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PC-1261がやってきた

 PC-1251を2台修理(そして改造)して,私に何度目かのポケコンプチブームが訪れました。これまで多くのポケコンを手に入れてきましたが,今回はとうとう2行表示のマシンを手に入れる事になりました。

 そう,先日「高価だから」という理由で避けていたPC-1261です。

 PC-1261は私個人が考える,最も弱点の少ないポケコンの完成形です。薄いことと小さい事はいわゆる関数電卓なみであり,それは同時に最も小さいポケコンでもあります。

 電池はCR2032を2つ使うもので,これで長時間駆動が可能なくらい低消費電力であることも電卓並みです。

 そしてPC-125x系のCPUを搭載し,マシン語が使えます。もちろん強力なBASICを搭載し,本気の高速ゲームから気軽なプログラムまで自由自在の汎用性を持っています。

 と,ここまではPC-125xシリーズの特徴と同じなのですが,これが2行表示になることで圧倒的に便利になったのがPC-126x系です。残念な事に,2行表示のマシンでPC-125xと同じ大きさのマシンはこれが最初で最後となります

 ゆえに人気があり,しかしそれほど球数もありません。さらに近年,シャープのマシンによくあるLCDの故障が深刻になり,健全なマシンがどんどん失われていくという状況が目立って来ています。ゆえに高価で手に入りにくくなってきているわけです。

 ある時,CE-125Sという後期バージョンと一緒に出ていたPC-1261が目につきました。LCDに問題が出ていて,あまり人気がなかったのと少々高かったこともあり,落札出来てしまったのですが,私自身はLCDに問題があっても,そのうち交換用LCDを作る人が出るかも知れないと,将来への投資くらいに考えて手に入れておくことにした結果でした。

 届いてみて良い意味で期待を裏切ったのは,そのLCDの劣化が画面の隅っこに限定されており,主な表示エリアにはかかっていなかったことでした。見えなくなっていたのはSHIFTやDEFといったシンボルのエリアだけで,ここは別に見えなくても困りません。

 もちろんこうしたLCDの劣化は進行するので,数年後には完全にダメになっていると思いますが,防湿庫に入れておけば延命も可能です。それ以上に私はPC-1261を手に入れたことがうれしくてたまりませんでした。

 分解清掃し,組み立て直しますが問題はなく,768kHzに高速化したクロックのおかげもあってキビキビ動作します。2行表示のLCDは見やすく,正直言ってもう1行表示のマシンには戻れません。

 さて,そうなると次はメモリの拡張を考えるわけですが,PC-1261は過去の実績で12kBまでの拡張ができるようですが,このうち2kBはBASICでは認識されないらしく,実質的な限界は,すでに標準搭載されている10kBまでということらしいです。

 無理に12kBにすることも考えましたが,私が手に入れたPC-1261のメモリ基板は,SRAMがチップでマウントされている特殊なものだったので,取り外すことが難しくメモリの交換や拡張は断念しました。すでに10kBありますし,それでも全然困りません。

 ということで,PC-1261は私に,PC-125x止まりだった知識をアップデートするのに十分な驚きをもたらしてくれました。これを新品で買えるうちに買っておくべきだった(面替えのPC-1262は1986年に登場しているので,バイト代で買えたはず)と,とても後悔しています。

 当時は,中学生の頃から使い続けているPC-1245がとても便利で,私のもう1つの脳となっていたわけですが,便利すぎてPC-1245で満足してしまい,もっと良いものに買い換えようという気が起こらなかったんだろうと思います。

 ということで,PC-1261が私のコレクションに加わりました。程度は悪く実用機として使うものになっていますが,大きさと性能のバランスが絶妙ですし,LCDを交換出来るその時を心待ちにしておきたいと思います。

 あ,ちなみにCE-125Sですが,こちらの程度も大変良く,ベルトの交換だけでベストコンディションに戻りました。カセットテープのヘッドの摩耗も少なく,状態は良好です。さすが1989年製というところでしょうが,これだけ完動品のCE-125を持っていると,どれをリファレンスにするべきか悩んでしまいます。

 

