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PC-386BookL,まさかの復活


 キーボードのフレキが切れて使用不能となった私のPC-386BookL,まさかの復活です。

 うちのPC-386BookLは内蔵LCDが死んだことから,アナログRGBで繋いだカラーLCDに換装してあります。初期設定は内蔵LCDですので,換装したカラーLCDに表示をさせてかったら,リセット時のHELPキーで起動する設定メニューから切り替えるか,DOSを起動してからCTRL+GRPH+Lで切り替えるまで,ディスプレイなしの状態で操作しなければなりません。

 いずれにしてもキーボードがないと切り替えできないわけで,HELPキーが死んでいたらメニューは起動しませんし,リターンキーが死んでいたら設定の変更を行うことが出来ません。

 GRPHキーやCRTLキーが死んでいてもキーコンビネーションで切り替えが出来ない訳ですから,とにかくキーボードない事はこのマシンの死を意味するということです。

 PC-386BookLのキーボードユニットはミツミ製で,接点とパターンを銀ペーストで印刷したシートの間に丸い穴の開いたスペーサーを挟み込んだ3層構造で,キートップとスプリングが連結されたラバーカップがシートを押し,上下の接点が接触するという仕組みです。

 リモコンなんかによくある,ラバーカップにカーボンの接点があり,これがパターンをショートするものとは違っています。

 パターンはそのままコネクタの接点になっていて,この部分はカーボン塗料で保護されているのですが,こいつがなかなかくせ者で,何度も抜き差しをやっていると剥げてしまうのです。

 シートは樹脂製ですので熱に弱く,銀の部分もカーボンの部分もハンダ付け出来ません。切れてしまったり剥がれてしまったら,もうその段階でおしまいなのです。

 分解を繰り返したうちのPC-386BookLのキーボードがダメになるのは時間の問題だったわけですが,先日とうとうダメになってしまったのでした。

 もう一台ジャンクを買おうにもオークションには出ておらず,他に入手方法も思い浮かばないので頓挫,まさに万策尽きてあきらめたのです。

 電源ユニットの破損,基板のパターン切れ,レギュレータICの破壊,LCDの破損,FDDのエラー,CPU換装と,幾多の死地を乗り越えてここまできたPC_386BookLと,いよいよお別れするときが来たと,覚悟を決めたのですが,もうどうせダメなのなら,壊す覚悟でやるだけやってみようと,気分を入れ換えました。

 切れたパターンの修復や,コネクタのカーボンの剥げなら,導電塗料を使えば修復できるかも知れません。手元にある銀ペーストのEジスペンが使えるならいいですし,最近だとウレタン塗料ベースの導電塗料や,固化すると接着力を維持出来る導電接着剤もあります。これらを使えるかも知れません。

 まずは一晩寝て,それから取りかかったことは,一体どの部分がどんな風に壊れてるのかを正確に把握することです。

 キーボードを分解し,コネクタのどの端子にどの接点がつながっているかを調べます。すると,DキーやESCキー,Dキーといった,最初に壊れたキーが同じ端子に繋がっていることがわかりました。やはり断線だったみたいです。

 コネクタに頼るのも怖いので,細いポリウレタン線をEジスペンでコネクタに接着し,これを本体にハンダ付けする作戦を立てましたが,あいにくEジスペンには接着力はなく,ポリウレタン線は簡単に外れてしまいました。

 ということは,やはりコネクタを再利用するほかありません。

 そこでEジスペンを面相筆に含ませ,コネクタに塗りました。また,折れたところで切れている可能性も高いので,この部分にもしっかり塗りつけました。

 ドライヤーで乾かしてから導通を見たところ,ちゃんと導通が復活しました。念のため下側のシートのコネクタにも同じ処置を行い,乾かしておきます。

 翌日,ダメモトで本体に接続したところ,なんとほとんどのキーが復活しました。ただしカーソルの下キーやNUMキーが動かず,これはどうも一番右の端子が繋がっていないようでした。

 そこでもう一度Eジスペンを塗り直して導通を確認しました。念のためこの端子とその隣のHELPキーなどが繋がる端子は,銅箔テープとシートのパターンを直接Eジスペンで繋いで,万が一コネクタとの接触がダメになった場合でも,この銅箔から導線で引っ張り出し,直接本体にハンダ付け出来るようにしておきました。

