これは私も驚いたのですが,交換用のキートップが全く付属していませんでした。REALFORCE89Uはもちろん,私が買った多くのキーボードでCapsLockとCtrlを入れ替えるキートップは交換用の予備が入っていたのですが,rc1は全くなし。

 確かにソフトウェアでアサインを自由に変えられることを考えると,特定のキートップだけ付属させるのは理にかなっていませんが,CapsLockを入れ換えない人がどれくらいいるのかを考えたら,高価なキーボードなんだしせめてこれくらいは付属しておいて欲しいと思いました。


・使い心地

 30gの英語配列,しかも静電式という私にとっての完璧なキーボードですので,使い心地が悪いはずがありません。軽々打てて静かですし,APCも4段階に調節可能と,非の打ち所がありません。本当に最初からこれにすれば良かったと思います。

 私の場合,やはりミスタイプが多いので,APCを大きめにするとミスが減ることがわかりました。その代わり深く打鍵しないといけないわけで,荷重30gというのはなるほど楽なわけです。

 今,RC1で書いていますが,とにかくスムーズでスコスコと入力出来る心地よさが本当に素晴らしいです。今は引っかかりが気になるREALFORCE89Uも,ひょっとしたら昔はこうだったのかも知れません。だとすれば,いかに高耐久のREALFORCEでも経年変化にはあらがえないというでしょう。

 Enterキーの右に余計なキーがないのもよいです。小指でEnterキーを押した時のミスがなくなるのがいいですし,加えて横幅を小さくするのに貢献していることも考えると,やはり余計なキーはない方がいいと思いました。

 ファンクションキーも私は使用頻度は少ないのですが,Windowsでは時々F5やF3を使うことがあるので,あった方が便利というのは事実でしょう。キーボード本体を極端に大きくしないようにしながら,こういう場所を取るキーを残す選択というのはなかなか勇気がいったと思いますが,ここをHHKB Proとの差別化と考えたのであれば,大正解だと思います。


・使い勝手

 これは不満があります。まず電源。

 初期設定では,長時間キー入力がなかった場合にスリープには入らず30分で電源が切れるのですが,電源が切れるというだけあって,復帰するには側面の電源ボタンを押して電源を入れないとだめです。これはなかなか面倒です。

 後述のソフトウェアでカスタマイズをすれば,長時間キー入力がなかった場合には無線をOFFするという設定が可能で,これがいわゆるスリープモードに該当すると思うのですが,そこからさらに時間が経過したあとに自動で電源をOFFにする仕組みはありません。

その無線OFF(スリープ)というのもちょっと困った物で,何かのキーを押せば再接続されるものの,そのキーは入力されず無効となってしまうのです。少しタイムラグがあってもいいので,そのキーがちゃんと送信されるなら許せるのですが,これはもう少し作り込みが必要なところでしょう。

 一発で無線をOFFにする機能があれば,これをどこかのキーに割り当てることで離席の時には無線を切るとか出来るのですが,そんな機能はありませんし,FN+F11のECOキーの挙動はエコモードをサイクリックに切り替えるだけで,ECOモードに入ってくれるわけではありません(しかも説明書ではモード1->2->3->4->OFFの5パターンの繰り返しなのに,実機では1->2->3->4の繰り返しです)。これは使い物にならないです。

 また,電源を切るときには長押しが必要というのも困ったものです。私はせっかちすぎて長押しという操作が大嫌いなのですが,おかげでこまめに電源を切るとか,積極的に通信を切るとか,そういうことをする気が失せてしまいます。

 スライドスイッチを使えばONもOFFも手軽に出来るので自動化は必要ないと思うのですが,側面の押しボタンで,しかも電源OFFは3秒の長押しという面倒な方法を強いるのに,自動で電源が切れないというのは,技術的には簡単なはずなんですが,なんでやってくれなかったんだろうと思います。

 それでも電池が死ぬほど長持ちすれば文句もいえないのですが,実際はその逆で,満充電からわずか1ヶ月しか持ちません。しかも内蔵の充電池ですから,さっと電池を交換して作業が中断しないように配慮されていません。

 こうした配慮もそうですし,単4電池で十分な寿命を確保出来ることから,多くのキーボードが乾電池を採用しています。LEDのライティングがないキーボードなら,これで3ヶ月や半年の寿命を実現しているわけですし,内蔵の電池は便利なようでいて充放電回数の制限が製品全体の寿命を決めてしまうという致命的な問題もありますので,ここはもう少し考えて欲しかったところです。