PC-1251,もう一丁

 先日のPC-1251とCE-125は,程度に対して随分高額になってしまったこと,また相手が悪くて非所に不愉快な想いをしたことで,随分ケチがついてしまいました。

 ところが,もっと良い程度のものが30%も安い値段で手に入っていまいました。もうPC-1251はいらんなと思いながらも,使い始めると実はPC-1245よりも快適だったりします。LCDももう1枚予備があるしなあ・・・

 ということで,またもPC-125とCE-125のフルセットです。今回のオーナーはものを非常に大切にされる方のようで,付属品もすべて揃っています。付属のアプリケーションカセットも非常に状態がよく,読み出しに問題はなさそうです。

 とはいえそこは40年も前の商品ですからね,ケースからは可塑剤だかなんだか分からない液体が染み出していて,PC-1251の風防をすりガラスのように白くしていますし,LCDも吸湿で真っ黒です。

 CE-125はベルトが切れていて動作しなくなっており,やはり年相応です。

 ただし,奇跡的にCE-125に内蔵されたNi-Cd電池は液漏れがなき,周辺を腐食させることがまったくありません。いやー,こんなに綺麗な基板を見たのははじめてです。

 ということで,まずはPC-1251のレストアです。分解と清掃をし,LCDを交換して動作確認ですが,ここまでは実に順調です。

 しかし,すんなりいかないのは私の日常,今回はメモリの増設ではまってしまいました。前回の18kB拡張と同じ事をやっただけなのですが,今回はなかなか正常に起動するメモリボードに改造出来ず,結局2回ほど配線を全部やり直してようやく動作するようになりました。結局動かなかった原因は不明なままです。おそらくFO4とFO3のANDをとる回路の周辺がおかしいのだろうと思いますが,もうわかりません。

 18kBになったPC-1251が2台,オリジナルのPC-1251が1台と,PC-1251がうちの最大勢力になってしまいました。

 では次にCE-125です。比較的程度がよいCE-125ですので,もしかしたらこれが今後の標準器になるかもと期待しましたが,マイクロカセットもプリンタも今ひとつで,一応動くようにはなったので,サブ機ということにしましょう。

 ところでこのCE-125,早送りが時々出来ないという症状に苦しみました。ベルトが滑っているのかなあと思ったのですが,実は送り出し側のリールのブレーキが外れていないというのが原因でした。

 こういう状況は初めてでしたが,早送りキーを押し込んだ時にブレーキレバーが外れてしまい,解除されていないということもわかったので,ブレーキレバーを少し変形させて確実に解除されるようにしたところ完調。

 しかし,なぜ変形させると上手くいくようになったのかという真の原因が分からずじまいですので,あまりよい修理方法とは言えません。

 ということで,PC-1251にCE-125がそれぞれ3台です。もう増やしたらだめですね,PC-1261くらいは欲しいところですが,高価ですしね・・・

 

ほんまかいな,1万円のオシロスコープ

 先日,セールの終わったamazonをだらだら見ておりますと,10999円でポータブルオシロが出ておりました。ああ,よくある自作キットに毛の生えたやつね,と思っていたのですが,よく見ると帯域120MHz,500Msps/sと,ちょっと気になる記述が。

 詳しく見てみると,1chしかないとはいえ,本当に120MHzの帯域で最大500Msps/sとあります。BNC入力で付属品に1:10のプローブが1本ついてきますし,もちろん今どきのポータブルですのでリチウムイオン電池内蔵でバッテリー駆動です。

 これが1万円?ほんまかいな?

 ついでいうにと,違う業者からだと思いますが,派生品と思われる120MHz,300Msps/sのものが3万円で同じページに出ています。

 私は,これまで,オシロスコープなどの測定器は結局入力のフロントエンド部分のアナログにお金とノウハウが必要で,ここが適当で済むものなら安くなるが,ここをきちんと作らないといけないものは値段が下がらない,と信じて生きてきました。

 実際,今でも200MHzと500MHzの価格差は大きいですし,2chと4chの価格差も大きいです。お金をかければ性能アップ,逆にある程度の性能を期待するならお金をかけずに済ませられないのがアナログ回路で,これは今も昔もそれほど変わりません。