 これで試すと,すべてのキーが動くようになっていました。ただ,一部のキーでは,2文字出てしまうものが出てきてしまいました。

 調べてみると,下のシートから出ている端子に塗布したEジスペンがはみ出していて,隣の端子とショートしているところがありました。カッターで削り落としてもう一度試すと,今回は問題なくすべてのキーが正常です。

 ところが,筐体を閉じるときにキーボードのフレキがぐっと押されて変形するんですね。そのせいでHELPキーやリターンキーの端子がまた接触不良を起こしてしまいました。

 もう一度コネクタから外してEジスペンを塗布するのも手ですが,他の端子がダメになることも怖かったので,念のためにと引っ張り出しておいた銅箔にハンダ付けして,本体の基板と接続しました。

 これでフレキを変形させても導通が切れたりしません。せっかくですので筐体を組み上げて使ってみました。今の頃問題なくキーボードは動いています。

 いつまで使えるのか分かりませんが,あまり使い道がないなあと思っていたEジスペンのおかげで復活出来たことはありがたいやらうれしいやら。

 苦手だったフレキの修理が導電性の塗料で修復できるという話は耳にしていましたが,そんな上手くもいかないだろうとあまり気にしていませんでした。しかし実際に修理出来るようになると,これが理由でもうあきらめる必要もなくなると,前向きな気持ちになります。

 耐久性は心許ないですし,いずれ同じ問題が発生するだろうとは思いますが,銀ペーストで修理出来ることが分かった以上はそれを繰り返せばよいでしょうし,どうしても心配ならこまめにジャンクのPC-386BookLを探しておけばよいでしょう。

 今のうちは全く問題なく動いていますので,しばらくこれで様子を見たいと思います。

 

PC-386BookL,次のステージへ~その1 内蔵メモリ動かす

 先日,ここを読んで下さった方からメールを頂きました。
PC-386BookLのパーツを無償で提供しましょうか,というありがたいお申し出です。

 21世紀も1/4が過ぎた今日において,まるで黎明期のインターネットを支えた性善説を彷彿とさせるお話を,私は最初失礼ながら詐欺かと思って警戒してしまいました。

 不要品を現金に変える仕組みがなかった昔ならいざ知らず,ヤフオクなりメルカリなり,少しの手間でちょっとしたお小遣いが作れる現代,同じような手間をかけて見ず知らずの人に無料で部品を送ろうと思う優しさを,今の私は一瞬とはいえ見失っていました。

 ああ,なんと心の汚れてしまったことよ。

 とても丁寧で心のこもった,そして手作り感のある文面を見て私は,ありがたくそのお申し出を受け,パーツを頂くことにしました。

 数日後私の手元に来たパーツは,以下の様なとても貴重なものでした。

・PC-386BookL専用内蔵RAMボードPCRB6(PCZRM3を3枚実装済みでトータル8MB)
・Lスロット用RAMボードESL-4000
・Lスロット用FM音源ボード FM Station II
・PC-386BookL付属のACアダプタ

 特にすごいのが内蔵メモリです。PCRB6はとても貴重で,ずっと欲しいと思っていたものでしたが,そもそも実物がなかなか出てこないという幻のボードで,これ単体で2MBの容量があります。

 推測ですが,2.6MBが標準搭載されているPC-386BooLCなどのカラーモデルは,このボードが最初から実装されているのでしょう。

 で,このPCRB6には2MBのサブボードPCZRM3が3枚まで搭載出来るコネクタが用意されていて,最大で8MBのメモリを内蔵出来ます。値段はともかくとして,当時このサイズのマシンで8.6MBのメモリを内蔵出来るというのは,なかなか大したものだと思います。

 今回頂いたPCRB6は,このPCZRM3を3枚フル実装してあり,8MBの状態になっていました。生まれて初めて見ました。これは当時相当高かったでしょうねえ,純正ですし。

 改めてボードを見てみると,PCRB6にもPCZRM3にも,4bitx1Mの4MbitDRAMが4つ搭載されていて,これで2MBのメモリを構成しています。ですが,なぜか1bitx1MbitのDRAMも2つ搭載されています。

