両面印刷出来るレーザープリンタも安くなったものだ
- 2017/02/06 10:20
- カテゴリー:散財
前回,話が大きく脱線してしまいましたが,ようやく本題を書くことにします。
~これまでのあらすじ
増えすぎた書物を電子データに移行させるようになって,すでに10年。PCの周りの巨大なHDDは書物の第二の本棚となり,書物はそこで読まれ,検索され,そして保管されていった。(どかーん)
西暦2017年,最も大容量のHDDはPDF専用を名乗り,蔵書の持ち主に独立戦争を挑んできた。この10年あまりの戦いで,その蔵書の80%以上を裁断に至らしめた。管理者は自らの行為に恐怖した。
そんなわけで,技術書をPDFにする条件として,高速,高品質,低コストで印刷して必要な時に随時紙に「戻せる」仕組みの完備があったわけですが,その答えが安くなったレーザープリンタです。
安くなったとは言え,それが上記の条件に合致するかどうかは分からず,少し真面目に調べてみると,WiFi付きのモデルでも12000円弱で買える事が分かりました。
ブラザーはもともとミシンのメーカーですが,プリンタに進出して随分と時間が経っているので,すでにプリンタメーカーとしてのイメージが先行しているのではないでしょうか。
家庭用のラインナップで,HL-L2365DWという機種が,WiFI搭載で実売11000ちょっと。WiFiのないHL-L2360Dなら9000円ほどで買えます。
私のような年寄りには騙されていると思うような値段なのですが,基本性能はすばらしく,毎分30枚,両面印刷可能,600dpi,自動給紙トレイも装備と,期待以上です。
100BASE-TXに加えて,上位機種なら802.11nまで装備しています。
一昔前なら必ず語られたCPUはARM9の266MHz。腐っても32bitのRISCです。メモリは32MByteで増設は不可能。今どきなら少ないメモリですが,時計の止まった私にとっては,海より広いメモリです。
小型ですが,給紙トレイには250枚まで入れておけますので,レーザープリンタらしく紙を気にせず,連続でどんどん印刷が出来ます。
1月末,WiFiのない安い方のモデルを買おうと思ったところ,少し前までキャッシュバックをやっていたことに気が付きました。ちょうど終わったところです。昨年のこの時期はすでに新しいキャッシュバックが始まっていたりするので,もうちょっと待ってみようと,買うのを待ちました。
すると,2月1日からやっぱりキャッシュバックが始まりました。危ない危ない。
しかし,残念な事にお目当ての廉価モデルは対象から外れ,WiFi付きのモデルだけ3000円のキャッシュバックとなっています。
廉価モデルを7000円ほどで買えたらいいなあと思っていた私にとっては肩すかしになりそうでしたが,冷静に考えるとWiFiモデルでも9000円弱になるわけですから,こっちの方がお得です。家中どこでも設置場所の候補になるし,iPadを使う嫁さんはWiFi Directで簡単に印刷ができます。いいですねえ。
どうせ買っちゃうなら,売り切れる前に,値上がりする前に,さっさと買うのが正しい選択です。
かくして2月1日注文,2月2日に届きました。ついでにいうと,2月3日,値上がりしていました・・・危ない危ない。
届いて開梱です。想像以上に大きく,かさばります。これはリビングには無理です。テストプリントを行うと,音も大きく,あの独特のオゾン臭もします。やっぱ生活場所におくのは厳しいですね。
USBを繋いでセットアップ。Macからは問題なく印刷出来ました。次にWiFiの設定。これも問題なし。次に他のマシンとの共有。これも簡単。
最後にiPadからの印刷です。WiFi Directを使う方法もあるし,アクセスポイント経由でもいいです。印刷方法も,AirPrintを使う方法もあれば,専用アプリから印刷する方法もあります。
いろいろ考えましたが,アクセスポイント経由でAirPrintを行う事にしました。しかし,意気込んでセットアップを初めて見たところ,なにもしないで印刷が出来るようになってしまいました。
iPadのアプリから,印刷を選ぶだけ。ネットワーク上に存在するAirPrint対応のプリンタを勝手に探し出し,これが自動的に選択出来るようになっていました。
ほんまかいなと印刷を初めて見ると,プリンタもちゃんとスリープから目覚めて,ガコーと印刷を終了。両面印刷の設定は可能ですが,縮小印刷などは設定出来ないのですが,そこはもともとシンプルが信条のAirPrintですから,まあいいでしょう。
これだけなにもすることがないと,確かに取説などを用意することもそもそも出来ません。用意したところでどうにも書きようがありません。セキュリティとか,そういうのどうなっているのかなあと,不安になります・・・
てなわけで,セットアップがすべて終わり,設置場所を考えてみたのですが,大きいし重いし,滅多に使わないし,電気は食うしで,結論は屋根裏の物置です。
ここには,以前使っていたPM-G850が動く状態で設置されていて,年賀状の印刷くらいはこれで行っています。レーザープリンタもここにおきましょう。つくづくWiFiにしてよかったです。
改めてそのインプレッションです。
大きさは小さいとはいえ,大きいです。かつて沖のMicroline400という機種がありましたが,私にとって小さいというのはこのくらいのもので,HL-L2365DWは明らかに大きいです。
もっと安っぽいかと思いましたがそれはそんなことなくて,しっかりしています。重いし,精度も出ないといけないから,あまり華奢には出来ないのかもしれません。
液晶はありがたいです。1行のディスプレイで何が出来るかと思いましたが,本体だけで設定の確認が出来たり,状況が分かるというのは便利で安心です。半角カタカナがまた懐かしいです。
WiFiはさすがに802.11n対応で,しっかり電波をつかまえてくれます。ただし5GHzには対応しないので,電子レンジで切れてしまうと思います。その意味でも,リビングには置けないでしょう。
惜しいのは,PC側のユーティリティが簡単すぎて,せっかくUSBで繋いでいるのに,設定の確認や変更がPCから出来ないんですね。有線のLANの設定など,あのLCDとキーだけで,手動で行う羽目になってしまいました。
肝心の印字品質ですが,これはまあ問題なし。600dpiでも十分美しいので,時間のかかる1200dpiは使わない予定です。
印刷速度には偽り無しです。起動時間がややかかるという印象ですが,インクジェットの遅さになれている私としては,全く問題になりません。
消費電力は結構大きく,スタンバイでも50W程度,スリープでも0.8Wですから,繋ぎっぱなしには出来ないですね。使う度に電源を入れ直すことにしましょう。
とにかく,モノクロレーザープリンタに求められていることは,見やすさと速度,低コストに加えて,両面印刷や2ページを1枚にまとめる縮小印刷などです。ランニングコストは今後使ってみて判断しますが,今のところ不満のあるポイントは見当たりません。これで1万円以下ですよ・・・
さて,これでPDFがさらに価値を高め,生きた情報になりました。電子化されることで「埋没」するのではなく,一時的な待避であり,必要な時には元の状態に近いところまで戻せるというこの安心感は,非常に大きいものがあります。
そのための投資として適当かどうかは私もやや疑問を感じますが,まあそれはそれとして,安いプリンタですので,気軽に使おうと思います。