 ですが,120MHzで1万円です。これ,本当だったら価格破壊もいいところですよ。仮に中古でも安いと言えるでしょう。

 1chというのが惜しいですが,この帯域を持っていればアマチュアの作業の大半はこなせます。20年前なら10万円以上の出費は必要だったでしょう。(私は30年前,100MHzの2chのオシロに20万円の予算を組みました・・・)

 同型機はAliexpressでも売られているようですが,それでも日本円で11000円以上します。一体どうなっているのかわかりませんが,こういうものは買って試してみたくのが,これ人情というもの。無駄遣いと分かっていますが,意識が戻ったら手元に届いておりました。

 先に書いておくと,面替えを含めた同型機はすでに2019年頃から出回っており,アメリカあたりでは$70程度で手に入っていたようです。現在のレートなら9500円ほどですから,この金額は別に誰も損をしていないようです。

 さらにいうと,当時からすでに評判は悪かったみたいで,後述する私の指摘はすでに過去に散々語られたものであることも付け加えておきます。

 ・・・さあ,開封です。

 まず,小さいです。もっと大きなものを勝手に想像していましたが,本体も画面の大きさもゲーム&ウォッチくらいのものでした。ただ厚みは3cmくらいはあります。質感は低く,1万円でも高いと思わせるものでした。

 動かす前に,さっと仕様の確認をしておきましょう。帯域幅120MHz,500Msps/sのサンプルレートを持つ,1chのオシロスコープです。垂直感度は50mVとありますので,なんと以前購入したHO102の100mVよりも良好ですが,一般的なちゃんとしたオシロスコープが10mVであることを考えると,まだまだです。(しかもあとでわかったことですが,レンジとしては100mVで,50mVというのはソフトで処理しているらしく,実力は100mVです。なんじゃそりゃ)

 起動は下部にあるスライドスイッチで電源をONすることで行います。電源OFFもこのスイッチで行いますが,特に終了処理を行うものではなく,本当に電源をカットするものだと思います。

 トリガはオートとノーマルとシングルなのでこれはごく普通。トリガのレベルは設定可能ですし,スロープも立ち上がり/立ち下がりどちらも設定可能なので,これはまあそれなりでしょう。トリガは機能や仕様もそうなのですが,実際の使い心地を決めるのはその切れ味です。先人の解析によるとトリガはソフトウェアで行っているそうで,切れ味は期待出来ません。

 なにより問題なのは,使ってみると分かるのですがトリガのかかる条件がちょっと特殊です。ソフトウェアでトリガをかけるからだと思うのですが,1画面分の取り込みの中で,トリガレベルを横切ったものを表示する仕様になっているらしく,1画面内でトリガレベルを横切らないような場合にはトリガがかかりません。

 これはもう論外で,もし私の推測が正しいなら,トリガがなんたるかを全く理解していません。切れ味云々以前の話です。トリガがまず最初にかかって,その後に画面に表示されるからこそ,波形の変化部分を拡大して見ることが出来るわけで,それが出来ないというのは話にならないと思います。

 測定はあらかじめ設定しておいた電圧や周波数は表示されますが,なんとカーソル測定がありません。これも言語道断です。立ち上がり時間や特定のパルスの幅を測定出来ないなんていうことになると,オシロスコープとしての使い道が極端に狭まります。

 さらに致命的なのは,設定の記憶です。画面の明るさやBEEP音などの初期設定は覚えておいてくれるのですが,x10やDCカップリングといった設定や,垂直軸のオフセットやレンジといった操作上の設定が電源を入れ直すとリセットされます。せめてユーザーセッティングのセーブとロードがあれば毎回の起動時にロードする手間をかけても設定が復帰出来るのでまだましなのですが,スカッと消えてしまわれれば,実使用上かなり厳しいです。

 付属品ですが,100MHzでも1本1000円という激安プローブで知られたTP6100という中国製のプローブの,さらにコピーと思われる素性の分からない程度の悪いプローブがついてきました。

 一応矩形波による調整は出来たので故障はないと思いますが,本当に100MHzの帯域を持っているのかどうかは怪しいです。

 さて,問題の周波数帯域です。一応内蔵された発振器による1MHzの矩形波は綺麗に見えましたので,10MHzくらいの帯域はあるようなのですが,先人の解析によると30MHzがいいところだそうで・・・