 おそらく8bitごとにパリティを持っているんじゃないかと思います。だとすればパリティ付きの高信頼性RAMボードというわけですから,これはもう高級品ですよね。

 問題は使い方がさっぱりわからないということです。取説はありませんし,スイッチなども見当たりません。数が少ないので情報も少なく,どうやって動かせばいいのか正確なことはわからないですから,壊れているのか使い方がまずいのか,判断も難しいです。

 さて,ESL-4000もなかなか貴重です。Lスロットの拡張メモリで,メルコのハードウェアEMSボードです。設定次第でプロテクトメモリにもなる多機能ボードではないかと思うのですが,これも取説がないため設定方法がわかりません。

 ただ,MELWAREという付属していたソフトを起動すると,機種や機能に相応しいスイッチの設定が表示されるらしく,試してみる必要があるでしょう。

 FM音源ボードは八戸ファームウェアというメーカーのボードで,26K互換のものです。面白いのは,スピーカーが内蔵されていない機種向けのFM音源ボードゆえ,音をFMラジオ用の電波で飛ばす機能がついていることです。

 確かに当時,こういう商品があったことを覚えています。PC-9801noteシリーズ用110ピンの拡張コネクタに直結するものがありましたが,これもFMラジオで受信して音を聴くものでしたし,そのシリーズでLスロット用のものもあったことを覚えています。

 小さいのに生意気にジョイスティックの端子も装備していて,スピーカーがないことを除けば完全に26K互換なんでしょうが,FMラジオをいちいち用意しないといけないのも面倒で,これはやっぱり小型のスピーカーを内蔵するべきだったんじゃないのかなと思いました。

 最後にACアダプタです。提供頂いた方からは「おかしな臭いがする」というコメントを頂いているので修理が必要でしょう。

 私のPC-386BookLにはACアダプタすら付属しておらず,仕方がないので手持ちの15Vのアダプタが使えるようにDCジャックを交換してしまったのですが,もっと早くにこのアダプタが手に入っていれば良かったのになあと思います。


 ということで,まずはメモリから動かしてみたいと思うのですが,ちょっと液漏れの跡がある電解コンデンサを同じ容量のセラミックに交換してから,の自作の3MBメモリボードを本体から外して準備OK。

 ワクワクしながらPCRB6を底面のコネクタに取り付けて起動します。が,メモリカウントは640KB止まってブートしてしまいます。どうも認識していないみたいです。

 抜き差しを続けるとハングアップすることがあるので,何かが起きているんだと思いますが,規則性がつかめません。1時間ほど試行錯誤をしましたが動かないので,この時はここで一旦終了しました。

 翌日,少し頭を冷やして再チャレンジです。もしかしてクロックを上げているせいかもしれないと,クロックを落としてみました。それでもメモリチェックは640kBまでです。

 ところが偶然HELPキーで初期設定メニューを起動していると,見慣れない設定項目が増えている事に気が付きました。

 お,メニューにメモリボードの設定が追加されています。と言うことは,メモリボードそのものは認識されていたみたいです。

 設定は想像以上に細かく可能で,拡張メモリをRAMディスク,EMS,プロテクトメモリに配分できます。もちろん私は8MB全部プロテクトメモリです。

 設定後リセットすると,うれしいことにメモリカウントが8MBまで進みます。Lスロットの3MBに見慣れた私には,ノーウェイトの拡張メモリのカウントの速さに衝撃を受けました。

 これでDOSを起動しTMEM.EXEでメモリチェックを走らせますが,全エリアOKとなり故障もないことが判明しました。よかったー。

 ただ,この状態でクロックを最速に切り替えると,そこでハングアップします。つまり,クロックのせいで動作しないという問題と,メニューで設定を変更しないとプロテクトメモリとして動かないという2つの問題が重なって,動作してくれなかったんですね。

 偶然とは言え,動くことが分かったので助かりました。こうなってくると,クロックを落として使うか,高速でも動作するようにするか,考えなくてはなりません。

 とりあえずここまで。せっかくの貴重なメモリボードです,焦らずじっくり,気が済むまで検討してみたいと思います。

 それにしても,今回はとてもありがたいお話を頂きました。頂いたものが貴重でありがたいものだったことはもちろんですが,なによりこうして同じ楽しみを持つ方と善意で繋がることのうれしさ,暖かさを久々に感じた,そんな出来事でした。