 個人的な希望としては,無線OFFを15分で,電源OFFを30分で自動で行ってくれること,無線OFFからは何かのキーを押すことで復帰(もちろん入力されたキーは有効),電源OFFからの復帰は側面の電源ボタン短押し,これをデフォルトにしておいて欲しいということと,マニュアル操作で無線OFFに移行するキーが欲しいということがあればと思います。

 デフォルトは無理でも,無線OFFから電源OFFへ自動で遷移することはぜひカスタマイズで設定出来るようにして欲しいです。電源ボタンの長押しは勘弁して下さい。

 あぁ,ひょっとしたら無線OFFと電源OFFの間の電力差が小さいのかも知れません。それだったら確かに今の設定に合理性はありますが,それならそれで,ちゃんと書いておいて欲しいと思います。

 どうも,REALFORCEは省電力の作り込みが甘いようです。実装面もそうですし,どういう機能が必要かと言う点にもあまり興味がないように思います。でもそれは使い勝手に直結することですので,真面目に考えて欲しいです。

 LEDの表示も非常にわかりにくいです。無理に1つのLEDにいろいろな意味を持たせているのでわかりにくく,マニュアルがないとrc1が私に何を訴えているのかわかりません。LEDを搭載する場所は他にも用意出来るはずですから,わかりやすさをもう少し考えて欲しいです。

 それから,Fnキーが右側にあるのは最近のキーボードの当たり前なのですが,Macでは左下にあります。これがなかなか便利なんですよ。このあたりも考えて欲しいところだと思いました。


・カスタマイズ

 私は最近カスタマイズを出来るだけしないように使うことを心がけているのですが,キーボードはある程度のカスタマイズをしないわけにはいきません。

 しかし,そのためにソフトウェアの世話になるのは,製品の寿命を短くしてしまうので嫌なのですが,これも全体の流れですので仕方がありません。

 私はMac版のソフトを使っていますが,お世辞にも使いやすいとはいえません。細かくカスタマイズが出来るのはいいと思うのですが,カスタマイズが細かく出来るという事は,それだけ変更点の管理をわかりやすい物にしないといけないわけで,どこを変えたのかわかりやすくすること,うっかり変更した箇所をすぐに元に戻せることあたりに,詰めの甘さを感じました。

 ただ,カスタマイズしたマッピングを4つまで記憶しておいて切り替えはスタンドアロンで一発で出来るとか,APCも0.8mm,1.5mm,2.2mm,3.0mmをすべてのキーで調整出来るとか,エコモードのカスタマイズができるとか,そういう所は便利です。さすがトープレだと思いました。


・まとめ

 ほぼ完璧なキーボードです。ほとんど我慢がありません。色とか予備のキーキャップとか,些細な問題だと思います。それだけにちょっとしたことが残念でならないのも,また事実です。

 省電力については全然甘いと思うので,今後のファームのアップデートで改善されることを期待したいと思います。

 高価とはいいながら,それでも36000円ほどで,キーボードに求めるあらゆる物があるという点で,私は高いとは思いません。確かにゲーミングキーボードのような「勝利する」ことにこだわったものではないですし,派手さもありませんが,キーボードでコンピューティングを行う人にとって,これ以上の選択肢はないと思います。

 私は持ち運びませんが,このサイズならギリギリ持ち運びも出来るでしょう。REALFORCEはこれまで,どれほど気に入っても持ち運びが出来ないサイズでしたから,持ち運びを考えている人にとっては待望の商品になったのかも知れません。

 本気のキーボードとしては昨今,ゲーミングキーボードかHHKBという感じがしますが,もう1つの本命であるREALFORCEも着実に進化しています。rc1はそれほど売れない気がしますが,私にはこれ以上のキーボードはないと断言して,これからの長い付き合いを宣言したいと思います。

 

NIKKOR Z 50mm f/1.8Sを買いました


 長年使っているクレジットカードのポイントが随分とたまっていて,これをamazonのギフトカードに交換したところ,レンズが1つ買えるくらいになっていました。

 こういう臨時収入は,小出しに使うのではなくまとまった物を買うに限ります。ちょうどニコンのキャッシュバックが始まったこともありますし,最初からレンズを買うという前提で,なにを買うかを選ぶという贅沢を味わうことにしました。