 私が実際にSGから入力を入れて確認してみると,-3dBになる周波数は36MHzでした・・・

 まあ,そりゃそうか,1万円で本当に120MHzだったらすごいなと思いましたが,そんなはずはあるわけなく,実力は35MHz程度ということでした。もうここまで嘘だとすがすがしいですよね。

 しかしこれも考えようによっては,100MHzのオシロでも20MHzの帯域制限を設けて低い周波数の観測を行いやすくする機能があるくらいですから,もともと30MHzで帯域制限されたオシロスコープだと思って使えば,5MHzくらいのクロックの古いシステムだったら十分にデバッグ出来るのではないでしょうか・・・

 この時気が付いたのが,周波数表示の誤差の大きさです。10MHzを入れたら10.8MHzと測定値が表示されるのですが,これって8%もの誤差があります。これだと40MHzを突っ込んだら43.2MHzとなるわけで,もう違う周波数を示しているといっても言い過ぎではありません。消費税かいな!

 スペックで規定された誤差は6%で,これもかなり大きいなあと思う訳ですが,そのスペックさえも満たしていないというのは話にならんという感じです。

 そうなると垂直軸の誤差も気になります。5Vを突っ込んでみたところ,表示された電圧は4.75Vでした。誤差5%ということで,一応スペック内に入っていますが,5Vで4.75Vというのはちょっと現実的には厳しい感じがします。

 そして500Msps/sというスペックですが,これも嘘っぽいです。波形の取り込みをSTOPしてから波形を拡大する機能がない(これはこれで話にならない)ので直接確かめる方法がなくはっきりしないのですが,先人の解析でも使われているADコンバータがAD9288のクローンなので最高でも100Msps/sが限度で,ICのランクによっては80Msps/sや40Msps/sというものもあるので,最悪40Msps/s程度の可能性もあると思います。

 しかし,説明書に「ソフトウェアによる500Msps/s」とありますので,等価サンプリングを行っているのは間違いないと思います。実際,50MHzの正弦波も正弦波として表示出来ていましたから,100Msps/s以下でのサンプリングということはないと思いますし,一方で12MHz程度の矩形波も矩形波っぽく表示されているので,60Msps/s程度の実サンプリングが行われていると考えて良いように思います。

 ということで,まとめてみると,帯域幅は35MHz程度,誤差は大きい,波形そのものは35MHzの範囲であれば意外にまとも,でした。

 しかしトリガは全然だめで,1画面取りこんで変化する部分があればそこでトリガ,という仕組みでは掃引速度を上げて取り込むことで変化部分を拡大するというアナログオシロスコープのころから当たり前のように出来た事が出来ませんし,かといって取りこんでから拡大というデジタルオシロで当たり前のことも出来ないのでは,変化部分を見ることが出来ないオシロスコープということになってしまっています。

 さらにいうと,強制同期でとにかく波形を出すということも出来ず,波形が全然出てこないということになると,波形が出ているかどうかもはっきりしない訳ですから,これはもう強制同期式の昔々のオシロ以下,ゴミレベルです。

 それでも,ファームウェアのアップデートがあれば改善されてるかもと期待したのですが,先人の解析によるとMCUがロックされており,ファームウェアの書き換えは出来なくなっているとのこと。それでも彼はオープンソースのファームウェアを作って公開するという強烈な仕事をやってのけていますが,これも新品のMCUに載せ替えるという作業が先に必要です。

 よって派生機種やコピー機種が多数あるにもかかわらず,ファームウェアのアップデートは出来ず,大改造をしない限りはこのまま使うことを余儀なくされます。

 これは,大失敗かも。1万円を本当に無駄遣いしたかも知れません。

 正直に言って,途中でやる気が失せて評価や確認作業を一度打ち切ってしまいました。これは3000円でもいらないです。

 そんなことを言っていても仕方がないので,なんとか使い道を考えます。まず電池駆動で小型ですので,フィールドで使える事は間違いないでしょう。帯域はそれでも35MHzほどありますからクロックで5MHzや8MHzくらいならなんとか見えるでしょう。ただし波形の拡大は出来ないので,立ち上がり時間などは観測出来ませんが,よく考えたら帯域が30MHz程度では立ち上がり時間の測定など最初から出来ないので,そこは割り切りです。