デジットセレクションランダム部品福箱2026はどうなのか

 前回,デジット蔵出し詰合せ福袋2026にがっかりしたという事を書きましたが,デジットセレクションランダム部品福箱2026(以下ランダム部品福箱)についても簡単に振れておこうと思います。

 簡単に,というのは,これまでのランダム部品箱と違って,それほど中身がなかったからです。ICや半導体がほとんどなく,調べるという楽しみが味わえませんでした。


・LCD SC2402AU
 資料などなにもないLCDですが,型番から推測するに,24桁x2行のキャラクタLCDだと思います。HD44780コンパチでしょうから,そんなに大変なものではないはずです。24桁というのは持っていませんでしたので,なにかの役に立つかも知れません。

・謎のLCD
 もう1枚,謎のLCDが入っていました。S-11539Aと基板に書かれた謎のLCDです。
 通常,この型名で検索すれば何らかのヒントが得られるものなのですが,得られたものはNECのものであろうということくらいで,面白いほどに情報が出てきません。

 しかも,検索結果に出てきた画像では,手元のLCDには搭載されているEPSONのLCDコントローラであるSED1335Fがマウントされていません。LCDコントローラが外部にあるタイプが実際に何かの機器で使われていたんだと思います。

 LCDコントローラが搭載されているという事ですから,ちょっとした手間で表示まで持って行けそうで,もうちょっと情報を得ようとドライバICと思われるLC79431とLC79401を検索してみました。

 どちらも80ライン(80カラム)のドライバで,LC79431が1つ,LC79401が2つ搭載されていましたから,このLCDは160x80ドットのLCDだとわかりました。

 うーん,いくらLCDコントローラが載っていたとしても,この解像度のLCDを動かしてみようとはちょっと思いません。それくらいだったらこのLCDコントローラを外して,蔵出しに入っていた320x240のLCDを駆動する基板を作った方が面白いでしょう。

・小型モーター4つ
 詳しいスペックはわかりませんが,大きさや磁気シールドがあったことから,おそらく小型テープレコーダーのモーターではないかと思います。

・LED
 バラバラのリードタイプのLEDがいくつか入っていました。

・コンデンサ
 電解コンデンサもそれなりに入っていたのですが,セラミックコンデンサもたくさん入っていました。リードタイプのセラミックコンデンサというのは今どき珍しく,私もそんなに在庫を持っていないので,なにかの役に立つでしょう。

・ヒューズホルダー
 標準サイズやミゼットヒューズのホルダーが数本入っていましたが,基板取り付け型ですので,あまり使い道がないなあと言う感じです。

・スイッチ
 詳しいことはわかりませんが,押しボタンスイッチがいくつか入っていました。押し心地は悪くないのでぜひ使いたいところです。

・VR
 ボリュームも数個入っていましたが,別に珍しいものでもありません。


 こんな感じです。ね,少ないでしょう。もうちょっといろいろ入っていてもいいのにと思ったのですが,値段を考えるとこんな物でしょう。

 もともと,デジットの移転に伴う在庫の処分から始まった福袋ですが,そろそろ面白いものは出尽くしたということなのかも知れません。このくらいの値段だったら今後も買ってもいいかもしれませんが,送料がかかることを考えると,本当に買うべきかどうかは,もう一度考えておく必要があると思いました。

 

デジット蔵出し詰合せ福袋2026

 今年は参戦しました,デジット共立電子産業の福袋。

 お目当てはデジット蔵出し詰合せ福袋です。思い起こせば昨年は病室で年を越したこともあり,それどころではなく,気が付いたときには完売しており,涙をのんだのです。

 その悔しさをバネに今年こそはと12月29日の15時,私はコタツにMacBookAirを広げてスタンバイ。ログインよし,住所よし,カードよし。さあこい。

 かくして,デジット蔵出し詰合せ福袋とデジットセレクションランダム部品福箱を1つずつ手に入れる事が出来ました。醍醐味袋(「大ゴミ袋」と変換したATOKに,うまいこというなあと感心したのは内緒です)はやめときました。なんとなく地雷な気がします。