 本命はZ35mmF1.4でした。発売前にニコンプラザで試し撮りをしたところそれなりに良い感触を得たのですが,これは早々に候補から外れました。

 確かに,F1.4という明るさには魅力がありますし,絞りの開閉で画質を操ることができるというのは実に面白いはず。Sシリーズではないとはいえ,Fマウント時代のレンズに比べてもずっと高画質という話もあって,好きな35mmという画角のレンズを最初は本気で買うつもりでいました。

 しかし,周辺の収差の大きさが結構あることが気になりました。これは誰でもそうだと思うのですが,主題を画面中央に置く事ってほとんどないですよね。高い画質になる中央をわざわざぼかして,絞らないと改善しない収差の大きな周辺に主題をおくということを意識しないといけないのは,ちょっと面倒かなと思ったのです。

 私はボケボケの写真を好みませんので,開放で撮ることはまずないのですが,それだったらF1.4にこだわることもありません。むしろ構図の自由度を優先したいです。

 もう1つ,これは根拠のない不安なのですが,ひょっとしたらタムロンの製造,あるいは設計と製造かもしれないという話も耳にしました。本当の所はわかりませんし,仮にタムロンがかかわっていてもニコンのブランドで出ているのですから関係はないのですが,私はどうもタムロンとは相性が悪く,これまで好感触を得たレンズは1本もありません。世間では絶賛されているレンズでもそうでした。

 これはタムロンの設計思想とも,製造の品質管理とも,相容れない物があることを意味していて,何度かがっかりした結果として,とにかくタムロンには近づかないことを誓ったのです。

 根拠のない憶測,噂に過ぎないので信じるのもバカバカしいのですが,万が一その画質が気に入らないときにタムロンじゃないかとモヤモヤするのは,やっぱり嫌だったのです。

 個人的には,DX用の24mmF1.7が本当にいいレンズで,予約して買って感激し,後日その設計者と設計思想を知って腑に落ちたということがありました。Zfcと一緒に手放しましたが,この設計思想がFXのレンズで実現した物として35mmF1.4が開発されたならいいなあと思っていたので,どうも違うぞと知った時に興味を失ったのです。

 ならその後出たZ50mmF1.4はどうでしょう。これもF1.4シリーズとして同じような傾向のようで,Fマウント時代のガウス型の50mmF1.4とし比べれば飛躍的な進歩があるとはいえ,価格を考えると周辺部の画質が低下することを「味だ」と納得するのも難しい気がしました。

 ついでに言うと,価格の安いレンズというのは,暗いときの発色やコントラストが今ひとつで,結局補助光に頼るしかなくなります。単にセンサの感度を上げれば良いというものでないと思っていて,そのレンズが実質的に扱える光の量は,やはり安価なレンズでは少なくなると言うのが私の考えです。

 そこで,F1.8Sシリーズに目を向けます。35mmも50mmもZマウントの初期ラインナップで,設計が古いです。新しいマウントですので設計のノウハウはまだ蓄積されていないでしょうし,当時の流行を反映しているので今後のレンズとして疑問もあります。

 一方で,Fマウントという呪縛から解放された設計者の高揚感のような物が画質やレンズ構成から感じられ,特に画質に妥協しないSシリーズには失敗がないだろうという安心感があります。

 同じSでも,Z24-70mmF4Sではあまりに普通過ぎてがっかりしました。同じ事が趣味性の強い単焦点レンズでも起こるかもしれないという不安はありましたが,キャッシュバック対象であることも鑑みて,35mmF1.8Sと50mmF1.8Sから選んでみましょう。

 どちらも登場から時間がたっていて,初期のZマウントレンズを代表するものだけに,画質に悪い評判はありません。実は発売が古いことで価格がこなれているというのもあり,実はちょっとお買い得感があります。

 35mmもいいんですが,ちょっと高い。50mmなら安い上にF1.8という明るさを楽しめそうです。在庫も豊富ですし,キャッシュバックで7万円ほどになりますから,ほぼ登場時の価格になります。これはいいかも。