 クロックが発振しているか,PWM出力が出ているか,GPIOが動いているかなどの確認は出来そうですが,これまで散々述べたように,トリガの制約からキャプチャされない理由が信号が来てないからなのかトリガをかけ損なっているからなのかがわかりませんので,確認には使えません。うーん。

 カーソル測定が出来ないので周期的な波形の観測に限定されるとして,それだともうオーディオ帯域の観測にしか使えません。つまり3000円ほどで売っているキットのポケットオシロか,PCのオーディオ入力を使ったソフトオシロで出来る事しか出来ないでしょう。

 テスタ代わりに電圧や時間の測定に使おうと思えば誤差が大きすぎるのでこれもアウト。

 うわー,これはホントにゴミですわ。私が買う前に残り7台,その後ずっと6台残ったままになっていることからも,そのゴミっぷりがうかがえます。みんなよく知っていますねぇ。

 ちょっと小さめの扱いやすいサイズで帯域が35MHzというあたりをメリットと考えて使い潰すしかありません。

 ということで最後に,実測した波形です。Si5351Aを使って作成した12.288MHzを,比較的まともなオシロスコープであるHO102と比較してみました。左側が今回のオシロスコープ,右側がHO102です。

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 HO102は帯域制限なしで,オーバーシュートもアンダーシュートも比較的良く見えています。周波数測定も波高値も十分実用になる精度だと思います。

 これに対して今回のオシロスコープはというと,波形そのものは30MHz程度で帯域制限がかかっていると考えればそれなりに頑張っていると思いますが,周波数表示は13.3MHzと8%もの誤差があります。

 ただ,12.288MHzでちゃんと矩形波っぽいものが出ていると言うことなので,実サンプルレートはその4から5倍くらいはありそうです。このあたりを頭にいれて使う分には,結構使い道があるかも知れないです。

 

PC-1246の復活

 さてさて,先日届いたPC-1246用のLCDですが,早速交換してみました。
作業そのものはPC-1245やPC-1211などと違い,鉄製のフレームに両面テープでガラスのLCDががっちり接着されているということがないので,とても簡単に済みます。

 しかし,ちょっと難しい問題がいくつか。

 シャープのポケコンのLCDは,一番手前にある偏光板がLCDに接着されておらず,風防を兼ねていることも多いです。PC-1246もまさにそれで,偏光板が剥き出しです。

 問題は,PC-1246の場合,ベゼル(枠のことです)が白いプラスチックの板で作られており,ここにPROやRUNなどの文字が印刷されていることです。

 あれ,ベゼルって白だっけ?と思った方はするどい。そう,ベゼルはグレーで,本体の基調カラーである青みがかったグレーと共通の色です。ですが,これは真っ白なベゼルの上に偏光板が被っている結果のグレーであって,偏光板が風防も兼ねているからこその配色になっています。

 ですから,交換用の新しいLCDのように,LCDのガラスの上に偏光フィルムを直接貼り付けてあるような一般的なものだと,風防を兼ねた偏光板を外さねばならず,ベゼルは真っ白となってしまうわけです。

 もちろん厚みも変わってくるので,導電ゴムと基板との接触圧も変わって来ます。なかなか難しい修理になるというのがPC-1246のLCD交換の実際です。

 方法として,偏光板ではないスモークのフィルムをベゼルに貼り付ける,あるいはクリアグレーで着色するということを考えたのですが,前者は表示部分を綺麗に切り抜くのが難しいでしょうし,後者はいい色に着色するのも難しいですし,最悪の場合文字が消えてしまうかも知れません。

 スモークのプラ板を風防として取り付ければ厚みの問題も解決しますが,いい色のプラ板を見つけることが出来ず,これも断念。それに表示部分が暗くなって見にくくなるのは避けられません。

 元の偏光板を流用するのが最善では,と思ったのですが,そのままでは偏光板の角度の問題で表示が真っ黒になることがわかり断念。ならばと表示部分を切り抜いてみましたがやはり綺麗に切り抜くことが難しくこちらもあきらめました。

 いろいろ考えましたが,結局落ち着いたのは,新しい偏光板を用意し,表示が最も見やすくなるような角度で取り付けることです。表示部も切り抜きませんので暗くはなりますが,見た目が一番綺麗です。