 そして1月6日の夜,我が家に大阪からやってきた,2つの福袋。果たして福袋なのか,鬱袋なのか,事の経緯を知っている娘も興味津々です。

 中身が気になりよね?その前に,どんな福袋なのか確認しておきましょう。

デジット蔵出し詰合せ福袋 : 3500円
 玉石混交!デジット蔵出し特価品から厳選した商品を予算限界まで詰め込んだ福袋

デジットセレクション ランダム部品福箱 : 600円
 何が入っているかは開けてからのお楽しみ。まさに運試し、2026年の運勢を占うデジットらしさが詰め込まれた福袋

 つまりですね,前者は中身が毎週火曜日に更新される「デジット蔵出し」に出ているものになるわけで,ある程度事前に雰囲気がわかるわけです。なにが入っているかある程度分かり,それがお得になるよという話です。

 後者はなにが入っているかわかりません。私はこっちが本命かも。

 ですが,私は少し勘違いをしていたようです。前者の蔵出し詰め合わせは,ランダム部品箱のデラックス版,くらいに考えていたんですね,これが。例えば半端なもので商品化出来ないようなもので,でも600円の箱じゃ入れられないようなちょっといいものを,3000円の袋に入れるということを勝手に期待していたんですけど,結論を先に言えばそうではなく,あくまでデジット蔵出しからの福袋でした。

 さあ,まずはデジット蔵出し2026の中身です。右端に書いておいたお値段は蔵出しに登録された時の価格で,今もこの値段で買うことが出来ます。


・LED L-59SURKCGKW-20P 500円
 5mm砲弾型の2色LEDで,黄緑と赤色ですので,別に珍しい物ではありません。
 1つ25円は蔵出しと言うほど安い物ではないと思います。ちなみに秋月では同等品が10個150円です。星2つ。

・抵抗 AMRR-1/2W-100KΩF-10P 440円
 アムトランスのオーディオ用抵抗ということですが,現在このAMRRというシリーズは売られていません。聞けばカーボン抵抗のAMRGというクソ高い抵抗を安価にしたものらしく,メーカーへの採用を前提にしたような,コストダウン品という位置付けでした。
 それはそれとして,カーボンとは言え±1%品,しかもなにかと便利な100kΩですので,1つ44円はちょっとうれしいかも。星3つ。

・スイッチ M2022TNG03 110円
 日本開閉器のシーソースイッチです。NKKのスイッチは重厚で感触も良く,いいですよね。これはいいと思ったところが,実はAC100Vはダメで,最大定格はDC28Vでした。うーん。星2つ。

・LED MD0657C-R-20P 660円
 スタンレーの5x7のドットマトリクスLEDです。赤色です。1つで1文字表示出来そうなLEDで,これでディスプレイを作ったらなかなか味のあるものが作れそうです。ただ,20個しかないので,大した事は出来そうにありません。1つ33円なので安いかもと思っていたら,かつて110個1000円で売ってたことがあるんですよね。キーッ。デジットもおかしな事をする物です。よって星2つ。

・電源 VAA1012 550円
 コーセルのスイッチング電源で,12V0.9Aのオンボードタイプです。AC100V入力(DC110Vも入るそうです)ですし,よく使う12Vですから一見すると便利そうですが,冷静に考えると12V1AならACアダプタの方が安全だし楽ですし,むき出しの基板に100Vを突っ込んでまで電源を内蔵するというのも最近はしないなあと思います。それに12Vくらいなら別にシリーズレギュレータでもいいですし。星2つ。

・モーター LA3-472PB-20P 550円
 振動モーターです。携帯電話に入っているあれですが,重心のずれたおもりを無理に回すモーターに今ひとつ面白味を感じないのに,それが20個もあってもどうしようもありません。星1つ。

・VR 171P-S2H B10KΩ-20P 440円
 スイッチ付きのボリュームです。これはなにか使い道があるかもと思いましたが,10kΩとはいえBカーブ,しかも単連なのでステレオで使えません。加えてシャフトはDカットなので,ツマミも探さないとダメですし。まあ,マイコンと組み合わせて使うとなにかいいことがあるように思いますが,それにしても20個はいらないかなあ。星3つ。