 ということで,前置きが長くなりましたが,新しいレンズの選定はZ50mmF1.8Sに決定です。

 amazonに在庫があるのでさっさと手配し,なんと当日に届いてしまいました。

(1)外観,質感

 さすがにZマウント初期のレンズで,気合いの入った質感です。ただ,これが好ましいかと言えばそんなことは全然なく,寸胴で不細工,コントールリングがない,フォーカスリングのローレットが金属製で指のかかりが良くない上に汚れが溝に入り込んで汚い,ということで,シンプル過ぎるデザインも悪ければ,実用面でも今ひとつで,ぱっと見た古くさささえも感じます。

 いってみれば,Zマウントレンズのノウハウというのは実はデザインじゃないかと思うほどで,比較的新しいレンズと並べてみると,新しい方が随分と格好がいいのです。確かに初期のZマウントはボディもレンズも不細工とさんざんに言われていましたから,その後の7年間で少しずつデザインを調整してきたんだろうと思います。Z6もZ6IIIと比べたら,よく似ているけど全然格好いいですよね。


(2)画質

 これはもう言うことなし。期待通りでした。中央部も周辺部も開放から使えるキレのある画質は,低照度での色やコントラストの低下も小さく,構図の自由度も十分です。

 グラデーションも見事ですし,ボケも想像以上に綺麗です。あいっかり色も乗ってきます。

 フォーカスアウトでじわじわと滲むような美しいボケではないのですが,主題をしっかりと浮かび上がらせる自然なボケが,前にも後ろにも出てきます。ニコンの言う三次元HiFiとはちょっと違う傾向かなとは思いますが,この解像度が画面全体で得られ,照度の差による画質の差も小さいという点で言えば,被写体との対話だけに集中出来るレンズだと思います。

 でも,こういうのって,10年ほど前のシグマのArtシリーズが先鞭を付けたんですよね。今,こういう傾向の画質ってちょっと飽きられているようにも思うので,ちょっとした古くささがあるのもまた事実です。

 Zが逆光に強いことはこの世代のZレンズが定着させたものだと思いますが,さすがにこの50mmの逆光に強く,フードは必要ありません。保護用として私は常用していますが,逆光に強いレンズというのはしっかり黒が沈みます。素晴らしいです。


(3)AF速度など

 特に低速とも高速とも思いませんが,今どきのレンズとしては当然達成しておくべき速度だと思います。その点で言えばなにも不満はありませんが,最新のレンズに比べるとやはり緩慢な感じがします。音もやや大きいですしね。

 ついでにいうと,フォーカスリングの滑らかさはこの価格の単焦点レンズに相応しい滑らかなもので,重すぎず軽すぎず,しっとりとした感触は往年のマニュアルレンズを彷彿とさせます。ですがあまり出番がないのが残念ですね。


(4)まとめ

 本当は像面湾曲とか各収差の検討もしたいのですが,像面湾曲は補正がかかるし,他の収差も目立ったものはないので,特に悪いとことが目に付かない,とても優秀なレンズだというのが結論です。

 こういう,場面も構図も選ばないレンズこそ,常用レンズに相応しいです。私はすでにZfにおけるボディキャップレンズの座をこのレンズに与えました。

 ただ,デザインの古さはいかんともしがたく,光学系はそのままに現在のデザインテイストに合わせた(ついでに価格も改訂して)II型にリニューアルされるんじゃないかと思ったりしています。

 私の場合,こんなふうにゴムリングを取り付けてみました。

 20241107141708.jpg

 このゴムリング,実はAF-S28-200mmF4-5.6の形見です。発売日に予約した高倍率ズームでしたが,下取りに出そうとすると壊れていて,ゴミになりました。内部のフレキを貼り付けてあった両面テープが浮いてしまって,ズームすると切れてしまったのですが,前玉やゴムリングだけ残してあったのです。

 前玉は高性能虫眼鏡としてつかっていますが,ゴムリングは,これがZ500F1.8Sにぴったりの大きさでした。

 左手の指が触る部分にゴムリングをまき,後はパーマセルテープで整えます。

 理想を言えば現行のZのレンズのリングがいいんですが,Fマウント時代のデザインのリングも悪くはないでしょう。見た目にも,感触も,実用性も,1つのゴムリングで解決するんですから,もっといろいろ試してみたいものです。

 さて,購入から数日,このレンズばかりで撮影しています。頭の中で描いた画像との違いが少なく,構図や光の加減を考えないというずぼらさから,このレンズの便利さを味わっているところです。

 ズームでカバーする画角ですが,F1.8が開放から使えることのメリットは大きいです。35mmと50mmで迷いましたが,今の私には50mmの方が楽しいですし,これは選んで正解だったと思います。

 んー? Z24mmF1/7のような楽しさがないのは,なんでかなあ?