 ポケコンは表示が小さいので,まさに画面を隙間から覗き込むような感じですから,その外側の印象が強いので,この部分を綺麗に仕上げることも重要だと考えたことから,今回はこの方法でいきましょう。

 くるくると回して表示が最も見やすくなる部分で,元の偏光板を同じ大きさに切り出した新しい偏光板を用意します。これを本体ケースの内側に置き,その上のベゼル,そして基板を置くと言うだけの作業です。冬は換装しているので静電気が発生しやすく,ゴミがなかなか取り切れませんが,そこはまあ根気よく作業を続けて行きます。

 交換が終わってオリジナルと並べて比べて見ると,ベゼルは同じ色ですが画面の暗さははっきりわかります。表示も見にくくなっていることは否めません。ただ,完全にアウトかといえばそんなこともなく,表示部のグレーも濃くなって格好良くなったと言えなくもありません。

 ということで,もう1台も交換し,2台のPC-1246が復活しました。改めてみるとどちらのPC-1246も傷だらけですし,使い込まれていますので修理する意味などあったのかなあと思いますが,PC-1246は結構使いやすいマシンですので,大事にしていきたいと思っています。

 話は変わって,実はPC-1251の故障品をCE-125と共に手に入れています。このPC-1251,入手までにはいろいろ曰く付きだったのですが,品物そのものは問題なく,LCDの交換でそこそこ動くようになるんじゃなかろうかと思っていました。

 特にCE-125と組み合わせで長期保管されていたPC-125xは,CE-125のNi-Cd電池の液漏れでCE-125もろとも死んでいることが多いのですが,CE-125は汚いけど液漏れなし,PC-1251は本体の電池であるCR2320の液漏れで本体の塗装が融けて剥がれていたことと,風防が真っ白になっていたこと,そして持病のLCDを除けば,問題はありません。

 外観がアレですので18kB改造を行って常用機に出来ればなと思っていたのですが,これがなかなか苦労しています。結果は後日。

 

私に荷物が中国とアメリカから届いた話

 性懲りもなく無駄遣いをしてしまっているのですが,先日以下の2つを注文しました。

・Si5351A : Aliexpress(中国)
・ポケコン用LCD : Tindle(アメリカ)

 SI5351Aはここでも何度か書いていますが,SiliconLabのPLLです。秋月で安価に売られていたので喜んで使っていましたし,昨年末には専用の基板まで起こして私の「標準品」として格上げしていたのですが,昨今の半導体逼迫や円安もあって,秋月での購入も出来なくなりましたし,価格も随分上がってしまいました。

 せっかく基板を起こしたのに,これはもったいない。しかもSi5351Aは壊れやすく,これまでも何度も無駄死にさせています。(壊れやすいというのはちょっとミスで簡単に壊れるという意味で,正常に動作しているときに壊れるというわけではありません)

 こういう時はAliexpressです。ここにはなぜだか,ないはずの半導体が揃っています。しかも安価です。もちろん偽物も含むのでそのリスクは考えないといけませんが,おかげさまで私もこれまでに何度も助けてもらいました。

 以前は日本に届くまでに3週間も4週間もかかったものですが,最近は速い人では3日くらいで届くケースもあるといいますから,さすが中国企業らしい改善スピードだなと思います。

 速いだけではなく事故も減っているようで,届かないとか詐欺に遭ったという話も随分減ったように感じます。これは本気で日本市場に入ってくるかもと,私も期待しているところです。

 ですが,今回の買い物は結構心配しました。

 まず,発送がなかなか行われなかった点です。中国では1月末から2月の頭が旧正月でお休みですので,お願いごとはここを避けるのが鉄則です。ということでSi5351Aの注文も1月23日という旧正月の影響を受けないぎりぎりのところで注文をしました。

 中国を旧正月前に出てくれれば,あとは日本国内の話なので上手くいくだろうと読んだのですが,この目論見は外れてしまい,旧正月に入っても発送してくれていません。

 2月3日に念のために「私の荷物は発送してくれた?」とショップに取ったのですが,同日ショップから「送ったよ」と返事がありました。ステータスが発送済みにならないのでおかしいなと思いつつ,「じゃもうちょっと待ってみるよ」と返事をして待ってみました。