・スイッチ B3W-4050-10P 300円
 アルプスのタクトスイッチです。キートップは別売りで1つ30円は普通だなあと思いますが,押し心地が柔らかい物で,今はこういうのが売っているんだなと思いました。ひょっとしたら交換用に役立つことがあるかも知れません。星4つ。

・LCD AG320240K 1100円
 320x240のLCDなんですが・・・今どき動いているものを見る事のない白と青のSTNモノクロ液晶で,当然コントローラなし。しかもバックライトはこれも過去の遺物である冷陰極管。ご丁寧にインバータ基板まで付属してくれています。
 コントローラなしで使うLCDはFPGAなんかでコントローラを作らないといけないですし,かなりハードルが高いです。そのハードルを越えたとしても,手に入るのは青白のモノクロSTNの表示です。
 もともとこのLCD,蔵出しに登録された時に1100円もして誰が買うのかなと思っていたことを思い出しましたが,まさかそれが我が家にやってくるとはゆめゆめ思いませんでした。これは本当に在庫減らしです。消費者をゴミ箱と思ってますね。星1つ。

・ラジオ LR-10 700円
 箱を開けて最初に目に入ったのがこれなんですが・・・大きな揺れを感知して自動的にONになる防災ラジオ,だそうです。
 調べてみると,2013年に発売開始のニュースがITmediaなんかにも載っていて,当時は5980円で売られていたようです。今もそのくらいの価格で手に入るみたいですが・・・
 専門的な知識もいらないので少しは役立つかもと,嫁さんに説明文を読み聞かせたところ「ただでさえ地震でパニックになっているところへ,大音量でラジオが鳴り響き,ライトがビカビカ光っていたら,ますます大混乱するやないか」と至極真っ当なお返事を頂きました。返す言葉もございません。娘もゲラゲラ笑っていました。
 他にも突っ込みどころは満載ですが,そもそも,こういう商品がデジットに流れ込んで700円でジャンクとして売られている(しかも大量に在庫があるらしい)あたり,もともとの企画意図が大コケして,存在そのものがなかったことにされている証なわけで,本来なら誰かがどこかで勇気を持ってやめる決断をすべきものでした。
 なごやかな一家団欒に貢献したことを評価しても,星1つ。

・uPD8085AHC-2 500円
 NEC製の8085です。CMOSではありません。NMOSです。8085は産業機器にはよく使われていて,お値段もちょっと高めです。ですので500円というのは8085としては安いんじゃないかと思ったのですが,実は若松通商でインテル謹製の8085が400円で売ってます。
 NEC製は1200円くらいするんですが,そもそも8085って使いますか,という話です。むしろ8080なんかの方がコレクターズアイテムなんじゃないのかと思います。
 うちのオーディオアナライザVP-7722Aが確か8085だったよなあ。補修部品ですかね。星2つ。

・スペーサ PLSP-M3L12-NJ-R-20P 110円
 M3の12mm,プラスチック製のスペーサとビスのセットです。これはこれで便利かも知れません。星4つ。


 ということで,合計5410円が3000円です。確かに予算限界に偽りなしなんでしょうが,いやはやなんとも本当の意味での福袋っぽいというか,なんというか・・・

 福袋って在庫処分の意味合いが強くて,手っ取り早く面倒な在庫が減っていく,売る側にとって気持ちのいい物です。特に今回の商品を見てみると,「まとめ売り大歓迎」と書かれてあって,在庫の大量があり数量割引の相談を受け付けているものが多いようです。特に320x240のLCDなんか,どう考えても売れそうにないのに大量の在庫を持っているようですし,しかも1100円と強気な値段から特別安く仕入れたわけでもないのでしょう。かつてのデジットらしくないですよねえ。

 そういう,仕入れた者からすると目障りなものがぱぱーっと減っていくんですから,本来の役目を果たす福袋らしい福袋と言えそうです。

 私にとってと言うより,普通に(あるいは無理に)使い物になりそうなものを並べてみると,

LED L-59SURKCGKW-20P 500円
抵抗 AMRR-1/2W-100KΩF-10P 440円
スイッチ M2022TNG03 110円
LED MD0657C-R-20P 660円
スイッチ B3W-4050-10P 300円
uPD8085AHC-2 500円
スペーサ PLSP-M3L12-NJ-R-20P 110円