ボスフリーの11-28Tを試す

 先日,子供用のママチャリを大人用にするプロジェクトであちこち検索していたところ,ボスフリーのスプロケットを交換するページがひっかかりました。

 ただ交換だけの話なら目にとまることもなかったのですが,ハイギアード化するものだったから話は変わってきます。

 ボスフリーのスプロケットでギア比を変えるのはどの人も頭を抱えているようで,現在は6速も7速もシマノのものは14-28。かつては13Tというのもあったそうですがすでに絶版で,プレミア価格で取引されていると言うから根強い需要があるんだろうと思います。

 この問題は私もぶち当たっていて,COM70Mでは結局14-28の7速のままとし,フロントをハイギアード化して解決したのでした。

 乗ってみると一番重い状態でもまだ余裕がありますし,もっと速度が欲しいです。そうなるとスプロケットをハイギアードするしかないのですが,それはそれで部品がありません。なので諦めておりました。

 ところが,そのページには11-28というスプロケットに交換する話がでていました。amazonで買えるシマノのものではない,ボスフリーのスプロケットです。

 まず,シマノではないことが問題で,小気味いい変速はやっぱりシマノでなくてはと思っていたので,最初からシマノ意外の選択肢は捨てていました。この11-28もメーカー名は書かれていません。あやしい。

 しかし,そのページによると,台湾大手のDNP製ということで品質に問題なしとあります。値段も3000円ほどですので,ダメモトで試してみるのもいいかと注文しました。

 届いてみると,DNPの刻印はあるものの中国製。偽物なのか本当にDNPの中国製なのかわかりませんが,とりあえず悪い作りではなさそうです。早速交換です。COM70Mの後輪を外し(ああなんと楽なことか),専用工具で元のMF-TZ510-7を外します。

 念のため新しいギアと高さを比べてみると,同じみたいです。特に再調整もなく使えるんじゃないでしょうか。

 その新しいスプロケットを取り付けますが,心配していた工具が短すぎて使えないと言う話も杞憂で,問題なく締め付け出来ました。

 後輪を取り付けて変速を試してみますが全然ダメです。トップまで入りませんし,途中で2段まとめて変速する始末です。リアディレイラーのリミットを再調整,ディレイラーワイヤのテンションを再調整してなんとか変速できるようにしたものの,フロントディレイラーへのチェーンの接触がなかなか改善しません。

 あまりこだわっても仕方がないので適当なところで手を打って,試走に出かけます。

 11-28という範囲を7速で刻みますので,これまでのトップギアである14Tは6速になります。7速は未体験ゾーンです。

 7速にするとさすが11T。重いです。重いですが,一漕ぎで進む距離が段違いで,平坦な道ではらくらく30km/hを越えます。これまで25km程度だったことを考えると,これは本当にいいです。

 ちなみに,これまでの7速は,

14 - 16 - 18 - 20 - 22 - 24 - 28T

 これが新しいスプロケットでは,

11 - 13 - 15 - 18 - 21 - 24 - 28T

 てな感じになります。従来の7速は中間で差が少なかったのですが,新しい物は7速にする価値もあるくらい,それぞれのギア比が違っているので,いい感じです。

 結局最大のギア比は,これまでの48:14=3.429から,48:11=4.364までアップしました。

 すべての組み合わせのギア比を計算すると,

   28  24  21  18  15  13  11
48 1.714 2.000 2.286 2.667 3.200 3.692 4.364
38 1.357 1.583 1.810 2.111 2.533 2.923 3.455
28 1.000 1.167 1.333 1.556 1.867 2.154 2.545

 ということで,フロントをミッド中心に使うとすると,フロントローでリア1,2からフロントをミッドにし,リアを1,2,3,4,5,6まで使って,そこから先はフロントをハイにリアを5,6,7にするとギア比が重複せずに変速できそうです。

 更に快適になったCOM70Mですが,あとは耐久性です。すぐに壊れたという話も耳に
しますし,貴重なボスフリーのスプロケットですから,出来るだけ無理をしないように,大事に乗りたいところです。

 

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