 すると2月5日にショップから「2月1日に同じ商品を買った別の日本の客に先に送ってしまった」と連絡がきました。先方が見せてくれたオーダーによると,私と名前がよく似ています。まあ,これは勘違いするかもな,と思いつつ,ここは厳しく文句をはっきり言おうと,「なんちゅうことをするんだよ,で結局あんたはどうすんだ?」と返事をしました。だって,あと5日で自動キャンセルになる期日を迎えるんですからね,そりゃこっちもムキになります。

 そしたら向こうもまさかの逆ギレ。「ならキャンセルするのか!」とけんか腰です。ほほー,さすがだな。

 ここは冷静に,「いや,キャンセルはしない,私がして欲しいことはすぐに発送してくれることだ。私はあんたを信用しているので,これ以上私を失望させないで欲しい」と返事。

 すると先方は「今日は祝日なんだが,出社して発送しようか?」というので,そこまではいい,お祭り(Chinese lantan Festivalとのこと)なんだから楽しんでね,と返事をしました。

 週が明けた2月6日にすぐに連絡があって「明日送るよ」,2月7日には「今日送るよ」,そしてこの日のうちにステータスが発送済みに変わりました。いいですね,こういうやりとり。

 先方は中国語しかできず,私は日本語,英語が少々という感じですので,本来コミュニケーションが上手くいくとは思えないわけですが,そこは自動翻訳の進歩で互いに英語でやりとりです。ただ,中国語というのはなかなかニュアンスの難しい言語のようで,同じ言葉でも相手の意思を問う(キャンセルするの?)ものになったり,自分の宣言になったり(キャンセルするぞ!)となったりするようで,でもこれって正反対の意味だったりしますから,きちんと前後の意味を考えて話さないといかんなと思った次第です。

 で,2月8日にようやく運送会社が引き受けてくれ,2月9日にはなんと中国を出発,早いですねー。

 翌日には日本に入り,2月11日には通関手続きまで終わり,国内の運送会社に引き渡されたんです。ならあと数日で届くと思いますよね。

 しかしここからが長かった。しかも不安でした。ここからステータスが全く動きません。荷物のトラッキングも出来なくなりました。日本での運送会社は佐川急便とということで,その連絡先も表示されています。しかし佐川ではこの荷物の番号は登録されておらず,それは手元に届いた現在も変わっていません・・・

 では誰が届けてくれたのかというと,なんと聞いたこともない「AZ Project」なる謎の会社です。ググっても大分の会社としか出てこず,天然水やらほかの商品やら出てくるような,運送会社ではなく運送も仕事の1つとしてやっているという,よくわからん会社のようです。

 2月19日,国内に届いてから8日も経過して,ポストに突っ込まれておりました。この間全く荷物は追跡できず,またこちらから連絡することも出来ないという薄氷を踏むような状態で待ち続けた8日間でした。

 うちは近所に同じ名字の人が住んでいて,そちらの方がわかりやすいらしく,とにかく私の荷物が彼らに渡ることが多いです。その都度私は大げさに文句いうようにして印象づけを行う努力をしているのですが,今回同じ事が起きたら,私は泣き寝入りになるところだったと思います。

 届いた荷物には,国内で改めて貼られたラベルがあって,ここには「荷物のお問い合わせ先」としてフリーダイアルの番号が書かれています。

 自分自身の備忘録として,ここにも書いておきましょう。

 AZ Project : 0120-437-327

 5chなどを見ていても,このAZ Projectはトラッキングが出来ない上に遅いという事でとかく評判が悪く,これまでなら佐川であっという間に持ってきてくれたのに昨年秋頃から時間がかかるようになったと,文句が出てくるようになっています。私もまさにこれにあたったみたいです。

 Aliexpressには届くまでに時間がかかる,届かないリスクもある,それでもチャレンジするかい?という覚悟が必要で,むしろそれらのトラブルを楽しむくらいの余裕がないとねと言われたものですが,それが中国側が原因ではなく,日本側が原因になるとは,夢にも思いませんでした。

 大丈夫か,日本?
 もうなにもかも中国に追い抜かれているぞ?