合計2620円

 いやいや大赤字ですよ。しかもこれらは今でも普通に買えますからね。

 ということで,来年は買いません。

 

Walkmanの修理~その8~WM-805再修理編

  • 2025/11/28 22:10
  • カテゴリー:make:

 故障が発覚したWM-805の1号機(赤)ですが,WM-F701Cのレストアが完了したので本気で修理することにしました。

 現象としては,再生が出来ず,早送りになるというものです。早送りや巻戻しは正常に行えますが,再生ボタンを押しても早送りになってしまいます。プランジャを手で外すと再生hできることから,プランジャが動いていないことが原因だろうと目途を立てました。

 まず調べるのはプランジャの断線もしくはリークです。断線の場合は無限大の,リークの場合は極端に低い抵抗値になるのですぐに判断が出来るのですが,今回のケースは12Ωとプランジャとしては正常値でした。

 そうなるとプランジャを動かす信号に問題があるという事になるわけですが,私の場合マイコンの出力から調べていきます。マイコンが死んでいたらそこでもう完全に詰みますから,諦めもつくというものです。

 マイコンの25ピンがプランジャへの信号です。オシロスコープで見ると再生ボタンを押すとちゃんと駆動用のパルスがでています。パルスがでているのにプランジャが動いていないわけですから,プランジャまでの経路のどこかに故障箇所があるはずです。

 次はトランジスタのベースに入っている抵抗です。ここはパルスがでているので問題なさそう。そうするとトランジスタが怪しいです。

 このトランジスタはちょっと面白くて,小信号用のNPNと電力増幅用のPNPの2つが封入された複合トランジスタです。NPNとPNPを組み合わせてプランジャをドライブしているわけです。

 調べていくと,PNPのコレクタに,中途半端な三角波のような波形が出ています。これでは駆動しきれません。トランジスタの不良か,逆起電力を吸収するダイオードのショートが疑われます。まずダイオードを外してみますが,改善せず。ということは犯人はダイオードではありません。

 それならばと,もう面倒なのでトランジスタを交換します。すると綺麗な矩形波が出てくるようになり,見事にプランジャが動作するようになりました。当然再生も問題なく行われます。

 あとは組み立てて動作確認ののち,修理完了。残念ながらピンチローラーを再生品にしたのでワウフラッターは増えてしまいましたが,これはもう仕方がありません。

 それに,今回の修理で,電解コンデンサの電解液の臭いが鼻につきました。はやりジワジワと基板を壊しているだと思いますし,今回のトランジスタの故障も電解液の仕業かも知れません。

 ということまで考えると,このWM-805も,そんなに長持ちしないだろうということです。まさか電解液をすべて綺麗に洗い流すわけにもいきませんし(もちろん丸洗いという手がないわけではありませんが),ジワジワと基板が溶けていって壊れることは,もう避けようがないんじゃないかと思います。残念ですが,仕方がありません。

 今回は非常にはっきりした症状でしたし,回路図からプランジャの駆動回路が特定出来て,しかも部品も少なく簡単な回路だったことで修理も管理も短時間に簡単にできました。いつも幸田と楽なんですが,つくづく思ったのはやっぱりオシロスコープがないと,こうはいかなかっただろうなという事です。

 100MHz程度でよいので,自分の思い通りに動かせる,手に馴染んだオシロスコープを1つ持っておくと,とにかく便利にだと思います。その時,ボタンで設定を変えるものより,ツマミやタッチパネルで直感的に操作できるものが良いですねえ。

 オシロスコープを触ることが目的ならこの際なんでもいいんですが,目的は波形を見ること,その波形から原因や問題を特定することにありますから,オシロスコープの操作などでややこしいことを考える事など面倒で出来ません。息をするようにオシロスコープを使うこと,これが一番です。

 それに,プローブを押さえているせいで,概ね片手が塞がっているものです。そんなときにぱっと空いた毛一方の手で設定を変更出来るツマミは,やはり便利だと私は思います。まあ,使い慣れたものが一番です。

 

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