 さて,もう1つの注文はポケコン用のLCDです。これも2年ほど前に同じお店にお願いをしていて,見事にPC-1251とPC-1211を復活させることが出来ました。この時は本命のPC-1245のLCDはこのお店では作っておらず,日本のお店から買ったのですが,久々に覗いてみるとPC-1245はもちろん,PC-1246のLCDまで用意してくれていました。これはうれしい。

 PC-1246はPC-1245によく似ていますが,内部は全然異なっており,CPUは4bitですし,BASICからマシン語を使うことも出来なければ,メモリに直接アクセスすることも出来ません。マシン語を使えるから人気のあったPC-125xシリーズにおいてこれは致命的で,いくらBASICが高速でもねーと,当時は大変不評だったことを覚えています。

 しかし今となっては小さく高速で,わざわざマシン語を使う人もいないという事もあってか,それなりに人気が出ているようです。なのに,LCDの持病はPC-1245から引き継いで閉まっており,多数のPC-1246が再起不能になっています。

 かくいう私も縁あって2台持っており,どちらのLCDも真っ黒です。一時期PC-1245の代替機として常用していましたので,これも復活させたいところでしたが,ようやく願いがかなうことになりそうです。

 価格はわずか$20/枚。某オークションではこれを5000円で売る輩がいますが,なんで直接買わないのかなと思います。オークションでもリスクはありますからね。

 ということで,前回は本当に使えるのか心配だったこともあり数を減らしましたが,今回はちゃんと買うことにします。PC-1251用を1枚,PC-1211用を1枚でそれぞれ予備として,同じく予備としてPC-1245用を1枚とPC-1246用を修理用として2枚です。PC-1251用はすでに予備があるのでこれで2枚の在庫,PC-1211用は壊れた本体がもう1つあるので復活出来るでしょうし,PC-1245用は日本製の予備がもう1枚ありますが,これとはデザインが少し異なるようですので,比較検討の意味も込めています。

 PC-1246用は予備も含めて3枚にするかどうか迷ったのですが,これについては予備を持つ必要はないかもなあとケチってしまいました。送料までいれてしめて$119,地味に円安が効いてきますねー。

 2月2日に注文を出しましたが,このお店は月曜日にまとめて発送するそうなので,焦らず待ちます。米国時間の2月6日にUSPSで発送したとの連絡がありました。

 USPSの引き受けが2月10日,ロサンゼルス空港から飛び立ったのが2月11日,日本に到着したのが日本時間で2月16日ですから,郵便にしては上出来でしょう。

 良く2月17日には通関手続きが終わり,国際交換局である川崎東郵便局を出たのが2月18日,近所の郵便局に届いたのが2月19日で,本日2月20日の午前中に私の手元に無事に届きました。

 こちらは,USPSと日本郵便ですし,番号できちんと追跡が出来ますからなにも心配していませんでした。時間が少々かかるのは郵便だからですし,日本郵便は海外の郵便も土日に配達はしません。だから結局3週間もかかりましたが,1つ1つを見ていくと決して滞留していたわけではないとわかります。

 時間はかかってもよいので,荷物が追跡出来ること,そして何かあったときにこちらから連絡が出来る事というのがとても大事な事で,安心に繋がるものであるということを改めて感じたわけですが,それって確実に届けてくれるものであるなら本来必要のないものでもあるわけです。

 その点で言えば,後者のUSPSと日本郵便は追跡でなくてもむしろよくて,逆にAliexpressこそきちんと追跡ができないといけません。まして日本国内で追跡出来ないなんてのは,ちょっと話にならないと思います。

 一応,私は追跡可能という運送手段を選んであります。ですから途中から追跡できないことは想定していませんし,納得もしていません。ですので,Aliexpressのショップに,改めてお礼のメッセージを送ったついでに,途中から追跡出来なくなった,佐川に引き継いだといってるけど違うところがもってきた,文句をいったほうがいいよ,と言っておきました。

 さて,届いたものはまだ試せていません。Si5351Aも偽物かも知れませんし,LCDだって上手く交換作業が済むかどうかは私次第です。

 まだ寒いので作業をする気にもならず(ちょっと体調もよくありませんし),もう少し暖かくなったら作業を始める事にしましょう。

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